機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GRECO SE-500Wの全体調整・ノイズ処理
今回は古いGRECO SE-500Wの全体調整・ノイズ処理です。

シリアルナンバーは伏せますがG77****とプレートに刻印があるので、それを信じるならば1977年の****本目に製造されたギターという事になります。
Studio GREAMオーナーよりも年上なギターですね(笑)
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オークションで入手されたとの事で、弦も無くコンディションも正確には不明状態。
過去にも所有ギターをお任せ全体調整でご依頼いただいており、今回も大半はお任せで作業させていただきました。

SE-600とSE-500の違いはネックが1ピース、ボディが単板というのが600という事ですので、ラージヘッドの歩留まりを考えて耳貼りしてあるので500だと思われます。
写真は撮っていませんが、ボディもセンの6ピース?(厚み方向に2層、幅方向に3枚)のソリッドボディでした。
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指板は1弦側が大きく削られたリッチー ブラックモア仕様のスキャロップ指板に加工されていました。
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スキャロップ加工で問題になる、削る事によるポジションマークの欠損が12フレットで起きていました。
ポジションマーク素材がアクリルのため削る事で厚みが薄くなって透け気味になっていますが、今回は欠損部分だけの補修になりました。
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ボディは前述しましたが、アッシュに似た木目で以前は国産ギターで頻繁に使用されたセンでした。
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昔のグレコはピックアップサイズやセレクタースイッチサイズなど、FENDER定番の寸法と異なる物が使用されておりまして…
簡単に部品交換が出来ないのが時々問題になります。
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今回もピックアップをはじめ、電装系全交換をする事になったので…ピックガード毎交換する内容で提案させていただきました。

新たなピックガードに合わせてネジ穴を埋めたり開けたり…セレクタースイッチ部分もそのままだと浅くて当たるのでザグリ増したりと、過去に難儀した経験が見積り時に生きております(笑)
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導電塗料を塗って組み付けていきます。

新しいピックガードにはアルミシールドテープを貼って、定番部品を組み付け。
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ポットの並びはマスターヴォリューム、マスタートーン、ワイヤリングヴァリエーションコントロールとなっています。

ワイヤリングヴァリエーションコントロールが時計周りに全開時は一般的な3シングルのワイヤリングとなります。
1:フロント
2:フロント+センター
3:センター
4:センター+リア
5:リア
(+はパラレル接続)

このノブを反時計回りに回しきると以下のように変化します。
1:フロント×センター
2:センター-(リア×コンデンサ)
3:センター
4:センター-(フロント×コンデンサ)
5:センター×リア
(-はフェイズアウトパラレル接続、×は直列接続)

ノブを回している途中は上記の状態をシームレスに移行していきます。
コンデンサはフェイズアウト時の音量ダウン防止と音質補正のために入れています。
トーン用のコンデンサの事ではありません。

これで普段ハムバッカーのギターを使用されているオーナーのシングルコイルへの違和感を減らす事が出来ればと思い、提案させていただきました。
普通の3シングルギターとして使用する場合は、全開にしておけば良い訳です。

お預かり時のチェックでナット溝の深さに懸念があったのですが、組み上げてみるとやはりナット溝が深過ぎて解放音がビリ付く…
交換してしまうのが一番早いのですが、今後はフレットすり合わせや交換作業も控えているため、今回はあまりコストアップにはしたくない…
そのため応急的な処置ではありますが、牛骨の粉末と接着剤で練ったパテを作り溝を埋めて、かさ上げしてから溝を切り直して対処しました。
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欠損していたポジションマークですが、アクリル素材は普段在庫していなくて…
パール貝素材で対応しましたが、あまり色身の差が出ないような物を在庫から選んで補修しました。
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言われなければ交換したと判らないような雰囲気に仕上げる事が出来ました。

フレットエッジも面取りを行い、柔らかい手触りになっています。
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ピックアップにはSeymour DuncanのSSL-7/SSL-7/SSL-4を持ち込みいただきましたので搭載しました。
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センターが逆巻き逆位相(RWRP)であればミックスポジション時にハムキャンセル効果が得られるのですが、今回ご用意いただいたセンターピックアップはそうではありませんでした。
しかしギター全体でノイズ処理をしっかり行っているので、気にならないぐらいにローノイズになっています。

弦高やオクターブ調整などを行って完成です。
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今回はアームダウンのみのセッティングとなりましたが、今後フレット周りの作業も行っていくうちにフローティングにしていかれるかもしれませんね。
これから沢山弾いていってもらえると楽器も喜ぶと思います。


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MXR DISTORTIONⅡの修理・改造
今回はMXR DISTORTIONⅡの修理と改造です。

突然電源が入らなくなり、バイパス音も出ないようになったと修理依頼をいただきました。
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電源ケーブルは度重なる屈曲のためか被覆が破れて簡単に断線しそうな状態でヒヤヒヤ。
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動作確認をしてみると、AC100Vから降圧する電源トランスの二次側から出力されておらずトランス不良と判断。
念のため、トランス以降に本来かかっているであろうDC19Vをかけてみると問題なくエフェクトがかかりました。
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基板への配線は電源ラインだけで、他は全てコネクタにまとめられているので基板の取り外しは難しくないですね。
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このスペースに収まる同スペックのトランスがどうにも見つけられなかったので、オーナー様に「一般的なDC9Vで使えるように変更してはどうでしょう?」と提案させていただきOKが出ました。
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内部はDC15Vで動作している構造なので、基板上のトランスと電源ラインの電解コンデンサなどを撤去してから昇圧回路を組み込みます。

DCジャックはエフェクターでは定番の2.1mmのタイプをチョイス。
元々は電源ケーブルが通っていた穴にDCジャックを取り付けようとすると、ジャック本体がケースの裏蓋と干渉するのでジャック側のケースと当たる部分を削ったり、スペーサーで逃げを作ったりと色々やっています。
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トランスがあった部分のスペースに昇圧回路をインストールして、19Vを基板に供給するように調整しました。
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基板に供給された電圧は7815レギュレーターでDC15Vに安定化されます。
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DCジャックにはブリッジダイオードを組んでおきましたのでアダプターの極性も関係無しではありますが、交流を供給するとリップルが取りきれないコンデンサ容量なのと、出力電圧が上がる分レギュレーターの負担(=発熱)が増えるので、基本的にはBOSSなどのエフェクターに使えるDC9V電源で使用されれば安心です。
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ジャックやナットの緩みなどもチェックして完成となりました。
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AC100Vを使うエフェクターでも内部トランスで生成している電圧や電流量によってはこのように変更する事も可能です。
真空管を使っている場合や内部で両電源になっている場合はまた違う難しさがあるので要検討ですが…

「音は気に入っているけど、正直なところ毎度電源コンセントを使うのは面倒!」というペダルも活躍の場が出来るかもしれませんね。



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FENDER JAPAN&MEX COMPO-STの組み立て&全体調整
FENDER JAPAN STR-RK(SRS)の全体調整で、最終的に残っているのは木材だけとなった大改造を施したギターですが、その方よりFENDER MEXのネックとJAPANのボディを入手したので組み上げてほしいと部品持ち込みで依頼いただきました。

STR-RKに取り付けたピックガードと同じアルミアノダイズドをボディに載せてみたら、ポケットへの飛び出しやネジ穴が合わないなどよくある状態でしたので、フィッティングを行っていきます。
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ポケット内にピックガードが飛び出していますので、その部分だけ削ります。
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ネジ穴もこのように穴半分くらいズレているという個所が全体の半数程度ありましたので、一度埋めて正しい位置に再開口します。
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持ち込まれたネックはゴールドカラーの金属パーツが使用されていました。
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ペグは勿論、金属パーツはまた銀色に変更になるので、部品交換を行っていきます。
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ピックガードアッセンブリを組み立てました。
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持ち込まれたピックアップはFENDERのvintage noiselessセットです。
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ワイヤリングや部品のチョイスはStudio GREAMでは定番の仕様ですね。

ボディ側にもいつものように導電塗料を塗ってアースラグで確実にグラウンドへ接続します。
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ブリッジにはWilkinsonの6点留めシンクロトレモロをチョイスされました。
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STR-RKでWilkinson by GOTOHのVSVGを搭載して好印象だったとの事。
(今回のはGOTOHで作っている物ではないので要注意。Wilkinsonはこういうところが紛らわしい)

ペグはGOTOHのSDS510にマグナムロック付きモデルに交換しました。
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C-A-R-Dという、カーボンファイバー強化樹脂で出来たパーツを併用する事でセンターが出て軸のブレを抑えて安定したチューニングが得られます。
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指板やフレットエッジも面取りを行い、定番の柔らかいグリップに仕上がっています。
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ネックジョイントにはF.C.G.R.製ブラスプレートを、トレモロスプリングにはLaw Vintage製を使用しました。
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(スプリングは4本にしないとフローティング状態に出来ませんでしたので、1本外しています)

ネジ類はステンレスをチョイスして、STR-RKのボディカラー違いみたいなルックスになっていますが、サウンドは面白い事にやはり違いますね。
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STR-RKの方がシングルコイルのストラトサウンドでありつつ、ジューシーな感じ。
このサンバーストストラトはもう少しモダンで、キンキンしたところが少なく使いやすいサウンドです。
これから場面によって使い分けて言ってくれると良いですね。
ご依頼、いつもありがとうございます。


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FENDER JAPAN STR-RK(SRS)の全体調整
以前にもFENDER JAPAN STR-RK(SWS)の全体調整という記事を書いたのですが、今回はその色違いモデルの調整です。
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黒地に赤いギター(しかも中央部は明るい白)を写真に奇麗に撮るのはどうにも難しいです…

ナット溝がとにかく高く、1フレットを押さえると半音と1/4音程度シャープしてしまうような状態でした。
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勿論、外形と共に調整します。

指板やフレットエッジはFENDER JAPANでは一般的な仕上げ。
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これもそのままにせず、Studio GREAMでは定番の面取りを行っていきます。

ピックガードを外してみました。
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以前の記事にあったような、ピックアップからの配線がグチャッと束ねられたような状態にはなっていませんでした。
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ポットの背中もしっかりとグラウンドをつなぐ配線が施されていて、この点は好印象です。
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そしてアッセンブリの組み込み作業後はこちらです。
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アルミシールドテープの貼り込みや、電装系部品の全交換を行っています。

トーン回路はグレースバケットトーンを採用。
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完全に絞ってもこもりすぎず、ゲイン落ちも緩和されるので、積極的にトーンポットを操作できるようになると思います。

続いて、ボディには導電塗料を塗り込みました。
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アースラグで確実にグラウンドへ接続します。

ナット溝や外形を整えた状態はこちら。
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音程の嫌なシャープ感も無くなりました。

指板エッジが当初に比べて丸く滑らかになっているのが確認できるかと思います。
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そして、ネジ類を可能な範囲でステンレス製に交換しました。
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ゴールドパーツにステンレスの鈍い銀色という組み合わせが、PRS社のコンビネーションカラーみたいですね。
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最後に、フローティングや弦高などの調整をしっかりと突き詰めて完成!
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とても立ち上がりの早いサウンドでありながら、ノイズレスなギターになり、自信を持って納品をさせていただきました。

納品後に、以下のような感想をいただきました。
(改行調整以外はそのまま転記しています)
「無事ギターを受け取りました。
早速弾いてみましたが、なんというか、なんじゃこりゃ!すげぇ!ここまで変わるのか!とビックリしました。

まず、ノイズが皆無で、音がスッキリしてクリアになりました。
以前に比べ、ハイがクッキリ出ており、弾いていてストレスがないです。

ボリュームは絞っても自然に音が減衰してる感じですし、トーンも篭るのではなく、充分に使えるレベルで音色が変化する感じです。
音のバリエーションが増えたと言うのが正しい表現かもしれません。

弦高も弾きやすく調整してありますし、トレモロ調整も指定通りです。
フレットも角が取れていて、フィンガリングにストレスを感じません。
ギターのリペアをお願いするのは、初めてで不安があったのですが、Studio GREAMさんにお願いして大正解でした!
本当感動しました!
余裕ができたら、他のギターもお願いします!
また、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。」


こうしてお喜びいただけるととても充実感がありますね。
こちらこそ、ご依頼いただきありがとうございました。




以前に上記のような全体調整&ノイズ処理を行ったギターですが、部品交換と共にルックスも変更したいという依頼で再びお預かりとなりました。
金属パーツは元々はゴールドカラーですが、経年で艶が無くなりくすんできてしまいます。
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フェンダーのシンクロナイズドブリッジは、より滑らかなアーミングとチューニングの安定のためにブリッジも交換します。
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舟形ジャックプレートは他の金属パーツと同じカラーに変更し、ネックジョイントプレートは持ち込みいただいたF.C.G.R.のブラス製プレートに交換する事になりました。
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純正ペグはGOTOH SG381のパールボタンが搭載されていましたが、これも色変更も兼ねて交換です。
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部品は大半は持ち込みいただいて、交換作業を行いました。

まずはブリッジはWILKINSON VSVGに換装し、3弦12フレットで1.5音アップ出来るフローティング量に調整してあります。
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サドル上での弦の横ズレや、サドル自体の横ズレも無くなり、とてもサウンドが締まりました。
しかしプレスサドルによるヴィンテージ系の倍音もちゃんと出る、良いブリッジだと思います。

トレモロスプリングはRAW VINTAGEの物を5本張ってありましたが、アーミングのテンションも考えて4本に変更しました。
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ペグは同じ型番ではありますが、MG-Tというトラディショナルなダイヤルロック付きで、ペグボタンも変更して、よりコンポーネント感が増しました。
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この裏のダイヤルを指で回して弦をロックしてからチューニングを始めます。
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ネックの収縮もあって飛び出したフレットのバリを落として磨いたり、ネックの反りなども調整して完成です。
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今後はピックアップの交換などを検討されているようですが、好みの仕様に近付くようにご相談いただけてありがたいです。
また納品後に感想のメールをいただきましたので、改行等の修正だけで基本的にそのままご紹介させていただきます。

我慢出来ずに会社を無理矢理早めに上がり、3時間程弾きました。
取り敢えず感動を伝えねばとメールさせて頂きました!

ニヤニヤが止まりませんね!
根元の部分は変わらないのですが、ガラリと変わりましたね!
自分の想像を良い意味で裏切ってくれました。

一度に色々変えたので、どこがどう影響を与えているのかは不明ですが…

個人的にはトレモロの仕組みと印象から、ギラつき感が増すのかなと思いきや、整った音になった印象です。
高域が引っ込んだのか、中域低域辺りが出たのか分かりませんが、弾きやすい扱いやすい音になりました。
でも、ギラギラした感じはちゃんと出てる。
変にギャンギャン言わなくなったのでアンプの設定が変わりました。
各弦の分離感が良くなり、音にスピード感が出たような気がします。
カチッカチッとハマる感じがして、とても気持ち良い…

調整も完璧で、フレットサイドのバリが整えてあり、フィンガリングにストレスを感じなくなりました。
気になっていた弦のタッチはかなり改善してました!
10~46弦のままなのでテンションは変わらないはずなのに、全体的に柔らかい印象に…
特に2~3弦の変化は丁度良いです。
若干1弦が硬めかなと感じましたが、慣れの範囲ですかね。
09~46への変更も案にありましたが、このままでいけそうな感じです。
弦高も絶妙で、攻めた感じが伝わるセッティング。
これ以上下げたらパシャパシャした音になってしまう1.5歩手前な印象…ツボでした。
最後にトレモロのタッチが最高です!
しなやか!求めてたトレモロの感触です。これこれ!みたいな。

期待以上の変化に、テンションが上がりました!
楽し過ぎるので、今日は限界まで弾こうと思います。

今回も本当にありがとうございました!
次はPU交換ですかね(笑

また、よろしくお願い致します。


と、毎度お喜びの感想をいただけてありがたいです。
楽器のストレスを無くしていくセットアップを心掛けているので、またよろしくお願い致します。



と、上記のように金属パーツの交換を行ったのですが、最終的にピックガードとピックアップを交換する事になりました。

ピックガードはFENDER純正のアルミアノダイズドをチョイス。
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ピックアップはSUHRのML-SETをノイズ処理して搭載しました。
スイッチやポットなどの他のアッセンブリーは移植しています。
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ピックガードはネジ穴が合わない事が殆どなので大抵そのまま取り付け出来ず、ボディ側のネジ穴を埋めて開け直して…
バッチリ取り付けを行っています。
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もはや元々のギターで残っているのはネックとボディの木材のみという大改造を経て完成した一本です。
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これからオーナー様の代え難い相棒になっていってくれると良いなと思う次第です。



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GIBSON MV-Ⅱの全体調整&ノイズ処理
今回は何とも珍しいGIBSON MV-Ⅱの全体調整&ノイズ処理です。
1981年~1984年の4年間だけ作られた知られざるギターで、GIBSONがテレキャスターやストラト(MV-Ⅴ)を作ったらこうだ!というようなギターですね。
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2ハムバッカーですが、ミニスイッチでコイルタップする事でネック側コイルが生きる2シングルとなります。

Candy Apple Red MetallicもGIBSONでは珍しいカラーですね。
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ヘッド形状は角度付きでノンリバースのファイヤーバードスタイル。
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ボディもネックも全てメイプルで作られているので、実は見た目以上に重量があります。
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フレットとナットが交換されているとの事で入手されたそうですが、フレットエッジには引っかかりがあり、バリバリと引っかかる感じでしたので、これは面取り必須ですね。
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国産のTOMブリッジに交換されていましたが、オリジナルは3ポイントトップアジャストTOMブリッジというタイプが使用されていました。
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リアピックアップはポールピース自体がアルニコマグネットを用いてFENDERシングルスタイルの作りになっている新開発ハムバッカー。
フロントはヴェルベット・ブリックという名前のハムバッカーでしたが、なかなか情報が見つかりません。

ピックガードを開けてみると、3シングルのMV-Ⅴと共用のキャビティザグリが見受けられます。
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塗装の下に炭素系導電塗料が塗り込まれていましたが、この個体に関してはグラウンドに接続されておらずラグ端子だけ残されていました…
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ヴォリュームポットからジャックへつながるシールド線は、まさかの絶縁されておらずミニスイッチに絡みついています。
これではショートするのも必然なので、組み直し時にはしっかりと絶縁処理しましょう。
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塗装の下にある炭素系導電塗料まで削り落してから、改めて導電塗料を塗っていきます。
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アースラグ端子で確実にグラウンドへ接続します。

ピックガード裏側にはアルミシールドテープを貼って、アッセンブリを組み直し。
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ハウリングが目立つとの事でピックアップを確認してみるとワックス含浸がなされていないようでしたので、この機会にワックスポッティングも行いました。

3WAYのピックアップセレクタースイッチは接点クリーニングを行い再利用を試みましたが、接触不良が出るので結果的にはこの後で交換となりました。
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お持込みいただいたコンデンサの表示は0.01uFとなっていますが、実測0.023uFになっていましたのでひとまずこのまま使用する事にしました。

フレットエッジのバリも落として、面取りを行い、やっと柔らかい握り心地になりました。
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全体的に手垢や汚れがこびりついていたので、コンパウンド入りワックスで汚れを落として綺麗にしています。
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とても個性的なギターですが、いかんせん重い(笑)
サウンドはオールメイプルによるタイトでよく伸びる硬質なキャラクターですので存在感のあるサウンド、同社のRDなどにも近い雰囲気でした。



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