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機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
Studio GREAM AD900×2(MAXON) ノックダウン
今回はMAXONの製造終了になっているアナログディレイ AD900をノックダウンしました。
このディレイ、アナログ特有のディレイ音の程度なハイ落ちリピートが心地良く、特に初期型であるMN3005搭載機を好む人が多い印象です。
このディレイを2台お持込みいただき、ひとつのケースに納めました。
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既に1台は過去にトゥルーバイパス化やDC9V駆動仕様に改造を施したペダルですが、それとは別に無改造の1台をご用意いただきました。
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ただまとめるだけならスイッチャーを使って同時ONなど行えばペダルは無改造で済む訳ですが、今回は特殊機能も搭載するために散々悩んで回路を考えて取り掛かりました。
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回路やワイヤリングを考え、必要部品を用意してからケースの穴開けに進みます。
既にブレッドボードなどで動作確認は済んでいますので、あとは形にするためにひたすら手を動かします。

今回、塗装はオーナー様が後から行うという事になり、ひとまず無塗装で組み立てましたが、改めて手直しなどあれば当店で塗装など行うかもしれません。
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元々のコントロールノブに加えて、ノブが2つ、フットスイッチが1つ増えていますね。

これは2台のディレイを一般的な直列につなぐか、並列につなぐかを切り替えるスイッチと、並列時にはミキサー回路を通すためそのミキシングヴォリュームが追加されています。

フットスイッチはそれぞれのディレイのON/OFFと、完全にトゥルーバイパスにするメインON/OFFスイッチです。
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AD900は元々はセンタープラスのDC12V駆動という専用アダプターが必要なペダルでしたが、当然ながら一般的なセンターマイナスDC9Vが使えるようにする電源回路も搭載しています。
という事は長くは動かないけど9V電池も使えるという仕様になっています。

基板はスタッドポストの長さを調整してケース内高さ方向に極力離して、信号の飛びを避けています。
ダメなようなら基板間に金属シールドプレートを挟もうと考えていましたが、その必要がなく一安心。
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2台の直列/並列切り換えに多数のスイッチ回路が必要だったためロータリースイッチを使用しましたが、とにかく配線本数が多くて大変でした。

直列でディレイを掛けると先にかかったディレイ音にも後段のディレイがかかるため、深く奥行きのある(時にはぼやけた)複雑なサウンドが得られます。
並列にするとショートディレイでリピート多め、ロングディレイでリピート少なめ、などそれぞれのディレイ音がハッキリとかかり、それぞれの音量バランスや出力レベルも調整できるため、複雑なディレイサウンドが得られてとても面白いなと思いました。

このように「こんなのあったら良いな」のアイデアをお気軽にご相談いただけると、極力実現出来るような提案をさせていただいたおります。



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HARTMAN ENVELOPEFILTERの改造
今回はHARTMANのENVELOPEFILTERを改造しました。
   HARTMAN ENVELOPE
外観写真は撮り忘れていたので、デジマートより拝借させていただきました。

内部はこのような作りになっています。
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電源は専用のDC18Vアダプター(内径2.5φセンタープラス)を使用するようになっております。
オーナーは中古でこのペダルを入手された際にアダプター無しだったらしく、全く音も聞いた事がなく当店へ改造に出されたとの事。
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このペダルはDC18Vを供給しつつ内部では+9Vを仮想グラウンドとした±9Vで動作するという作りになっておりまして、専用のアダプターを使用するか、アイソレートされたパワーサプライで18Vを供給するしかないという作りでした。
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このエフェクターを一般的なDC9Vで駆動させたい、かつ可能ならば(短時間であっても)電池駆動も可能に。
という希望で作業を進めていきました。

DCジャックは同寸法の内径2.1φに交換しつつ、入力電圧から内部で負電源を生成しつつ、上下電圧を安定化させる回路を導入して供給しています。
これにより電池駆動も可能になりましたが、消費電力は多めなのでデジタルディレイばりの燃費の悪さです。
しかしアダプターで動作させる分にはユーザーは特に何か気にする必要が無いように配慮してあります。
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IN/OUTジャックには華奢な物が使用されていたので、ノイトリック製のオープンジャックに交換しておきました。

併せてフットスイッチ2個は、切り替えた時にクリック音が静かなソフトタッチスイッチに交換して操作性を向上させています。

入力電圧は5V~10Vまで対応するようになっていますので、USB電源でも動かす事は可能ですが供給元が非力だとノイズが増えるので、基本的にはエフェクター用の9Vで供給した方がS/Nは良いです。
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このように、電源に関する使い勝手を向上させたいというお問い合わせもお気軽にご相談いただけましたら幸いです。


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Electro Harmonix FREEZEのスイッチ交換MOD
今回はElectro Harmonixの飛び道具系エフェクトペダルFREEZEのスイッチ交換です。

このペダルは入力された音を延々と再生し続ける残響系?ペダルなのですが、フットスイッチを踏むたびに「カチン!」と音が目立ちます。
   
アコースティックギターなど、静かな状態で使いたい場合には結構目立つので、踏んでも音がしないようなスイッチへ交換したいとの希望で承りました。

早速ですが、こちらは交換作業後です。
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取り外した純正スイッチはこのような感じですが、このスイッチのボディとケースグラウンドを接続するような構造になっていましたので、単純に2本の線をつないだだけのスイッチ交換するのではなく、ケースグラウンドもしっかりと接続する事を忘れないようにしましょう。
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交換後はこちら。
見た目はあまり変わりませんが、スイッチの頭径が10mmから7.8mmへと少し小ぶりになっています。
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交換後はこのように静かになりました。
   

配線の色は赤がHOT、黒がグラウンドと一般的な考えでいたら…
このFREEZEは基板から出ている配線の赤がグラウンドだったという引っ掛けがありまして(笑)
この記事を参考にスイッチ交換とケースグラウンドを取る時は間違えないようにしましょう。
今回は基板側から配線を入れ換えて、黒がグラウンドになるようにしてあります。

これで静かな場面でも気を使わずにエフェクトペダルを操作できますね。


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CHICAGO IRON PEDAL FLANGERのノックダウン
今回はCHICAGO IRONによって復刻されたTYCOBRAHE PEDALFLANGERのノックダウンです。
上記参考URLはイケベ楽器さんのページを表示するようになっています。

写真は少なめですが、作業難易度はとても高かったです…
集中していたので撮影を忘れていたという言い訳から始まります(笑)

お持込みいただいた時にはMAXONの弁当箱ケースに無理やり入れられていた状態でしたが、スイッチ切り換えのノイズだったり、グラウンドのループだったりとノイジーな原因もありまして、今回しっかりとケース入れ替え作業を行わせていただく事になりました。
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これはハモンドのダイキャストケースに基板をあてがってみたところ。
恐ろしいほどにぴったりなのですが、MAXONケースの寸法がご自身のエフェクトボードに設置するに当たって都合が良いとの事で、フランジャーのFL-303をドナーに作業を行う事になりました。

早速作業完了状態なのですが、今回施す作業は以下の内容でした。

・MAXONケースに移植。
・本来はペダルで操作するポットはケース側面に設置。
・エフェクト音の音量が若干下がるので、出力段にクリーンブースターのBBBを増設。
・電源はセンターマイナスのDC9V供給だが、内部はポジティブグラウンド動作なので負電源生成チップを内蔵。
・基板をケース内部でネジ止めなど、何かしらの方法で固定したい。
・高輝度LEDを搭載しつつ、ポップノイズの極力無いトゥルーバイパス化
・9V電池も使えるようにしたい。

このような希望を踏まえつつ、作業を行いましたのがこの状態です。
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基板は横向きに配置しましたが、ケースにあったメスネジ山を利用して取り付け固定出来るように基板に穴あけ加工しています。
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マーシャル風ノブは追加したBBBのヴォリュームになっています。
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フットスイッチだったモード切り換えスイッチや、フロントパネルに設置されていたノイズゲートスイッチはミニスイッチにして穴あけ開口設置しました。

ケース側面に2連ポットを収めつつ、ノブがつっかえない位置に穴あけをするのが大変でしたが、上手くいきました。
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メイン基板の下には正電源から負電源を生成する回路基板を収めていますので、一般的なアダプターやパワーサプライで電源供給が可能です。

このように「こんな事できる?」とお気軽にご相談いただければ色々とご提案は出来るかと思います。
基本的にワンオフになるので、それなりのコストはかかるとは思いますが拘りを具現化する作業のお手伝いをさせていただければ幸いです。

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VOX V846HWのモディファイ
今回はVOX V846HWワウのモディファイです。
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クラシカルな外観ですが、アルミケースになっているため一般的なV847(亜鉛ダイキャスト)よりも大幅に軽量です。

HWという型番通り、開けてみたらハンドワイヤードとなっており、ハンダ付けも丁寧で好印象でした。
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フットスイッチにはDPDTスイッチを採用して、トゥルーバイパス配線となっていました。
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今回はこのワウに以下の作業を依頼いただきました。
・DCジャックを増設
・ケース側面に青LEDを増設
・故障していたインプットジャックを交換
・基板上にQコントロールを増設

この回路には電源極性を間違えた際に保護するダイオードなどは一切入っていませんでしたので、DCジャックを増設する際には必ず配慮して入れておきます。
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早速ですが、作業完了後状態です。
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バイパス時にも必ず通るINPUTジャック→スイッチ→OUTPUTジャックの流れで(→)部分の配線には、オーナー様お持ち込みのヴィンテージワイヤーを使用してあります。
フットスイッチもTPDTに交換して、LEDのON/OFFもコントロールしています。
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Qコントロールは基板上のこの位置に指でも回せるトリマーを設置しました。
時計回りに回すとギャッ!とケバケバしいサウンドになり、反時計回りだとメロウでワイドなトーンになります。
デフォルト位置に黒マーク印をしてありますので、判らなくなった場合にはデフォルトに戻して再調整が出来ます。
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ケース側面にはDCジャックを増設しまして、アダプターでも電池でも動作するようになりました。
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右足でワウペダルを踏むという事で、LEDはケースのOUTPUTジャックのある側面前方に設置しました。
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このワウ、ギアの掛け替えとQコントロールの調整でサウンドキャラクターが大きく変えられてとても汎用性の高いワウだなと思いました。
重量が軽いのも良いですし、小型軽量ワウが人気を博している中でもこの踏み面の大きい一般的サイズの安定感は捨てがたい魅力があります。
故障してボードから外れていたそうですが、これからまた復帰して使用してもらえると嬉しいですね。



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