機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
祝!オープン5周年記念日
本日3月25日はStudio GREAMの開店記念日です。
この地で丸5年を迎え、あの大地震でも幸いにも大きな被害はなく、なんとか立って続けてこれております。
毎度同じ言葉にはなりますが、ひとえにご利用いただいているお客様あってこその5年間でした。

おかげ様でこの月末に多くの作業依頼をいただいててんやわんやしているため、何かしらこの5周年のイベントを企画する時間すらも取れなかったことは残念でなりません。
過去毎年行ってきている内容と同じで恐縮ではございますが、せめてものお礼の気持ちと致しまして…

本日3月25日(土)にStudio GREAMへご来店いただいたお客様には、翌日より5月末までの間で使える「スタジオ利用半額割引チケット」を差し上げます。

本日のみのプレゼントになりますので、光の森方面へいらっしゃっる際にはぜひStudio GREAMにお気軽にお立ち寄り下さいませ。


これからも「こんなのがあったら良いな」を実現させる姿勢で取り組んでまいりますので、お気軽に機材の希望やアイデアをご相談くださいませ。



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DECIEVER aNの全体調整&ノイズ処理
今回はProvidenceがリリースするギターブランドDECIEVERのaNというモデルの全体調整&ノイズ処理です。
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色々と試行錯誤して部品交換などされてきている感じで、元々のスペックは判りませんが全体的にとても精度が高く作られている印象です。
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信号の劣化を抑えるVitalizer®が搭載されていますが、これはプレベのピックアップカバーに回路を入れて樹脂モールドしているのですね。
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配線があっち行きこっち行きしているので、一度全て外して無駄を排除して組み直します。
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キャビティには炭素系導電塗料がしっかりと塗られていましたが、部分的に塗り忘れもあり…
一度削り落してから、銅系導電塗料を塗り直していきます。
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5wayのメガスイッチが使用されていますが、配線は一般的なストラト配線になっていました。
フロント+リアに強制的に移行するスイッチがピックガード上に用意されていて、オーナーの理想とする演奏性やサウンド追及の試行錯誤が見て取れます。
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リアハムバッカーはトーンポットにつながってはいませんが、トーンポット全開状態でつながっているような状態で固定されていました。
(トーン回路はポット全開でもつながっているだけでサウンドは変わります)
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今回はセレクタースイッチは3wayにしてフロントとリアをコントロールする、テレキャスターのような配線を基本にしました。
その上で、ミニスイッチはセンターピックアップのON/OFFに変更して、3つのピックアップを鳴らすという事も出来るようになっています。
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ヴォリュームポットは軽い回転トルクで滑らかなカーブになるように、との希望でしたので抵抗値の選別を行いチョイスしました。
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配線はBELDENの4芯シールド線を用いて、フロントとリアピックアップそれぞれのトーン用と、アウトプット、LEDの電源(9V+)をまとめています。

導電塗料を塗り直したのだけれども、綺麗に写っている写真がなくて申し訳ない…
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どのポイント間でも導通抵抗100Ω以下になるようにチェックして塗っています。

トーン回路ですが、希望が特殊でして…シングルコイルは250Kポットに0.033uFコンデンサ、ハムバッカーは500Kに0.022uFという希望でした。
トーンポット2段積みにしての対応も考えましたが、操作性が悪いので…
1軸2連ポットを使い、ピックアップセレクターに連動してトーンポットの抵抗値とコンデンサが切り替わるようにしてみました。
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狭いキャビティ内で干渉しないように、上手い事収納出来たと思います。

指板やフレットエッジはお預かり時はこのような状態でしたが…
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定番の面取りを行って柔らかい感触のグリップになりました。
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ブリッジは3弦12フレットで1音半アームアップ出来るフローティングにしつつ、弦高やオクターブを調整して完成となりました。
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センターピックアップのON/OFFは平レバースイッチ、Vitalizer®のON/OFFはショートレバースイッチ、コントロールノブにはポインターワッシャー追加、レバースイッチキャップは角型タイプと、細かい希望もお伝えいただいておりましてたので、それに沿って部品の用意を行いました。
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納品後に感想のご連絡をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

まず、ネックのフィット感に驚きました!
フレットがとても滑らかで、スライド時に押弦した指がツルッと滑っていくような感覚がとても新鮮で、まるでストレスを感じません!

そして、ノイズがありません!
感覚的にはもう「完全になくなった」と言えるレベルです。
これまでシングルコイルを歪ませた時のノイズが気になっていましたが、構造上仕方のないものだと諦めていました^^;
静かな曲でもノイズレスにプレイできるのは本当にありがたいです!

そして肝心の音質ですが、生音からかなり違いがあり、柔らかく倍音が整っていてダイナミクスに余裕を感じました。
アンプを通してみるとはじめはとても「ぷりっ!」とした印象で、以前よりも弦の「バウンド感」が格段に増しているのがすぐに分かりました!
てっきり高域が以前よりも控えめになったのかと思いましたが、高域もむしろ鮮度を増していて、その上で本来の太さを取り戻したような印象です。
ボリュームポットも希望したとおり、とても軽い質感で気に入っています。
ボリュームを絞ったときのカーブがとても良いですね!
高域もナチュラルに維持される感じでとても扱いやすいです!

以前からブログは拝見していましたが、丁寧な作業のひとつひとつにより、ここまでの違いが生まれるとは思いませんでした。
月並みな表現ですがこのギターの『本来のポテンシャル』が引き出されたような印象です。
本当に驚いています!!
元々とても気に入っているギターでしたが、おかげさまでさらに愛着が増しました!
これからも大切に使わせていただきます!!

Studio GREAMさんはとにかく作業が丁寧で、対応が素晴らしく価格も良心的なので、いつも本当に助かっています!
今後ともよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました!!



このようにお喜びのお言葉をいただけると、手抜きせずに精一杯やって良かったなぁと満足感を得られますね。
同様の感想を今後もいただけるように、全ての仕事に精一杯対応していきたいと思います。



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NUSH GUITARS T63の全体調整・ノイズ処理
今回は、そのサウンドとリアルなエイジド処理で人気上昇中のNUSH GUITARS T63の全体調整&ノイズ処理です。
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この使い込んだような見た目ですが、購入から間もないほぼ新品です。
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細かい部分の作りも素晴らしく、調べてみると価格もこの内容ならむしろ安いとさえ思いますし、セミオーダーにも対応しているので私も欲しくなっちゃったくらいです。

ナットはTUSQが使用されていまして、溝切りはとても攻め込んであって好印象。
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外形はもう少し削り込んで良いと思う状態でしたので、溝底面の磨きと外形の整形を行います。

フレットはダンロップの6105サイズ、指板Rは10インチが採用されヴィンテージなルックスとモダンな使用感が同居した、とても使えるギターだと感じました。
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ネック裏の塗装の剥がし方はかなり激しいですが、柔らかい手触りと太めなグリップはとても好印象です。
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コントロールアッセンブリは定番の高品質パーツで揃えられていましたが、配線取り回しはイマイチでしたのでしっかりと修正します。
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部品は全て取り外して、導電塗料を塗る準備を進めていきます。
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ネックポケットには塗料がたっぷり乗っていたので、削り落しつつ平面を出してネックとの強固な接触面を確保します。
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ピックアップキャビティ内の塗料も削り落して、導電塗料を塗ります。

導電塗料を塗って、グラウンド配線を行ったらアッセンブリの組み込み待ち。
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ピックアップワイヤーは撚り合わせてノイズ対策。
各パーツも適正な長さや位置に全て組み直してあります。
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TUSQナットは磨いても牛骨のように濡れたような艶は出てこないのですが、外形を整えてコンパウンドまで使い磨き上げました。
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指板やフレットエッジは定番の面取りを行い、使い込んだような握り心地を更に向上させました。
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ブラスサドルは使用に伴ってすぐ錆びてしまうのですが、今回は弦による表面の荒れが生じていましたので弦との接触面を磨いて修正しましたので、納品時はピカピカです。
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弦を張ってネック反りや弦高、オクターブ調整を行って完成です。
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写真は撮り忘れていますが、ピックガード裏側にもアルミシールドテープを貼って、ピックアップ配線にノイズが乗りにくいように処理しています。

納品後に、今まで気になっていたシングルコイル特有のノイズがほぼ無い状態にお喜びいただきました。
それまで使用されていたギターは入手時からキャビティ内に炭素系ドータイトが塗られていたので、それと比べると無処理のこのギターは、余計にノイジーに感じていたと思われます。

なかなか作業写真では違いが伝わりにくいと思いますが、当ブログで全体調整&ノイズ処理記事が多いのはそれだけリピートも含めてご依頼いただけている=作業後の仕上がりに満足をいただけている、証拠だと思います。
ご自身の楽器が「こんなものなのかなぁ」と思われる時にこそ、一度お任せいただけると、その楽器への印象が大きく変わるかもしれませんね。


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SQUIER TL62の全体調整・ノイズ処理
今回は古いSQUIER TL62(型番不明)の全体調整・ノイズ処理です。

オーナー様はこのギターを譲り受けたとの事で、使えるように仕上げてくれとお持込みいただきました。
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全体的に汚れが堆積し、サビも酷かったのでクリーニングが大変なのですが、それでもトップのメッセージは消さないようにしないとならない気を使う状態でした。

そんなに元々は高価なモデルではありませんが、しかし木材はしっかりした状態でしたので、昔の材は今見ると良い物が使われているなぁと感じる事もしばしば。
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ナット溝は高すぎる状態だったので、溝調整と外形整形を行って磨き上げるのですが…作業後写真を取り損ねたという…
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フレット摩耗も見受けられますが、擦り合わせは今回は行わずに仕上げる事になりました。
指板のエッジは定番の面取りを行います。
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ブリッジには夥しい埃が堆積し、ネジ類も固着していたので一度全てバラして磨いてから組み直します。
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ピックアップは定番の不具合ではあるのですが、経年で反りが出てしまってピックアップ高さを大きく下げないと弦に当たる状態になっていましたので、この際交換する事になりました。
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コントロールアッセンブリにも埃や錆びでガリが酷くて、一式交換する事になりました。
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ネックポケットにはシムを挟んでありましたが、シムが無くても同じ角度になりつつ面接触するようにポケットを研磨して仕上げます。
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全てバラしましたので、これから磨いて汚れを落とし、導電塗料を塗ってから組み立てを行います。
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ワックス掛けと導電塗料を塗った後がこちらの状態です。
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ピックアップにはWILDE USAのL48TLというツインブレードタイプをチョイス。
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今は亡きビル ローレンスさんが存命だった頃に入手してストックしていたモデルで、ノイズとデッドポイントが無く中程度の出力でバランスが取り易い。
そして見た目に反してテレキャスターの王道のあの音が出ます(笑)
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コントロールはテレキャスター定番のハイパスではなく、スムーステーパーとグレースバケットトーンサーキットの組み合わせでアンプのゲイン調整を手元でコントロールし易い仕様になっています。
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お預かり時から比べると見違えるように綺麗になってお喜びいただきました。
今後は使用に伴ってフレットやナットの作業が出てくるかとは思いますが、それぐらいガンガン使っていただきたいですね。
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FENDER JAPAN TC-72TS BLK/Rの全体調整&ノイズ処理
今回はFENDER JAPAN TC-72TS BLK/Rの全体調整&ノイズ処理です。
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故アベフトシさんの仕様を彷彿とさせるルックスですね。
赤べっ甲1プライのピックガードや、ピックアップセレクター位置が一般的なテレキャスターカスタムとは異なり独特です。

ペグはGOTOHのSGMという一番廉価汎用グレードが使用されていまして、今回はこれをロック式のペグに交換するべく部品の取り寄せを行います。
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指板やフレットエッジはフェンジャパの標準仕上げで、やはりもう少し面取りしたいと思う印象です。
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いきなり作業完了後ですがペグはグレードを上げつつマグナムロック付きのSG381MGに交換しました。
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ペグポストに弦を巻かずにチューニングが完了していますね。

指板エッジも全て手作業でヤスリがけを行って面取りをしました。
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さて、作業前のボディに戻りますがピックガードやブリッジなど各部品を取り外して、キャビティ内の塗料を削り落していきましょう。
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他のモデルと共用のボディ構造のため、この位置にセレクタースイッチ用のザグリが入っていました。
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純正の縦型スイッチだとキャビティ壁面に端子が当たってしまうので、塗料を削るのと併せてスイッチとの干渉部分を最低限の量で削っておきます。
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なぜこんな事をするのかと言いますと…
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このコントロールが使いにくく、2V2Tにしつつ、ピックアップセレクターは低音弦側に欲しい、いわゆる一般的なテレカスタム仕様に!というご希望でした。
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既にブリッジは取り付けを済ませていますが、ピックアップはFENDER純正の物から、お持込みいただいたVanzandt製に交換しています。
導電塗料を塗って、アースラグを用いて確実にグラウンドに接続します。
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そして…元々開いていたセレクタースイッチ穴はポット穴よりも大きく、そのまま使うには都合が悪いし見た目も変えたい…
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という訳でピックガードを複製しました。
コントロールポットはフロントはかなりウォームなサウンドのハムバッカーだったので、より高音域が出る500KΩに、ブリッジ側は250KΩ&グレースバケットトーンサーキットという組み合わせにしてあります。
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肝心の見た目は…
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そう、茶べっ甲4プライです。
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各プライ層の厚みが異なるヴィンテージ仕様の素材が入手できたのでそれを使ってみました。
ピックガード表面には保護フィルムを貼ったままなので、表面はちょっと白っぽくなっていますが、剥がせばとても綺麗な深みのある茶べっ甲柄です。

2V2T仕様になり、トグルスイッチのキャップもブラックからアイボリーカラーへオーナーの希望で変更してあります。
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FENDERのこの6wayサドルはイモネジの調整が悪いとサドルがしっかりとプレートに接しない状態になるので音のコシが無くなります。
念入りに高さ調整を行い、各弦が綺麗に響くようにして完成となりました。

納品後に感想のご連絡をいただきましたのでご紹介させていただきます。

遅くなりましたが、無事ギター受け取りました!
今回も色々と要望を実現して頂きありがとうございます!
いや、気持ち良いです!
ノイズが劇的に減ったというか、なくなりましたし、ギターの生音も変わった気がします。
中心が鳴るようになったと言うか、重心が下がるというか、上手く言えませんが、とりあえずニヤニヤしました(笑

他の手持ちのギター全部調整に出したくなりますね…

ピックガードも最高です!
見た目もイメージ通りで、落ち着いた感じになって大人な雰囲気になりました。

リアピックアップは変えて正解でした、ロー程よく、ミドルがっつり、ハイはしっかりな感じで、バランスはよくいい感じにジャキジャキでブライトな感じ…気持ち良い!
コントロール周りも以前調整して頂いたストラトと同じく、積極的に使える様になっていて弾いていて楽しいです。

後は、今回対応を見送ったフロントPUに手を加えるか悩みどころですね…

またGREAMさんにお願いして良かったです!
調子悪いギターもあるので、またお願いしたいと思っております。その時は何卒よろしくお願いします。


このように遠方よりリピート依頼をいただけるというのは大変ありがたい事ですね。
今後もご期待に応えられるような丁寧な仕事を心がけていきます。


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