機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
DigiTech/Whammy IIの修理・他
以前にDigiTech Whammy Pedalの修理を行いましたが、その記事を見られた関東のお客様より、同様の作業依頼をいただきました。

製造終了から長い年月が経過していますので、何かしらの不具合は出てきてもおかしくないです。
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今回のペダルはアダプタージャックの接触不良と、フットスイッチパーツの紛失が問題でした。
それらの修理とともに、前回の記事と同様の作業も行う事になりました。

スイッチパーツが欠品しています。
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小型のタクトスイッチを押すだけの構造なのですが、ストロークが短く、また足で踏む部分なので耐久性も求められます。

部品を作成しないといけないのですが、木材を削り出そうと思いましたが、本体に引っ掛ける爪の部分の強度と弾力性に不安がありましたので真鍮板を板金作業により曲げて作成してみる事にしました。
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必要とされるサイズを測って板金ハサミで切ったのちに、ハンマーとバイスでひたすら叩いて成形していきます。
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荷重がかかる淵の部分は折り返して厚みを増してあります。

ストローク量を計算してスプリングの長さや強度を調整したり、スイッチを押すネジの長さを削って微調整したりと実は大変な作業でした。
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ネジ頭を踏まないようにゴムシートを貼って保護します。

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基板上は電源の改良とバイパス時の音痩せとノイズを減らすべく部品の交換を済ませています。

スイッチのカバーは内部のスペースの取り合いのため、上下を入れ替えて取り付けを行いました。
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動作確認を繰り返して、問題なく使用出来ると判断しましたので、ステッカーを貼って完成です。
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作ってすぐは明るい金色が目立ちますが、素材が真鍮板なので使用に伴って艶消しの茶色に変わっていくでしょう。
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ICソケット化&電源部改良(ジャック交換含む) 8000円
オーディオグレードのローノイズ選別IC搭載 1000円
スイッチ部品作製 6000円

上記価格は税別表記です。




上記のような作業を行って納品したのですが、やはり電源が時々落ちるとの事。

GREAMでの荒っぽいチェックでは全く症状が出なかっただけに、念のためジャックを純正の基板取り付け式から、パネル取り付け式に変更してみましょうという事になりました。
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内部の部品干渉を避けつつ、解り易い位置(純正ジャックの下側)に穴を開けました。

基板の裏側から配線を引っ張ってきてジャックへ接続。
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オリジナルのジャックも使用できるようになっていますが、差し込んだ時の安定感はパネル取り付けジャックが勝っていました。
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これでトラブルが出なければ良いなと思い、再度納品となりました。


長期的に愛用していきたい場合、エフェクターといえどもメンテナンスは必要です。


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FENDER CUSTOMSHOP BASS VI N.O.S.のノイズ処理
今回は2006年に限定生産された、FENDER CUSTOMSHOP製BASS VI(N.O.S.)のノイズ処理です。
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使用感が少なく、まだ年数も経っていないので、奇麗な状態の楽器ですね。

3ピックアップのON/OFFスライドスイッチとローカットスイッチが搭載された、後期仕様を復刻しています。
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ギターの1オクターブ下のチューニングですので、弦は全て太くて巻き弦になっています。
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純正ではスパイラルサドルですが、ブリッジサドルでの弦落ちを防ぐためにムスタング用の物に交換されていました。
ジャガーやジャズマスターでは定番の改造ですね。


今回は「ジーッ!というノイズが気になるので、静かになるようにしてほしい」との事で持ち込まれましたので、導電塗料塗付と、配線のやり直しを行います。


コントロールプレートを開けてみましょう。
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ボリュームポットの背中とジャックのグラウンド端子などとは、金属プレートへのナットの締め付けにより取られています。
あと一本だけでも配線を足してくれれば安心なのですが…これは後ほどやり直していきましょう。

キャビティ底部の銅プレートへのハンダ付けは今にも剥がれそうな危うさでした。
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導電塗料によるシールドを行いますので、このプレートは使いません。

ピックアップセレクタースイッチ部分はグラウンドへの配線がされておらず、このプレートを触るとノイズが大きくなる状態でした。
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このままでは表の金属プレートに対してクッションプレートが絶縁材の役目をしてしまうので、このプレートにはアルミテープを貼って、確実にグラウンドへ接続します。
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こんな感じですね。
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スイッチネジと共締めされているアースラグによってキャビティ内壁とこのプレートがグラウンドに接続され、スイッチ類に対してノイズをシャットダウンする箱の役目になります。

コントロールプレートは配線を外して、ハンダ付けをやり直し。
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配線材はGREAMで定番の組み合わせですが、赤い線は70年代のBELDENを使用しました。

ピックガード裏には金属プレートがマスキングテープで貼られていましたが、どこのグラウンドにも接続されていないので、効果は薄いです。
ピックガード裏側にはアルミシールドテープを貼り込みますのでこのプレートは使う必要も無いのですが。
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問題のボディ側に導電塗料を塗るべく、部品を外していきます。
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ワックスやコンパウンドのカスを取り除きつつ、塗装を荒らして足付けを行います。
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その後、改めてワックスをかけてマスキング。
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導電塗料を塗って乾燥待ち。
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乾燥後にテスターでチェックして導通が取れない場合は改めて塗り足したりし、しっかり導通するようにします。

セレクタースイッチ裏のゴチャッとした配線もすっきり!
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コントロールプレートへはグラウンドを集めて接続。
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ムスタングのブリッジサドルは3種類のサイズがあり、それによって指板のRに沿うようになっていますが、持ち込まれた時点ではバラバラな位置にサドルが取り付けられており、弦高がおかしな状態でしたので、この機会に修正。
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高すぎず低すぎず、適正な弦高に持っていけました。

全体的に拭き上げて完成!
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弦から手を放したときの「ジーーッ!」というノイズはゼロにはなりませんが、殆どストレスを感じない程度になりました。


ノイズ処理・配線交換 8000円
ネック・弦高など基本調整 3000円



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MARTIN D-1にピックアップ取り付け
一般的なアコースティックギターにピックアップを取り付けたいという要望は時々ありまして…
今回はその取り付け作業を紹介致します。
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MARTINのD-1というアコースティックギターです。

MARTINのストラップピンはテーパー状のピンが差し込まれているだけの構造ですので、引き抜いたら穴の縁をハンドリューターで面取りをしておきます。

面取りを行って切削して…を繰り返して作業を行うと、塗装や木材を割ってしまったりのリスクを減らせます。
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面取りとリーマーによる切削を繰り返しながら入口をエンドピンジャックが収まる直径12mmになるまで広げていきます。
こまめに測定しながら、焦らずゆっくり削るのがポイントです。
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見えている穴表面は12mmになりましたが、テーパーリーマーのため、奥は12mmより小さい穴の状態です。

ここで木工用の12mmドリルをハンドルに取り付けてゆっくりゆっくり回して貫通させます。
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この時点で12mmの穴は空いているのですが、その後でこの刃を電動ドリルに付け替えて穴の内側を滑らかに削っておきます。

そしてピックアップに付属していたエンドピンジャックをサウンドホールから挿入して、外からナットを締めます。
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穴の内壁も含めて、奇麗に穴が開いていると、この通りぴったりと収まります。
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違う角度からも見てみましょう。
リーマーでの穴あけ時に、斜めに開けないように注意する事が大事ですね。
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ピックアップはL.R.BaggsのM1(Passive)を持込みいただきました。
サウンドホールの淵に挟んでネジを締めるだけの簡単取り付けです。
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サウンドチェック時にポールピースの高さも調整して、各弦ごとの音量バランスを整えて完成です。
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アンダーサドルピエゾピックアップを搭載する場合はブリッジやサドルの加工が伴いますが、今回のようなマグネットピックアップだとジャックの取り付けをクリアしてしまえばとても簡単に出来る作業ですね。

エンドピンジャック穴加工・取り付け 5000円
エンドピンジャックは2100円でご用意する事も可能です。



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FENDER CUSTOMSHOP 1964 Jazz Bass Relic/3Tone Sunburstの全体調整
先にもFENDER TELECASTERのノイズ処理のご紹介を致しましたが、同バンド<THE HEAT>のベーシスト様よりFENDER CUSTOMSHOP 1964 Jazz Bass Relic/3Tone Sunburstの全体調整依頼をいただきました。
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貫禄のあるルックスですが、実は2004年製と、比較的新しい一本です。

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使用感を出すRELIC処理は軽めで行われており、塗装を大幅に剥がすなどの処理は行われておりません。

指板は黒檀かと思うぐらい目の詰まった上質なローズウッドをラウンド貼り(ベニヤ貼り)された、歴史的な背景も考えられた一本です。
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ネック裏も僅かに塗装を剝したような状態になっています。
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金属パーツもくすんだような風合いになっていますが、可動部分に関してはスムーズに回る感じです。
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ネックには少々のねじれが見られましたが、贅沢な柾目の木取り。
ロッドキャップは少々奥まっている(ロッドを締めている)印象です。
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アッセンブリを開けていきましょう。
ポット類を取り付けている金属プレートを介してグラウンドを接続している構造です。
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1964年当時は行われていなかったので、当然のことながら導電塗料塗付などの処理は行われていません。
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今回は全体調整とノイズ処理なのでアッセンブリも取り外して配線をし直していきます。
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導電塗料を塗ってしまうと各キャビティ内は塗りつぶしになってしまうので、先に記述されているサインなどは写真に残しておきます。
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ワックス掛けと足付けを行って、マスキングを施したら導電塗料を塗っていきます。
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導電塗料の乾燥待ちの間に電装系の作業を行います。

ピックアップのコイルにはアセテートテープを巻いて絶縁し、更に上から銅箔テープを巻いてグラウンドへ接続して外来ノイズの低減を図ります。
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アッセンブリのグラウンドは18AWGのOFC単線でがっちり接続。
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端子穴に配線をしっかり絡げてハンダ付けを行っています。

各ピックアップやキャビティのアースなどをしっかり接続して組み立てました。
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バラして各部を確認している時に気付いたのですが、1弦のナット溝が割れてしまっており、かつ溝が低すぎて開放ではビリつきが出るような状態でした。
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作業後の写真がありませんが、牛骨を削った粉と接着剤でひび割れた溝を埋めてから、ナット溝も切りなおしておきました。

ネックの波打ちが起きており、指板の強制を行いたいところですが、かといってそんなに極度でも無いし…
ということで軽いフレット擦り合わせで対処する事にしました。
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フレット交換の際に指板の修正を併せて行うと良いでしょう。

交換部品が無いので、見た目にはワックスをかけた程度の変化ですが、弦から手を放した際や、触った瞬間の「パチッ!」というタッチノイズも無くなり、快適なベースサウンドになりました。
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全体調整・ノイズ処理 12000円
アップチャージ(ラッカー塗装のベース) 2000円
簡易フレット擦り合わせ 6000円

合計20000円でした。


2012年11月3日に熊本県山鹿市にある八千代座にて活躍してくれる事を期待して納品となりました。



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FERNANDES FGZギターの調整
今回はFERNANDES製のFGZシリーズのエレキギターの全体調整です。

目を惹くのはこの手の込んだペイント!
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依頼主の奥様がペイントされたそうです。

ピックアップ上面はペイントされてはいませんでしたが、リアのピックアップはEMG81?に交換されていました。
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配線はそれぞれがちょっと長めという印象です。
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アクティブトーンコントロールが搭載されていましたが、どうも使いにくいとの事で今回は取り外す事になりました。

・全体調整とノイズ処理を行って使えるコンディションにする。
・アーミングの滑らかさが無いので修正し、部品がダメなら所有するスペアブリッジと交換。
・ボリュームのみの仕様にしつつ、リアとセンターのハーフトーン時にはハムバッカーをタップする。

以上のような希望に沿って作業を行っていきます。

まずはいつものようにバラして細部の確認と測定。
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同時にペイントを消さないように気を付けながらワックスがけも行っています。

導電塗料を塗るために下地の足付け研磨とマスキング。
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導電塗料を塗布したら乾燥待ちです。
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その乾燥待ちの間に指板やフレットのエッジを丸めていきます。
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↑作業前
↓作業後
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(軽くですが)フレットの傷消しも併せて行っているので、とても滑らかな握り心地になりました。

写真は撮影しておりませんが、ブリッジのナイフエッジが潰れて丸くなってしまっていたので、チューニングが甘かったようです。
ナイフエッジの接触する部分同士を砥ぎ出して修正してあります。


そしてリアハムバッカーのEMG81ですが、どうもおかしい…
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取り付けのミミが破損して無くなっているのは解るとしても、赤い配線が1本足りないのです。

モールドされているはずが取り外し出来ますし…
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明らかにハイインピーダンスピックアップだし…

このような状態を依頼主様にご説明させていただいた上で、ピックアップの取り付け方にも難があるという事で、今回はピックアップ交換も同時に行う事になりました。

お持ち込みいただいたのは、DimarzioのPAF-PRO(DP151)です。
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出力が高すぎず、フロントやセンターのシングルコイルともバランスが取り易い良いピックアップですね。

アクティブトーンコントロールを取り外した穴はメクラ蓋で塞いでおきました。
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今後、オーバードライブ等のエフェクターを内蔵するかもしれないので、その際にはまたこの穴を使う事になるでしょう。

配線も引っ張った時の余裕を持たせつつ、ピックアップのリード線は全然切っていませんが、余らせ過ぎないように取り回しを工夫して整えました。
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弦を張ってブリッジやオクターブを調整して完成です。
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外見ではピックアップ以外に大きな違いは見受けられませんが、バランスも良くライブで即使えるようなコンディションに仕上がったと思います。
オーバードライブの搭載など、またご相談いただけましたら幸いです。

全体調整・ノイズ処理 12000円
VOL.POT 1050円
スイッチクラフトMONOジャック 420円
CRL 5wayレバースイッチ 2100円
ダダリオ EXL-110 630円
欠品ネジ類(エスカッション、ピックアップ等) 840円

合計17040円でした。




以前に上記のような調整を行ったギターでしたが、今回は大幅な改造を施す事になりました。

「ステージで飛んだり跳ねたりダイブしたり…激しく動いてても大丈夫なライブ仕様にしたい!」

そんな希望に沿って、アイデアと部品とを持ち込まれました。

まずは純正のタケウチ製ブリッジを、フロイドローズ オリジナルブリッジへ換装します。
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純正のスタッドアンカーを抜いて、ボディの穴径をフロイドローズアンカーサイズに拡大します。
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スタッドアンカーを圧入して、スムーズに動作するかを確認していきます。
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センターもオクターブもばっちり合いました。
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そして今回の一番の山場、LINE6のG30というワイヤレスシステムがありますが、その送信機をボディに内蔵してしまいます。
(G30の送信機は小型なのですが、ストラップに取り付けするにはどうも収まりが悪い印象です)
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普段使用している送信機をお預かりし、基板部分だけ取り出します。
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表面実装基板なので入り組んでいますが、ジャックとスイッチ部分を外して配線を行います。
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単三型電池を2本使用する構造のため、ボディに開いているバッテリースペースに単三型のホルダーを搭載して電源供給を行います。
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送信機をインストールするためにボディを掘り込んでいきます。
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まずは基板が収まるスペース。

蓋が落とし込みで入るように一段浅く掘って、エッジの面取りを行います。
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バックパネルも硬質塩ビ板から現物合わせで削り出しています。
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このパネルを開けると送信機はこんな状態で収まっていますが、基本的には開ける必要は無いでしょう。
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電池はこのような金属のホルダーによってしっかりと保持され、ギターを投げても電池は落ちないであろうと思うぐらい、しっかりと収まっています。

木工作業が済んだら配線です。
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レバースイッチを搭載して、ワイヤレスユニットへの電源と信号のON/OFFを行っています。
電池が切れた非常事態や、ワイヤレスをつなぐのが面倒な場合は一般的なシールドケーブルで出力する事も出来るようになっています。

そのレバースイッチですが、ステージ上で引っかけて切り替わってしまったら音が出ない状態になってしまいますので、レバーロックタイプを採用しました。
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レバーを引っ張りながらじゃないと切り替えが出来ないようになっています。

今回の作業に合わせてピックアップの交換も行いました。
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フロントはVooDooの60s、センターはSymour DuncanのSSL-1に交換。

トレモロトーンスプリングや、アーミングアジャスターも新たに導入し、まさにライブギアとなって生まれ変わりました。
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バッテリーは工具なしですぐに交換ができるように、蓋は敢えて取り付けていません。
先日調整を行ったJames Tylerのギターでそのような状態になっていたので真似してみました。


ケーブルもつながっていないのに、アンプから音が出ている!?
そんなお客さんの反応を、オチを知っている作業者としてはコソッと客席から見てみたいなぁと思います(笑)

ワイヤレストランスミッター内蔵加工 20000円
ブリッジ交換・アーミングアジャスター取り付け調整 10000円
ピックアップ交換(2個) 5000円
バックプレート作成 3000円
トランスミッターON/OFFスイッチ(ロックレバー) 1800円
バッテリーボックス 600円
ダダリオ EXL-120 650円




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FENDER JAPAN JG66/3Tone Sunburstの全体調整
妙にジャガーのハムバッカー搭載仕様が続きますが…

今回は近所に住まれるお客様から、FENDER JAPAN JG66/3Tone Sunburstの全体調整依頼をいただきました。
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持ち込まれた際には弦も張られておらず、盛大にノイズが出てしまう状態でした。

フロントピックアップカバーは激しいピッキングで削れてしまっています。
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しかし、それだけ使ってきたという事でもあり、こういう傷は素晴らしい勲章だと思います。
リアピックアップはDIMARZIO DP-100に交換されています。
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ジャガーでDP-100だとカート・コバーンが真っ先に思い浮かびますね。

ひとまずバラしていきます。
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配線があっち行きこっち行きしているので大変です。

ノイズが盛大に出てしまっている原因は様々でしたが、一番の原因はポットやジャックのナット緩みでした。
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FENDER製品はコントロールプレートがグラウンドも兼ねる構造なのですが、ナットが緩むとグラウンドが外れてしまい、盛大にノイズが出ます。
ポットの背中やジャックを配線材でつなぐだけで回避できるので、せめてもうひと手間追加してほしいなぁとは思います。

バラした上で、導電塗料を塗っていきます。
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ブリッジアンカーは一度埋めた上で、TOMブリッジ用のスタッドボルトが打たれていました。
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作業自体は奇麗に行われていると思います。

いつものように導電塗料を塗りこんで、乾燥後にマスキングを剥がします。
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今回は部品の交換やグレードアップは無しという希望でしたので、配線のやり直しと、ポットなどのクリーニング作業を行っています。
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ホットの信号線はグラウンド線とツイストして配線する事で、ノイズにより強い構造としています。

こちらはネックのエッジ部分。
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いつものように手作業で丸めていきます。
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作業後↑

TOMブリッジの高さ調整を行うサムナットがボディにベタ付け状態でしたので、ネックの仕込み角度を変えるべく、シムを作成して入れました。
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TOMブリッジのRと指板のRが合わないため、サドル溝を深く切って可能な範囲でRを合せています。
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仕上がった状態。
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当初の激しいノイズも無くなり、快適なコンディションで使えるギターに仕上がりました。


欲を言えば、今後フレット交換時に、指板のRをもう少し緩くしつつ、新しいサドルに交換することで、より適正な弦高が得られることでしょう。


全体調整・ノイズ処理 12000円でした。



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FENDER TELECASTERのノイズ処理
熊本に限らず、精力的に全国で活動するTHE HEATのギタリストである木村氏よりテレキャスターのノイズ処理依頼をいただきました。
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鮮やかなフェスタレッドでしょうか、70年代のギターではありますがとても大事に弾き込まれている印象です。

今回は演奏していると発振のような大きなノイズが出るようになって困るとの事で持ち込まれました。

お預かり後に暫くスタジオで確認しているとボリュームポットやセレクタースイッチのガリが酷く、摩耗も見られたのでこの部分での接触不良が原因ではないかと思いました。

早速、コントロールプレートを開けてみました。
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ポットやコンデンサ、配線など交換されていましたが、どうもハンダが上手くありません。
配線も端子穴に差し込んで山盛りのハンダで留めてありました。

コンデンサはHUMAN GEARで扱われている物が使われておりましたので、これは再利用する事にします。
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ボリュームポット裏側のハンダ付けが特に山盛りで、ボディに干渉するぐらいにはみ出していましたので、これは全てやり直します。
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今回は部品に消耗が目立っており、大きな本番も控えていたため、保険も兼ねて一式交換する事にしました。
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併せてノイズ処理も行うため、部品を外して導電塗料を塗り込む準備をします。

フロントピックアップはオリジナルではシングルコイルですが、このギターではあとからザグリ加工が施されて、テレキャスターカスタムのようになっています。
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そこに搭載されていたピックアップはSYMOUR DUNCANのANTIQUITYでした。
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枯れたサウンドで個人的にも好きなピックアップです。

こちらは取り外したアッセンブリです。
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導電塗料を塗って乾燥させて…
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各キャビティはアースラグでしっかりと接続して、ボリュームポット裏側に確実に配線します。
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コントロールキャビティにもアースラグを接続。
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プレートと導電塗料の接触などの不安定な要素に頼らず、積極的で確実な接続を行う事が、長期的な安心につながりますね。

部品を交換したアッセンブリにピックアップなどの配線をハンダ付けします。
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セレクターからボリュームポットまでの赤い配線材にはギターの年代に合わせて70年代のベルデンをチョイスしました。
単線のソリッドなサウンドに、撚り線のふくよかな倍音が付加されたようなキャラクターとなっています。
その他は、GREAMで定番のスムーステーパー化やグレースバケットトーンサーキットを採用しています。

こまめにボリュームとトーンノブを操作される方ですので、より多彩なサウンドが狙えるようになっています。

リアピックアップの高さを上げ目にしないとフロントとの音量バランスが取れませんでしたが、それでも若干はフロントが大きめになってしまいました。
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リア単体で鳴らす事は殆ど無いそうなので、ミックス時のサウンドが使えるキャラクターになるようなイメージでの調整にしました。

全体的にワックス掛けを行ってノイズ処理は完成です。
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アウトプットジャックには確実なコンタクトを得るためにステレオジャックを使用してみました。
差し込み感は少し硬くなりますが、ガリが出る可能性も減らせますので、ライブでの安定性を考えてのチョイスとさせていただきました。


また、使用に伴いフレットの減りが多く見受けられますので、なるべく早いうちにすり合わせされる事をおススメ致します。

配線交換・ノイズ処理作業 8000円
CRL 3WAY セレクタースイッチ 2100円
CTS ボリュームポット 1050円
CTS トーンポット 1050円
スイッチクラフト ステレオジャック 630円


合計12830円でした。


2012年11月3日に熊本県山鹿市にある八千代座にて活躍してくれる事を期待して納品となりました。



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BILL LAWRENCE/BC-1D62のピックガード作成&ピックアップ交換
今回はBILL LAWRENCEのBC-1D62というエレキギターのピックアップを交換します。

お預かり時。
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アッシュというかセンのような木目のボディに、3シングルという構成のオーソドックスなストラトスタイル。

リアピックアップにはBILL LAWRENCEのL-250というシングルコイルが搭載されています。
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内部の配線はオーナー自身が変更したり、時々Studio GREAMで手直ししたりと、色々な手が入っている状態です。
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今回はこのギターのリアピックアップにBILL LAWRENCEのL-500というハムバッカーを搭載するために、ボディ加工を行う事になりました。
併せて、ピックガードを新規に作成し、ボリュームやスイッチの位置も微妙に変更したいという事でした。

ボディを加工するために、部品を外してボディの木材だけにします。
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そしてテンプレートを貼り付けてトリマーで切削加工を行いました。
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木材が剥き出しになりますので、導電塗料を塗っておきます。
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次にピックガードを作成するために、硬質塩ビ板をコッピングソーを使ってざっくりとカットしてから、オリジナルのピックガードと貼り合わせてガイドにします。
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外周の面取りとねじ穴を開けるところまで加工が済んだ状態。
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リアピックアップ部分には、L-500用のテンプレートを貼り付けて加工を行いましたので、一般的なハムバッカーは搭載できません。
(L-500の方がギブソンスタイルのハムバッカーよりも少し小さい)

ボリュームやスイッチの穴あけ位置はオーナーと相談の上で決定しました。
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ねじ穴の面取りも済んで、よりピックガードらしくなりました。

裏側にはアルミテープを貼って、簡易的ではありますがノイズへの対策を行います。
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新規でピックガードを作成しているので、元々のねじ穴が開いたままになってしまったりも無く、L-500がぴったり収まる状態になりました。
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ボリュームの位置は、一般的なストラトで言うフロントトーンに近い位置ですが、実際はそれよりも内側に寄っているという、オリジナルの位置になっています。
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最終的な音量バランスを調整して完成!
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やっぱり独特なサウンドですね、L-500は。
時代を超えて愛用者がいるのも頷けます。


ピックガード作成 10000円
ボディ加工 5000円
パーツ取り外し・組み立て調整(ボディ加工時) 3000円
ピックアップ交換 3000円

合計21000円でした。

納品時には「見た目と操作性が自分好みになったので、これからガンガン弾きます!」と仰っていましたので、これからのライブで見れる日が来るかもしれませんね。


今回は触りませんでしたが、フレットの減りはかなり目立ちますので、早めの擦り合わせか交換作業をおススメ致します。



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FENDER JAPAN JGS/3Tone Sunburstの全体調整&改造
今回は熊本で活動するMEFのフロントマンである武留さんから、彼の愛用するFENDER JAPAN/JGSの全体調整依頼をいただきました。

トラディショナルなスタイルに、2ハムバッカーとTOMブリッジを搭載した仕様になっています。
   DSC09559.jpg

一般的なJG66だと指板Rが184Rになっているのですが、このギターはTOMブリッジの240Rに合わせて作られていますので、弦高も適正なセッティングが可能でした。
   DSC09560.jpg

(ジャガーにTOMブリッジを搭載する改造はよく行われていますが、指板RとブリッジRの違いを考えないまま交換されているケースも多く見受けられますので要注意です。)

ピックアップセレクタースイッチはリアピックアップがONのまま動かないようにテープで固定してありました。
   DSC09562.jpg

・全体的な調整とノイズ処理
・リアピックアップの交換(PRS DRAGON-TREBLEを持込み)
・ピックアップコントロールを3wayトグルスイッチ仕様に変更
・プリセットスイッチはキルスイッチに変更


上記のような希望で作業を進めていくことになりました。

まずは各部をバラして細部の確認を行います。
   DSC09566.jpg
配線やコンデンサは以前に交換されたそうで、BELDEN8503が使用されていました。

端子穴に配線を差し込んでハンダで止めている状態ですが、そんなに酷い感想はありませんでした。
   DSC09567.jpg
スライドスイッチは国産とスイッチクラフトとが混在していたので、以前にスイッチ交換などされたのでしょうか…
   DSC09568.jpg
スイッチクラフトのスイッチは横幅が少しだけ大きく、ボディの壁面に当たってしまっていたので、ここは修正が必要ですね。

ひとまず全ての部品を外して導電塗料を塗る準備を進めていきます。
   DSC09570.jpg
コンパウンドが飛散したままでちょっと汚いので、これらはワックスがけをしつつ奇麗に掃除を行います。

マスキングと足付けをしましたので、これから導電塗料を塗っていきます。
   DSC09571.jpg

導電塗料の乾燥待ちの間にアッセンブリを組んでおきました。
   DSC09579.jpg
ジャガーには通常1MΩのポットが使用されていますが、今回はハムバッカーピックアップでプリセット回路も無しなので、選別した500KAのCTSポットをチョイス。
ボリュームカーブの変更と、グレースバケットトーンサーキットもGREAMの定番です。
配線材はBELDEN8503をツイストして使用しています。

プリセットトーンスイッチは、音を出すかどうかを選択するキルスイッチに変更。
   DSC09580.jpg
素早く切り替えると、マシンガンのような音を出す奏法も可能です。

指板のエッジは尖っていますので、これも手作業で丸めておきます。
   DSC09563.jpg
弦を外した状態↓
   DSC09583.jpg
作業後↓
   DSC09584.jpg
弦を張って仕上がった状態です↓
   DSC09641.jpg
握った時の手に当たる感触は、明らかに柔らかくなっています。


今回はリアピックアップをPRS製DRAGON-TREBLEに交換するという事で、ピックアップを持ち込んでいただきましたが…
   DSC09556.jpg
ダイレクトマウント用としてねじ穴が拡大されており、エスカッションマウントの今回のギターではそのままでは取り付け出来ない状態でした…

真鍮のボルトとナットを手配して、ピックアップのミミ部分にナットをはんだ付けしました。
   DSC09557.jpg

そしてこちらが今回のピックアップですが、配線が短く、かつタップ線付きの3芯仕様でした。
   DSC09620.jpg
今回の目的ではタップではなく、シリーズとパラレルの切り替えを行いたかったので、4芯への配線交換を行う事にしました。
台座の塗装が邪魔して見にくいですが、各コイルのIN/OUTをそれぞれ新しい線につなぎ直しをしていくところです。
配線交換を行ったので、搭載にも十分な長さが確保出来るようになりました。
   DSC09621.jpg

ジャガーのピックアップセレクトって瞬時には行いにくいですよね…
その問題を解決しようと、カート・コバーンはレスポールのような3wayトグルスイッチに変更する改造を行っていました。
   DSC09624.jpg
このトグルスイッチに変更するためのプレートはイケベ楽器さんで市販もされていますが…ちょっと高いなぁと思いましたので作ることにしました。

ピックガード素材と同じ硬質塩ビ板にプレートを貼り付けてトリマーで外周を加工。
ねじ穴を空けたり、スライドスイッチ穴をやすりで加工したりして完成!
   DSC09572.jpg
ピックガードの風合いと合わせて艶消し風にするために、プレートの表面を薄く荒らしてあります。
   DSC09575.jpg
裏側にはアルミテープを貼ってノイズシールドを行い、配線をしました。
   DSC09625.jpg
スライドスイッチでリアピックアップのシリーズ/パラレルを切り替えます。
シリーズでパワフルなサウンド、パラレルでシングルコイル系の爽やかなサウンドです。

白いピックガードの中で、黒いプレートがアクセントになって、思いのほか良い感じです。
   DSC09640.jpg

弦を張って、オクターブなどの基本調整を行って完成!
   DSC09638.jpg
多彩なサウンドと、求める操作性が得られるギターになり、武留さんにも喜んでいただけました。

今後、フロントピックアップの交換があるかもしれませんが、その際はまたアップさせていただきます。

全体調整・ノイズ処理 12000円
ピックアップの配線交換・ナット取り付け 3150円
セレクタースイッチプレート作成 3150円
3WAYトグルスイッチ 2100円
CTS製VOL. POT 1050円
CTS製TONE POT 1050円
SWITCHCRAFT製MONO JACK 420円
コンデンサ類セット 840円
ダダリオ EXL-120弦 630円

合計24390円でした。


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MAXON DS-830のトゥルーバイパス化
マクソンのDS-830 "Distortion Master"というディストーションペダルのトゥルーバイパス化です。

   DSC02998-b.jpg
見た目はこんな感じの弁当箱サイズですね。


いきなり中身をドン!DSC02989-b.jpg
このエフェクターは回路のバッファを通り、信号が2系統に分けられています。
一方はその後の歪み発生回路。
もう一方はスイッチへ。
そしてスイッチにてアウトプットジャックにつながるのがどちらかを切り替えています。
昔からある配線方法ですが、音が変わるのも事実。


スイッチ部分の拡大写真DSC02990-b.jpg
手前のピンクの線はLED用で、右側の黒はグラウンドです。
左上の白はディストーション回路からのアウトプットです。
真ん中の白はアウトプットジャックへつながっています。
右上の緑はバッファ通過後に分岐された線です。

ハンダもてんこ盛りだし、線は絡げていないし、いかんですね。

今回はコレをトゥルーバイパスにしたいという依頼でした。


という訳でいきなり作業後の写真(笑)DSC02991-b.jpg
9ピンのスイッチを使い、トゥルーバイパスにしてあります。
ジャックはスイッチクラフト製に交換して確実なコンタクトを得ました。

元々の配線材は細く頼りなかったので、全て22AWG(線の太さを表す単位)の線に交換してあります。


スイッチ部分のアップはこんな感じです。DSC02994-b.jpg
いつもやっている事ですが、綺麗に出来たと思います。


オリジナルの状態ではゲインを上げた際のノイズが少し気になりましたので、基板のICも交換してあります。
標準ではJRC4558Dが入っていました。
試しにローノイズ選別品であるJRC4558DDにしてみたけど大して変わらない。
明らかにローノイズになるICもありましたがトーンが変わり過ぎちゃうので却下。
なので最終的に4558の改良版として開発されたICにしました。
品番は…秘密です。
全体的なトーンとして、ローノイズでありながらハイゲインなペダルになったと思います。


また、依頼者の希望により、LEDは標準の赤から白に交換もしてあります。





上記作業は旧屋号時代のものでしたが、その記事を見られた関東の方より、同様の作業依頼をいただきました。

純正状態では赤LED仕様です。
   DSC09708.jpg

最近のモデルはT10サイズのヘックスローブネジに変更されており、簡単には開けられないようになっています。
   DSC09710.jpg

当然、適合する工具を持っていないと作業が出来ませんが、このネジを外して中を確認します。
   DSC09711.jpg
中身はバッテリースナップ以外は変化が無いようですね。

基板を取り外してトゥルーバイパスになるように部品の変更や配線の交換を行います。
   DSC09712.jpg

併せて、ICをソケット化しつつローノイズでありながら音に艶が感じられるチップに載せ換え。
電源ノイズの低減作業も行いました。
   DSC09713.jpg
LEDは高輝度のブルーに変更。

内部の配線材は22AWGサイズに太くした上で作業を行いました。
   DSC09714.jpg

GREAMステッカーを貼って完成。
   DSC09717.jpg
大音量で鳴らしてチップの選定を行っておりますので、より本番でのパフォーマンスに近いサウンドを意識しながら調整できたと思います。





このトゥルーバイパス作業はスイッチ代込みで7000円です。
IN/OUTのジャックを交換する場合は3000円の追加となります。
IC交換は上記作業と同時作業の場合、1000円アップで可能です。



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SQUIER JAGMASTERの調整
やっと記事にする事が出来ますが、今回は熊本でStudio GREAMをオープンする以前の準備中にお問い合わせをいただいていたお客様のギター調整です。

SQUIERのJAGMASTERというギターで、ジャガーのようなオフセットコンターボディにストラト系のアッセンブリが載ったモデルですね。
   預かり時全体1
部分的にゴールドパーツに交換され、PRSのコンビパーツのような雰囲気もありますが、オーナーはこの組み合わせが好みでは無いらしく、基本的にはニッケルカラーに戻したいとの事でした。

内部を見ていきます。
   純正コントロール
ポット下に貼られたアルミ箔でグラウンドを接続している状態で、ナットが緩んだら音が出ないなどのトラブルが起きそうな状態でした。
不良では無く、純正ではこんな感じは普通にあります。

セレクタースイッチ部分。
   純正セレクター
グラウンドの束ね方も…ちょっとね…

サーフグリーンに見えて、実は水色(sonic blue?)が日焼けしたカラーでした。
   色焼け具合

このギターに、定番の全体調整&ノイズ処理を行いたい!という依頼内容でしたので、早速作業開始します。

まずは導電塗料を塗る前に下地研磨とマスキング。
   マスキング

導電塗料の塗布後。
   導電塗料塗布後
部分的にはみ出しているように見えますが、勿論マスキングテープ上で止まっています。

ボリュームポット、トーンポット、ジャックも交換するため、ピックガードの穴径を拡大しました。
   ポット穴拡大加工
リーマーで広げると穴がすり鉢状になるため、Studio GREAMではボール盤とドリルを使って正確に拡大加工をしています。

ピックアップはセラミックマグネットを使用したシングルコイルですが、コストダウンのためかワックス含浸がされていません。
   ピックアップシールディング
ハイミッドにピークがありつつもパワフルなサウンドキャラクターでしたが、ハイゲインサウンドで使うとハウリングが怖いですね…
ノイズ対策とコイルの共振防止として、銅箔テープとアセテートテープをきつめのテンションをかけながら巻いておきました。

ピックガードアッセンブリはこのような状態に仕上がりました。
   ピックガードAssy

選別したCTS製ポットと、BELDEN配線材、OFC単線のグラウンド線…Studio GREAMでは定番の組み合わせです。
   コントロール

セレクタースイッチもCRL製に交換し、ピックアップのグラウンド用ラグ端子も取り付けました。
   セレクターSW

アームは使わないという事で、トレモロスプリングをお持ち込みいただき全部で5本張りました。
   トレモロスプリング追加

指板やフレットのエッジを丸める前の状態です。
   指板エッジ施工前2
フレットの角が立っていますね。


そして不覚にもブリッジをばらしたり、指板のエッジを加工したりした写真が見当たらず…公開は出来ませんが(過去の作業を見ていただいている方はご存知であろう)作業を行っています。


ここで一度納品したのですが、チューニングがどうにもよろしく無いという事ですぐにペグの交換を行う事になりました。
   DSC08550.jpg
純正のペグはFキータイプというのか、斜め対角で固定されたもので、遊びが大きく精度が高いとは言えない状態でした。
   DSC08551.jpg

このペグを、GOTOHのクルーソンタイプペグ(マグナムロック付き)をお持ち込みいただき交換する事になりました。
   DSC08553.jpg
部品持ち込みの場合は、細かい寸法はお客様自身で測定していただき手配をしていただく訳ですが、それを取り付ける際に木材加工が伴う場合もありますので判断が難しい部分ではありますね。

このペグの場合、開いているポスト穴が付属ブッシュ径よりも小さく、表側から穴の段付き加工を行う必要がありました。
   DSC08554.jpg

そしてブッシュの圧入を行います。
   DSC08555.jpg
元々付いていたブッシュはプラスチック製で、しっかりと打ち込まれてもいなかったので、ブッシュの径は変わりましたがGOTOHブッシュの方がポストをしっかりと支えてくれますね。

そしてペグを取り付けた状態です。
   DSC08556.jpg

ヘッド裏側ですが、ポスト穴間隔がクルーソン用の間隔よりも僅かに広かったためにネジ止めが微妙な状態でした。
(クルーソンタイプは隣り合った2つのペグケースを1本のネジで止めているエコ構造です)

そこでワッシャを用意して2つのペグケースを押さえられるように加工しました。
   DSC08557.jpg
ガタつきも無く、思いのほかしっかりと固定されています。

(ちなみに元々のペグ取り付けネジ穴は使わないので、全て穴埋め加工を行っています)

ピンボケしてしまいましたが、ワッシャで固定している部分のアップです。
   DSC08558.jpg

全体的に磨き上げて弦を張って、微調整して納品となりました。
   DSC08568.jpg


将来的にピックアップ交換なども行う事になると思いますが、その際はまたアップしようと思います。


全体調整・ノイズ処理 12000円
VOL. POT(Studio GREAM選別品) 1050円
TONE POT(Studio GREAM選別品) 1050円
Mil. Spec Jack 1260円
ダダリオ EXL-120弦 600円

ペグ交換工賃(穴径加工・取り付け穴位置変更含む) 6500円

合計22460円でした。




以前に上記のような作業を行ってきたJAGMASTERですが、「ゲインを上げたアンプで弾くとハウリングし易くて困る!」との事でピックアップの交換に着手することになりました。

今回使用するのはピックアップビルダーとして有名なBill LawrenceさんがやっているWILDE USAというメーカーのシングルコイルセットです。
   DSC09718.jpg

一般的なシングルコイルピックアップよりも背が高いので、取り付けに際してボディ加工が必要なギターもありそうな感じですが、今回のJAGMASTERに関しては無加工で交換が可能でした。
   DSC09719.jpg

配線は各ポジションに合わせて長さが揃えられているので、切る必要なく奇麗に纏められました。
   DSC09720.jpg

ポジションに合わせてポールピース間隔を細かく調整してあったり、内部のノイズシールドも完璧だったりと素晴らしい作りのピックアップですね。
   DSC09723.jpg
サウンドは、シングルコイルのテイストは十分に持ったまま、ローミッドも太く元気なサウンドという印象です。
かといってハムバッカーのサウンドでも無いし、P-90とも異なる…
古典に縛られず、今考えられるピックアップの正常進化を追い求めたらこうなるのかな、と思いました。

値段もディマジオやダンカンの2/3ほどとリーズナブルです。
ヴィンテージの枯れ枯れトーンが好きな人には合わないかもしれませんが、ジューシーでパワフルでありつつボリューム変化のサウンドバリエーションが広い、とても良いピックアップだと思いました。

WILDE USA、要チェックです!!

POP☆Gヨネザワ自己満足ブログ
↑上記リンクで、国内輸入取扱元の感想も確認できますので、併せてご覧ください!




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