機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER JAPAN PB62-90の全体調整&ノイズ処理
今回はFENDER JAPAN PB62-90の全体調整&ノイズ処理です。

このベースは1990年製と思いますが、私が高校生の時に既に母校の吹奏楽部の備品として有りました。
もう23年ほど前の話(1994年頃)ですが、それから今までにおそらく1度メンテナンスに出されただけだと思われる状態。
今回そんなベースのメンテナンス依頼をいただき、震えながらも懐かしい思いで取り掛かりました。
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数多くのベース担当者の使用によって堆積した汚れは層となり、塗装は艶が無くなっておりました。
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ネックは激しく順反りで弦高は驚くほど高い状態。
しかしコントラバスから持ち換えると、これでも違和感少なく演奏出来てしまうのかも…

弦はサビが出ていましたが、巻き方もダンゴになっていましたのでこの際に交換させていただく事になりました。
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ブラスバンドのポップスナンバーで使う用途が殆どのため、1年間で見るとそんなに酷使はされないのです。
使用ポジションも1~7フレットぐらいで済んでしまうのか、ハイポジションのフレットは減りもほぼ無く、頑固なサビが浮いていました。
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対してローポジションのフレットは激しく凹むほどに摩耗しており、フレット擦り合わせを推奨したい状態でした。
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堆積した手垢が歴史を物語りますね。

「ピックガードを押すとノイズが出る」という話から始まりましたが、確認してみるとグラウンドの導通不良とジャックのガリが主な原因だったと思われます。
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よく見るとポットデイトは98年とあったので、過去に98~99年頃?に一度アッセンブリの交換がされているようです。

ハンダ付けがイマイチな感じでしたので、ポットはクリーニングした上で配線材も交換しつつ全てやり直しています。
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写真を撮り忘れているのですが…純正のプラスチックナットは経年劣化か、お預かりして弦を外した瞬間に欠けてしまいました。
(取り外したら結局4分割されるような粉々状態でした)

そのためオイル漬けの無漂白牛骨で削り出してナットの作成交換を行いました。
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ナットを交換するという事は、この際にフレット擦り合わせも済ませた方が二度手間にならないで済むと判断し、フレット擦り合わせも行いました。
指板上に堆積した手垢は歴史かもしれませんが、今回は綺麗に落としてオイルを塗ってあります。
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フレット磨き上げはシリコンコーティングで仕上げているので、あまり弾かれないハイポジションにもくすみが出にくくなっているかと。

ボディに堆積した汚れはコンパウンドとスポンジバフを使って一皮剥くように落としてから、つや出しワックスを丁寧にかけて磨きましたので、ピカピカになりました。
最終的なワックス磨き上げは経理のGさんが黙々と手伝ってくれました。
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楽器のメンテナンスは華やかな部分は殆どなくて、大半はチマチマと磨き作業が多いのですが、結果がちゃんと伴うので手が抜けません。
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その他、ノブを回した時のカサカサ音が出ないようにノイズキラーワッシャーを入れたり、サビまくっていたピックガード止めネジをステンレス製に交換したり、トラスロッドが調整し易いように六角穴ナットに変更したりと今後のトラブル減少とメンテナンスがし易いように対策を行っています。
これから向こう10年、20年と長く活躍してくれると良いなと思いますし、本番前の微調整など含めて状態を見ていければなと思います。

当初の予想よりもコストがかかってしまったとは思いますが、やれる事はこの際全てやった自負がありますので、あとはしっかり弾き倒してもらえると嬉しいですね。


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Squier J.Mascis Jazzmasterの全体調整・ノイズ処理
今回はSquierから販売されているJ.Mascis Jazzmasterの全体調整・ノイズ処理です。

お預かり時から、ピックガードは純正と見た目が同じゴールドカラーのアルミアノダイズドに交換されていました。
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同じ見た目なのに交換??と思いましたが、話を聞いてみて納得。

ヘッド裏(先端部)とピックガード裏側にJ.Mascis本人の手書きサインが入っているギターなのでした。
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ナット溝は部分的に高かったり、溝の底面が荒れていたりと難なりでしたので、滑らかに修正を行います。
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ボディ裏側にはシールを剥がした糊跡に汚れがこびりついていたので、最終的には綺麗にしてワックス掛けを行う事にします。
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ネックが順ぞりだった事もありますが、お預かり時には弦高がもの凄く高くて驚きました。
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ブリッジを一番下まで下げても弦高が高すぎて「スライド専用か?」と思うぐらいの状態でした。
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ネックポケットの面出しを行うと同時に、仕込み角度を調整して対応する事にしました。

ピックアップはJazzmaster シングルとカタログ表記されていますが、アジャストポールピースを2つのバーマグネットで挟むベースプレート付きという構造で、P-90のようなデザインのピックアップが搭載されていました。
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今回は全体調整に合わせて、お持込みいただいたRETRO TONEのP-90JM "The Egg"セットへの交換を行います。

ピックガードには傷防止のためか表面にクリアラッカー塗装を施されたそうですが、ピックガード表面に塗料が定着しておらずパリパリと剥がれてしまう状態。
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脱脂してプライマーを吹いてクリア塗装を行えばもう少し定着すると思いますが、今回の補修施工は見送りとなりました。
ジャックやポット類を取り付ける際にワッシャーを介さずにナットのみで締めてあり、それも塗装を剥がしてしまう一因になっていたと思います。

お預かり時、リアピックアップの音が出ない状態でして、原因はなんだろうなぁと思っていたのですが…
ひとまずピックガードを開けてみましょう。
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この部分にも手書きサイン入り。
使われているポットや配線などは…コストなりなので、今回は全てやり直します。
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ピックガード裏側で傷などが付く可能性も低いため、サインの保護処理などはしなくても大丈夫でしょう。

リアピックアップの音が出ない原因はこのグラウンド部のハンダ付けが外れていたためでした。
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おそらくピックガードを交換する際にハンダ付けなどを部分的に行ったのだと思いますが、その時にしっかり付いていなかったのではないかなと推測します。

この価格帯でキャビティ内には導電塗料を塗ってあるし、最近のSQUIERは侮れません。
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しかし炭素系導電塗料は抵抗値が高いので、一度全て削り落してから銅系導電塗料で塗り直します。
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グラウンド配線も忘れずに行います。

ピックガードアッセンブリは全て組み直しました。
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ピックガード自体をグラウンドに確実に接続するために導電塗料と接する部分や、スイッチのネジ部分などのアルマイト被膜を剥がして導通を確保します。
ポットやジャックの取り付けも菊ワッシャを入れてアルマイト被膜を破り、確実な導通を意識しています。
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トーンコンデンサは持ち込みですが、ポットとジャックは新品を用意して交換しています。
配線材は今回はギターのサウンドキャラクターを考えてクロスワイヤを使ってみました。

ヘッド裏のサインは消えないように保護したいという事でしたので、脱脂した後にヘッド裏部分にラッカー塗装で厚塗りして塗り込み保護してあります。
ナット裏部に塗装の境目がありますが、しっかり見ないと判らない仕上がりに出来ました。
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カモメ型から、摩擦抵抗の少ないバレルタイプのストリングリテイナーをお持込みいただき交換。
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フレットや指板のエッジも磨いて面取りを行って、柔らかい握り心地に仕上がっています。
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ネックポケットの調整を行って、弦高も適正な高さにセット出来ました。
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アームを使うとTOMブリッジの引っかかりなどもありますが、そのような部分をしっかり磨いて弦との摩擦を減らしてありますので、アームを使ってもチューニングの狂いは少ない状態に持っていけました。
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部品の精度としてブリッジサドルなどに遊びが大きいので、ローラーブリッジやGOTOHのような遊びの少ないブリッジに交換するともう少し安定するかと思いますので、今後の使い方によっては交換も検討いただけると良いですね。




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FENDER JAPAN TL-62Bの全体調整の続編
2016年末にFENDER JAPAN TL-62Bの全体調整としてご紹介させていただきましたギターですが、
今回は2017年8月末に更なる変更を行うためにお預かりさせていただきました。

まずはブラックカラー化の一環としてストリングリテイナーの交換。
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標準のカモメ型からバレルタイプのブラックに変更です。
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このリテイナーの方が弦との接触面が滑らかなのでチューニングの狂いが少なくなる事が多いです。
(吊るしのままではなく、弦との接点を磨いてから組み付けしています)

そしてテレキャスターのジャックはL型プラグが使えないのと、段々緩んでくるデメリットもありまして、プレート式に変更される事が多いです。
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今回はブラス製のブラックプレートに変更して、L型プラグが使えるようになりました。
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今回の一番の難題は…ピックアップの交換です。
パッシブからアクティブのEMGに変更というのも電池問題がありますが、今回はそれ以上に大変な依頼でした。

それは…EMGにはテレキャスター用のEMG-Tというセットがありますが、それではなくストラトサイズのEMG-SAを前後に搭載したいという希望。

フロントキャビティはサイズが小さいのですが、これはザグって拡大すれば何とでもなります。
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寸法を出してテンプレートに添ってトリマーでボディを切削し、ピックガード側もストラトサイズに拡大しました。
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問題はリアのピックアップマウント方法です。
テレキャスターは前1後ろ2点で吊るす構造で、横幅はブリッジプレートとほぼギリギリなのでマウント方法を何とかしない限りそのままでは載りません。
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そこで、磁界に影響を与えない真鍮板を板金加工で曲げて、ピックアップを抱えるクレードルマウントを作りました。
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ピックアップマウントのナット3点も真鍮製を用意してハンダ付けしました。
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元々のマウント部分を削り落すので、後戻りは出来ない一発加工です。

セレクタースイッチとヴォリュームポットとの間にコネクターボックスを設置出来たので配線を行います。
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電池はコントロールキャビティ内底面に収めつつ、動かないように搭載してあります。

フロントピックアップは希望に則ってダイレクトマウントになっていますので、高さ調整時にはピックガードを外す必要がありますが、収まりは綺麗に出来たのではないかと思います。
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リアピックアップはコイルサイズは問題なさそうで、パッと見はEMG-SAが加工されて搭載されているとは判らないような仕上がりになったかと。
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感じ的に、布袋さんのシグネチャーモデルで有名なTEJのサウンドを、バンビーナキャスターのルックスで狙ったようなハイブリッド仕様になりつつありますね。
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ネックのコンディションも良く、これからもガンガン使っていける仕様になっているかと思います。
沢山弾いて、またメンテナンスで再開できる日を楽しみにしています。



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GRECO EG-600PBの全体調整
今回はやがて40年ほど昔のギターになる、GRECO EG-600PBの全体調整です。
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ピーター・フランプトンモデルですね。
ホロウ構造のボディにハムバッカーが3つ搭載されています。
以前にプラパーツを純正の白から黒に交換したりされたそうですが、今回は全体的にオーバーホールしつつ見た目もオリジナルに戻したい、という内容でした。

今では訴訟問題必至なので作れないコピーデザインが、この時代では色んなメーカーで行われています。
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ナットは以前に交換されているようですが、とても良い仕事がされていましたので、溝と外形を若干整えて磨いて仕上げていきます。
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フレットは若干の減りが見受けられましたが、今回は擦り合わせは行わず。
これからガンガン使っていくようならば近いうちにフレット擦り合わせが必要になってくるでしょう。
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ピックアップはU-1000が搭載されていましたが、セミオープンタイプのピックアップカバーは外されていました。
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電装系にはガリもあり、ワイヤリングも変更したいという事で一式新品部品で組み直す事になりました。

ちなみにこの配線を見ると、フロントとセンターのピックアップは常に同時にONになるようになっています。
GIBSONの3ピックアップとは異なるワイヤリングですね。
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つまりセレクタースイッチでの切り換えは以下のようになっています。
1:フロント+センター
2:フロント+センター+リア
3:リア


ひとまず部品を全て外し、キャビティ内の塗料を削り落としたら導電塗料を塗って、乾燥後にアッセンブリの組み立て。
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配線は基本はフロントとリアの2ハムバッカーコントロールにしました。
トーンポットはプッシュ/プッシュスイッチ付きになっており、フロントトーンはセンターピックアップのON/OFFになっています。
リアトーンはセンターピックアップのみの強制出力切り換え。

これにより、全てのピックアップを単体でも並列ミックスでも出せるようになっています。
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ナットも外形を整えて、磨きましたのでちゅるんちゅるんです。
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サビが出てくすんでいたフレットも磨いて艶を取り戻しました。
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ピックアップエスカッションはホワイトを探して持ち込みされましたが、ネジ穴位置が合わなかったり底面のRがボディカーブと合わなかったりしていますのでフィッティング作業は欠かせません。
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エスカッションネジも新品に交換して見た目にもかなり蘇りました。

地味なところですが、ポインターワッシャーもゴールドカラーの物に交換して金属パーツの色合わせを行っています。
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全体的にしっかりとワックス掛けを行ってありますので、お預かり時のくすんだ色合いと比べるととても綺麗になったと思います。
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これでまた昔のように第一線で使用してもらえると楽器も喜ぶかと思います。


この状態での納品後に、トグルスイッチプレートのホワイトも改めて入手出来たので交換して、よりオリジナルに近付きました。



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GRECO SE-500Wの全体調整・ノイズ処理
今回は古いGRECO SE-500Wの全体調整・ノイズ処理です。

シリアルナンバーは伏せますがG77****とプレートに刻印があるので、それを信じるならば1977年の****本目に製造されたギターという事になります。
Studio GREAMオーナーよりも年上なギターですね(笑)
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オークションで入手されたとの事で、弦も無くコンディションも正確には不明状態。
過去にも所有ギターをお任せ全体調整でご依頼いただいており、今回も大半はお任せで作業させていただきました。

SE-600とSE-500の違いはネックが1ピース、ボディが単板というのが600という事ですので、ラージヘッドの歩留まりを考えて耳貼りしてあるので500だと思われます。
写真は撮っていませんが、ボディもセンの6ピース?(厚み方向に2層、幅方向に3枚)のソリッドボディでした。
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指板は1弦側が大きく削られたリッチー ブラックモア仕様のスキャロップ指板に加工されていました。
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スキャロップ加工で問題になる、削る事によるポジションマークの欠損が12フレットで起きていました。
ポジションマーク素材がアクリルのため削る事で厚みが薄くなって透け気味になっていますが、今回は欠損部分だけの補修になりました。
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ボディは前述しましたが、アッシュに似た木目で以前は国産ギターで頻繁に使用されたセンでした。
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昔のグレコはピックアップサイズやセレクタースイッチサイズなど、FENDER定番の寸法と異なる物が使用されておりまして…
簡単に部品交換が出来ないのが時々問題になります。
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今回もピックアップをはじめ、電装系全交換をする事になったので…ピックガード毎交換する内容で提案させていただきました。

新たなピックガードに合わせてネジ穴を埋めたり開けたり…セレクタースイッチ部分もそのままだと浅くて当たるのでザグリ増したりと、過去に難儀した経験が見積り時に生きております(笑)
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導電塗料を塗って組み付けていきます。

新しいピックガードにはアルミシールドテープを貼って、定番部品を組み付け。
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ポットの並びはマスターヴォリューム、マスタートーン、ワイヤリングヴァリエーションコントロールとなっています。

ワイヤリングヴァリエーションコントロールが時計周りに全開時は一般的な3シングルのワイヤリングとなります。
1:フロント
2:フロント+センター
3:センター
4:センター+リア
5:リア
(+はパラレル接続)

このノブを反時計回りに回しきると以下のように変化します。
1:フロント×センター
2:センター-(リア×コンデンサ)
3:センター
4:センター-(フロント×コンデンサ)
5:センター×リア
(-はフェイズアウトパラレル接続、×は直列接続)

ノブを回している途中は上記の状態をシームレスに移行していきます。
コンデンサはフェイズアウト時の音量ダウン防止と音質補正のために入れています。
トーン用のコンデンサの事ではありません。

これで普段ハムバッカーのギターを使用されているオーナーのシングルコイルへの違和感を減らす事が出来ればと思い、提案させていただきました。
普通の3シングルギターとして使用する場合は、全開にしておけば良い訳です。

お預かり時のチェックでナット溝の深さに懸念があったのですが、組み上げてみるとやはりナット溝が深過ぎて解放音がビリ付く…
交換してしまうのが一番早いのですが、今後はフレットすり合わせや交換作業も控えているため、今回はあまりコストアップにはしたくない…
そのため応急的な処置ではありますが、牛骨の粉末と接着剤で練ったパテを作り溝を埋めて、かさ上げしてから溝を切り直して対処しました。
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欠損していたポジションマークですが、アクリル素材は普段在庫していなくて…
パール貝素材で対応しましたが、あまり色身の差が出ないような物を在庫から選んで補修しました。
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言われなければ交換したと判らないような雰囲気に仕上げる事が出来ました。

フレットエッジも面取りを行い、柔らかい手触りになっています。
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ピックアップにはSeymour DuncanのSSL-7/SSL-7/SSL-4を持ち込みいただきましたので搭載しました。
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センターが逆巻き逆位相(RWRP)であればミックスポジション時にハムキャンセル効果が得られるのですが、今回ご用意いただいたセンターピックアップはそうではありませんでした。
しかしギター全体でノイズ処理をしっかり行っているので、気にならないぐらいにローノイズになっています。

弦高やオクターブ調整などを行って完成です。
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今回はアームダウンのみのセッティングとなりましたが、今後フレット周りの作業も行っていくうちにフローティングにしていかれるかもしれませんね。
これから沢山弾いていってもらえると楽器も喜ぶと思います。


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