熊本市内、中央区南坪井町2-3にあるフレンチレストランLivre D'images(リーブルディマージュ)のオーナーシェフはギタリストでもありまして、愛用しているアンプの修理依頼をいただきました。
AMPEG VT-22 V4というアンプで、製造は1973~74年の物です。

スイッチ、ポット、ジャック、ガリの嵐!音も安定しないし、チャンネル1は全く音が出ませんでした。

今までしっかりと保管され扱われていたのでしょう、年数から考えるとかなり奇麗なコンディションでした。

リバーヴのON/OFFは物理的にスプリングの振動を制御するプレートを動かす超アナログ構造。

電源は117V仕様ですので、出来る限りステップアップトランスを使われた方が良いですね。
内部をチェックしようとして行く手を阻むネジ!

昨今は全然見ないネジですね。
専用のドライバーで回します。
ネジがあるからドライバーもある訳ですが、今後なめてしまった際には一般的なフィリップス規格に交換したいところです。
真空管にとって振動は良くないダメージを与えますが、AMPEGはクッションマウントを採用してシャーシとキャビネットの間に振動を吸収する構造になっています。

片側3個ずつのゴムを介して取り付けられています。
このシャーシからぶら下がっている鉄板が、キャビネット内のフレームにしっかりと乗って強固にネジ止めされる構造です。

40年以上前にこの心配り、素晴らしいですね。
シャーシの上蓋には回路図が貼ってありました。

以前にメンテナンスした人が貼ったのでしょうか。
流石に焼けて古くなっていたので新しい回路図を印刷して作業にあたりましたが、こういう配慮は同業者として見習いたいです。
蓋を外すと…殆ど手作業でのワイヤリング。

基板を使っていたらハンドワイヤリングじゃない、とか言う場合もありますが…これだけ手作業で配線しなきゃならないのなら作業の手間はあんまり変わらないと思います。
ポットやスイッチにアクセスするためにはかなり多くのネジを外したり、インジケーターの配線を外したりが必要でした。

こちらは取り外した交換する部品達。

ポットは全て交換、電源スイッチも内部でショートしていたので交換。
ジャックはガリが酷くてクリーニングでも回復しなかったのでこの際交換。
チャンネル1の音が出なかったのは、初段の真空管が破損していたのが原因だったので交換。

真空じゃなくなるとこのように白濁したりします。
フロントパネルを外して基板にアクセスしつつ、ポットを全て交換しました。

上部のスイッチは交換しないので、接点クリーナーで端子の酸化被膜を取り除いておきます。
そしてスイッチをどちらに切り替えても電源はONのままだった電源スイッチは新品に交換。

一番右がその交換した電源スイッチです。
後ろから見るとスイッチ周りはこのような感じ。

グラウンド切り替えスイッチやスタンバイスイッチは問題無かったのでそのままです。
ガリがどうにも消えなかったインプットジャックは同メーカーの新品に交換。

ガリが出ないというのは精神衛生上、とても良いです。
その他、基板上の経年によるハンダ割れや酸化を修正しておきました。
本来はコンデンサ類の全交換作業なども行っておきたいのですが、またこれから徐々にメンテナンスをしていければ良いですね。
お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪
Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM
mail to → info_gream@ybb.ne.jp
AMPEG VT-22 V4というアンプで、製造は1973~74年の物です。

スイッチ、ポット、ジャック、ガリの嵐!音も安定しないし、チャンネル1は全く音が出ませんでした。

今までしっかりと保管され扱われていたのでしょう、年数から考えるとかなり奇麗なコンディションでした。

リバーヴのON/OFFは物理的にスプリングの振動を制御するプレートを動かす超アナログ構造。

電源は117V仕様ですので、出来る限りステップアップトランスを使われた方が良いですね。
内部をチェックしようとして行く手を阻むネジ!

昨今は全然見ないネジですね。
専用のドライバーで回します。
ネジがあるからドライバーもある訳ですが、今後なめてしまった際には一般的なフィリップス規格に交換したいところです。
真空管にとって振動は良くないダメージを与えますが、AMPEGはクッションマウントを採用してシャーシとキャビネットの間に振動を吸収する構造になっています。

片側3個ずつのゴムを介して取り付けられています。
このシャーシからぶら下がっている鉄板が、キャビネット内のフレームにしっかりと乗って強固にネジ止めされる構造です。

40年以上前にこの心配り、素晴らしいですね。
シャーシの上蓋には回路図が貼ってありました。

以前にメンテナンスした人が貼ったのでしょうか。
流石に焼けて古くなっていたので新しい回路図を印刷して作業にあたりましたが、こういう配慮は同業者として見習いたいです。
蓋を外すと…殆ど手作業でのワイヤリング。

基板を使っていたらハンドワイヤリングじゃない、とか言う場合もありますが…これだけ手作業で配線しなきゃならないのなら作業の手間はあんまり変わらないと思います。
ポットやスイッチにアクセスするためにはかなり多くのネジを外したり、インジケーターの配線を外したりが必要でした。

こちらは取り外した交換する部品達。

ポットは全て交換、電源スイッチも内部でショートしていたので交換。
ジャックはガリが酷くてクリーニングでも回復しなかったのでこの際交換。
チャンネル1の音が出なかったのは、初段の真空管が破損していたのが原因だったので交換。

真空じゃなくなるとこのように白濁したりします。
フロントパネルを外して基板にアクセスしつつ、ポットを全て交換しました。

上部のスイッチは交換しないので、接点クリーナーで端子の酸化被膜を取り除いておきます。
そしてスイッチをどちらに切り替えても電源はONのままだった電源スイッチは新品に交換。

一番右がその交換した電源スイッチです。
後ろから見るとスイッチ周りはこのような感じ。

グラウンド切り替えスイッチやスタンバイスイッチは問題無かったのでそのままです。
ガリがどうにも消えなかったインプットジャックは同メーカーの新品に交換。

ガリが出ないというのは精神衛生上、とても良いです。
その他、基板上の経年によるハンダ割れや酸化を修正しておきました。
本来はコンデンサ類の全交換作業なども行っておきたいのですが、またこれから徐々にメンテナンスをしていければ良いですね。
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