FC2ブログ
機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
DigiTech Whammy-Ⅱの修理
過去にWhammy-Ⅱの修理やモディファイは定期的に行っておりますが、今回は北海道からお問い合わせいただきました。
   IMG_5202.jpg
外観のコンディションは良いペダルですが、お預かり時にはガリやノイズが酷くてとても使えない不安定状態。

インプットヴォリュームのポットはガリや接触不良など不具合が出るメジャーなポイントですね。
   IMG_5197.jpg
内部に洗浄液を流し込んでみましたが接触不良が回復しなかったので、基板付けからパネル取り付け式に交換します。
   IMG_5198.jpg
その他、電解コンデンサ交換と共にインプットジャックとWETアウトジャックも接触不良によるガリが取れなかったので、こちらもパネル取り付け式に変更交換しました。
   IMG_5199.jpg
2つあるフットスイッチにはタクトスイッチという部品が使用されていますが、これも数回に1度ぐらい接触不良が見受けられたのでこの際に交換させていただきました。
   IMG_5200.jpg
生産効率を考えると基板直付けが便利なのでしょうが、固定方法を工夫しないとこじるような力が加わってハンダ割れにつながったりするので取り扱いには注意が必要ですね。
   IMG_5201.jpg
今回はよく使う部分はパネル取り付け部品を使用して強度アップを図ることで安心して使用出来るように修理しました。
メイン回路に不具合が起きていなくて良かったです。

納品後にお喜びのメールをいただき、身が引き締まります。


WHAMMY 2、本日無事に受け取りました。
早速の早速、音出ししてみました。
とにかくビックリです!!
このペダルを繋いでこんなクリーンなサウンドは本当に久しぶりで、ただただ感動しかありません!
なんだか音痩せも全くなくなった気がします!!
内部のテクニカルなことは正直分からないのですが、音質、操作性、つまり今回の仕上がりには大大大満足しております。
ユーザーとして、不安定だった両ジャックががっちりなったことや、gainノブの操作性向上など、嬉しいこと三昧です!!

この度は何とお礼を言ったらいいか分かりません。僕には感謝しかないです!
しかもこんな早く仕上がるとは!
実は来週ライブで日々リハが続いており、この迅速さはこの上なくありがたい次第です!!

僕は生粋のPHISHファンで、Treyには根っから陶酔してます。なんてったって黒ワーミーなんです!

田中様 本当にありがとうございました。
また、何かあった際は相談させて下さい!
何卒よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。


新しいワーミーの方がレイテンシーや電源問題など使い易い事は否めませんが、黒ワーミーでしか出来ない事もあるでしょうし「これを使いたい!」というプレイヤーの気持ちにも応えていきたいので、お困りの際はお気軽にご相談下さいませ。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
スポンサーサイト
YAMAHA FX500の修理
暫く更新が滞ってしましました…
今回はYAMAHAのハーフラック式マルチエフェクターであるFX500の修理です。

昨今はラック式エフェクターも使用者が減っているように感じますが、メーカーも修理対応を断る事も増えてきたので直せるうちは頑張りたいと思います。
   IMG_5189.jpg
IN/OUTジャックなどのコネクターで接触が悪くて音が途切れ途切れになる、との事で持ち込まれました。
   IMG_5175.jpg
内部のメモリー保護バッテリーは基板直付けタイプなので、電圧が低下してきたらメーカーでの交換だったのでしょうが…
それも今や対応してもらえないので交換が簡単なバッテリーソケット化していきます。
   IMG_5176.jpg

内部の基板を取り出してハンダ面を確認してみると…
   IMG_5178.jpg
赤丸で囲んだ部分にハンダ割れが発生しています。
   IMG_5179.jpg
基板直付けのコネクタ部品は使用しているうちにいつの間にかこじる力が加わって、このようなハンダ割れが生じるトラブルがかなり多いです。
しっかりハンダ付けし直します。

メモリー保護電源を接続してから内蔵バッテリーを取り外す事でユーザーメモリーを消去してしまわないように配慮して作業しています。
しかし万が一消えてしまってもデータの保証は出来ないので、修理をご依頼の際はバックアップを取った上でお預け下さい。
   IMG_5186.jpg
コネクターは現在も部品が入手出来るので破損していたりガリが酷い場合は新品交換も可能ですが、今回はハンダ付け修正とホットボンド固定で様子を見ていただく事になりました。
   IMG_5187.jpg
併せてメイン電源のコンデンサに若干の液漏れが見受けられたので、今後のために新品交換しました。
   IMG_5188.jpg
内部の埃も綺麗に除去して動作確認して完成です。
   IMG_5185.jpg

メインのチップがNGだったりしたら直せない事もありますが…
今回のようにオーバーホールを行うとまた安心して使用出来るので古い機材を愛用されている方は壊れる前にオーバーホールをされてはいかがでしょうか。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
Studio GREAM AD900×2(MAXON) ノックダウン
今回はMAXONの製造終了になっているアナログディレイ AD900をノックダウンしました。
このディレイ、アナログ特有のディレイ音の程度なハイ落ちリピートが心地良く、特に初期型であるMN3005搭載機を好む人が多い印象です。
このディレイを2台お持込みいただき、ひとつのケースに納めました。
   IMG_5052.jpg
既に1台は過去にトゥルーバイパス化やDC9V駆動仕様に改造を施したペダルですが、それとは別に無改造の1台をご用意いただきました。
   IMG_5053.jpg

ただまとめるだけならスイッチャーを使って同時ONなど行えばペダルは無改造で済む訳ですが、今回は特殊機能も搭載するために散々悩んで回路を考えて取り掛かりました。
   IMG_5054.jpg
回路やワイヤリングを考え、必要部品を用意してからケースの穴開けに進みます。
既にブレッドボードなどで動作確認は済んでいますので、あとは形にするためにひたすら手を動かします。

今回、塗装はオーナー様が後から行うという事になり、ひとまず無塗装で組み立てましたが、改めて手直しなどあれば当店で塗装など行うかもしれません。
   IMG_5057.jpg
元々のコントロールノブに加えて、ノブが2つ、フットスイッチが1つ増えていますね。

これは2台のディレイを一般的な直列につなぐか、並列につなぐかを切り替えるスイッチと、並列時にはミキサー回路を通すためそのミキシングヴォリュームが追加されています。

フットスイッチはそれぞれのディレイのON/OFFと、完全にトゥルーバイパスにするメインON/OFFスイッチです。
   IMG_5058.jpg
AD900は元々はセンタープラスのDC12V駆動という専用アダプターが必要なペダルでしたが、当然ながら一般的なセンターマイナスDC9Vが使えるようにする電源回路も搭載しています。
という事は長くは動かないけど9V電池も使えるという仕様になっています。

基板はスタッドポストの長さを調整してケース内高さ方向に極力離して、信号の飛びを避けています。
ダメなようなら基板間に金属シールドプレートを挟もうと考えていましたが、その必要がなく一安心。
   IMG_5059.jpg
2台の直列/並列切り換えに多数のスイッチ回路が必要だったためロータリースイッチを使用しましたが、とにかく配線本数が多くて大変でした。

直列でディレイを掛けると先にかかったディレイ音にも後段のディレイがかかるため、深く奥行きのある(時にはぼやけた)複雑なサウンドが得られます。
並列にするとショートディレイでリピート多め、ロングディレイでリピート少なめ、などそれぞれのディレイ音がハッキリとかかり、それぞれの音量バランスや出力レベルも調整できるため、複雑なディレイサウンドが得られてとても面白いなと思いました。

このように「こんなのあったら良いな」のアイデアをお気軽にご相談いただけると、極力実現出来るような提案をさせていただいたおります。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
HARTMAN ENVELOPEFILTERの改造
今回はHARTMANのENVELOPEFILTERを改造しました。
   HARTMAN ENVELOPE
外観写真は撮り忘れていたので、デジマートより拝借させていただきました。

内部はこのような作りになっています。
   IMG_4924.jpg
電源は専用のDC18Vアダプター(内径2.5φセンタープラス)を使用するようになっております。
オーナーは中古でこのペダルを入手された際にアダプター無しだったらしく、全く音も聞いた事がなく当店へ改造に出されたとの事。
   IMG_4925.jpg

このペダルはDC18Vを供給しつつ内部では+9Vを仮想グラウンドとした±9Vで動作するという作りになっておりまして、専用のアダプターを使用するか、アイソレートされたパワーサプライで18Vを供給するしかないという作りでした。
   IMG_4926.jpg
このエフェクターを一般的なDC9Vで駆動させたい、かつ可能ならば(短時間であっても)電池駆動も可能に。
という希望で作業を進めていきました。

DCジャックは同寸法の内径2.1φに交換しつつ、入力電圧から内部で負電源を生成しつつ、上下電圧を安定化させる回路を導入して供給しています。
これにより電池駆動も可能になりましたが、消費電力は多めなのでデジタルディレイばりの燃費の悪さです。
しかしアダプターで動作させる分にはユーザーは特に何か気にする必要が無いように配慮してあります。
   IMG_4927.jpg
IN/OUTジャックには華奢な物が使用されていたので、ノイトリック製のオープンジャックに交換しておきました。

併せてフットスイッチ2個は、切り替えた時にクリック音が静かなソフトタッチスイッチに交換して操作性を向上させています。

入力電圧は5V~10Vまで対応するようになっていますので、USB電源でも動かす事は可能ですが供給元が非力だとノイズが増えるので、基本的にはエフェクター用の9Vで供給した方がS/Nは良いです。
   IMG_4928.jpg
このように、電源に関する使い勝手を向上させたいというお問い合わせもお気軽にご相談いただけましたら幸いです。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
Electro Harmonix FREEZEのスイッチ交換MOD
今回はElectro Harmonixの飛び道具系エフェクトペダルFREEZEのスイッチ交換です。

このペダルは入力された音を延々と再生し続ける残響系?ペダルなのですが、フットスイッチを踏むたびに「カチン!」と音が目立ちます。
   
アコースティックギターなど、静かな状態で使いたい場合には結構目立つので、踏んでも音がしないようなスイッチへ交換したいとの希望で承りました。

早速ですが、こちらは交換作業後です。
   083.jpg
取り外した純正スイッチはこのような感じですが、このスイッチのボディとケースグラウンドを接続するような構造になっていましたので、単純に2本の線をつないだだけのスイッチ交換するのではなく、ケースグラウンドもしっかりと接続する事を忘れないようにしましょう。
   089.jpg
交換後はこちら。
見た目はあまり変わりませんが、スイッチの頭径が10mmから7.8mmへと少し小ぶりになっています。
   090.jpg
交換後はこのように静かになりました。
   

配線の色は赤がHOT、黒がグラウンドと一般的な考えでいたら…
このFREEZEは基板から出ている配線の赤がグラウンドだったという引っ掛けがありまして(笑)
この記事を参考にスイッチ交換とケースグラウンドを取る時は間違えないようにしましょう。
今回は基板側から配線を入れ換えて、黒がグラウンドになるようにしてあります。

これで静かな場面でも気を使わずにエフェクトペダルを操作できますね。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp