機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
LAPSTEELに蓄光ポジションマークをインストール
いつもお世話になっております、熊本は八代にお住まいのスティールギター奏者の方から、蓄光ポジションマーク取り付けの依頼をいただきました。

最近、この作業依頼が着実に増えてきていますね。
実際にStudio GREAMで実機確認をされた方は、ご自身の楽器にも導入したくなる方が多いようです。


このスティールギターは、ご自身で作成された楽器だそうです。
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ブログ記事にはしていませんが、過去にStudio GREAMでこの内部配線は全て作業しています。

日が沈んできた時間帯の野外での演奏などもあるそうで、その際には指板上の蓄光テープだけでは視認性が悪いとの事。
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この指板のライン脇に新たに蓄光ポジションマークを入れる事になりました。
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ハイポジションでは少し余裕幅が不足しているので、指板の塩ビ板を僅かにカットしてスペースを作る事にします。

マスキングテープの上にラインをひいて、既定位置に穴あけを行いました。
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そして2.5mmのポジションマークを入れて表面を均します。
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12フレット、24フレット(フレットは存在しないのでラインなのですが)部分は複数入れるのでは無く、ワンサイズ大きなマーク(3.0mm)を入れる事で対応しました。

明るい所ではそんなに存在感は無く、自然な仕上がりです。
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しかし蓄光させた後にひとたび暗くなると…
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おおっ!見易い!!
蓄光テープも同時に光を貯めておきましたのでこの写真では明るく光っておりますが、テープの方はすぐに暗くなってしまいます。

薄暗がりでも視認性は良いですね。
   DSC01432.jpg
実際の使用者はここまで離れて見る訳ではありませんので、もっとはっきりとポジションを認識する事が出来ると思います。


これでこれからの野外演奏でも安心して演奏できるとよいなぁと思います。



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GUYATONE FLIP 300FCIIアンプの修理
2013年1月31日にGuyatoneで有名な東京サウンド社が営業を終了しました。
発表が突然だったので驚きましたが、日本の音楽機材の成長に欠かせない存在だった会社が無くなるのは寂しいものですね…

そんなGuyatoneのギターアンプ、FLIP 300FCIIの調整です。
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スプリングリバーブタンクの入力側断線と、全体的なガリが目立つ状態でしたので、オーバーホールを行う事になりました。

アンプ裏側の、シリアルプレートが取り付けられている部品には割れが発生していました。
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MDF材のような、繊維合板で作られたキャビネットですね。

隙間にタイトボンドをたっぷり注入して、当て木をしつつクランプして一晩安静にしておきました。
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クランプを外すとこの通り、反りも無くなりしっかり接着出来ました。
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キャビネット側のミミも外れてしまっていたので、ここもタイトボンドとクランプで接着を行っています。
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その間にシャーシを取り出して、各部のチェックとクリーニング。
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劣化して容量が抜けたコンデンサも部分的に交換しておきます。

プリアンプ部分に搭載された真空管は、まだ使用出来る状態ではありましたが、よりマーシャル的なサウンドが狙える真空管に交換。
   DSC01420.jpg
ゲインを上げた時の歪み方はJCM900みたいなドライブサウンドで、侮れないアンプだなと思いました。
散見されたガリや接触不良も解消しました。

リバーブタンクの交換は今回は見送りになりましたが、ユニットを交換するだけですのでいつでも出来る作業ですね。

アンプオーバーホール 10000円(交換部品によって変動します)
ECC83真空管 2本 @3000円


合計16000円(税別)でした。



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FENDER JAPAN JB-62FL Modの調整と改造
熊本を拠点にフットワーク軽く活動しているデュオユニットrif×2(りふりふ)の住職氏より、FENDER JAPANのJB-62をフレットレス化したベースの大幅改造依頼をいただきました。
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一般的な馴染みのあるルックス、コントロールですね。
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ボディ裏側も傷は少なく、大事にされている事が伝わってきます。
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元々はフレッテッドだったものを、フレットレス化し、指板のコーティングがされた状態の中古を見つけて入手されたそうです。
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ナット溝が弦に合っていないなぁ…なんて思ったら、実はお預かり時にはミディアムスケールの弦が張られていまして弦長が足りませんでした(笑)
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勿論、最終的にはロングスケールの弦を張って調整します。

コントロールプレートを開けてみると…
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出た!詰め込み配線。
ポットは過去に交換されているようですね。

ハンダもイモ&貼り付けのデンジャー状態でした。
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ピックアップ下には真鍮プレートとクッションスポンジが備えられてグラウンドに接続されていました。
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真鍮板は酸化して錆も出ていたので、最終的には磨いて錆落としを行いましょう。


・3BANDイコライザ付きプリアンプを搭載
・プリアンプのバイパススイッチ
・マスターVOL.&ピックアップバランサー仕様
・バッテリーボックスはボディ裏側に設置
・弦高をもう少し下げたい

上記の要望に沿って作業を行いました。

狭いジャズベースのコントロール内に上記のような、プリアンプも含めた複雑なコントロールを納める事はかなり窮屈ですので、配線が通るスペースを確保するためにキャビティを僅かに拡大します。
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ボディ裏側にはバッテリーボックスのためのスペースをテンプレートを当てがって掘り込んでいきます。
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コントロールキャビティが僅かに拡張されたのが判りますでしょうか。
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目止めも兼ねて、いつもの導電塗料を塗っておきます。
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バッテリーボックス部分は木材の白っぽい色が見えると格好悪いので、黒で塗装しておきます。
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ステンレス製のバッテリ-ボックスは、落とし込み加工を施してありますので、引っ掛かるような感覚はありません。
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くるっと回って電池の交換が出来る簡単仕様です。
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そしてプリアンプはaguilarのOBP-3をチョイスしました。
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この配線仕分け作業が後の仕上がりを左右します。

プリアンプを搭載したコントロールプレートアッセンブリ。
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ミッドのフリケンシー切り替え機能も備えた多機能仕様。
配線はとても大変でしたが、あとはピックアップ、バッテリー、弦アースの配線のみの状態ですね。

それらを配線してボディに搭載しました。
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写真ではすぐですが、ここまで結構な時間がかかってます(笑)

指板上にはワウンド弦による細かい傷が多数見受けられましたので、指板(のエポキシコーティング)を磨いて傷を少なくしています。
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フレットレス化した場合に、ネックの仕込み角度がそのままだとブリッジサドルが大幅に下がってしまうもののですが…
もう下げられない状態にあったにも関わらず、弦高は高い状態でしたので、シムを作成してネック仕込み角度を変更しました。
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サドルも適正な上下幅が取れる状態で、お預かり時よりも低い弦高を実現しています。

コントロールノブもメタルタイプに統一してイメージの刷新を図っています。
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左から右の順に、
・マスターヴォリューム(プリアンプバイパススイッチ)
・ピックアップバランサー
・ミッドブースト/カット(ミッドフリケンシー切り替え)
・上:トレブル、下:ベース(ブースト/カット)

5穴のプレートに交換したことで、新たな穴などを開けること無く搭載出来ています。

バッテリーボックスはボディ裏面のこの写真のような位置に搭載。
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全体的にワックス掛けして完成です。
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ノイズ処理や指板のエッジ面取りなど、いつもの作業も当然行っていますので、ローノイズでありながら多彩なサウンドが特徴のフレットレスベースになりました。


全体調整・ノイズ処理 13000円
バッテリーボックス加工 7000円
aguilar OBP-3SK/PP 22680円
ダダリオ EXL-165 2100円
スイッチクラフト ステレオジャック 630円
5穴プレート(クローム) 2100円
スタックノブ(クローム) 1050円
メタルドームノブ(クローム) @525 3個 1575円
スイッチ付きvol.ポット 500KA-PUSH/PULL 2100円
バランサーポット 500KMN 2100円

合計54335円でした。


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F-Bass BN-6に蓄光ポジションマークを搭載
TRANSONIC NOIZのベーシストKAZ+氏の愛機F-Bass BN-6に蓄光ポジションマークを搭載しちゃいました。
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6弦ベースとギター、弦の本数は同じなのに全く弾き方が違うので、チェック時に今自分がどの弦を弾いているのか判らなくなってしまいました(笑)

そのBN-6ですが、ポジションマークが指板のサイドにしか搭載されていません。
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それがどうにも見難かったそうで、蓄光テープを切って瞬間接着剤で貼り付けてありました。
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「蓄光のポジションマーク素材がありますよ」とご紹介させていただきましたところ、それを搭載する事に話がまとまりまして作業開始です。

まずはオリジナルのポジションマークは真珠貝で入れられていましたが、これをドリルで撤去しまして…
   画像 008

3.0mm径の蓄光素材LUMINLAYを取り付けて表面を滑らかに加工。
   画像 010
パッと見はマットグリーンな見た目になりました。
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この状態だけでも当初より視認性が良くなったように感じます。


本領発揮は蓄光してからの暗がりでの視認性です。
スタジオの通常照明下ではこのような見た目。
(実際のプレイヤー目線ではもっとネックに近い距離で見ますが)
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そして、照明を消してみました。
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まるで、ホタルが並んでいるようや~!的な美しさです。


実際には真っ暗よりも薄暗がりというシチュエーションの方が多いと思いますので、薄暗がりにもして撮影してみました。
   画像 009
これだけ明るければ、ポジションを見誤る事は少なくなるかと思いますし、何より普段は自然な見た目というのが良いですね。


蓄光ポジションマークはネックが取り外し出来るかどうかで価格が変わりますが10000円程度の取り付け加工料となります。

加工によるネックへのダメージはほぼ無いに等しくて視認性の大幅な向上が見込めますので、暗転するようなステージが多いプレイヤーにはおススメの加工ですよ。

指板面のポジションマークの交換も承っておりますので、お気軽にご相談下さい。



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MOON JJ-4”ありまっち”の全体調整とプリアンプ交換
以前にNAVIGATOR Precision Bass Typeの調整でお世話になりました有馬様より、氏が20歳の頃に購入して使い続けてきたMOONのJJ-4をオーバーホールしました。
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使用に伴う無数の傷や改造跡が、長年愛用されてきた事を物語っています。

ゴールドメッキのノブも渋い色合いに変化してしまっています。
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同様にブラス製ブリッジもすすけた印象になっており、クリーニングしてOKという事でしたので、可能な限り艶を取り戻すべく磨く事にしました。
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ナットもブラス製。
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一時期、フレットを抜いて、フレットレスベースになっていたそうですが、その後またフレットを打ったという経歴があるそうです。

フレットの溝切りや交換は…あまり上手ではありませんでした…
フレットの浮きは発生しているし、エッジにバリも残ったままで、有馬様も弾き難いと不満を感じられていたそうです。
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そして問題はナット。
フレットレスにした際に溝を深く切ってありますが、フレットを打つ時にはナット高さが上がるので本来は交換すべきです。
しかし交換を行わず、瞬間接着剤の肉盛りで済ませてありました…
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そしてコントロール部分を見ていくと…
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外れたハンダ、ぐちゃぐちゃに押し込みましたな状態…
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イモハンダによる配線の貼り付けは音抜けも悪くなるし、これらはすべてやり直します。

プリアンプにはバルトリーニのTCTが搭載されていましたが、このミッドトリマーの配線は空中配線で絶縁無しのまま押し込み。
いつショートしてもおかしくないし、そもそも配線も間違っていました。
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ピックアップにはEMGのJ-BASSを採用。
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ピックアップカバーがすり減って、変形したこの状態は圧巻です。


今回はプリアンプを交換する際にSadowskeyのBASS PREAMPを使用する事になりまして、このプリアンプは元々のパッケージングだとイコライザが2段積みのレイアウトなのです。
しかしトレブルとベースは分けたい!との希望により、部品の手配と、ボディ側の穴の修正を行いました。
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穴の内側が白くなっていますが、これは強硬化型のエポキシ樹脂です。

プリアンプやバッテリーの搭載も必要なので、キャビティを3mmほど深く掘り増しました。
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ポットを搭載してみて、プリアンプや電池など全ての部品が無理なく収まるかの確認を行ってから導電塗料を塗っていきます。
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ピックアップはEMGなので、元々ノイズは少ないのですが、今後パッシブピックアップに変更する事があるかもしれませんので、キャビティも導電塗料を塗っておきます。
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キャビティ内は狭く、ハンダ付けがし難いので、ピックアップとブリッジアースの配線以外は外で組み立ててから搭載する事にします。
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当初よりはかなりすっきりとまとまった仕上がりになったと思います。
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実際にはこの後でボリュームのカーブを変更したり、アウトプットゲインポットを追加したりと細かい変更を行っておりますが、写真がありませんので割愛させていただきます。
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ノブも新しい物に交換し、輝きを取り戻しました。


そして問題のブラスナットですね。
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このようなナット素材から削り出していく訳ですが、実に75%ぐらいはゴミになるという、削るのも大変な作業です。
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ひたすら削って削って…
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ナット溝にはまるようになったところで弦溝を切ります。
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弦溝が適正に切れたら、今度は外形を整えて、磨き上げますと、ブラスはまばゆい輝きを放ちます。

ブリッジもばらして、全ての部品を磨いておきました。
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メッキを削っているので、暫くしたらまた曇ってきますが、コーティングも行っているので、通常よりは長くもつかなと思います。

そしてライブを頻繁に行われているので、ステージでのポジションマークの視認性は良いに越したことはありませんね。
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このオリジナルの2mmドットも黄ばんで視認性が悪くなっていましたので…

2.5mmサイズにした薄いグリーンドットに交換しました。
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このポジションマーク、実は蓄光素材なのです。
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明るい所では至って普通ですが…

暗転すると…
   画像 003
淡いブルーに光り出します。

そして荒れていた指板やフレットのエッジも滑らかに整えまして、大変喜んでいただけました。
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最後に全体的にワックスをかけて完成です。
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生まれ変わった愛用のベースで、また新たなサウンド・プレイを聞かせてくれることでしょう。


全体調整・ノイズ処理(ベース) 13000円
サイドポジションマーク変更 10000円
ナット交換(ブラス素材) 6000円
ポット穴埋め&開け直し 2000円
Sadowskey Bass Preamp(USED) 15000円
イコライザ用ポット @525 2個 1050円
メタルドームノブ(GOLD) @630 4個 2520円
スイッチクラフト ステレオジャック 630円

合計50200円でした。



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YAMAHA SBV-550のヘッド割れ修理
今回は痛々しい状態で持ち込まれたYAMAHA SBV-550のヘッド割れ修理です。
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独特なシェイプで、中古市場でもなかなか出てこないモデルです。

このベース、2年間ほど友人に貸したり、部室などに置きっぱなしにしていたとの事。
ある日、また使おうと手に取ってみると…
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ヘッドにヒビが!!

4弦ペグ付近は特に酷く開いてしまっていました。
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割れてから暫く放置されていたらしく、手で押さえたぐらいでは割れ口が閉じないぐらいになってしまっていました。
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ひとまず弦とペグを外して状態を観察します。
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困った事に、割れた後に瞬間接着剤を注入されており、その部分は切除が必要な状態でした。

瞬間接着剤が染み込んだ部分の木材をのこぎりで切除したあとに、ウッドパテを充填しました。
と同時に割れた隙間にはまんべんなくタイトボンドを注入し、クランプをかけて乾燥を待ちます。
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ウッドパテで補修した部分はこの4弦ペグ部分ですね。
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ペグの取り付けビス穴もヒビが通っていましたので、一度埋めてから開け直しを行います。
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ネジ半個分だけペグを傾けて穴を開けて取り付けました。
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見た目も大事ですが、説明の上で強度を優先させていただきました。

塗装のひび割れはリフィニッシュが絡むので、今回は見送りとなりましたが…
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ひとまず使える状態になりました。

今後の経過を見る必要はありますが、もしもまた割れてきたらダボを打たないともたないなぁと思います。

今回のように強度を必要とする部分の木材の割れには瞬間接着剤を使用すると、余計に作業コストがかかりますし、傷跡も目立ってしまうので、くれぐれも瞬間接着剤は安易に使用しないようにしましょう。


ヘッド割れ補修 12000円
ダダリオ EXL-165 2100円

合計14100円でした。


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FENDER CUSTOMSHOP 61STRATOCASTER/3TSの全体調整
今回はFENDER CUSTOMSHOP製の61STRATOCASTER/3TSの全体調整です。
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Studio GREAMでのノイズ処理や調整を気に入っていただき、ご自身の愛用のストラトも同様の調整に出していただけました。
ノイズ処理を行うとシングルコイル特有のジーーッというノイズが殆ど無くなるので、ノイズがあるギターが気になって仕方なくなるとの事。

購入当初はピックガードはここまで焼けていなかったそうですが、変色し易い素材を使用しているのでしょうか、10年もしないうちに貫禄のあるルックスになってきたとの事。
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2004年製のRELIC仕様ですね。
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カスタムショップともなると指板のエッジは当然面取りされていましたが、もう少し丸くても良いかな、という印象でした。
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という訳で僅かながら面取り作業を追加しています。
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ピックガードを外してみると…
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当然、ノイズ処理などは行われていません。

配線はまぁいたって普通な感じですが、部品のへたりなどは見受けられなかったので、配線だけやり直します。
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配線修正後はこちら↓
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黄色い線は60年代のヴィンテージLENZ撚り線。
ミッドのジューシーなサウンドが特徴で、ストラトのサウンド調整には好んで使用しています。
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ピックアップはLINDY FRALINのREAL54が搭載されていました。

ボディ側には導電塗料を塗布しまして…
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乾燥したら先のピックガードアッセンブリを搭載します。

ナット溝の切り直しも定番の作業ですね。
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ヘッド先端に向かってナット溝を透いています。

光り過ぎない程度にワックス掛けを行っておきました。
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年式は新しいですが、とても立ち上がりの早く枯れたサウンドで、抜けてくるそのトーンは「ストラトってこんな良い音するんだ」と再認識させられた一本になりました。




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GIBSON CUSTOMSHOP 1959ES-335 V.O.S.の調整
今回はGIBSON CUSTOMSHOP製1959ES-335 V.O.S.の全体調整とナット交換です。
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相当な数を弾いて弾いて弾きまくって巡り合った一本だそうです。
素晴らしい耳をお持ちの方なので、その楽器となるといつも素晴らしい物ばかりで返したくなくなります(笑)

さて、V.O.S.という仕様上、若干の使用感があるような仕上げになっています。
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新品ですが、ピックガードには弾き傷だったり、くすみだったりがリアルに処理されています。

ペグブッシュの段差や、インレイの位置もヴィンテージに忠実に復刻している印象。
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ロッドカバーの位置も良い感じですが、このナットの仕上げはどうしたものか…
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どうも野暮ったい感じなんですよね、音も抜けないし…
オーナーはヴィンテージスペックに拘っている訳では無いそうなので、ここは新品ですが潔く交換します。

ピックアップを外してみると…
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とてもタイトに切削されたキャビティに収まるは57CLASSICピックアップ。
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ピックアップカバーのハンダ付けはよろしくないイモハンダでしたので、修正しておきました。

メイプル合板トップとセンターブロックの間にスノコ状に溝切りされたスプルース材が挟まって作られているのがよく判るアングルですね。
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飛び出している太い針金みたいなものは、ブリッジアンカーにつながるアース線です。

今回はボリュームのスムーステーパー化と共にノイズ処理も可能な範囲で行う事になったため、コントロールアッセンブリを取り外していきます。
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まるでパズル!しかし何本も同じ作業をやってくると何となくコツが解る訳で…そんなにストレス無く取り外し完了。

こちらは取り外したアッセンブリ。
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ハンダは全体的に盛り盛りでしたが、配線は端子に絡げてからハンダ付けしてあるし、カスタムショップともなるとレギュラーラインとは違うなぁと思いました。
まぁ、全て外してやり直す訳ですけども(笑)

先にキャビティに導電塗料を塗っておきましょう。
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ピックアップキャビティだけなので短時間で塗付終了。
乾燥したらアースラグを取り付けて…といつもの作業を行います。

乾燥待ちの間にアッセンブリの組み直し。
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これはES-335のポット位置に合わせた穴が開いている板に、部品を取り付けて配線の長さを調整しながら組み立てたところ。
配線はBELDEN8412をほぐして使用し、外側は編組シールドを用いてシールディング。
更にショートと酸化防止のために収縮チューブで外側を保護しています。

元の位置に戻して取り付けるのが一苦労なのですが、たった一枚の写真で完成となると…苦労が見えにくいですね(笑)
   DSC01236.jpg

ここでひと段落して、ストラップピンの穴を埋めて開け直します。
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穴埋めをしたら表面と同じ位置まで削って整えます。

場所が違っていますが、ネジ穴をあけまして…
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持込みいただいたシャーラーのロックピンを取り付けました。
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ロックピンのネジが細く元々のネジ穴が広かったために、色々な方法を考えた結果…埋めて開け直しをチョイスしました。

指板のエッジは比較的滑らかに仕上げてはありましたが、どうも引っかかる感じがしまして…
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薄めのバインディングなので、削り過ぎないように注意しながら面取り。
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フレットとバインディングの境目部分も、より滑らかになるようにやすりをかけてあります。

そして一番の鬼門であるナットです。
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取り外す時に塗装を割らないように、しっかりと塗装との境目にカッターを入れてからハンマーで軽く叩いて取り外しました。

交換に使用したナットは定番のTUSQです。
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この時には荒削りや大体のナット溝も切り終えたところですね。

今回は最終的に2000番まで磨いて仕上げました。
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エッジも取れて当初よりもスマートなルックス。
立ち上がりの早いパンチのあるサウンドになりました。

全体的にワックス掛けを行って、完成となりました。
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全体調整・ノイズ処理 12000円
ラッカー、セットネック、ホロウボディアップチャージ 7000円
ナット交換 5000円
アッセンブリハーネス作成・スムーステーパーヴォリューム加工(1台分) 2100円

合計26100円でした。

ヴィンテージテイストが薄く感じられつつも、鉈や鉞のような音の塊でガツンと殴りつけられるような主張のあるサウンドでした。
ピッキングレスポンスは速く、ソリッドとフォロゥの良いとこ取りしたギターだなぁと改めて思いました。



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5Mode Power Supplyの作成
Studio GREAMへの問い合わせで結構多いのが、実はパワーサプライの問い合わせです。

今回はおなじみ、Hair Leafの木村氏のためにカスタムメイドしたパワーサプライをご紹介します。
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まずはエフェクトボードを見せてもらいつつ、入念な打ち合わせを行って仕様を決定しました。

その仕様に沿って、ケースへの穴あけ位置などを決めまして…

ササっと穴あけ完了!
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上にエフェクターを載せる二階建てにする予定との事で塗装は無しで作成します。

基板をレイアウトして部品を搭載して組み込み。
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今回はデジタルエフェクト用が2系統とアナログエフェクト用も2系統、電圧調整が出来る出力が1系統の5Mode Power Supplyとなりました。
出力はトータル3A(1系統につき最大1Aまで)と、畳サイズのエフェクトボードでも許容できそうな余裕の出力です。

各系統は独立していて、もしも1系統がショートしても他の回路には影響を与えないように保護回路も入っています。
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高出力電流のため、アダプターは大型になってしまいますが、エフェクトボード内に固定しておけるのでそんなに邪魔にもならないんじゃないかと思います。
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今回は9Vが4系統とアジャストが1系統という構成でしたが、仕様はご希望に合わせて対応させていただきますので、お気軽にご相談下さい。


今回のサプライは22000円での作成でした。
仕様内容によって価格は変わりますが、ご自身の希望に合わせて作成致しますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。



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Art Tech ST-TYPEの全体調整・他
今回は、プロミュージシャンや一部のコネクションがある方しかオーダーも難しいというArt Techのギターの調整です。

お預かりして思ったのが、その作りの精度の素晴らしさ。
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激鳴りだし、軽量だし、これは凄いギターだぞ、と驚きながら…でも遠慮なくバラします(笑)

ボディに使われたアッシュ材も素晴らしい美しさ。
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対して、ヘッドフェイスなどはシンプルですが、とても目の詰まった良材でした。
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1993年に作られたとヘッド裏やネックポケットに記載されていました。

ナットはカーボン製の物が使われていましたが…溝は少し荒れていて、チューニング時に引っ掛かる印象でした。
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ピックアップはシングルサイズのHSH配列になっており(シングルコイルもセンタータップ線付き)、ミニスイッチでコイルタップが出来るようになっていました。
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ハンダ付けも丁寧ですね。
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ボディ側にはかなりしっかりと導電塗料が塗られていました。
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アースラグも、ネジ止めの上から塗り込まれており、徹底したシールディング思想が伺えます。
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今回は3Sのキャビティを掘ってSSHにしたいとの希望に沿って作業を進めます。
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テンプレートとトリマーを使って、リアピックアップキャビティをササっと掘りました。

導電塗料はこの黒い炭素系フィラーよりも、Studio GREAMで使用している銅と銀系のフィラーの方が抵抗値で1/100倍以上の差がありますので、一度削り落して塗り直します。
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マスキングをして導電塗料を塗って、あとは完全に乾燥するまで待機です。
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キャビティを掘ったり導電塗料を塗ったりする前に、ピックガードのネジ穴の埋め戻しも行っています。
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ピックガードを別の物に交換する都合上、微妙にネジ穴がずれるので埋め戻して新たに開ける作業が伴うのです。

そしてブリッジもばらしてクリーニングを行いました。
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弦と接触する部分はローラー形状のサドルが採用されたGOTOH製。

ナイフエッジ部分は錆と摩耗で丸くなってしまっていたので、ヤスリで研ぎ直しました。
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写真はありませんが、ボディにねじ込むスタッド側の溝も目立てヤスリで整えてあります。

ピックアップはSuhrのMLが2つとSSVハムバッカーをオーナーがチョイスして持ち込まれましたので、シングルコイルには定番のシールディングを施しました。
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ピックガードもオーナーが用意された白黒白3プライの物。
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裏側全面にアルミシールドテープを貼っていきます。

そして配線も完了。
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一般的なストラト配線のように見えますが、コントロールはマスターヴォリューム、F&Mトーン、Rトーン(ハムバッカーのパラレル/シリーズ切り替えスイッチ付き)となりました。
配線はBELDEN8503をメインに使用しています。

ピックガードの色やピックアップが変わると、イメージが大きく変わって、別の新しい楽器になったみたいです。
   DSC01164.jpg

そして次にネック周りを見ていきましょう。

これはお預かり時のエッジ。
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ちょっと角ばっていますので、面取りを行いましょう。

こちらが面取り作業後。
   DSC01126.jpg
そしてナットも交換する事になりまして、TUSQのブランク材から大体の形状を削り出して、弦の溝を切っていきます。
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溝の深さが決まったら外形を整えて磨き上げます。
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指板のRが緩いので、弦高を下げてもチョーキングでの音詰まりが起きにくく、とても弾き易いネックでした。
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最終的にまたワックス掛けを行って完成です。
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とっても緊張する作業の連続でしたが、バラして細部を見ていくたびにその製作精度の高さに感銘を受けました。
そして調整段階から既に張りのあるサウンドが飛び出しており「これは凄いぞ!」とニヤニヤワクワクしながら作業を進めました。


全体調整・ノイズ処理 12000円
ナット交換 5000円
ピックガード交換に伴う加工作業 3000円
リアピックアップキャビティザグリ加工 5000円
CTS VOL.POT 1050円
CTS TONE POT 1050円
PUSH/PUSH SWITCH POT 2100円
CRL 5WAYセレクタースイッチ 2100円
ストラトノブセット(ホワイト/インチ) 1050円
スイッチクラフト MONOジャック 420円

合計32770円でした。


納品後にありがたい感想をいただきましたので、そのままご紹介させていただきます。

お世話になります。
いてもたってもいられず、昨日スタジオを三時間借り、アンプを通して試してきました。
いや、本当に最高です!
ノイズも少なく、クリーンも歪みもバッチリ狙い通りでした。
リアのシリーズ/パラレル切り替えも非常に使える音ですね。
指板を丸めていただいたので弾き心地も非常によくなりました。
ご指摘のとおり、もともとボディやネックはかなりしっかりした
ギターですので、今回の調整改造で私にとっては最高のギターになりました。
これから再び私のメインギターとして活躍してくれると思います。

このたびは本当にお世話になりました。ありがとうございました。
距離は遠く離れていますが、いつも迅速なレスポンスをいただき、まったくストレスを感じることはありませんでした。

またエフェクターなどの相談にも乗っていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。


こちらこそ、遠方より高額な調整依頼をいただき、その上でこのようなお言葉までいただけるとは身が引き締まる思いです。
これからもよろしくお願い致します。



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FENDER JAPAN JB75 ”Marcus Miller”Modの調整
今回は熊本は八代のバンド「GIANT. TREVALLIE'S」のベーシストO様より、FENDER JAPAN JB75 をMarcus Miller仕様にModしたベースの調整依頼をいただきました。
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パッと見はオリジナルスペックのようですが、ミニスイッチが無かったり、細かい部分は異なっています。

元々は75年スタイルのジャズベースを加工したりプリアンプを搭載したりして、マーカス仕様に改造した一本だそうです。

しかしピックガードの加工などはとても良く出来ていますね。
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ピックアップはDIMARZIOのSUPER JAZZがセットで搭載されていました。
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ハムキャンセル構造が特徴のピックアップですが、確かにノイズが少なく落ち着いたサウンドに感じました。

コントロールキャビティを見ていきましょう。
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開けてびっくりなグチャッと詰め込みました状態。
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ハンダ付けが…汚い…イモハンダに貼り付けハンダ…
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ジャックの配線も今にも切れそうな状態でした。
リペアマンには、こういう見えない所にも気を遣った仕事をしてもらいたいし、私自身もしていきたいですね。

ピックアップの裏側。
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1&2弦と3&4弦でコイルを分けた、まるでプレベのピックアップのようなスプリット構造になっています。

キャビティ内にはハンダカスや真鍮片が…
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ショートの原因にもなるので、こういうのはきれいに掃除をして取り除いておくべきですね。

まだ元々の黒い導電塗料の削りは終わっていませんが、マスキングを施して、新たに導電塗料を塗っていくところですね。
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導電塗料を塗って乾燥待ちの間にコントロールアッセンブリを組んで…ボディに配線したところ。
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ボリュームポットは内部のクリーニングを行って再利用ですが、プリアンプのトーンコントロールは部品交換を行っています。

プリアンプはバルトリーニのTCTを使用。Marcus Miller仕様の定番ですね。
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バッテリースナップもくたびれていましたので、丈夫な物に交換しておきました。

という訳でコントロールはこのように変化しました。
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左から右の順に、
フロントピックアップのヴォリューム
リアピックアップのボリューム
ミッドコントロール(カットのみ)
上段:トレブル、下段:ローコントロール(ブースト/カット)

ミッドのノブを引っ張ると、プリアンプをパスしてパッシブのジャズベースサウンドになります。

指板のエッジ処理も当然行いました。
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施工前↑と施工後↓
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エッジを落とした具合がよく撮れた一枚だと思います。

ワックス掛けも行って奇麗に生まれ変わりました。
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そのノイズの少ないサウンドにお喜びいただきまして、これからのバンド活動でガンガン活躍してくれると良いなと思います。

フレットの減りが若干見受けられますので、次はフレットの擦り合わせをご検討いただければと思います。


全体調整・ノイズ処理 13000円
スタックポット 2100円
スイッチ付きポット 2100円
スタックノブ(BK) 1260円
メタルノブ(BK) 630円
ステレオジャック 630円
バッテリースナップ 315円
ダダリオ EXL-165 2100円

合計22135円でした。



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FENDER 1966MUSICMASTER2の全体調整
以前にもFENDER CUSTOMSHOP SHOWMASTERの全体調整・ノイズ処理ORNETTS GM-7Rの全体調整でお世話になりましたお客様より、ヴィンテージのMUSICMASTER IIの全体調整依頼をいただきました。

ピックアップ1つなのにピッキングやボリューム操作で多彩なサウンドが出せる素晴らしいギターでした。
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経年によって刻まれたクラックと日焼けは貫禄充分です。

このように使われて付いた傷はレリックには無い説得力があると思います。
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ヴィンテージギターではありますが、使えない事には意味がない!との事で、前回と同様のノイズ処理や調整を行う事になりまして…
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ひとまず部品を外していきます。

トーンポットは交換されていましたが、それ以外はオリジナルのようですね。
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フレットはミディアムジャンボにリフレットされていました。
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消耗部は交換してコンディションを保ちつつ使っていくのが楽器の本来かとは思いますが、コレクター目線では嫌われる、難しい部分です。

ネックエンドのスタンプや、ポットデイトなどから1966年製のMUSICMASTER IIですね。
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ピックアップのリード線は、ピックガードにマスキングテープのようなもので貼られていましたが…
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経年で粘着力が落ちてしまって剥がれてしまっていました。

キャビティ内には真鍮板が敷かれていました。
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ボディはMUSTANGと共用で、ブリッジとピックアップを変えることでモデルを変える製造手法になっています。

で、いつものようにマスキングを施して…
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導電塗料を塗りました。
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その間にピックアップのノイズ処理も行っておきましょう。
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グレーボビンと呼ばれるピックアップです。

アセテートテープを巻いた上から銅箔テープを巻いて…グラウンドに接続。
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何度もこのブログで目にする状態ですね。

ピックアップの製造も1966年なので、オリジナルピックアップで間違いないでしょう。
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ピックガード裏側にはアルミシールドを施して、組み付けます。
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ポットとジャック、コンデンサは交換しています。
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スムーステーパーヴォリューム&グレースバケットトーンを搭載しつつも、配線材は60年代のヴィンテージクロスワイヤーで組んでみました。

指板エッジは使用によって元々丸くなっていましたが、追加で面取りを施してあります。
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ブリッジサドルのネジが飛び出して手に当たってしまう点や、スケールの短さによるテンションの緩さもあり、ネック仕込み角度を僅かに付けてサドル高さを上げました。
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弦のテンション感も適度になり、張りのあるサウンドになりました。

組み上がったそのサウンドは…
「エレキギターってノイズ出るんですか?私のMUSICMASTERはノイズが全く感じないぐらい静かなんで」的な話をしてしまいそうなぐらいノイズレスでありながら、艶やかで表情豊かなサウンドになりました。
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全体が激しく鳴ってて、ビリビリ震える凄いギターでした。


全体調整・ノイズ処理 14000円
VOL.POT 1050円
TONE POT 1050円
モノラルジャック 420円
エリクサー弦10-46 持込み

合計16520円でした。

ドライブするチューブアンプにプラグインすれば、それだけで気持ち良いサウンドが出てくれて、時間を忘れて弾いてしまう恐ろしいギターでした(笑)


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GIBSON Les Paul CUSTOMレプリカの全体調整
今回は熊本でTHE MODSのコピーバンドとして活動する「THE FELLOWS」のギタリストK氏より、愛用のレスポールの全体調整依頼をいただきました。

レスポールカスタムスタイルで、P-90ピックアップが2発という仕様。
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GIBSONのように見えますが、実はよく出来たレプリカモデルです。
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しかし、そのサウンドは太くエッジの立ったロックなサウンドで、イイ感じでした!

セレクタースイッチの交換や、全体的なノイズの低減が希望でしたので、順に確認していきます。
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スイッチは国産レスポールなどに多用されるボックス型の物でしたが、ガリが出ていましたので、GIBSONと同じスイッチクラフトのトグルスイッチに交換していきます。

コントロールキャビティ内は…導電塗料は塗られていませんね。
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ポットも2個は交換されていましたが、既にガリが酷い状態でしたので、今回は4つとも交換する事になりました。
ポットはボディの穴径やノブの事も考慮して、ミリ規格の物を使用します。

ジャックは…端子に配線をハンダで貼り付けた状態でしたし、端子の摩耗も見受けられたので、スイッチクラフトのモノラルジャックに交換します。
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指板やフレットのエッジは定番の角張りなので、これも面取りを行いましょう。
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まずは導電塗料を塗るために全部取り外して、塗装の足付け研磨。
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リアピックアップキャビティ内にはメイプルのブロックをネジ止めしてあり、このブロックにピックアップをネジ止めするような構造になっていました。

マスキングを行って…
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隅々まで導電塗料を塗ったら乾燥待ちです。
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ボディ裏側面のキャビティも勿論隅々まで導電塗料を塗ります。
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乾燥待ちの間に、ピックアップコイルにシールディングを行いました。
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ピックアップはTONERIDERのP-90HOTセットが搭載されていました。
入手された時からこのピックアップだったそうですが、何が載っているかも知らなかったとの事で、「これは値段の割にとても完成度の高いピックアップです!」とおススメしました。

個人的にもこのメーカーのピックアップはどれも外れが無く使えるサウンドですし、何より安い!!

さて、導電塗料が乾きましたので組み込んでいきます。
(この間にフレットや指板エッジの面取りなども済ませてあります)

スイッチはスイッチクラフトのトグルスイッチ。
   DSC00945.jpg
GIBSONはロングタイプのスイッチを使用していますが、取り付けにはディープスレッドラウンドナットという部品が必要でして…そのナットとスイッチを用意するよりもトータル金額で安くなる同社のショートタイプスイッチをチョイスしました。

スイッチやボリュームポット、ジャックの配線はいつも使っているBELDENのシールド線ですね。
   DSC00944.jpg
TONE回路は、絞った時のゲイン落ちを防ぐように細工しています。

フレットエッジなどが丸くなっていますのが判断出来ますでしょうか。
   DSC00947.jpg
手をスライドした時などに引っ掛かりが少ない、滑らかな触り心地です。

ナット溝はかなり高かったので、切り直して、外形の整形を行いました。
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ワックス掛けをしていますが、黒は写真が撮りにくい…
   DSC00946.jpg
こんな白くぼやけた色ではなく、しっとりとした黒です。


全体調整・ノイズ処理 13000円
スイッチクラフト ショートトグルスイッチ 2940円
スイッチクラフト MONOジャック 420円
国産VOL.POT @630 4個 2520円
ニッケルワウンド 10-46弦 350円

合計19230円でした。

P-90ピックアップ特有のノイズも殆ど感じなくなり、とってもご機嫌なサウンドになりました。
次回のライブで活躍してくれる事を期待しています!!


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DC/DC STATIONのアップデート
今までも沢山のパワーサプライを作成してきましたが、今回は定番商品のアップデートを行いました。

注文が入りましたので、作成しつつ在庫も同時に作っていますので2台の同時進行です。
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ケースに穴あけを行って…

Studio GREAMのトレードカラーである黄色で塗装しました。
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色の変更や指定も承っています。

部品を取り付けて組み立ては完了。
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DC9Vアウトが10口の小型サプライです。
他社製品との違いは…ノイズの少なさと、このサプライで電源供給する事で艶のあるサウンドが得られるのが特徴です。

組み立て後は、負荷となるエフェクターを数台つないで一晩は電源を入れたまま動作チェックを行います。
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写真ではまだ1台にしか供給していません。
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動作に問題が無ければ内部パーツが振動などで動いたりしないようにホットボンドで固定します。
   DSC01074.jpg

ケース両サイドに5口ずつのアウトが取れるので、9V出力のみのボードでしたら大抵は賄えるのではないかと思います。
   DSC01076.jpg

比較用に9Vバッテリーも並べましたが、アダプターやサプライ本体も小型サイズです。
   DSC01080.jpg

サプライとアダプターのセットで税別16000円となっております。
サプライケーブルは別売り(500円/本~)です。

今後は小型のDC9Vのサプライはこのモデルに統一しようと思います。
他の仕様に関しましてはオーダーで承りますので、お気軽にご相談下さいませ。



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FENDER USA American Standard TELECASTERの全体調整
TRANSONIC NOIZのフロントマンであるKI-KUNの機材は常々見させていただいておりますが、同バンドのギタリストKEIGO氏からもFENDER USA製American Standard TELECASTERの調整依頼をいただきました。

お預かり時の全体写真を撮り忘れてしまっていますが…
汗と埃とで汚れが固まって付着し、壮絶なルックスとなっておりました。

まずは見た目に判り易く、直接触れる場所でもある指板から見ていきます。
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フレットには減りが見られましたのですり合わせもオススメしましたが、これは次回への持ち越しとなりました。
なるべく早めに行った方が、フレットを削る量が少なくて済み、プレイアビリティの変化を抑えられます。

角度を変えて写真を撮ると…
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こんな感じで手あかがびっしり…
でもそれだけ弾いてきたって事でもあり、フレットの減りも頷けますね。

フレットのエッジを丸め、指板のエッジも手作業で丹念に丸めていきました。
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これは磨いて汚れも落として、指板にレモンオイルを塗った段階です。

お預かり時と比べると、指板のエッジが丸くなっている事が見てとれると思います。
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ネック裏も磨いてワックスがけを行いましたので、手触りも良くなりました。

ネックは左手で触りますが、次に右手が触れる機会も多いブリッジを見ていきましょう。
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弦が乗るサドルの高さを調整するイモネジやネジ穴に汚れが溜まり、錆びてしまっていましたのでイモネジは交換する事にしました。

サドルを外してイモネジをバイスプライヤーで抜き取るのですが、外したサドル下にも汚れが溜まっていました。
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同様に汚れていたコントロールプレートと共に、クロームメッキクリーナーを使用して磨いてコーティングしておきます。
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サドルの弦が直接触れる部分にも摩耗や錆びが発生していたので、この部分も磨きます。
   DSC09030.jpg
左が研磨後、右は汚れたままの状態です。

イモネジは純正の鉄製から、錆びにくいステンレス製に交換しました。
   DSC09048.jpg
汚れていた金属パーツが輝くようになると見た目にも明るくなって良いですね。


ブリッジを外した部分に塗装欠けを発見しましたが…
   DSC09021.jpg
厚さ1.0mmほどありそうなぐらい極厚の塗装でした。
極薄塗装にリフィニッシュするとボディ鳴りも大幅に変わりそうですね。

いつものようにマスキングして導電塗料を塗っていきます。
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元から黒い導電塗料は塗られているのですが、導通も不十分でしたので削った上で塗り直しています。

そしてこちらはお預かり時のコントロール部分
   DSC09002.jpg
イモハンダもそうですが、配線の取り回しも問題あり。
ポットにはガリが盛大に出てしまっており、交換する事になりました。

ブリッジピックアップには銅箔テープを巻いてグラウンドに接続し、ノイズ低減作業を行っています。
   DSC09015.jpg
銅箔テープの上から黒いアセテートテープを巻いてあるので、見た目では判りにくいですね。

ピックガード裏側の、配線が通る部分はアルミテープでシールドを施しています。
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ただテープを貼るだけでは全く意味が無くて、それを必ずグラウンドに接続する事に注力しないとノイズを呼ぶアンテナにもなってしまいます。

ボリュームとトーンポットには最大抵抗値が揃いつつ、残留抵抗が0になるような部品をペアリング選別して使用しています。
   DSC09028.jpg
ボリュームポットの可変カーブも滑らかになるように変更していますし、トーンは絞った時のゲイン落ちが少ない回路になっています。

組み立てて完成です。
   DSC09049.jpg
汚れも落とした上で、ピックガードも含めてワックスがけを行いましたので全体的にすっきり奇麗な状態に戻りました。

このギターがTRANSONIC NOIZの楽曲にまた新たな色どりとして活躍してくれれば嬉しいですね。
   DSC09055.jpg


全体調整 12000円
ヴォリュームポット(選別品) 1050円
トーンポット(選別品) 1050円
コンデンサー類セット 840円
ステンレス製イモネジセット 840円
ダダリオ弦EXL-110 630円

合計16410円でした。




上記のような全体調整を行ったのが2012年8月でしたが、2013年1月にはフレットの擦り合わせにて再びStudio GREAMに持ち込まれました。
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約半年で擦り合わせという事は…相当練習していますね…
ローポジションはフレットの凹みが起きています。
   DSC01144.jpg
ハイポジションはチョーキングによって平らにすり減って、より高いポジションのフレットが相対的に高くなってしまって音詰まりが出る状態になっていました。
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フレット上の黒いマーキング部分が、チョーキングを多用して減って低くなった部位です。
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スケールで確認しながら均等な高さになるように擦り合わせを行いました。
   DSC01148.jpg
擦り合わせ後のフレットの頂点は台形になっているので、このようなヤスリで山形に整形していきます。
   画像 002
ペーパーの番手を順に細かくしていき、最後にオレンジオイルで汚れを浮き上がらせて拭き取りました。
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フレットの頂点は奇麗に揃い、お預かり時よりも弦高を下げる事が出来ました。
   DSC01153.jpg

フレット擦り合わせにより、ナットの溝も切り直しが必要になります。

これはお預かり時のナット。
   DSC01146.jpg
弦がすっぽりと入り込む深さになっています。

こちらは溝切りと外形の整形後。
   DSC01152.jpg
巻き弦の上半分程度がナットから露出したぐらいで仕上げています。

最後に拭き上げて完成です。
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またTRANSONIC NOIZの新しい楽曲で活躍してくれることでしょう!


フレット擦り合わせ 10000円でした。




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T.C.Electronic Vintage Tremoroのノックダウン
プロの現場で培った高品質なサウンドで人気のT.C.Electronicがリリースするアナログペダル、Vintage Tremoroを改造しつつノックダウンを行いました。
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オリジナルの中身は、かなりスペースの余裕があってスカスカです。

「このエフェクターを一回り大きいケースに移植しつつ、トゥルーバイパス化とモード切替えスイッチを増設したい」という希望に沿って作業を行います。

回路をケースから抜き出しました。
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両面基板を90度に組み合わせた省スペース構造になっていますが、手作業での組み込み作業工程も多い作りです。
   DSC01037.jpg

この回路をトゥルーバイパスで動作させられるのかをチェックします。
   DSC01061.jpg
ジャック類が取り外されて、配線に置き換わっていますね。

フリップフロップ回路の処理を行えばトゥルーバイパス化が可能だと判断しましたので、作業を進めます。

ケースはノブの取り付け位置以外は依頼者の好みの位置で穴あけされていましたので、その部品位置に干渉しない位置を測った上でコントロール用の穴を開けます。
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こんな感じでどうですか?とノブを乗せて撮った写真を添付した確認メールを送ったり…とやり取りを繰り返して仕様を詰めていきました。

穴あけ位置が決まったので、ガンガンと入れ替え作業を進めました!
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バッテリースナップは丈夫な物に交換。

コントロールポットは横一列に並ぶレイアウトに変更するため、基板から取り外しつつ、部品自体も新しい物に交換しています。
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流石にスイッチや電池がブラブラしていてはトラブルの元ですので、スポンジをくり抜いて電池スペースを作成。
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表面の仕上げは、依頼者様がラベルを貼るべく用意されているとの事で、アルミ無塗装の状態で納品となりました。
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フットスイッチは右側がエフェクトのON/OFF、左側はトレモロのSOFT/HARD切り替えスイッチとなっています。


そして…取り残されたオリジナルケース…
   DSC01070.jpg
物悲しい表情に見えてしまいますね。


今回のノックダウンは部品持込みが多かったのですが、15000円の請求となってしまいました。
バイパス方式を変更するためにオリジナル回路の手直しや基板の搭載方法の変更など、頭を悩ませる作業が満載だったためです。

しかし、これでより現場で使い易いと感じていただければ良いなぁと思います。

納品後に依頼主様よりラベルを貼った写真をいただきました。
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販売出来るレベルの仕上がりに脱帽です…




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ATELIER-Z Beta4のコントロール変更
今回はその高い加工精度と確かなサウンドで、プロの愛用者も多いATELIER-ZのBeta4というベースのコントロールを変更しました。
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24フレットまでアクセスが容易なボディカッタウェイが特徴ですね。

オリジナルは2ヴォリュームとトレブル、ベースの2バンドイコライザというコントロールです。
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とても奇麗に配線されていますし、導電塗料も隅々まで厚く塗ってあり、好印象です。
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このATELIER-Zとディバイザーコーポレーションがリリースするバッカスというブランドの製品は、目に付かない部分にも気を配って丁寧に作業されており、とても好きなメーカーです。

ミドルは内部の青いトリマーで半固定調整という仕様です。
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今回は「ミドルも積極的にいじりたいので、このトリマーコントロールを表に出したい!」という事でご依頼いただきました。


という訳で配線変更後です。
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ミドルは単体で表に出して、トレブルとベースは2段積みのポットに変更して配線し直しました。

2段積みコントロールになるため、ノブの交換も必要になりました。
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ミドルコントロールのノブも併せて交換し、イメージの統一を図っています。
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今までよりも多彩なサウンドが手元でコントロールできるようになりました。
この仕様を純正採用しても良いのではないかな、と思える使い易さです。

配線交換 3500円
2段積みポット 2000円
ミドルコントロールポット 600円
スタックノブセット 1200円
ブラスドームノブ 600円

合計7900円でした。
上記価格には別途消費税が必要です。


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FENDER USA 1965JAGUAR/3Tone Sunburstのフレット擦り合わせ
今回は熊本で活動するバンドzankyo-souchiのS氏より、1965年製のFENDER JAGUARのフレット擦り合わせ依頼をいただきました。
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傷や塗装の溶けなど、使用感漂うルックスですが、ブリッジサドルがムスタング用に交換されていたり、フレットもミディアムジャンボタイプに交換されていたりと、使用するギターとして歩んできた印象です。
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ネック裏は殆ど塗装が剥がれ落ち、ナチュラルオイルフィニッシュ状態になっていました。
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裏面もエッジ部分には細かい傷がびっしりです。
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コントロールプレートを開けてみました。
   DSC00245.jpg
ポットは交換され、配線もプリセットスイッチなどは取り外され、ピックアップON/OFFスイッチとヴォリューム、アウトプットジャックというシンプルな構成に変更されています。
   DSC00246.jpg
変更された部分の配線は黒のビニール被覆線が使用されていました。

今回は何とこのギターのリアピックアップをSeymour DuncanのSJAG-2bに交換も行います。
   DSC00247.jpg

オレンジ色の配線はこのギター内の配線で長めだった物を切って使用しています。
   DSC00248.jpg
年代を揃えてあげた方がバランスも良いだろうという考えからです。
ハンダも1960年代のKESTERを使用しました。

オリジナルのピックアップとSJAG-2bは位相が逆になっておりましたので、ピックアップの配線を入れ替えて位相を変更してあります。
   DSC00249.jpg
髪の毛よりも遙かに細いコイルワイヤーなので、切ってしまわないように扱いにはとても気を遣います。

プラスチックカバーとヨークはオリジナルピックアップから移植して組み立てました。

ネックポケットにはかなり厚めのシムが入っていましたが、ボディに食い込んで凹んでしまっていたので、ポケットを修正しつつ、新しくシムを作成して仕込む事にします。
   DSC00250.jpg

フレット擦り合わせを行う前に、ペグを取り外してクリーニングも行っておきます。
   DSC00252.jpg
1弦のブッシュは異なる形状の物が使われていましたが、サイズは合っていないし、ペグ全体でガタつきが大きい状態でしたので今後ペグの交換を行う事になるかもしれませんね。

ナットはTUSQに交換されていましたが、市販状態のまま取り付けたような感じで整形がイマイチ。
   DSC00253.jpg
溝も荒れていたので、外形を整形しつつ、溝も切り直します。

使用によるフレットの部分的な減りが大きく、また交換された時の作業があまり上手くはない印象で、フレットレベルもバラバラでした…
   DSC00254.jpg
最終フレットにはエッジ部分の浮きも起きていまして、撫でると引っかかるような状態でした。
   DSC00255.jpg
浮いた状態のままでフレット擦り合わせを行ったのでしょうか…
   DSC00259.jpg
最終フレットの頂点だけ平らに削られて、山の整形も中途半端でした。

ひとまず浮いている部分は接着剤を入れつつ、クランプで固定して指板に密着させておきます。
   DSC00260.jpg
その後にサンディングブロックでフレットの擦り合わせを行っていきます。
   DSC00261.jpg
フレットレベルがバラバラなので、結構多めに削る必要がありました。
   DSC00262.jpg

山の整形を行って、ひたすら磨いて、オレンジオイルを塗った状態です。
   DSC00265.jpg

浮いていた最終フレットも、奇麗に修正出来て引っかかりが無いような状態になりました。
   DSC00266.jpg

ローポジションのフレット凹みも無くなって、不安定なピッチも多少改善されました。
   DSC00268.jpg
ハカランダの木目がとても美しい指板ですね。

作成したシムの写真を撮り忘れましたが、柾目の杉の薄板材をカットして使いました。

弦を張って各部の調整を行います。
   DSC00273.jpg

ネックの仕込み角度を修正したおかげで、ブリッジに弦が乗る角度もお預かり時よりも鋭角になり、より張りのあるサウンドになりました。
   DSC00275.jpg

ワックス掛けをして完成です。
   DSC00272.jpg
完成後は「アコースティックギター?」と錯覚するほどに生音が大きなギターになって、気持ち良くて暫くは仕事を忘れて弾いてしまいました。
なかなか無いです、こんなに心震えるギターは。


このギターは今後もガンガン使っていってほしいですね。
素晴らしい楽器の調整をさせていただき感謝です。


フレット擦り合わせ 10000円
ピックアップ交換 3000円
ダダリオ EXL-110 630円

合計13630円でした。





上記のような調整で暫く使われていましたが、今回はペグを交換する事になりました。
   DSC00937.jpg
まずは純正のペグ。
およそ半世紀前の物で、ガタつきやシャフトの曲がりなどが起きています。

交換するペグはGOTOH製のSDS510-HAPM-05というモデルです。
   DSC00936.jpg
弦をロックするマグナムロック機構と、ポスト高さを調整できるHAP(Hight Adjast Post)機構が組み合わされたGOTOHのフラッグシップモデルです。

早速オリジナルのペグを取り外して穴径を確認します。
   DSC00938.jpg
オリジナルの穴径は小さく、このSDS510を取り付けるには若干の穴径拡大が必要になります。

ドリルで必要なサイズよりちょっと小さめまで拡大してからは、紙やすりを巻いた棒で削っては測り…しっかりと収まるようにサイズ合わせを行いました。
   DSC00939.jpg
この時点ではペグブッシュも圧入してあります。

新しいペグの取り付けが完了しました。
   DSC00940.jpg
新品なのでピカピカですが、暫く使用していると良い雰囲気に艶消し状態になっていくでしょう。

ペグポストの高さを調整して、1&2弦のストリングガイドが外せるような状態にしました。
   DSC00942.jpg

マグナムロックは弦を巻きつけること無くチューニング出来るペグですので、チューニング完了状態でこのような見た目になります。
   DSC00943.jpg
これを今までのようにポストに巻いてしまうと、意味がありませんのでご注意ください。


510シリーズはギアの遊びが少なく、ガタつきが感じられないような素晴らしい品質です。
ペグを緩めていく方向でもチューニング出来てしまうぐらいの精度は素晴らしいの一言!
何よりも大事な基本であるチューニングに拘る事で、結果的により前へ抜けるサウンドになりますよ。



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第3&4回 エフェクター自作ワークショップを開催します。
年末年始に開催し、大変好評でしたので今後は可能な限り定期的にやっていきたいと思います。

そんな訳で実はもうあんまり日が無いのですが、3月2日に第三回を開催します!!

エフェクターは誰でも自作出来るって知ってましたか?
Studio GREAMではPASさんの協力を頂きまして、三回目の自作エフェクターのワークショップを開催します。
この『自作エフェクターWork Shop』が、エフェクターの自作を始めるキッカケになれば幸いです。


【日時】
2013年 3月 2日(土) 12:00~
2013年 5月 3日(金・祝) 12:00~
※6時間程度を予定しております。

【場所】
〒869-1101
熊本県菊池郡菊陽町津久礼3029-40
Studio GREAM



○工具の使い方や、ハンダづけの仕方から説明しますので初心者でもご安心ください。

○当日、完成後にスタジオで試奏希望の方は予め楽器をご持参下さい。

○ご希望のキットに応じて参加料をお支払いください。



Q:自作エフェクターに興味があるけど敷居が高く感じる。
~A:いくつかのコツを身につければ、意外と簡単です。
このWork Shopを通じて、コツを掴んで下さい!

Q:最後まで組み立てられる自信も無い・長い間ハンダこてを握ったことがないので不安
~A:スタッフが可能な限りサポートいたします!

Q:工具もないし、使用方法もよく分からない
~A:基本的な工具は会場でご用意しております。使用方法もご説明いたします!

Q:とにかく何か作ってみたいけど何を作ればいい?
~A:まずは完成後も実用できるかんたんブースターから始めませんか?



自作を始めたい初心者の方々の様々な不安材料を少しでも取り除ければとの思いで開催します。
途中で眠たくなるような堅苦しい講習会形式ではありません!

まずはチャレンジしてみてください!

キット一覧-参加料(キット代金込)

かんたんブースター-5000円
FETを使った2ノブタイプのブースターです。

SoundAid-5000円
オペアンプを使った2ノブタイプのブースターです。

パッシブAB BOX-5000円
電池が無くても動作するAB BOXです。

Kings Roads-7000円
OD-1タイプのODです。

Pokenity(1590Bサイズ)-7000円
TS系のハイゲインオーバードライブです。

awkword fuzz-7000円
ビッグマフタイプのファズです。

Fuzz Works-7000円
ファズファクトリータイプのファズです。

DRIVING ZEST-7000円
ZENDRIVEベースのオーバードライブです。

4step phase-8000円
FETを使用したフェイザーです。

PEQ-8000円
1バンドパラメトリックイコライザーです。

Blue Sky Delay-10000円
アナログのようなデジタルディレイです。

Cosmic Drive-10000円
ケンタウルスのようなODです。

第1回目には、はんだごてを初めて握った方もいらっしゃいましたが、無事に当日完成しましたので、初心者の方でも心配はいりません。

人数限定の予約制となっております。
参加ご希望の方はお名前、連絡先と作成したいモデルをpas@al.main.jpまでご連絡下さい。

その他、ご相談はStudio GREAMでも受け付けております。


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FENDER JAPAN STD-57のナット交換
今回は全体の写真を取り損ねてしまったので、ナット部分のみの記事です、申し訳ない。

ギターはFENDER JAPANのJシリアル(フジゲンが製造していた頃)のSTD-57です。
   DSC01008.jpg
持ち込まれた時にはこのように6弦部分のナットが欠けていました。

慎重にナットを外してみると…
   DSC01011.jpg
他にもあちこち割れていて、紛失した6弦側端を含めると5つに分かれてしまいました。

フレットも大分減っていたので、擦り合わせをおススメ致しましたが、これはまた次回の作業になりました。
   DSC01012.jpg

特に指定が無い場合はナット材にTUSQを使用していまして、ブランク材から一つずつ削り出します。
   DSC01051.jpg

ひたすた削っては合わせ削っては合わせ…なんとかこの形状まで来まして…
   DSC01052.jpg
これは溝の深さを決めているところですね。

溝深さが決まったら外形を整えます。
しっとりとした艶が出るぐらいが奇麗だと思うので、2000番のペーパーまで磨いてから接着します。
   DSC01053.jpg
浮き上がらぬように、クランプで押さえつつ接着します。

巻き弦は半分程度がナットから顔を出す程度、プレーン弦は溝に収まるぐらいの外形になるように仕上げています。
   DSC01054.jpg


ナット交換 5000円
ダダリオ EXL-110 630円

合計5630円でした。

ナットの溝切りひとつで音の立ち上がり方などは大きく変わりますので、いまいち音が抜けないなどの症状がありましたら溝の切り直しだけも承りますので、お気軽にご相談下さい。



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MARTIN D-28のブリッジ周り修正とバインディング補修・ピックアップ取り付け
アコースティックギターの王道モデルであるMARTINのD-28の調整です。

お預かりした時点ではブリッジが剥がれ始めておりました。
   DSC09158.jpg

全体的に弦高が高いので下げたいとの希望だったのですが、ブリッジの剥がれと共に、ブリッジ周辺の膨れも起きており、一筋縄ではいかなそうな雰囲気でした。
   DSC09159.jpg
しかしサドルを削る高さ的な余裕はありますので、ブリッジ補修後に削っていきます。

まずはブリッジ剥がれの再接着。
   DSC09365.jpg
隙間にタイトボンドを注入して専用クランプで圧着します。

乾燥後にはみ出たボンドを除去して接着完了です。
   DSC09371.jpg
隙間が無くなりました。

そしてボディバックのバインディングも剥がれて、一部は欠損してしまっていました。
   DSC09163.jpg
当初は「パテかなんかで埋めてくれれば良いよ」という事でしたが、それだと見た目も良くないし、ブリッジの接着やらなんやらでお預かりの時間がかかる作業だったので、バインディング材を巻いて補修する事にしました。

まずは白素材を切り出して貼り付け。
   DSC09372.jpg
白の厚みを整えた上で、次に黒を貼りました。
   DSC09373.jpg
ボディからはみ出した部分や、厚みが合わない部分はスクレパーで削って合わせます。

外側のバインディングを貼って、周辺の研磨を行ったら完了です。
   DSC09385.jpg
今回は塗装補修は行っていないので、バインディング素材の新しい色が目立ってしまいますが、気になるようでしたら部分塗装も可能です。

フレットもくすんでしまっていたのでこの機会に磨いておきます。
   DSC09378.jpg
マスキングして…

弦を張った後の写真ですが、フレットもピカピカです!
   DSC09379.jpg

そして…サドルを削ります。
   DSC09164.jpg
取り外したままの状態↑

オクターブの山も削り出して高さも下げました。
   DSC09165.jpg

ブリッジから飛び出している量が減っていますね。
   DSC09166.jpg
加えて、サドルへ弦が乗る角度を確保するために、弦の通る溝も掘り足しておきます。

実際に弦を張って、チューニングしては削り…を繰り返して詰めていきます。
   DSC09381.jpg

ワックスがけまで行い完成です。
   DSC09387.jpg
実は…写真は撮り忘れているのですが、ブリッジを圧着する工具を取り寄せ手配している間の待ち時間が大幅にかかったので、ブリッジの膨れを矯正していました。
その効果もあって弦高を標準的なところまで持って行けたと思います。

アコースティックギターはエレキギターと違って、ドライバーなどで簡単に調整出来る部分が殆ど無いので個人で行うには敷居が高い作業が多く、思いのほか多くの依頼をいただいております。

ブリッジサドル削り加工 5000円
ブリッジ剥がれ接着 6000円
バインディングの部分補修 5000円(程度により2000円~)



上記のような修理で暫くお使いいただいておりましたが、今度はピックアップを取り付けたいとの事で再びお預かりさせていただきました。

そして同時にストラップピンもネックヒール部分に取り付ける事になりました。
   DSC00832.jpg
寸法を測って、えいやっ!と下穴を開けてねじ込みます。
   DSC00845.jpg
三角形のヒールキャップが剥がれてしまいましたので、接着材を塗って補修した上でストラップピンを取り付けしました。

本題のピックアップ取り付けですが、エンドピンジャックを取り付けるために、ストラップピンの穴を拡大していきます。
   DSC00834.jpg
ストラップピンは差し込んであるだけですので、まずは取り外します。
   DSC00836.jpg
面取りとリーマーでの削りを繰り返しながら、少しずつ少しずつ12Φまで広げていきまして…
   DSC00837.jpg
一番外側が12Φになったら、奥窄まりの穴を木工用ドリルを使って真っ直ぐな穴に削っていきます。
   DSC00838.jpg

穴が整ったら、内部の掃除をしてピックアップを取り付けました。
   DSC00843.jpg
L.R.BaggsのiBEAMと同社の小型プリアンプの組み合わせです。

音を出して確認してはピックアップを貼り直して…と微調整を行いまして、サドルの裏側辺りに落ち着きました。

定番のネックヒール部分にマジックテープで、プリアンプの電池を設置。
   DSC00841.jpg

完成!と思い全体を拭き上げていましたら…

なんと前回は問題無かった部分のバインディング剥がれが多数見つかりまして…
   DSC00848.jpg
慌てて補修しました。
   DSC00850.jpg
テープで引っ張られて貼り付けられて…痛々しい姿に…
   DSC00851.jpg
テープを剝したら無事に接着されていました。

これは接着前ですが、マスキングテープがボディのラインで、ここも剥がれて隙間ができてしまっています。
   DSC00846.jpg
表も裏も剥がれを接着!!
   DSC00847.jpg
部分的に折れてしまったりしているので、今後もどんどんと剥がれてくるなら、いっその事バインディングを巻き直しても良いかもしれませんね。

エンドピンジャック仕様になりました。
   DSC00853.jpg

最終的にワックスをかけて完成です。
   DSC00852.jpg
これでコンサートでもマイクで拾うために立ち位置に縛られる事無く、演奏出来ますね。


ピックアップ取り付け 5000円
L.R.Baggsピックアップセット(中古品) 8400円
バインディング剥がれ補修 6000円
ストラップピン取り付け(部品代含む) 1500円

合計20900円でした。


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EPIPHONE ES-339DOTのフレット擦り合わせ
最近、着実に新規のお客様が増えている実感がありますね。

今回は当ブログやホームページを見られたお客様で、ごちそう屋 温’Sのマスターより、EPIPHONE ES-339DOTのフレット擦り合わせ依頼をいただきました。

定番のES-335を一回り小さくしたようなサイズで、取り回しの良いギターですね。
   DSC00787.jpg
最近のギターは最初から良い部品が多く使われていますね。
   DSC00791.jpg
この純正ペグもなかなかの精度でした。


最近、新品同様の中古で入手されたとの事ですが、ハイポジションで音詰まりがあるとの事で持ち込まれました。


確認してみると、ハイポジションでの指板はね上がりと言いますか、スキーのジャンプ台みたいな状態になっていました。
特に19フレットから22フレットにかけてはね上がっていましたので、17フレット辺りは音にならない状態でした。

このはね上がりをフレット擦り合わせで修正するために、マスキングを行ってから作業開始です。
   DSC00798.jpg
作業開始とか言いながら、作業後の写真しか残っていなかった失態。

演奏する分には低くなったような感じは少ないですが、見た目には減って平らになったように見えますね…
   DSC00799.jpg

そして弦高も高かったので、ナット溝を確認すると、まだまだ削る余裕がある状態でした。
   DSC00792.jpg

まずは必要な深さまで溝を切っていきます。
   DSC00801.jpg
弦が埋まってしまうぐらいの深さになっていますね。

その後で弦を外して外形の整形を行いました。
   DSC00802.jpg
角ばった部分も面取りを行い、柔らかな形状です。
巻き弦が半分程度露出する溝の深さになっていますね。

お預かり時よりも弦高を下げても音詰まりは出ません。
   DSC00804.jpg
納品時に確認いただき「にやり!」という笑顔を頂けました!

今回のようなハイポジションのみの部分擦り合わせは6000円でした。


フレット擦り合わせは、減っている場所や程度によってお値段が変わってしまいます。
音詰まりやピッチの不安定感を感じられている方は、一度見せていただけましたら無料でお見積もりと作業内容のご説明をさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。

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GIBSON Goldtone GA-15アンプの修理
ギターやマンドリンで有名なGIBSONですが、実はアンプも販売しております。

GIBSON GoldtoneシリーズのGA-15という真空管アンプの修理を行いました。
   DSC01006.jpg
10インチスピーカー1発にヴォリュームとトーンというシンプルなコントロール。
   DSC01007.jpg
ある日突然、スイッチを入れるとヒューズが飛ぶ状態に壊れ…それからは暫く押入れに放置されていたそうです。

内部を確認していきましょう。
   DSC00714.jpg
GIBSONからGA-15というアンプは以前にも販売されていましたが、これは名前は同じでも回路は全く違うようですね。

ん?
   DSC00715.jpg
基板にVELOCETTE(TRACE ELLIOT)の記述が…
そういえば本体にもMANUFACTURED IN THE UNITED KINGDOMって書いてありましたね…


つまり、これは中身はTRACE ELLIOTの真空管アンプであるVELOCETTEを、GIBSONの外装で販売しているモデルなんですね。


そして故障原因を調べていくと、電源トランスの1次側が短絡していましたので、トランスを交換する事になりました。
   DSC00999.jpg
海外より取り寄せたトランスと電源部分のコンデンサ。


元々のトランスはAC100Vのみの仕様でしたが、今回のトランスは海外の電圧でも対応できるように線が引き出してありました。
(今回は100V用の線以外は使わないので絶縁しておきます)

そのトランスを搭載するために、シャーシに穴あけ加工が必要になりました。
   DSC01001.jpg
寸法を測って、ホールソーで穴あけを行いました。
   DSC01002.jpg
穴のエッジで配線の被覆が切れてしまうのを避けるために、ゴムブッシュでエッジを保護した上で配線を通します。


そして電源トランスを取り付けて配線。
   DSC01003.jpg
電解コンデンサも交換しておきました。
   DSC01004.jpg
真空管を抜いて、既定の電圧が出ているかを確認し、OKだったのでいよいよ火入れ!


以前に交換されたEL84出力管の内部短絡のため電源が落ちる状態でした。
   DSC01005.jpg
慌てて電源を切って、マッチングを取った新品の真空管に交換。

無事に15Wとは思えないデカイ音で朗々と鳴ってくれました。


電源トランス交換 30000円
EL84マッチドペア 3150円

合計33150円でした。


壊れたままで諦めていたアンプや機材でもこのように直せる事は多々ありますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。



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FENDER JAPAN TLM-55のノイズ処理
今回はSQUIER JAGMASTERの調整でもお世話になりましたお客様の別のギターのノイズ処理を行いました。
   DSC00760.jpg
FENDER JAPANのTLM-55というモデルで、1988~1989年の製造です。

ミディアムスケールが特徴的なギターですね。
   TLMカタログ
1989年のカタログから該当ページを抜粋しておきます。

今までにも何度もメンテナンスやカスタマイズを施されてきたとの事で、オリジナルなのは木材部分だけ?という状態でした。
   DSC00761.jpg
コントロール部分もプレートごと交換され、内部の部品やピックアップも交換されています。
   DSC00763.jpg
なんとブリッジも以前に同モデルの新品に交換されたとの事。

今回はノイズ処理のみなので、マスキングと足付けを行って導電塗料をまずは塗っていきます。
   DSC00764.jpg

塗料が乾いたら、各キャビティを錫メッキ線とラグ端子を使って確実に接続しておきます。
   DSC00765.jpg

導電塗料が乾燥するまでの間に、コントロールアッセンブリも配線を一度全て外してクリーニングを行い、組み直しました。
   DSC00766.jpg
信号線とグラウンド線は対になっているので、それぞれを撚り合わせてノイズキャンセル効果を狙います。

ピックアップやアッセンブリも組み付けて動作確認。
   DSC00768.jpg
ピックガード裏側は配線が通る部分にアルミシールドテープを貼って、これもグラウンドに接続するように取り付けます。
   DSC00883.jpg

磨き上げて弦を張って完成です。
   DSC00884.jpg

シングルコイルの構造上、完全にノイズレスには出来ませんが、それでも元々の状態に比べると手を離した時の「ジーーーッ!」というノイズは遙かに静かになりました。

ノイズ処理 8000円
ダダリオ EXL-110 630円

合計8630円でした。



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BOSS OD-1の改造
今回もVRAINのギタリストRoddy氏より、貴重なOD-1のモディファイ依頼をいただきました。

なんと元箱つきのフルオリジナル!
   DSC09642.jpg
しかも結構初期の、LEDは一瞬だけ点灯する銀ネジ仕様。

早速、中を見ていきます。
   DSC09644.jpg
NEC製のクアッドオペアンプが搭載されている頃ですね。
レイセオン製が搭載された物が市場では人気のようですが、これはこれで良い音します。
暴れる真空管アンプに組み合わせると、痛い帯域は削りつつ、上手い具合にブーストしてくれますね。

LEDはケースの穴の中にボンドで固定される方式です。
   DSC09646.jpg

今回はバイパス時の音質変化を極力減らしたい!という希望でしたが、電子スイッチ式を踏まえた上で部品の交換や定数変更を行って改善していきました。
   DSC09649.jpg
部品交換後↑

裏面も念のため写真を撮りましたが、ブログ的にはあんまり意味がなかったかも(笑)
   DSC09647.jpg

これが交換した部品達です。
   DSC09650.jpg
今回の改造で、アダプターを旧式のACA仕様から現行のPSA仕様に変更したり、LEDもエフェクトON時には点灯し続ける青色LEDに交換したりも行っています。
電源部分のノイズ対策も同様ですね。

クリーニングを行って、ステッカーを貼って完成!
   DSC09651.jpg
コレクターからは怒られそうな気もしますが、Roddy氏は現役で走り続けているギタリスト。
使えないペダルは意味がないので、これからボードに導入してもらえると嬉しいなと思いますね。


シンプルな回路で交換部品が少ないので、5000円でした。




上記記事を見て、同様の改造を!とお問い合わせいただきました。

早速開けて確認しますと…レイセオンのチップが載っていたり…
   DSC00949.jpg
抵抗の交換やダイオード取り外しなど、多少はいじられていました。

電源のレギュレーション向上とバイパス音の改善をメインに作業しました。
   DSC00951.jpg
エフェクトON時にはLEDが点灯し続ける仕様に変更しました。

そしてオリジナルのスイッチには接点の摩耗と酸化が見受けられまして、切り替え不良が起きていました。
   DSC00950.jpg
内部端子のクリーニングを行いましたが、改善されなかったので、スイッチも交換する事になりました。

右側が新品の現行品スイッチです。
   DSC01048.jpg
ケースに開いている穴のサイズが現行品とは異なりますので、そのままでは入りません。
   DSC01047.jpg
スイッチ穴をヤスリで削って広げました。
   DSC01049.jpg
新しいスイッチがケースにばっちり収まりましたが、蓋の裏側も現行品と形状が異なります。
スイッチがしっかり押せるようにクッションスポンジを貼ってクリアランス調整を行います。
   DSC01050.jpg

電源は勿論PSAアダプター対応に変更。
   DSC00954.jpg

汚れを拭いて、ステッカーを貼って完成です。
   DSC00952.jpg

バイパス音改善&ノイズ低減化MOD 5000円
スイッチ交換(ケース加工含む) 3000円

合計8000円と送料でした。

OD-1、やっぱり良い音しています!!


納品後に依頼主様が感想も兼ねてOD-1を考える~その5 改造編、そしてNECオペアンプと各社オペアンプ比較という記事を書かれたとの事ですので、そちらもチェックしてみて下さい!

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エフェクター3台の修理と改造
今回はいつもお世話になっております屋代様より、エフェクター3台をお送りいただきました。

まずはFULLTONE CLYDE WAH DELUXE
   DSC01038.jpg
製造時期によってスイッチや基板上の部品も異なりますが、そのサウンドはやはり圧巻の一言です。
   DSC01041.jpg
ワウのキャラクターを変更出来るスイッチやLEDインジケーター等を搭載した豪華仕様です。
配線はトゥルーバイパス方式になっています。

今回は「ワウのラックギアが外れて調整できなくなった」という事でご依頼いただきましたが…
   DSC01039.jpg
かかと側のクッションゴムが欠落して、ラックギアが外れてしまっていたようです。
   DSC01040.jpg
この部分に適切な厚さのゴム足を貼っておきました。

内部のギア押さえの形を整えたり、可動部分やギア部分にグリスアップを行ってメンテナンス完了。


次にAnalogmanがモディファイしたBOSSのDD-6です。
   DSC01045.jpg
「ジャックからガリが出る」という症状でしたので確認しましたところ、確かにジャックの接点がくすんでいましたので、これが原因でしょう。
   DSC01046.jpg
ジャック接点のクリーニングと併せて、内部基板上にハンダが甘い部分もありましたので修正しました。


最後はMXRのDYNACOMPをトゥルーバイパス化します。
   DSC01042.jpg
80年代の物だったと思いますが、年式を控えておくのを忘れておりました…

基板上のハンダもまだ奇麗で、部品も良いコンディションを保っています。
   DSC01043.jpg

まだまだ手作り感が色濃く残る仕様ですね。
   DSC01044.jpg
バイパス方式は、ハイインピーダンス機器をつなぐと音が痩せる昔ながらの仕様。

DCジャックは海外では主流だった3.5Φミニピンタイプ。
   DSC01055.jpg
今回は昨今の主流である内径2.1Φタイプに変更します。


ケースの穴を拡大して、ジャックを取り付け。
   DSC01056.jpg
コンデンサをジャックに直付けしてレギュレーションの改善を図っています。
また、オリジナルのバッテリースナップも劣化していたので新品に交換しました。

この写真ではトゥルーバイパス作業も完了していますね。

スイッチ頭の形状とDCジャックの変更が外観での変更点ですね。
   DSC01057.jpg
オリジナルの赤色LEDは見難いとの事だったので、高輝度の青LEDに変更しています。
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いつも関東より熊本までご依頼いただき本当にありがとうございます。

FULLTONE CLYDE WAH メンテナンス 1000円
BOSS DD-6 Analogman mod 接点クリーニング 1500円
MXR DYNACOMP トゥルーバイパス化 6500円
             DCジャック変更 2500円
(上記価格は税抜きです)


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FERNANDES LA-80KKの全体調整・ノイズ処理
今回は懐かしいギターの全体調整です。

FERNANDESのLA-80KKという、L’Arc-en-Cielのギタリスト KEN氏のシグネチャーモデルですね。
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12フレット位置のインレイにトカゲが入ったとても初期のモデルです。

開けてみるとピックガード裏も、ボディにもノイズ処理は施されていませんでした。
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コントロールは5wayセレクタースイッチにマスターボリュームと、ブリッジピックアップのタップスイッチというシンプルな構造です。
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ジャックは経年で端子が酸化していましたし、ハンダで配線が貼り付けてある状態でした。
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定番のスイッチクラフトジャックに交換します。
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ノイズ処理を行うために、ボディのみにしてマスキングを行い、導電塗料を塗っていきます。
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あっという間に作業後の写真です。
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今回はフロントとリアのピックアップをそれぞれDimarzioのPRO TRACKとPAF PROに交換するのですが、センターピックアップは再利用するので、コイルのノイズ処理を施しておきます。
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勿論、奥側がノーマルで、手前がコイルシールドを施した状態です。

ピックガード裏にはいつものようにアルミテープを貼って、組み立てます。
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ボリュームポットもCTS製の選別品に交換しました。

元々あったミニスイッチは、リアピックアップの配線をシリーズ/スプリット/パラレルに切り替える3wayタイプに交換しました。
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ミニスイッチは当初は黒いレバーだったのが銀色になったので、見た目はちょっと変わりましたね。
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指板のエッジを丸めるのも定番の作業ですね。
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これが↑…こうなって↓
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納品時に「柔らかい手触りになった」と喜んでもらえました。
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弦高やオクターブもしっかりと調整して、最後に拭き上げて完成です。
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全体調整・ノイズ処理 12000円
CTS製VOL.POT 1050円
スイッチクラフトMONOジャック 420円
3wayミニスイッチ 1575円
エリクサー 10-46弦 1470円

合計16515円でした。

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