機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
YAMAHA SESSIONII 912Pの全体調整
今回はYAMAHAのSESSIONII 912Pの全体調整です。
上記リンクの旧製品アーカイブを見ても判る通り、1987年の後半にのみ生産された、とても短命でレアなギターです。
   DSC09435.jpg
およそ35年前のギターなのに、大切に扱われてきたのでしょう、素晴らしいコンディションです!!

ゴールドメッキの金属パーツはさすがにメッキが剥げてしまっていますが、使われながらの状態でこの傷の少なさは驚きです。
   DSC09436.jpg
   DSC09438.jpg

弦の摩擦を減らすローラー状のナット。
   DSC09439.jpg
各弦独立では動かないのですが、チューニングに対して考え、無い物は作ってきたヤマハの努力が現れていますね。

フレットにはダンロップの6100番ぐらいのジャンボフレットが採用されています。
   DSC09441.jpg
指板エッジとフレットエッジは尖っていたので、丸めておきます。
   DSC09449.jpg
施工後↑ 作業してこう変わりました!的な解り易い写真がやっと撮れました。

次に電装系を見ていきます。
   DSC09434.jpg
ジャック部分を見てみると…
パネルにはシールドテープが貼られていないのに、キャビティ側にはテープが貼ってある…

内部の配線は以前に修正を施したそうで、実際見てみても丁寧に作業されていました。
   DSC09442.jpg
写真では見えにくいですが、ジャックへの線は白2本と黒2本を使い、更にシールドしてあります。
   DSC09443.jpg
この配線方法は断面積が増えるので線材の抵抗値は半分になりますが、線間容量は増してしまうので、時に(僅かではありますが)ハイ落ちなサウンドになる事もあります。

キャビティ内には導電塗料が塗られていました。
   DSC09444.jpg
しかし一般的な炭素系フィラーのためテスターで測っても導通とまではいきません。
これはStudio GREAMで定番の銅フィラーの導電塗料で塗り直していきます。

部品を外し、マスキングをしたら導電塗料を塗って乾燥待ち。
   DSC09451.jpg
アッセンブリは殆ど変えていないです。
   DSC09467.jpg
細かい部分のハンダ付けの修正や、ジャックへの配線種類を変更し、ボリュームのカーブをちょっといじった程度です。

ジャックのキャビティにも導電塗料を塗って、パネルにはアルミテープを貼り込みました。
   DSC09488.jpg
これでジャック部分もしっかりとシールドされて、ノイズレスになりますね。

これらの作業と並行してブリッジをバラしてクリーニングを行っていたらオクターブ調整ネジが1本錆びて固着しており全く回らない状態でした。
   DSC09468.jpg
浸透潤滑剤をネジに吹きかけ、バイスとプライヤーで挟んでゆっくりと少しずつ回して抜いていきます。

オクターブ調整ネジは新しい物に全て交換しました。
   DSC09513.jpg
普通にM3のネジを使ってあったので、新品の入手は簡単でした。

弦はエリクサーの09-42ゲージを張りました。
   DSC09514.jpg
フレットも貴金属磨きで磨いてから弦を張っているのでピカピカです。

目立った部品交換は行っていないので、完成状態では当初と大幅な差はありませんが、弦高も低く調整して、また使える状態に仕上がりました。
   DSC09512.jpg
貴重なモデルなので、これからもずっと大事に使用していっていただきたいなと思います。


全体調整・ノイズ処理 12000円
オクターブ調整ネジ 315円
Elixer 09-42弦 1470円

合計13785円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
スポンサーサイト
P-PROJECT PUM-IIIの全体調整
今回は当ブログを見られて、愛知県よりご依頼いただきましたP-PROJECTのPUM-3の全体調整とコントロール内容の変更です。

以前にもこの同型のベースの調整を行っていますね。

P-PROJECTのベースリペア
上記リンクをクリックすると別ページでその以前の調整記事が開きます。


さて、今回のベースを確認していきましょう。
   DSC09457.jpg
使用感も少なく、全体的に奇麗なコンディションと言えます。

コントロールキャビティを開けてみると配線はグチャッと押し込まれていましたが、接触不良などは起きていませんでした。
   DSC09453.jpg

バックプレートにネジ止めされたプリアンプ基板。
   DSC09454.jpg
イコライザ部分の拡張性も見込めるパターンレイアウトになっています。

ピックアップキャビティ内には導電塗料は塗られていませんでした。
   DSC09472.jpg
ピックアップ下に入っている黒いクッションスポンジは固まって弾力性が無くなっていましたので、今回は交換する事になりました。

ネックを外してみると…ダダリオのギター弦パッケージ(厚紙)が角度調整用のシムとして入れられていました。
   DSC09474.jpg
用は成しても、見た目がちょっと…なので、シムは後ほど新たに作り直します。

という訳で、ひとまずバラしてマスキングや導電塗料の塗布などを進めていきます。
   DSC09475.jpg
導電塗料を塗り終えました。
   DSC09483.jpg
コントロールキャビティにも、裏蓋に貼られたアルミテープとしっかり接するように塗っておきます。
   DSC09484.jpg


導電塗料が乾くまでの間にネック周りの作業を行います。
   DSC09459.jpg
お預かり時↑

弦を外したところ↓ 指板とフレットのエッジが立っています。
   DSC09481.jpg

一か所ずつ手作業で丸めていきます。
   DSC09485.jpg
ハイポジションのエッジ部分には親指が当たる事は殆どないので、少なめに削ります。
   DSC09486.jpg

エボニー指板には小さなヒビ割れがあったのですが、併せて補修しておきました。
   DSC09522.jpg
これは補修後の写真ですが、どこにひび割れがあったか判別出来ますでしょうか?

ピックアップキャビティには、スポンジ内にスプリングが仕込まれた構造のハイトアジャスターを搭載し、長期的なピックアップ高さ調整機能を得ています。
   DSC09499.jpg
コントロールはマスターVOL/マスターTONEのスタック、TREBLE/BASSのスタックイコライザー、ピックアップバランサーにプリアンプON/OFFミニスイッチという内容になりました。
   DSC09500.jpg
メインの配線材はBELDEN8503で引き直しています。
そして些細なことかもしれませんが、プリアンプのON/OFFスイッチはトゥルーバイパス方式で配線しています。

ネックポケットのシムは木材で作り直しました。
   DSC09509.jpg
写真ではシムの作成途中の状態ですが。

コントロールはパッと見では色が変わっている程度ですが、ボリューム/トーンのノブは新品に交換。
イコライザポットに合うノブは、探したところ入手出来なかったので、上段のノブだけ黒で塗ってみました。
   DSC09538.jpg
今後、合うサイズの黒いノブが見つかれば交換する事になるかと思います。
一番右のシングルノブは、後日オーナー自身が黒のノブに交換するそうで、元のままで納品する事になりました。

弦を張って調整して完成。
   DSC09536.jpg
お預かり時にはネックが逆ぞりでビリ付きも出ていた状態でしたが、調整後はビリ付きも無く低めの弦高でセット出来ました。

全体調整・ノイズ処理 12000円(旧価格)
ベースギター アップチャージ 1000円
バランサーポット 1575円
ボリューム/トーン用スタックポット 2100円
スタックノブ(黒) 1260円
ピックアップハイトアジャスター(PB) 1050円
ピックアップハイトアジャスター(JB) 630円

合計19615円でした。


納品後にありがたい感想をいただきましたので、そのままご紹介させていただきます。

調整していただいたベースはまだ十分に弾き込んでいないのですが、感想をお知らせしようとメールを書いております。

まず,返送いただいたベースを見た瞬間ですが、うまく表現できないのですが、外見が一皮むけた感じがしました。
このベースは,80年代に製造されたもので、尊敬するミュージシャンが使っていることもあり、なかばコレクションになっても構わないと思ってネットで中古で入手しました。
もともと入手した時も、20年選手の中古としてはキレイな方だったと思ったのですが、よく見るとそれなりにいたんでいたところもありました。
しかし、今回受け取ってよく拝見しましたが細部までキレイにしていただき、感激をしました。

また,アンプにつないでみたところ、調整前は手を金属部から離した状態ではノイズが聞こえましたが、調整後はアンプにつないでいないかのように低ノイズになっていました。
また,各部の機械的な調整も丁寧にしていただき大変弾きやすい、別の楽器のようになって帰ってきたような感じでした。

また調整中も調整内容の確認を細かく連絡していただいて、遠方ではありましたが、相談しながら作業を進めていただき、大変安心して作業をお願いすることができました。

上にも書きましたが、半ばコレクションでもいいと思って購入をしたのですが、十分に実戦に投入できる楽器になって戻ってきたので、とてもありがたく感じています。

私の住んでいるところから遠い(実家は同じ九州なのですが…)のが唯一の難点ですが、往復の送料を負担しても十分に価値のある作業をしていただきました。
この度はありがとうございました。

遅くなりましたが,御礼まで。



こちらこそ、このようなお言葉をいただける事が、また次への励みになりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。


このように遠方からでも郵送していただけましたら、メールやお電話での対応で調整作業が可能です。
悩まれている方はお気軽にお問い合わせ下さい。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
PROVISION オーダーメイドギター"Autergo"の調整とフレット交換
今回も旧屋号時代からご愛顧いただいている熊本のお客様より、愛機の電装系変更とフレット交換のご依頼をいただきました。
前回もPaul Reed Smith NF3のピックガード作成で当店をご利用いただいておりますね。


オーダー仕様によるOWG
上記リンクをクリックするとPROVISIONで製作された際のスペックが確認できます。

上記メーカーリンクでも判る通り、とても良質な材料を使って作られています。
   DSC09304.jpg
トップのメイプル材の厚さや、加工も見事です!

バックのホンジュラスマホガニーもとても目の詰まった材ですね。
   DSC09521.jpg
ボディバックにはベルトのバックル傷を防ぐために、アルミプレートが貼られていました。

ボルトオンジョイントながら、滑らかなヒール処理が施されていて、ハイポジションもストレスなく指が届きます。
   DSC09307.jpg

今回は暫く前にフレットをすり合わせしたところ、思いのほか低くなってしまい、他のギターとの持ち替え時に違和感を感じるようになったのでフレット交換をしたいとの事で持ち込まれました。
   DSC09305.jpg
確かに低くはなっていますが、まだ残っているレベルには感じますが…好みはそれぞれなので。

今回はオリジナルで使われていたDumlop6140と同形状のステンレスフレットに交換する事になりました。


…いきなり完成…


F.C.G.R.のSP-SF-02Sというステンレスフレットを取り寄せて交換完了後。
   DSC09452.jpg

輝きと音の立ち上がりが別物のようです。
   DSC09461.jpg

そして続いて電装系の修正に取り掛かります。
(写真では取り外されていますが)ミニスイッチでハムバッキングピックアップのコイル組み合わせを選べるようになっていました。
   DSC09308.jpg
このギターはピックアップや配線など、完成後も様々な変更が加えられてきたギターのようです。
使われている配線材はウエスタンエレクトリックの単線でしょうか、上手くハンダが乗らないのか、ちょっと触ったら部分的に外れてしまうような危ういハンダ付け状態でした。

セレクタースイッチへの配線も危うい感じでしたので、全てやり直すべく、部品は一度全て取り外しました。
   DSC09313.jpg

セレクタースイッチや部品達。
   DSC09314.jpg
配線材はオーナーの拘りがあるのでしょうから、交換はせずに組み付け直して再利用します。
導電塗料などは塗られていないギターなので、せめてこの配線部分は編粗シールドで覆ってノイズ処理を施しておきました。

そして配線し直し後
   DSC09324.jpg
元々の単線の長さが足りなかったりして、取り回しが美しいとはいきませんでしたが、端子にはしっかり絡げてハンダ付けしてあります。

写真右上の、ミニスイッチがあった場所にはポットを取り付け、フロントピックアップのコイルバランサーに変更しました。

このポットを時計回りで直列ハムバッカー、センタークリックでポールピース側コイルのみのシングル、反時計回りで並列のハーフトーンサウンドにシームレスに切り替えが出来るようになっています。

リアピックアップはキャビティ側面のラグ端子を介してスイッチへ配線してありますので、ホットとグラウンドの2芯をここにハンダ付けすれば簡単に交換が可能です。

透明のランプシェードノブはボリュームとトーン、メタルトップの黒いノブがフロントピックアップのコイルバランサーです。
   DSC09517.jpg

細かい事ですが、コントロールプレート裏側にアルミテープが貼られていましたが…
   DSC09310.jpg
お預かり時はこのようにエッジにはみ出していましたので…

やすりを駆使してはみ出したテープを切除しておきました。
   DSC09311.jpg
この後でプレートのエッジも紙やすりで磨いて整えておきました。

弦を張って弦高やオクターブを合わせて完成です!!
   DSC09516.jpg
またノイズ処理などでも作業が出来れば良いなと思います。


フレット交換(ボルトオンネック・バインディング無し) 33000円
ステンレスフレットアップチャージ 5000円
配線修正 5000円
バランサーポット 1575円

合計44575円でした。


後日談ですが、今回使用したバランサーポットを部品屋より手配したら、残留抵抗値が異様に高い不良品でして、慌てて再度(予備も含めて計3つ)手配したらそのうち2つはまた不良という散々な結果でした…
しかし今後はバランサーポットは特に入念に検品してから、部品ストック棚に入れる癖が付きそうです。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
Caparison/Dellinger-CA VW [Christopher Amott] のフレットすり合わせ
今回はCaparisonのDellinger-CA VW [Christopher Amott]というギターのフレットすり合わせです。

最近はモデルチェンジしてしまい、デザインも変更になっているようですが、上記モデルネームをクリックするとメーカーホームページが開きます。
   DSC09496.jpg
ラインオフ時から2音下げチューニングが基本設定という、重低音ギターです。

角度付きヘッドに、ポスト高さ調整機能付きペグの組み合わせで、最適なテンション感を調整できるようになっています。
   DSC09480.jpg

今回はフレットに弦が強く当たって付いた傷が引っ掛かるという事で、すり合わせを行う事になりました。
   DSC09478.jpg
全体的に殆どフレットは減っていないのですが、この凹んだ部分に合わせて削る事になるのでほんの少しだけフレット高さは低くなる事になります。

ローポジションも殆ど目立った減りも無い状態です。
   DSC09479.jpg

そしてすり合わせ後ですが、傷が奇麗に無くなっております。
   DSC09493.jpg

今回、弦のゲージを12-52というヘヴィゲージに変更しました。
   DSC09511.jpg
標準の10-52のセットですと、2音下げチューニングにした1&2弦はハリの無いサウンドになりがちですので、テンションバランスを考慮したチョイスです。

普段の弾き慣れているレギュラーチューニングのギターとは違う楽器のようなサウンドに一瞬戸惑いますが、重低音のリフは気持ちよく決まりますね!
   DSC09510.jpg

中古で入手したばかりとの事ですので、ガンガン使ってもらって、再度のフレットすり合わせやフレット交換でまた作業出来れば良いなと思います。


フレットすり合わせ 10000円
ELIXER 12-52弦 1575円

合計11575円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
シールドケーブル作成
今回はちょっと記事のボリュームが少ないのですが、シールドケーブルの作成です。

部材を購入したが、上手くハンダ付けが出来ないとの事で持ち込まれました。
   DSC09503.jpg
既に必要な長さに切り分けられたMOGAMIの2524というケーブルです。

取りあえずプラグの内側にハンダを乗せたり、端子の向きを調整したり…組み立ての準備を進めます。
   DSC09506.jpg

そして1つづつハンダ付け。
   DSC09505.jpg
内側の芯線は端子にしっかり絡げてハンダしています。
このMOGAMI 2524というケーブルはシールド線の下に黒い導電性の被覆が巻かれていまして、これをきちんと切除しないとショートの原因になったりします。

合計8本を一気に作成しました。
   DSC09508.jpg

今回のような単芯シールド線の場合、部材は全て持ち込んでいただければ500円/本で作成致します。
BELDEN8412のような2芯シールドだったり、多芯のケーブルだったり…内容によって価格は変わりますが、700~1500円/本で作成可能です。
材料を集めてハンダ付けに挑戦してみたものの、上手くいかない!という方は、諦めて捨てる前に一度お問い合わせいただければと思います。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
FENDER Customshop/63Telecaster Relicの全体調整
今回は当ブログを見られて、大阪のK様より愛機の調整をご依頼いただきました。

ネックデイトは2006年製になっているFENDER Customshop製の63Telecaster Relicです。
   DSC09388.jpg
鮮やかなパープルメタリックカラーが目を惹く一本!

購入後からずっとメインで使っているそうで、元々の傷か、新たに付いた傷か判らないぐらい馴染んだ状態になっています。
   DSC09391.jpg
凄まじいボディ&ネックの生鳴りで、アンプにつないでいないのに「音がデカイ!」と思いました。

ネック裏の塗装も使い込んだ風で剥がされていますが、傷は無く、とても大切に使用されているように感じました。
   DSC09394.jpg
こういう太めのネックは安心感があって良いですね。

ネックジョイントプレートはF.C.G.R.製のトーンシフトプレートに交換されていました。
   DSC09396.jpg
このプレートは素材が厚くて硬いので、ジョイントスクリューを締めても曲がっていかないのが良いですね。
(最近のFENDER USAのプレートは柔らかい物が多いように感じます)

電装系を見てみると…
   DSC09399.jpg
アレサンドロのポット、クライオ処理されたジャック、単線の配線材にペーパーオイルコンデンサ…
色々と拘って交換されているようです。

(誰が作業したかは判りかねますが)ハンダ付けは正直あまり上手くないと思いました。
   DSC09403.jpg
ポット側面にグラウンドとして各配線がハンダ付けされているのですが、イモハンダも凄い…
   DSC09406.jpg
この飛び出したハンダがボディに当たるためか、ボディ側をほんの少し削って逃がしてありました。

キャビティ内にはハンダが落ちたままになっており、これがともすると接触不良やガリの原因にもなってしまいます。
   DSC09407.jpg
勿論このハンダは取り除きます。

ジャックへの配線は絹巻きの単線と、エナメルコートされた細い撚り線が使われていました。
   DSC09415.jpg
端子穴に絡げてあるのですが、エナメルコートを奇麗に剥がしていないのでしょう、イモハンダになってしまっていました。

どんなに良いとされる部品を使用しても、取り付け方によって効果は大きく変わりますので注意が必要ですね。

全体調整なので、ひとまず全部バラしていきます。
   DSC09409.jpg
導電塗料は一切塗られていません。

フロントピックアップキャビティには63RELICと刻印されていました。
   DSC09411.jpg

これは取り外したピックアップです。
   DSC09413.jpg
フロントピックアップの金属カバーや、リアピックアップ底面にあるブラスプレートをグラウンドに落とす事はノイズ低減に効果がありますし、メーカー出荷時にもそうされています。

しかし…フロントピックアップのカバーは、収縮チューブで保護した単線の外側を更に網線で包んでグラウンドに接続してありました。
ホットの白い線はシールドせずに?ちょっとこの作業の意図が解りませんでしたが…

配線の種類がどうこうよりも、正しく確実にグラウンドに接続されている事の方が重要なので、ここは配線ごと変更しました。
   DSC09416.jpg
2つのピックアップともグラウンドは灰色の線に交換してあります。

ピックガードの裏側にもアルミテープが貼られていましたが、グラウンドに接続はされておらず、貼っていないのと同じでしたので…
   DSC09417.jpg
配線が通る部分をシールドするように正しくテープを貼って、かつ確実にグラウンドに接続するようにしています。
   DSC09418.jpg

ボディ側はキャビティ内の足付けを行った後で導電塗料を塗っていきます。
   DSC09424.jpg
導電塗料が乾燥したらマスキングテープを剥がして、キャビティ間をアースラグで確実にグラウンドへ接続します。
   DSC09425.jpg
グリーンの線はボリュームポット側面のグラウンドへ接続するための配線です。

配線後に導電塗料によるアースラグの塗り込みも行っています。
   DSC09426.jpg

そしてフレットが減っていたのですり合わせも併せてご依頼いただきました。
   DSC09392.jpg
お預かり時↑

フレット交換から僅か9ヶ月あまりでここまで減るという事は、毎日のようにとても弾かれている事が解ります。

すり合わせを行った状態で、山の整形はまだ行っていません。
   DSC09420.jpg

山の整形と、指板のエッジの丸め処理を行った状態です。
   DSC09421.jpg

オレンジオイルで保湿とクリーニングを行います。
   DSC09422.jpg
ジャンボフレットに交換されていたので、すり合わせ後も充分なフレット高さが確保できたと思います。
   DSC09423.jpg
元々の状態で指板のエッジは若干は丸められていたのですが、追加でもう少し丸めました。

そしてこちらは組み直したアッセンブリ。
   DSC09427.jpg
黄色の配線は60年代のLENZの撚り線です。
ハイミッドの艶やかさがこのギターに合うかなと思い、ホットのラインに使用しました。

ポット側面にハンダすると見た目にも汚いし、イモハンダになるのでグラウンド用のラグ端子を取り付けてみました。
   DSC09429.jpg
ピックアップからの配線とキャビティの導電塗料がこの端子を通じて確実にグラウンドに接続されます。

ジャックへの配線は前述のLENZと同年代のクロスワイヤー撚り線をツイストして使用しました。
   DSC09431.jpg
端子穴にはしっかりと絡げてハンダ付けしてあります。

完成後の外観に大きな変化はありませんが、各弦のバランスが良くなり、太く抜けるサウンドになったと思います。
   DSC09432.jpg


納品後にK様より、ありがたい感想をいただきました。

昨日は、仕事でアコースティックのライブがあって、ライブ終了後にお世話になったテレキャスターをライブハウスで弾かせてもらったのですが、つい先程、自宅に戻ってきました。

延々8時間程弾きましたが、以前とはコード感も見違える程よくなっていて、その場に本物の63年テレもあったのですが、それよりも音がよくて皆さん驚いてました。

配線は60年代のレンツということですが、確かにハイはうまいことぬけていくし、あまりぬけなかった3&4弦のハイ成分が綺麗に出ていて、弾きながら感動してしまいました。笑

エレキでもアコギでも、ギター選びの際に必ずする事が、ギターを正面に向けて左手でAadd9を押さえて鳴らす事なのですが、ブリッジの鳴りは変わらなくても生音の分離感が以前とは違い、かなり良くなっていて、素晴らしい調整はこんなにもギターを生まれ変えさせることが出来るのかと心から感動しました。

エフェクターは歪みとトレモロ以外使わないのですが、かなり歪ませてもノイズがなくハイ落ちもなくて、本当に理想の音、ギターになりました。

鈴なり感、エレキだけど、アコギみたいというのが特徴のこのギターを、大切にしていきますので、これからも宜しくお願いします。笑

それでは、本当にありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。



こちらこそ遠方よりご依頼いただきありがとうございました。
このような感想をいただき、身の引き締まる思いです。
楽器の本来持っている性能を超える調整は出来ませんが、正しく100%に近付くように引き出す事に注意して調整を行っております。
またご依頼いただけましたら幸いです。


全体調整・ノイズ処理 12000円
ラッカー塗装アップチャージ 1000円
フレットすり合わせ 10000円

合計23000円でした。
(別途、大阪⇔熊本間の送料をご負担いただいております)



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
DC/DC STATION(TUNER下に設置用Ver.)の作成
以前にDC/DC STATION(KI-KUN Edition)を作成しましたが、同様のコンセプトでアウトプット種類を変更した物が欲しいという依頼を他のお客様よりいただきました。

一般的な9V以外に15Vと18Vも欲しいとの事で3モードのサプライで作成する事になりました。
   画像
また1から回路やレイアウトもデザインして作成しました。
今は大変ですがこの積み重ねで、同じ出力内容のオーダーが来た時に少しだけ作成が楽になるかな、とも思っています。

今回もまたチューナー下に設置する事になるので塗装は行いませんでしたが、出力電圧が複数あるためエッチングで文字入れを行いました。
   DSC09250.jpg
まずはマスクを転写してエッチングの準備です。

気を付けてエッチングを行ったら、マスキングを剥がし、黒の塗料を流します。
乾燥したらサンディングして掘り込んだ文字に色が入るようにします。
   DSC09278.jpg

そして組み立て。
基板上のトリマーで9Vの電圧を微調整可能で、納品時は新品電池とほぼ同じ9.8Vになるように調整しました。
   DSC09279.jpg
ふんだんにノイズフィルターや保護回路を投入し、ホワイトノイズを徹底的に除去して安定した直流を供給するように作成しています。

電源投入時にはStudio GREAMロゴに同化させたLEDが光ります。
   DSC09281.jpg

出力は9V×8、15V×1、18V×1という内容です。
   DSC09284.jpg
   DSC09282.jpg
全ての入出力はケース側面に配置しています。

モデルネームにもネジ頭を同化させてみました。
センターが少しズレてしまったのがちょっと残念ですが、この位置しか上手く入らなかった…
   DSC09283.jpg

エッチングは塗装より手間がかかりますが、仕上がりは高級感がありますね。


納品後に感想をいただきましたので、紹介させていただきます。
パワーサプライをノアズアーク、vocu、電池、DC/DCstationで比べてみたのですが、断トツでDC/DCstationが一番好みの音でした。
本当にありがとうございます。


こちらこそいつもご愛顧いただきありがとうございます。

アウトプット種類が増えて回路が複雑になりましたが、お値段のアップは無し!
ケースのエッチング処理があったので塗装と同じ扱いとなりまして21000円でした。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
Suhr STANDARD/Candy Apple Redのフレットすり合わせ、他
今回は関東でエフェクターの祭典「エフェス」を主催する屋代様のギターのフレットすり合わせを行いました。
旧屋号の時も含め、様々なお客様をご紹介いただいたり、ギターの調整依頼をいただいたりと大変お世話になっております。

そのSuhrギターのお預かり時。
   DSC09339.jpg
鮮やかなキャンディアップルレッドが目を惹く一本ですね。

   DSC09342.jpg
中古で入手されたそうですが、既にリアピックアップは交換されていました。

ご自身でブリッジをいじった結果、納得のいく調整が出来なかったとの事でご依頼をいただきました。
   DSC09345.jpg
サドルが斜めに傾いたりとバラバラな状態になっています。

内部の配線なども交換され、コントロールも通常のストラトだとセンターピックアップのTONEとなる部分は「リアピックアップにフロントをパラレルでミックスする回路」に変更されています。
   DSC09347.jpg
比較的奇麗な取り回しですが、端子穴に配線を差し込んでハンダで止めていたりと気になる部分もありました。
   DSC09349.jpg
ジャックの端子にはハンダで配線が貼ってありましたので、これも一度外して修正します。


今回、リアピックアップをDimarzioのSDS-1に交換する事になったのですが、(お預かり時に予想していた事ではありますが)ピックアップの背が高くて奇麗に収まりませんでした。
   画像 001
なので、持ち主の許可を得て、2.5mmだけキャビティを掘り足しました。
「今後、フロントにP-90サウンドのシングルコイルを搭載したくなるかもしれない」との思いから全てのポジションで同様に掘り足しました。

保護テープをはがし始めてから気付き、慌てて写真撮影↑

キャビティを掘ると、その部分の木材が剥き出しになりますので、導電塗料を塗って目止めとノイズ対策を行います。
   DSC09352.jpg

配線や部品などは踏襲しましたが、端子へのハンダ付けなどはしっかり絡げてハンダをする方式に変更してあります。
   DSC09354.jpg

そして今回の作業で一番のポイントであるフレットすり合わせです。

お預かり時ですが、部分的に減りが見られました。
   DSC09344.jpg
激しく減っている訳ではないので、そんなに大きく削る必要は無さそうです。
   DSC09356.jpg

コンパウンドラディアスフィンガーボードという、指板のRが徐々に変わる指板でしたので、サンディングブロックは使えません。
   DSC09357.jpg
平らなサンディングブロックを用いて、Rを計測しながら滑らかなRになるようにすり合わせを行います。

これはオレンジオイルまで塗った状態です↑

指板とフレットのエッジも丸める追加加工を行っておりますので、握った感じがより柔らかくなりました。
   DSC09358.jpg

そして今回使用する弦はARKAYのCustom Rock Formulaです。
   DSC06340.jpg
シングルコイルのギターには是非試してほしい!と思うStudio GREAMイチオシの弦です。
1&2弦は2本入りですし、メッキ精度が素晴らしく、コーティングはされていないのになかなか錆びません。

Studio GREAMでは10-46ゲージのみでしたら在庫して販売しております。


そのARKAY弦を張ってサドルも調整しましたので、奇麗な弧を描く状態になりました。
   DSC09360.jpg

ピックアップの交換を行うと見た目も変わって、また別の楽器のように見えますね。
   画像 002

今後もマイナーチェンジを繰り返しながら、オーナーと共に多彩なサウンドを紡いでいってくれればと思います。
   DSC09363.jpg


フレットすり合わせ 10000円
指板エッジ処理 4000円
ピックアップ交換(1個) 3000円
ピックアップキャビティザグリ(3か所分) 8000円
ARKAY弦(E250) 1050円

合計26050円でした。

屋代様は東京インテリア家具 幕張店にお勤めですので、家具のご用命の際は是非彼にお問い合わせ下さい。
親切丁寧で落ち着きのある対応をされる方です。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
スイッチカバー入荷!!
ありそうで無かったスイッチカバーが入荷しました。
知人を通じて金属加工業者に作っていただきました。
アルミニウム削り出し後にアルマイト処理を行ってあります。
取り付けは2mmの六角レンチで行います。

一般的な機械式スイッチって意外に踏みにくいなぁと思うのです。
BOSSをはじめとした踏み付けスイッチの方が安定感はありますね。

そこでこのスイッチカバーの登場です!!
   DSC08322.jpg DSC08323.jpg
MAXON OD-820の改造品にグリーンカバーを取り付けしてみました。
スイッチの踏み面が広がりますのでしっかり踏む事が出来ます。

同様に他のカラーも取り付けてみました。
   DSC07010.jpg DSC07011.jpg
これはレッド!ボディカラーとの組み合わせがケバケバしくて目立ちそうです。

   DSC07012.jpg DSC07013.jpg
同じボディカラーでガンメタリックカバーにするとこれはこれで恰好良いですね。

   DSC07014.jpg DSC07015.jpg
ミニタイプのペダルにブルーを取り付けました。
スイッチの高さが少し上がるのでノブにつま先が干渉するトラブルも防げます。

   DSC07018.jpg

カラーは5種類。
左から右へ、
レッド・ブルー・ガンメタリック・シャンパンゴールド・グリーン
となっております。

ボードの奥側に配置したペダルのスイッチ高さを上げるのにも使えますし、色分けする事でソロ用とか空間系とか機能分けも出来ます。

エフェクターの機能性アップに、ドレスアップにいかがでしょうか。

お値段は1個1500円です。
数に限りがありますので、売れ切れの場合はご容赦ください。





スイッチカバーを購入していただいたI様より、ご自身のブログ「まったりとギターでも」にて紹介いただきました。
↑ブログタイトルをクリックすると記事が開きます。




2012年9月25日の時点で全色完売となりました。
お買い上げいただきありがとうございました。

次回の生産・入荷の予定は今のところございませんが、何か進展があり次第、またアナウンスをさせていただきます。

2013年5月27日に3色ではありますが、再生産しました。
詳しくは以下のリンクでご確認下さい。

スイッチカバー 待望の再生産!



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
Brassy Booster&Buffer
リリース以来、着実に売れているBBBのマイナーチェンジを行いました。
といっても電源部分の改良により、「今までよりもローノイズになった」という変更内容です。


都内では西新宿にあるStudio Ricにて実際に試して、気に入ればその場で注文していただけるようになりました。
ここはレコーディングも出来るし、価格もリーズナブル!
困った事は気軽に店長に相談できるアットホームなスタジオですよ。


そのStudio Ricに置かせていただいたモデルを何台かご紹介いたします。
   DSC07120.jpg DSC07125.jpg
   DSC07127.jpg DSC07123.jpg
レピッシュの杉本恭一さんからご注文いただいた一台。
タイガースファンという事で「虎」をモチーフにしたカラーリングに仕上げました。
内部配線材はヴィンテージGEを部分的に使用しました。
側面にはモード切り替えスイッチも装備。


   DSC07116.jpg DSC07117.jpg
   DSC07119.jpg

こちらは「渋白」で塗ったBBBで、フジヤマロケッツのベーシスト、910さんの足元に嫁いでいきました。


渋系のカラーリングが続きます。
   DSC07159.jpg DSC07160.jpg
   DSC07161.jpg DSC07165.jpg
織部焼の緑をイメージして、メタリックグリーンと黄色を重ねた下地の上に、アイボリーを吹いてから研ぎ出し。
その後に薄くホワイトを散らしてみました。
作っている時は「失敗したかも…」と思っていましたが、完成後は意外にも良い色合いになりました。


これも渋白で塗った一台です。
   DSC07167.jpg DSC07169.jpg
   DSC07170.jpg
気温が低い時に塗装すると乾燥が遅く、重ね塗りすると溶剤が下の色を溶かしてしまいます。
いつもの工程でこうなってしまうと奥行き感が無い色合いになってしまいます。
その時はわざと重ね塗りして、塗料を垂らしたり混ぜたりと複雑な景色を出すようにアレンジします。
白系の色もベージュとホワイトを使用する事でムラのような景色を狙いました。




Studio GREAMオープン前後から、当ブログをチェックしてくれていた熊本在住のS氏より、BBBをカラーオーダーで作成依頼をいただきました。
   DSC08372.jpg
メタリックレッドの下地に黄色とシルバーを多めのマーブルをかけたらオレンジ色っぽくなりました。
   DSC08374.jpg

ラベルを貼ってウレタンクリアを吹いて乾燥中です。
   DSC08380.jpg
   DSC08384.jpg

組み立て後はとっても良い感じになりました。
   DSC08387.jpg
   DSC08390.jpg 
   DSC08391.jpg
基本的にかけっぱなしの使用という事で、内部にトリマーを搭載しました。
LED消灯時は内部トリマー、LED点灯時は表のチキンヘッドノブが効くように配線してありますので、2種類のレベルセッティングが出来るようになっています。




上記のかけっぱなしスタイルを更に発展させたBBB CUSTOMをオーダーメイドにて作成しました。

内部トリマーになっている部分を表に出して、2ノブコントロールに。
電池2個使用による18V駆動でワイドレンジで抜けの良いサウンド。

このような希望に沿ってケースのレイアウトから行い、穴をあけた状態です。
   DSC09288.jpg

ケースサイズが大きくなった分、内部のラグ板は寸足らずになってしまったので、長めのラグ板を切って使用します。
   DSC09285.jpg

作業写真が殆どないのですが、早速完成!!
   DSC09326.jpg
電池2個はスイッチの脇に縦に入れるレイアウトにしました。

全ての部品耐圧は最低25Vまで上げてあるので、18V~(入手出来れば)24Vぐらいは使用可能です。
   DSC09327.jpg

ケースはメタリックレッド単色という希望でしたが、やはりベタ塗りは難しいです。
メタリックの粒が奇麗に立たない事もあるのです…
   DSC09329.jpg
メタルトップノブはLED消灯時、右側のチキンヘッドノブはLED点灯時に効くようになっています。


18Vの電池駆動以外にも、一般的な9Vアダプターでも動作しますので、サウンドの違いで使い分けても良いですね。






原音を「素肌美人」に変えるバッファブースターはいかがでしょうか?
その他のエフェクターも順に用意していますので、気になった方はStudio Ricでぜひ試してみて下さい。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
GROVER JACKSON/RRVの調整
今回は関東でStudio HIZIKIとしても活動されているあいしゃ氏より、GROVER JACKSONのRRV(ランディ・ローズV)の調整とピックアップ交換依頼をいただきました。

購入後10年近くは弦交換以外のメンテナンスはしなかったとの事で、今回は隅々まで調整をしていきます!
   DSC09180.jpg
お預かり時は、汚れや埃も目立ちましたが、全体のコンディションはすこぶる良好でした。

ピックアップはフロントがSYMOUR DUNCANのTB-5、リアは同TB-4が搭載されていました。
   DSC09182.jpg
どちらもブリッジポジション用のピックアップですので、(フロントピックアップは)ポールピース上に弦が通らない状態ではありましたが…特に使用上は問題ないとの事。

コントロールプレートにアッセンブリが載るメンテナンス性に優れた構造。
   DSC09183.jpg
しかし、配線が汚い!

お預かり時は音が出たり出なかったりの状態だったのですが、それもそのはず!
ボリュームポットの出力端子とグラウンドがショートするぐらいに配線が遊んでしまっていました。
   DSC09184.jpg

全体調整・ノイズ処理でのお預かりなのでひとまずバラしていく訳ですが…
   DSC09185.jpg
ブリッジを外したら、アンカーごとポロリと抜け落ちてきました。

(写真はありませんが)アンカーとボディの接合面を整えた上で、接着剤を塗りつつ再度圧入して補修しました。

ストラップピンも緩々になってネジが空回りする状態でしたので、一度埋めて穴あけをし直します。
   DSC09275.jpg
取りあえず埋めて乾燥待ちの状態です。

先ほど取り外したブリッジですが、弦を挟んで固定するためのインサートブロックが割れてしまっていました。
   DSC09188.jpg
ヒビが大きく目立つのは1つですが、実際には他の4つに亀裂が発生していました。

このブロックは新品を取り寄せて交換をします。
弦が外れてこないように、という心理が働いて、ついつい締めすぎちゃうんですよね…

ブリッジサドルも取り外して、クリーニングを行ってから組み立てます。
   DSC09189.jpg
ナイフエッジは丸く潰れていたので、油目やすりを使って研いでおきます。

ボディはキャビティの研磨を行った上で、マスキングと導電塗料の塗布を行います。
   DSC09216.jpg

EMG81ピックアップの搭載が今回の調整作業のポイントです!
   DSC09191.jpg
新品ピックアップを購入後に持ち込みしていただきました。
ボリュームポットなど、ピックアップ交換に必要な部品がパッケージされているので安心ですが、今回みたいなギターだと配線の長さが足りなかったりして、結局は大半がハンダ付けになってしまいます。

いきなりですが、これが完成したアッセンブリです!
   DSC09266.jpg
フロントはパッシブのTB-5ピックアップ、リアはEMG81というアクティブピックアップを同居させたハイブリッド仕様です。

バッテリー交換が先々必要になりますが、このコントロールプレートを外したら簡単に行えるように配慮しました。

作業注文時にはノブのひとつはダミーでOKとの事でしたが、EMG用のトーンポットを搭載しつつ、コネクターも引き回してあります。
   DSC09290.jpg
白いマーキング同士が揃うようにコネクタを差し込むだけで、リアピックアップにトーンコントロールが機能するようにしておきました。

キャビティ内には導電塗料を塗りつつ、アースラグで確実にグラウンドへ接続。
   DSC09268.jpg
今回はアースラグを導電塗料で塗り込んで、より確実な接続を試みています。

表面がフラットなピックアップと、トラディショナルなハムバッカーの組み合わせは見た目にはとても違和感のある感じですが、何とか音量バランスも合わせる事が出来たと思います。
   DSC09270.jpg

ブリッジも奇麗になりました!
   DSC09274.jpg
しかしサドルのオクターブ位置がどうも変な感じですね…

実はこのギター、7弦ギターの7~2弦を張り、チューニングはレギュラーから2音半下げで、6弦だけ更に1音下げたドロップA(AEADF#B)という重低音ギターなのです。

3弦は巻き弦を張っているので、オクターブ位置が普通の6弦ギターとは異なるのでした。


そして弦高を極力低く!という希望に沿って調整を行いまして、最終フレット上で6弦1.4mm、1弦1.1mmという高さでセットしました。

調整後に拭き上げて作業終了です!
   DSC09269.jpg

極悪ハイゲインなサウンドでもノイズに悩む事も少なくなるでしょう。

これからのStudio HIZIKIで製作される楽曲で使用されるかもしれませんので、こうご期待です!


全体調整・ノイズ処理 12000円
スルーネックアップチャージ 1000円
インサートブロックセット 1890円
バッテリーホルダー・電池 525円

合計15415円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
KRAMER ProAxeの調整
阿蘇出身の3人で結成されたBananaMonkeyのギタリスト木村氏の愛機KRAMER ProAxeの調整依頼をいただきました。

木村氏は阿蘇市一の宮町でHair Leafという美容室を営む美容師さんでもあります。
軽快なトークと確かな技術!ヘアスタイルのご相談は是非Hair Leafまで(笑)

さて、その木村氏のギターですが、FERNANDES社のサスティナーキットが搭載されておりました。
   DSC08570.jpg

トーンノブの位置は2段構造になっており、マスタートーンとサスティナーヴォリュームとなってます。
   DSC08572.jpg

搭載はFERNANDESで行われ、ピックアップは純正VH-401では無くSeymour DuncanのSH-4がチョイスされていました。

しかしこのサスティナーを搭載すると、ピックアップ信号は常にサスティナー回路を通過するため、薄いビニールをかけたかのような音質の変化がとても気になるとの事でした。


その対策を考えるべく、まずは回路を追いかけてシグナルフローを把握します。
   DSC08574.jpg
少し前の基板が搭載されているように見えますね。
最近のは基板にトランスが載っていたような…(今回の基板はトランスが別に用意されています)

で、楽器に搭載されたままだと見にくいので取り外します。
   DSC08576.jpg

そして対策をいくつか考えて、実際にチェックします。
   DSC08577.jpg
ワニグチクリップが大活躍ですが、何が何だか判らない人が殆どですね…
(右下のバッファ基板をつないで試した後の写真だったかと思います)

そして専門的な事は割愛しますが、Studio GREAMで人気のバッファブースターBBBを元にアレンジした回路を搭載する事にしました。
   543672_143507922451662_1971498705_n.jpg
ギターのコントロールキャビティに収まるように小型にデザインしています。

ボリュームポットの裏側に基板を搭載しました。
   DSC08594.jpg
元々はタップ用だったミニトグルスイッチは、リアピックアップの配線をシリーズ/パラレルに切り替えられるように配線し直しましたが、シリーズとパラレルでは音量が大きく変わってしまいます。
そこでこのBBBのブースト量もスイッチと連動して切り替えできるようにしました。
基板上のトリマーポットでプリセットを行えますので、サウンドはシングルコイル風にしつつも音量は同じぐらいに保つ、という事も出るようになっています。

フロントのサスティナードライバー用バッファやセンターピックアップのバッファ等、追加回路が多く難儀しましたが、それらがショートしないようにスポンジで保護した上で動かないように収納しました。
   DSC08592.jpg

電源確認用のLEDはうっすらと点くぐらいで視認性が悪かったので、消費電力は更に抑えつつ、明るいLEDに変更しました。
昨今の重要テーマである節電・エコですね(笑)
   DSC08596.jpg

そして弦を変えたからかテンションバランスが崩れて尻下がりだったブリッジも調整しました。
   DSC08591.jpg
これで次のライブからより良い音質で演奏してくれるはずでしょう!!


専用BBB基板作成&搭載 18000円でした。
サスティナー搭載ギターの音質劣化でお悩みの方にはオススメの改造ですよ。




少しずつマイナーチェンジを繰り返しているこのギターですが、今回はペグを交換する事になりました。

これはノーマル状態。
   DSC09333.jpg
GOTOHのSGMというペグが使用されていますが、このリバースヘッド形状のため、1弦だけ逆巻きにセットしていました。

1音下げとレギュラーチューニングを曲間で変更する使用用途のために、ロックナットで弦をロックする訳にもいきません。
   DSC09334.jpg
そこでSGM-MGという、マグナムロック付きの同型ペグへの変更を行う事になりました。

ナットでロックせずに、ペグで弦をロックしてチューニングの狂いを減らそうという訳です。

新しく取り付けた状態がこちら。
   DSC09335.jpg
見た目には大きく変わりませんが、操作性が向上しています。

アップで見ると1弦だけ逆巻きにになっている事が確認できます。
DSC09336.jpg
今回は1弦だけ逆巻きという特殊な注文のため、楽器店には在庫はしていない組み合わせです。
しかしGOTOH製品は、こういう細かいオーダーにも対応して出荷してくれる事がありがたいですね。


GOTOH SGM-05MG 7350円
交換工賃(調整含む) 2000円

合計9350円でした。





お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
♪( ´∀`)ノ 文化祭・学園祭応援します ヽ(´∀` )♪
9月にはいり、朝晩はちょっとだけ涼しくなったりして、
秋の気配がすこしずつ感じられるようになってきましたね・・・・

さて、この時期になると、高校生や大学生の皆さんは、
文化祭や学園祭に向けて選曲や練習に頑張っているころでしょうか?

【初めての演奏は体育館のステージ】

う~ん、青春ですね~ ヽ(´ー`)ノ
  


 という訳で、学生の皆さんのスタジオ利用1時間につき、
 ギターかベースのいずれか1本の基本調整をサービスします!!


調整無料


学園祭や文化祭に向けて頑張っている学生諸君、
この機会にぜひStudio GREAMのスタジオをご利用下さい(^∀^)ノシ





お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
TARGET MGT-48の調整
今回は高校生のエレキギターを調整しました。
友人から譲ってもらったギターとの事ですが、このルックスは完全に「Hide」さんを意識したモデルでしょう。
   DSC09170.jpg

持ち込まれた時にはTOMブリッジの4弦サドルは紛失し、サドルを固定している針金も無い状態でしたので、このまま弦を外せばサドルは外れてしまいます。
   DSC09171.jpg

テールピースは経年劣化でしょうか?ここまでの変形は珍しいですが、大きく湾曲してしまっていました。
   DSC09176.jpg

ブリッジを取り外したところでワックスがけやクリーニングを行っておきます。
   DSC09177.jpg

このブリッジ部分はGOTOH製の物を取り寄せて新品交換する事になりました。

次にネックを見ていきましょう。
   DSC09172.jpg
汚れや錆びが目に付くので、クリーニングを行います。


ん??ネックジョイント部分に違和感を覚えるスジが…
   DSC09175.jpg

ネックを外してみると…ジョイントスクリュー穴からひび割れが発生していました。
   DSC09178.jpg

力がかかる部分ですし、このままだと割れが広がる事は目に見えていますので…接着します。
   DSC09179.jpg
隙間にタイトボンドを注入してからクランプで圧着。
一晩はこのままで乾燥を待ちます。

その隙にクリーニングも完了し、ブリッジパーツの到着待ちです。
   DSC09225.jpg

ヘッドフェイスも磨いてワックスがけ。
   DSC09258.jpg

部品が届いた後に組み付け調整を行いましたが、新しい部品はブリッジの高さ(厚み)が高く、適正な弦高にするとスタッドスクリューが飛び出して手に当たる状態でした。
   DSC09252.jpg
ネックの仕込み角度を変更して対応するためシムを作成します。

各部調整を行い完成!
   DSC09254.jpg
お受け取り時には笑顔で持って帰られました。
これから沢山練習して、ギターがもっと好きになってくれれば良いなと思います。

基本調整(割れ補修含む) 3500円
ダダリオ EXL-110 630円
GOTOH製TOMブリッジ(GOLD) 3675円
GOTOH製テールピース(GOLD) 3675円

合計11480円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp