機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
VANZANDT PBV-R2/3TSにピックアップを搭載!!
今回の題材はヴィンテージなルックスにモダンなスペックを調和させ、コストパフォーマンスの高い楽器をリリースしているVANZANDT(ヴァンザント)のプレべタイプであるPBV-R2です。

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極薄のニトロセルロースラッカー塗装が剥がれてきて風格が出始めています。

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ピックアップはVANZANDTのオリジナルです。
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コントロールも一般的な1ヴォリューム&1トーンです。

このベースをもっとパワフルにしたい!とのことで、ミュージックマンタイプのピックアップを搭載する事になりました。

ピックアップはSEYMOUR DUNCANのSMB-4Dを持ち込みです。
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このピックアップを搭載するためにボディに掘り込み加工を行います。
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部品を全部はずしてからマスキングして、センターを出した後にピックアップのテンプレートを貼りつけます。

そして屋外でトリマーを使って彫り加工を行いました。
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深さは元々のピックアップと同じ深さになっています。

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同時にケーブルが通る穴を開けたり、コントロールキャビティも削り加工を行っています。
削って木部が剥き出しになっている部分はこの後に目止めを行ってあります。

次に配線関係を見ていきましょう。
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これはオリジナルの状態です。
CTS製ポット、スイッチクラフトジャック、クロスワイヤなど、FENDERのヴィンテージに準じた仕様になっています。

こちらは配線変更後です。
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ヴォリュームポット交換とスイッチが増設されています。
この状態まで行って、先ほどの木材加工が終わったボディと組み合わせていきます。

スイッチ部分のアップです。
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今回のSMB-4Dは4芯仕様のため、3種類の組み合わせが出来るようにスイッチへ接続しています。

2つのコイルを直列につないだシリーズ
1つのコイルだけ使ったタップ
2つのコイルを並列につないだパラレル


仕上がった状態がこちら!
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見た目からすでにパワフルです!!
ドイツのベースメーカー、SANDBERGのそれみたい。
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コントロールは、ボリュームをスタックタイプに変更し、上段はプレべピックアップのボリューム。
下段はSMB-4D用ボリュームになっています。
レバースイッチは前述したSNB-4Dの配線切り替えスイッチです。
トーンは元々のままです。

サウンドは元々のヴィンテージっぽい枯れたサウンドから、ゴリゴリでパワフルなスティングレイ系サウンドまでカバーできるようになりました。
これからライブでレコーディングで活躍してくれる事でしょう。


ピックアップキャビティザグリ 8000円
配線修正・部品脱着 5000円
スタックボリューム 1050円
スタックボリューム用ノブ 840円
SMB-4D用マウントスクリュー&スプリング 315円
配線切り替え用トグルスイッチ 840円

合計16045円でした。


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MORLEY BAD HORSIE2のモディファイ
以前にもMORLEYのワウでは半止めサウンドを出すモディファイをご紹介しましたが、今回はその記事を見られた方からの依頼でした。

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VAI2という、コンツァー機能の付いた(平たく言うとミッドブースト的な)ワウが今回の題材です。

・バイパス音がキンキンして高音域がきつく細いサウンドに聞こえる。
・エフェクト音は気に入っているのでバイパス音のみの改善。
・艶やかで太めなサウンドが好み


上記のような内容でしたので、バッファの変更とフィルター定数変更をすべく早速バラしていきます。

ノーマル状態
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(いきなり)作業後!!
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IC変更や抵抗&コンデンサを複数交換しています。
部品交換したぞ!と判りにくいような色合いの部品を使用しましたので派手さには欠けますが、サウンド優先なのです。

元々のICはTL074CNが載っていましたが、これをC-MOSのオペアンプに交換しています。
単純に交換するだけでは無く、周辺回路も変更しています。
型番は明かせませんが、このICを使うとバイパス音に艶が出るのです。


納品後に依頼者から感想を頂きました。
「出音は私がイメージしていた以上に私の好きな音に仕上がっていました。
音の丸み、コンプレッションの深さ、トーン、すべて言うことなしです。
嫌で回避したかったBad Horsie2のバイパス音が、MOD後には繋いだ方が好きな音になってます(笑)

おかげさまで手放せない一台になりそうです。
また何か困ったことがあれば相談させてください。
ありがとうございました!」



こちらこそご依頼いただき、また温かいお言葉までいただき、ありがとうございます。
気に入っていただけたようで良かったです。
またお気軽にお問い合わせいただけましたら幸いです。


今回は基板上の部品交換によるサウンド特性変更だったので、送料別で7000円でした。
お好みの方向性に合わせてチューニングしますのでお気軽にお問い合わせ下さい。



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A/B LOOP BOXの作成
昨今、複数のループを持つスイッチャーが販売され、使用している方も多いと思います。
しかし音質が変化してしまう…というジレンマを抱えている方や、そんなに多くのループは必要ないという方もいらっしゃるでしょう。
今回は2ループで音質変化を極力減らしたA/B LOOP BOXを作りました。

・AorBの2ループ構造
・スイッチ1発でスルーに行けるようにしたい。
・前段にお気に入りのバッファが入るので、音質変化が少ない構成で。
・出来る限り小型サイズ


上記のような依頼内容でしたのでMXRサイズのケースを基本に、接点関係は金メッキ・銀メッキの物を採用して高音域のロスを極力減らしています。


依頼者の方とレイアウトを打ち合わせしてケースに穴あけを行いました。
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パーツの間隔を確認するために仮組みの状態です。
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無事に入るようなので塗装後に実装します。



実際に配線するとこのようになりました。
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電池は要らないと言われたのですが、レイアウトを工夫したら入ってしまったので内蔵しました。
LED以外に内部のノイズ低減回路にも僅かながら電源が必要なので、電池は使えないよりはあった方が良いかなと思います。
勿論電池が無くても完全トゥルーバイパスで動作させる事は可能です。

カラーは依頼者の希望で以前のINPUT SELECTORで採用した「渋白」で塗装しました。
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茶色下地の上にゴールドを塗って、全体にホワイトを塗装。
乾燥後に当て板に耐水ペーパーを巻いて研ぎ出します。
部分的に茶色まで出るように削って乾燥させます。
乾燥後に遠目から再度ホワイトをうっすらと吹いてからウレタンクリアを塗っています。

うっすら吹いたホワイトとクリアとが反応したのか、部分的に赤っぽくもなっていますが偶然の産物です。
美濃焼をイメージしつつ備前の緋色を求めた雰囲気です。

(余談ですが、私の父親は焼き物の工房を営んでいたりもしますので、どこかしらインスピレーションのきっかけはあったものと思います)


今回はトゥルーバイパスで作成しましたが、BBBをはじめとしたバッファを内蔵する事も可能ですので、お気軽にご相談下さい。

A/B LOOP BOX作成 15000円
渋白塗装 3000円




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HUGHES&KETTNER(ヒュースアンドケトナー)/TRIAMPの修理
今回は私が個人的に大好きなアンプヘッド、HUGHES&KETTNER(ヒュースアンドケトナー)のフラッグシップモデルであるTRIAMPを修理しました。

これは初期の物で、MIDIモジュールは別売りで出力管はEL34のモデルです。
この会社のアンプはパネルが青く光ってステージで目立つので一時期凄く売れましたね。

個人的にはリヴァーブ付きの初期モデル(フロントパネルは光らない)の方がサウンドが好きです。
油と埃にまみれて汚れて、動作もしないジャンク状態で運よく入手しました。
ちなみに学生時代にも全く同じ物を使っていまして、今も大事に実家に持ってたりします。

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フロントパネルの内側も油膜や埃が付着し、外装はカビが生えてしまっていました。


内部はまるでゴ○ブリホ○ホイのように粘着いていました。
どんな風に使えばこんなになるのでしょうね。
中華料理屋の厨房近くに置かれていた??とも考えにくいし…
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白い斑点は全てカビです。

真空管はほぼ全てRUBYブランドの物に交換されていました。
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しかしパワー管は完全に2本死んでましたので4本とも交換します。
右端の真空管は空気が入ってしまってます。

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シャーシ内部にも汚れがべったりで、部品が焼けた部分もありましたのでクリーニング後にチェックして抵抗とコンデンサをいくつか交換してあります。
回路図が公開されているから良いものの、自分で回路を起こして修理するにはうんざりしてしまう複雑さですね。


次に一番問題の外装です。
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全てバラして外で観察。
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夥しいカビ、カビ、カビで触るのも躊躇します。


今回は一般家庭用の水性塗料(耐候性)をローラーと刷毛にて塗る事にしました。
カビ止め剤も入ってますし、乾燥後は衝撃や水濡れにも強い塗膜を形成します。
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熱中症の危険性と闘いながら塗りました。

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隅々まで真っ黒!!内側も塗ってます。
意外にも目立つようなムラが出ず、乾燥中の虫の付着に悩まされることもありませんでした。

フロントパネルってガラス製なんですね。
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アクリルやポリカーボネートで作り直せばもう少し軽くなるかも…

真空管はパワー管交換で様子を見ます。
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グルーヴチュ−ブ社の扱うMullardリイシューを買ってみました。
当初はJJにするつもりでしたが、少し安く買えたので取りあえずこれで。
レーティングは4番なのが少し残念(個人的には7〜8ぐらいが欲しかった)ですが、消耗品なので次はJJにしようかな。

サウンドは荒々しいドライブが良い感じですが、クリーンでもノイズが少なくてこれはこれで良いかもしれませんね。


塗装が終わったケースにフロントパネルやシャーシを組み込みました。
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あれだけカビが生えていたアンプなので、ネジ類もほぼ全て錆びていました。
この際に全て交換しようと思っているのですが、まだ一部は揃っていないため完成まではあと一歩の状態です。


ま、実際に使うようになるのはきっと2012年になってからでしょうから、それまでは寝かせておこうと思います。


しかしアンプの修理はエフェクターと違って体力が必要ですね。


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