機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
MARTIN HD-28Vのメンテナンス
今回は凄く軽いフットワークで精力的に優しい歌声を届けている女性シンガーBethさんのギター調整です。
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MARTINの定番ドレッドノート、D-28のヴィンテージスタイルであるHD-28Vです。

様々なリペアをしつつ使用されてきたそうですが、今回はどうも音が抜けないし、その他に悪い所があればメンテナンスをよろしく!という事でお預かりいたしました。
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マーチンギターに起きやすいトラブルではありますが、ネック起き症状が軽く出ていました。
弦の引っ張るテンションにより、ボディとジョイントする14フレット位置からネックが起き上がり、指板が折れ曲がったような状態になる症状です。

弦高は上がるし、スケールは短くなるのでフレット音痴になるしであまり歓迎された変化ではありません。
まだ軽度なので今回は触りませんが、症状が進むとネックリセットという話になります。


エンドピンジャック部分も内部のナットが緩み、グラグラになってしまっていましたので、ここは締め付け直しておきます。
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ネック起きの影響もあるでしょうが、弦高が若干高めだったのでサドルの整形で弦高を少しだけ下げる事にしました。
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これは削る前のマスキング状態ですね。
ここから少しずつ削っては測定してを繰り返して目標高さに合わせていきます。

そして…ネック起きがあるという事は…ブリッジ剥がれが併発している可能性もありまして…
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薄いメモ用紙が入るぐらいはブリッジの後ろ側が剥がれてしまっていました。

隙間にタイトボンドを注入してから専用のクランプで締め付け圧を調整しつつ接着を行いました。
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クランプされている姿ってどの個所でも痛々しく見えてしまいますが…しっかり直るためにやむなしですね。

二日ほどそのままの状態で待機してクランプを外しましたら…何とか無事に着いたみたいですね。
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エンドピンジャックも内側のナット位置を調整し、しっかりと締め直しました。
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ナット溝が荒れていて、響きが逃げている症状に感じましたので、溝を切り直して透いたところ見事に復活!
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若干の角張りがあった外形も整えて艶が出るように磨きました。

弦を交換して、全体的にワックス掛けを行って完成です。
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最後に、そのBethさんの演奏をご紹介します。

優しい歌声と、ゆるーいMCのギャップが個人的に好きです。

ブリッジ剥がれ補修 6000円
サドル削り調整 3000円
ナット成型・溝切り直し 2000円
マーチン ライトゲージ弦 630円

合計11630円でした。


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ORVILLE LPC75の全体調整とフレット擦り合わせ
以前は廉価グレードの位置づけだったのに、その作りの良さやヘッド形状も相まって中古市場でも高値を付けるORVILLEのレスポールカスタムの全体調整です。

社会人になってすぐのお給料で新品を買われてからずっと使われているそうです。
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細かい部分もしっかり作られていて、正直言って今の本家よりも良い作りかも…という印象を受けました。
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使用に伴い、汚れや錆は出ておりましたが、曲がりや固着も無く、クリーニングとグリスアップで復活しそうなブリッジです。
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電装系はご自身で少しずつ部品交換などをされてきたそうですが、以前にバンドメンバーのギターのノイズ処理(FENDER JAPAN TL71のノイズ処理)の仕上がりでノイズの少なさに驚き、ご自身のギターも御持込みいただいたという流れです。
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内部には導電塗料など塗られていませんでしたし、部品を端子穴に差し込んでハンダで止めてある付け方でしたので、これらの改善を行っていく事にします。

そして長年使用してきてフレットの減りが目立ち、音詰まりが耳につくようになっていました。
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ローポジションは凹み、ハイポジションはチョーキングによってフレットの頂点が平らに減っています。
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削り粉まみれのため作業途中写真はありませんが、フレット擦り合わせ後はこのような状態になりました。
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ローポジションの凹みも無くなっています。
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フレット擦り合わせと共に指板やフレットエッジの面取りを行って、導電塗料を塗っていきまして…
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乾燥後には各キャビティをアースラグで確実にグラウンドに接続して組み込み。
ピックアップの金属カバーもメッキを落とさない程度に磨いています。

フロントピックアップボリュームにグラウンドを集めつつ、セレクタースイッチ間の配線材はシールド線を用いて徹底的にノイズ対策を行っています。
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ノイズ処理って高音域が落ちるから行わないという声もありますが、このギターの納品後に「今までよりもノイズが無くはっきりしたサウンドで、心配していた高音劣化も感じず、むしろより以前より高音は出ているぐらい良い仕上がり」という感想をいただきました。

私自身は導電塗料塗付にマイナスイメージは全くありませんし、この感想のように作業後にマイナスの声を聞いたことがありません。
ハンダ付けの精度や配線チョイスもあるでしょうが、ひとつひとつの作業をどこまで注力してロスを減らしつつバランスよくまとめるか、だと思いますね。

全体調整・ノイズ処理 14000円
フレット擦り合わせ 10000円
スイッチクラフト MONOジャック 420円

合計14420円でした。



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Paul Reed Smith NF3のピックガード作成・他
今回は熊本で活動するB'zコピーバンド「Gatherway」のギタリストIKEDA氏よりピックガード作成の依頼をいただきました。

私が東京にいた頃からエフェクターを使用していただいたりと、結構長いお付き合いをさせていただいております。

さて、今回のギターはPaul Reed SmithのNF3というギターです。
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Near Fieldと呼ばれる幅の狭いPRS社独自開発のハムバッキングピックアップが3基搭載されている事がモデルネームの由来です。

コントロールはヴォリューム、5Wayレバースイッチ、トーンとなっています。
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ポットは特注なのか、回転トルクがかなり軽い物が使用されています。

内部はボディ側にはノイズ処理の類は一切行われていませんでした。
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こちらはピックガード裏側。
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何度かハンダ付けをし直したような跡が見受けられますね。

実際に、過去にトーンのコンデンサをオーナー自身が交換されたりしたようです。
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配線は端子穴に通しただけのハンダ付けでしたので、これらも全てやり直しする事にしました。


今回は、
 ヴォリュームとトーンの間にピックアップセレクターがあるのは使いにくい。
 セレクター、ヴォリューム、トーンという並びに変更。
 ポットは回転トルクがもう少し重い物に変更したい。


という事でまずはピックガードを作成していきます。
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塩ビ板の黒白黒の3プライをコッピングソーでざっくりとピックガードっぽい形に切り出していきます。

オリジナルのピックガードと重ねて固定し、トリマーで外周を削っていきます。
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飛び出したベアリングが活躍します。

エッジ部分は斜め45度のテーパーが付いたビットに交換して削っていきます。
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ボディのザグリをトレースして、部品配置の位置決めを行い、穴あけを行いました。
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セレクタースイッチ部分は角度はそのまま、上部に平行移動したような作りです。

右側が今回作成したピックガード、左がオリジナルです。
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作成したピックガードは既にフィルムは剥がしてしまっていますが、ワックスがけを行ってより艶を長持ちさせるためです。

そしてピックガード裏側には念のためアルミシールドを施します。
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ハンダも必要最小限の使用に留めてあります。
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配線材はBELDEN8503を使用しましたが、オリジナルも結構良い配線材を使用していたと思います。

(配線材の種類が何だと拘るよりは、正しく絡げて、それを固定するために少量のハンダ付けする、基本的な技術を追求した方がサウンドは明らかに変わると思います)

そして、オーナー自身が交換したとの事ですが、見慣れない姿をしたジャックが付いていました。
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fat-guitarというショップの製品だそうです。
収縮チューブの下は、チップ端子にワイヤーをぐるぐる巻きにしたような見た目です。
何でも音が太くなる!という効果だそうですが…
どんな原理なのでしょう??
ちょっと収縮チューブを開けてみたい衝動に駆られてしましましたが、そのまま取り付け。

そして組み立て後に操作感の確認。
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セレクターとヴォリュームをこれ以上離すとなるとボディ側に若干の加工を施さないとならないのですが、現状でも今までよりも素早い操作が可能になったと感じます。
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ピックガード作成のみでは終わらず、ブリッジサドルの交換も行う事になりました。
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弦が当たる部分だけ高分子テフロン素材を使用し、サドル自体はステンレス製という物です。

PRSトレモロ用という製品を使用しているので、当然ですがぴったりと収まっています。
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最終的に新しい弦を張る前に、フレットもクリーニングしておきましたのでピカピカです!
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無事に完成!
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ネックやブリッジの調整も行い、弦高は低めにセットしました。


ピックガード作成(3プライ塩ビ) 10000円
(ピックガード作成時)電装系配線引き直し 3000円
基本調整(ネック・ブリッジ) 3000円
VOL.POT 1050円
TONE POT 1050円
GraphTech PG-8220-00(ブリッジサドル) 7140円

合計25240円でした。




納品後にオーナー様のブログにて記事を書かれていましたので併せてご紹介させていただきます。



上記のようにピックガードを作成して暫く使用されていましたが、リアピックアップをスタンダードサイズのハムバッカーに交換したいという事で、再度Studio GREAMに持ち込まれました。
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ボディやピックガードを削らねばならないため、一度バラして木材だけの状態にして作業を行います。
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テンプレートを貼り付けてハムバッカーサイズにボディを削ります。
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ピックガード側も穴サイズを拡大しまして、この後でピックアップマウントネジ用の穴も新たに開け直しています。
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ピックアップはROLLERのIMPERIAL BRIDGE HOTをお持込みいただきました。
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併せて、内部配線を1950年代のGENERAL ELECTRIC社配線材に、ジャックはクライオジェニック処理が施されたスイッチクラフト製に交換しました。

ピックアップのポールピースピッチはトレモロスペーシングでは無いので、弦の真下にポールピースは来ませんが、大きな問題では無いでしょう。
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元々のピックアップは少しシングルコイルテイストもある、高音域が抜けるサウンドでしたが、交換後は「これぞハムバッカー!」というようなウォームでパワフルなサウンドになりました。

ボディザグリ 5000円
ピックガード削り加工 3000円
部品脱着工賃 2000円
内部配線・コンデンサ交換工賃 2000円

合計12000円でした。

納品後にご自身のブログで記事を書いていただきましたので、ここで紹介させていただきます。
改造計画 第3弾 ・・・ 完了
上記ブログ記事タイトルをクリックしますと別ページで開きます↑



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開店一周年!!
2012年3月25日にStudio GREAMはひっそりとオープンしました。

それから本日で1年、無事に一周年を迎える事が出来ました。

あっという間でしたが、何とかご飯を食べてこれたのは一重に
Studio GREAMにリペア依頼をいただいたお客様、
Studio GREAMのスタジオを利用していただいたお客様のお陰です。

これからも皆様の「あったら良いな」を
実現できるショップとして一生懸命頑張っていきます!


本日のオープン記念日にご来店いただいた方には、
ささやかではございますが、プレゼントをご用意させていただきます。
是非お気軽に遊びに来て下さいませ。

これからもどうぞよろしくお願い致します。


Studio GREAM
代表 田中一夢




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DRAGONFLY SP-4の全体調整とピックアップ増設
高精度な組み込みや加工で国産ハイエンドブランドとしての有名なDRAGONFLY。
そのメーカーのSP-4ベースの調整とピックアップ取り付け作業です。
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大きくえぐり取られたカッタウェイが印象的ですが、24フレットあるプレシジョンベースというような雰囲気です。
指板エッジも丁寧に面取りされており、こういう心配りが嬉しいですね。
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ネックは変則的な6点ジョイントですが、ボディとがっちりと組み付けられ、鳴りを逃がさないように作られています。
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今回はこのプレベピックアップとブリッジとの間のスペースにミュージックマンタイプのハムバッカーを搭載する事になりました。
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コントロールキャビティ内はスペースに余裕がある作りでした。
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これはプリアンプや電池、沢山のポットを入れる事も今後出来そうなぐらい余裕がありますね。

それらの部品も一度取り外し、ピックアップキャビティを掘るために寸法を測ってテンプレートを貼り付けてトリマーで切削します。
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プレベピックアップと同じ深さでキャビティを掘りました。
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キャビティには導電塗料を塗ってノイズシールドを施します。
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これはミニスイッチを開ける位置をマスキングテープに書き込んで打ち合わせしている状態ですね。

二つのノブ間にミニスイッチを取り付ける事に決まりましたので、穴あけ後にササっと配線。
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二段積みポットは上段がマスターヴォリューム、下段はトーン。
もう一つのポットはピックアップバランサーです。
ミニスイッチはリアハムバッカーのコイルワイヤリングをシリーズ/スプリット/パラレルに切り替え出来るスイッチです。
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指板やフレットのエッジもより滑らかになるように追加面取りを行いました。
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ナットは荒れていたので、溝の切り直しと外形の整形を行って磨き上げています。
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全体的にワックス掛けを行って完成です。
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ピックアップはNORDSTRANDのMM4.2という、ヴィンテージのMUSICMAN STINGRAYに搭載されていたピックアップと同じ材料・製法で復刻したモデルを御持込みいただきました。

異なるキャラクターのサウンドがバランサーポットで無段階に切り替わっていくサウンドヴァリエーションは使える!と思いました。

全体調整・ノイズ処理 14000円
ピックアップザグリ(MMタイプ) 7000円
スタックポット 2100円
バランサーポット 2100円
スタックノブ(クローム) 1050円
3wayミニトグルスイッチ 1575円

合計27825円でした。

納品後にありがたい感想をいただきました。
ご連絡が遅くなりましたが、ベース改造&調整ありがとうございました。
今日、そのベースをスタジオで使いました。家で小さな音で弾いて確信していたのですが、ノイズレス&弾きやすい!そして、一皮剥けたような音。以前より、音に芯がある気がします。
今後も、色々お願いすることになると思いますが、宜しくお願いします。


こちらこそ今後ともよろしくお願い致します。
ありがとうございます。


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全体調整・ノイズ処理の価格と内容変更のお知らせ
Studio GREAMのリペア作業で「全体調整・ノイズ処理」はとても人気のメニューで好評をいただいております。

・全バラシの上でバランス取って組み直し
・ネックやオクターブの調整 (3000円~)
・導電塗料塗付を含めたノイズ処理と内部配線交換 (8000円~)
・ピックアップのシールディング (4000円~)
・フレット&指板エッジの面取り (4500円~)
・全体的なワックス掛けクリーニング

個別に行うと上記のような価格の作業をネックジョイント方式や塗装種類についてアップチャージオプションを伴いつつ12000~14000円で行っておりましたが、オープン1周年を機に作業内容を増やしつつ価格の統一を行わせていただきます。

・ナット溝切り修正と外形の整形 (2000円~)
・ブリッジサドルの溝切りまたは研磨 (2000円~)

上記作業を含めた上で、エレキギターは15000円(ホロウ構造は5000円アップ)、ベースは16000円に価格改定させていただきます。

その他、交換部品が必要な場合や弦代や(遠方の場合は)往復の送料は別途必要となります。

弦や部品(ピックアップやジャックなど)の持込みも承ります。
ボディやピックガード等に加工を伴わないピックアップや部品の交換作業は、全体調整時の同時作業ではアップチャージ無しで行います。

楽器のポテンシャルを引き出して生まれ変わった!と大変好評をいただいている作業ですので、是非これからもご依頼をお待ち申し上げます。

なお、適用は2013年3月25日のオープン1周年日の受け付け分からとさせていただきます。
作業内容は増えますが、楽器の種類によっては若干の価格アップになる方もありますので、この作業をご検討いただいているかたはお早めにお問い合わせください。


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YAMAHA FG-402の調整とピックアップ取り付け
いつもお世話になっております有限会社 倉田設計の倉田耕次様より、YAMAHA FG-402へピックアップ取り付け作業のご依頼をいただきました。
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かなりの年数が経ったギターではありますが、結構奇麗なコンディションでした。

全ての板は合板で作られていましたが、この杢目は圧巻ですね。
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昔はこんな材も廉価グレードに使用出来ていたと思うと、今は何と材が枯渇しているのだろうと悲しくなります。
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ボディサイドも素晴らしい見た目です。

このストラップピン部分にエンドピンジャックを取り付けるために加工を施します。
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差し込んであるだけでしたので慎重に取り外して、穴径を12mmまで拡大していきました。
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ピックアップはL.R.Baggs社のiBEAM ACTIVEをお持込みいただきました。
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サドル裏側位置に貼りたかったのですが、ブレイシングに干渉して取り付けが出来ない形状でしたので、少しずらして音を聴きつつ、最終的にブリッジピンの後ろ位置に取り付けています。

6弦側のサウンドホール淵にはヴォリュームも取り付けました。
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エンドピンジャックの取り付けを行ったので、見た目が少し変わりましたね。
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そして、このFG-402はエッジ部分に部分的なフレット浮きも発生していましたが、音詰まり症状までは無いまでもエッジが手に当たり痛い状態でした。
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指板とフレットエッジを丸めた結果、かなり快適な握り心地になりました。
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そして弦高も少々高めだったので、サドルを削って下げていく事にします。
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サドル底面を、平面が出たガラス板の上で削って調整し、ブリッジピンからサドルに向かう弦溝も切り直しておきました。
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トップまで合板のボディというと、「安物」「音が硬い」「音が悪い」と敬遠されがちなギターですが、そういう先入観を捨てて一本のギターとして向き合うと意外にも自己主張もあり音量も大きく、良いギターだなと思いました。
スペックや値段だけで決めつけず、その楽器の本質的なサウンドがどうなのか?という目でまずは弾いて見るとより楽しい楽器ライフがおくれそうだなと実感させてくれた一本でした。



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GIBSON CUSTOMSHOP Les Paul SPECIALの全体調整
立て続けにご紹介させていただきますが、関東で活動する3ピースバンドchifsのギタリストより、GIBSON CUSTOMSHOP Les Paul SPECIALの全体調整依頼をいただきました。
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バンド活動をやめてしまった友人から譲り受けた物だそうですが、とても良いコンディション・ポテンシャルを持った一本に感じましたので、調整にも熱が入ります。

どうにもプレーン弦の鳴りがミョ~ンという気持ち悪い音だったのですが、原因はナット溝形状にありました。
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カスタムショップ製とはいえ、ナットの不具合は多く目にしますね…

指板エッジのバインディングは角ばっているほどではありませんでしたが、これも面取りを施していく事にします。
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このSPECIALやJUNIORに多い、バーブリッジはその独特のサウンドで愛好者も多いブリッジですが、オクターブ調整が出来ないという事で、ピッチの上ではストレスを感じる事も多々あります。
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アルミ製のバーブリッジでしたが、今回はオクターブ調整可能な物に交換する事になりました。

その他には定番のノイズ処理を行いますので、コントロールキャビティ内部の確認と部品の取り外しを行いましょう。
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バンブルビーレプリカが搭載されていますね。
しかし貼り付けハンダが多かったので、これはしっかりと絡げて組み直す事にします。

驚いたのはセレクタースイッチです。
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レスポールにも採用されるスイッチクラフト社のトグルスイッチですが、このSPECIALはボディ厚が薄いため入らなかったのでしょう…
「入らなければグラインダーで削ればいいじゃない」と上司が言ったかは定かではありませんが…スイッチ構造を固定するネジの半分近くまで削り取られていました…

これは同メーカーのショートタイプスイッチに交換する事にします。

部品を外してマスキングと導電塗料の塗付。
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裏側のキャビティも隅々まで抜かりなく。
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乾燥待ちの間に、P-90ピックアップコイルにシールディングを行っておきます。
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手前が作業前、奥が作業後ですね。

導電塗料が乾いたら組み込みを行います。
(実際はその前にネック周りの作業を先に行っています)
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背丈が低い、ショートタイプのトグルスイッチとBELDENのシールド線。

各ポットの背中やブリッジアースの線は確実に接続してグラウンドレベルを安定させています。
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元々は内歯ワッシャーが入っていなかったのですが、緩み止めも兼ねて内歯ワッシャーを入れてポットを取り付けしています。

残念だったナットは溝を切り直し、外形も整えて磨き上げました。
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別物のようですし、こう滑らかな仕上げだと高級感があると思います。

バインディングのエッジを薄く削っているのが伝わりますでしょうか?
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フレットとフレットの間のバインディングが少し円弧状になっています。

そして問題のブリッジ交換には、HIPSHOT製のBABY GRANDを持込みいただきました。
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ニッケルカラーが無いのが残念ではありますが、アルミ製の軽量なブリッジでオリジナルと近しいサウンドを出しながら、捩れて変形したりガタついたりを防ぐロック機能も持った素晴らしいブリッジです。
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調整がシビアで、ただただそのまま取り付けると弦が斜めに張られてしまう危険性はありますが…
定番のバダスブリッジに交換はしたが希望の弦高まで下げられないとか、ビリ付きが気になるという方にはおススメのブリッジですよ。

写真はありませんが、ストラップピンのネジ穴も一度埋めて、持ち込まれたDUNLOPのロックピン用に穴あけと取り付けを行っています。


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ROLAND GP-8の内部バッテリー交換
ROLANDのマルチプロセッサーGP-8という、今は廃版機種ですが、気に入っているために内部バッテリーを交換して使いたいとの事でした。
メーカーでももう部品を持っていないらしく、バッテリー交換は断られたそうです。
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弾いてみると「あぁ、ROLANDの音だなぁ」と安心して使えるサウンド。
でもコントロールが0~100の数値設定はコンパクトペダルのようなアナログインターフェースを望む方にはアレルギー反応が出るかもしれませんね(笑)
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さて、そんな訳で内部バッテリーを確認。
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今でも細々と製造はされているようですが、交換のたびに半田付けが必要ですし、次回の交換時に同じ電池が入手できる保証はありません。
5年程度で交換となるようですが入手性が問題ですね。

そこで2013年現在で多くの機器の内部メモリー用バッテリーとして使用されているCR2032というボタン型リチウム電池式に変更する事を提案させていただきました。
これだと入手性も良いですし、ソケット式にすれば自分で交換も出来るでしょう。

元々のパターンピッチにCR2032用のソケット足は合わなかったので、ピッチ変換アダプターを作成しました。
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電池搭載後はこのような状態。
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ボタン電池はスライドして取り外す事が出来るので、交換も簡単です。

そして併せて電源部分のコンデンサも交換しておきました。
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見た目はあんまり変わっていませんが、容量が増えています。
小型軽量で大容量化の恩恵を受けて、性能アップにもつながりました。


メーカー対応を断られた機材も場合によっては修理対応可能ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。



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MAXON AD999にトーンノブを追加
以前に関東圏で活動するchifsというバンドのギタリストより、MAXON AD900の電源改造(12V→9V仕様へ)という作業をさせていただきましたが、その方より、MAXON AD999にディレイ音のプレゼンスを調整できるトーンノブを追加してほしいとの依頼をいただきました。


このペダル、実は過去にLEDを交換したり、内部のショートを修理したりと熊本⇔関東の往復をたびたび経験しているのですが、そのたびに写真を撮っておらず…今回は写真のボリュームは少ないですが、作業は大変でした。


メールや電話での打ち合わせではありましたが、言わんとしている事はイメージが出来ましたので、ブレッドボードも駆使してコントロールの定数とトーンフィルタの挿入位置を検討していきます。
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作業内容を決めるチェックのために約半日ほどはギター弾いていたでしょうか…

定数が決まったところで早速ケースに穴あけと部品設置をして完成しました。
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コントロールノブがオリジナルのノブに近接していてギリギリなのですが、これはもっと小型のポットを使用すれば離す事は出来たかと思いますが、回転トルクや耐久性を選んだ次第です。
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この記事を見られて同様の改造をご希望の方がいらっしゃいましたら、部品のチョイスによりもう少し離す事も可能です。

操作はギターのトーンと同じで、右に一杯がデフォルトで、左に回していくに従ってディレイ音の高音域が減衰したウォームなサウンドになっていきます。


納品後に依頼主様より感想をいただきました。
元々のサウンドの少し軽薄な、主張の少ないリヴァーブともディレイとも言える様などっちつかずな感じが好きなのですが、好みのセッティングにすると超高域辺りがハウってしまってやかましかったのでプレゼンス調整のポットを追加してもらいました。

でっかいニキビみたい(笑)

トーンの仕組みはギターのポットと同じく全開からカットする方向に調整していく仕様です。

すんげー便利!!
実際に僕が鬱陶しく感じてる所を電話やメールで相談してたのですが、ちゃんと伝わってるか心配でした。
しかしそんな事は杞憂だったようで(笑)気になっている所がピンポイントで調整出来てサウンドチェックの時はもうニヤニヤニヤニヤしました(^ω^)

ちゃんとしたディレイをかけたい時にはAD-900、エコー的な使い方をしたい時はAD-999と言った具合に使い分けをしてます。この二台はもう何があっても外せないですね。どっちもGREAM mod.(笑)


その2台のディレイを駆使したプレイは動画を見ていただいた方が判り易いですね。



ボード内をGREAM仕様で固める日も近いですね!そうなる(つまりメインに選ばれる)ように日々頑張ります。

トーンノブ追加MOD 8000円でした。


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FERNANDES JAM-95の調整
お馴染み、KI-KUNの所有するFERNANDES製JAM-95の調整です。

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ボディ前面に施されたポップなペイントが印象的な一本。

中古で入手したそうで、若干のフレット減りはありますが充分使えるコンディションでした。
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指板のエッジは尖っているので、いつものように丸めていきます。

こちらはネック裏。
   DSC09229.jpg
打痕が多くて引っ掛かりも感じますし、塗料のせいなのか手触りが貼り付くような感触でしたので、全体的に研磨してハーフマット仕上げにしていきます。

こちらは電装系。
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FGIテクノロジーピックアップが搭載されていますが、内部のノイズ処理は行われていません。

実際、KI-KUNも「(他のギターに比べて)ノイズが盛大に出てしまうのでダメだ!ノイズ処理したい!」と言われていましたので、導電塗料塗布などお馴染みの作業を行います。

ジャックは以前に楽器店で交換してあるそうですが、ハンダで配線を貼り付けてあるような付け方でした。
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内側のグラウンド部分にくすみや錆びも出ていたので、今回は新品に交換する事になりました。

ブリッジサドルを外してみると…
   DSC09234.jpg
埃まみれ!
普段からは掃除しにくい部分なので、この機会に掃除をしてワックスがけまで行います。

部品を取り外したボディです。
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アッシュに似た木目ですが、軽量なセンという木材が使用されています。
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コントロールキャビティも部品を取り外して研磨して導電塗料を塗っていきます。

導電塗料を塗って、アースラグでグラウンドへ接続!
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電装系を、グラウンドに接続した箱で包み込むようなイメージで施工します。

内部配線は20AWGという太めの配線を使用しつつ、バッテリースナップも強度のある物に交換しておきます。
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ジャックの端子へはしっかり配線を絡げて、固定のためだけにハンダを使用しています。
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ハンダが無くても音が出るような状態にしつつ、保持のためにハンダを使う事がハンダ付けの基本ですね。

ブリッジもワックスがけを行って奇麗になりました。
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サドルのイモネジも一度抜いて、磨いてグリスアップして組み直しています。

続いてヘッド部。
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ペグを外してワックスがけ。

指板のエッジも削って丸めます。
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どうにも平らに削ったように写ってしまうのですが、実際は滑らかなRで仕上がっています。

エッジ部分は塗装も削っているので、色の違いがはっきり出てしまいますが、使っていくうちに色も馴染んでいくでしょう。
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細かい事ですが、ナットの角の部分も丸めておきます。
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ローポジションで握り込むようなコードを弾いた時の、ナットに当たる感触が全然違います。

弦高やオクターブなどをしっかり調整して完成です。
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このギターを使う新ユニットも検討しているとか。
今後もKI-KUNから目が離せませんね!!


全体調整・ノイズ処理 12000円
ステレオジャック 630円

合計 12630円でした。




上記のような作業を行ってブログを公開しておりましたところ、同ギターを所有する方より全体調整のご依頼をいただきました。
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先のKI-KUN所有の個体よりも外観コンディションは良いですね。

今回はこの指板エッジが痛すぎる!との事でしたので確認すると…
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フレットのバリやエッジの痛い状態で、確かに面取りをしたくなる状態でした。

ナットは通常のフェンダーサイズとは異なり、少しだけ厚みがある形状。
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これはトレムナットに交換する事になりました。

となるとサドルもストリングセイバーに交換という話になるのですが、このサドルは10.8mmピッチでして…
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ストリングセイバーサドルには10.8mmピッチのラインナップが無いのです。

どうするべきかを考えつつ、その間に電装系に取り掛かっていきましょう。
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ピックアップのグラウンド配線が今一歩だとは思いますが、そんなに驚くような状態ではありません。

アッセンブリを取り外しつつ、トグルスイッチだけ再利用する事になりました。
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いつものようにマスキング後に導電塗料を塗布します。
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コントロールキャビティにもしっかり塗ります。
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導電塗料が乾燥したら、先に外で組んでおいたアッセンブリを搭載します。
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バッテリースナップも丈夫な物に交換しておきました。

指板エッジやフレットエッジも面取りを行い、明らかに柔らかいグリップに仕上がりまして、お喜びいただきました。
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ナットは予めざっくりと作成しておいて…
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弦を張ってから、最終的な溝切りや磨きを行って仕上げています。
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問題のブリッジサドルですが、11.2mmの物はラインナップにあるので、それを片側0.2mmずつ落とせば10.8mmになるという事に気付き…
ガラス板に紙やすりを貼って垂直を保ちつつ慎重に両サイドを0.2mmずつ削って調整しました。
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白っぽく写っていますが、フラッシュのせいであり、実際は半艶の黒い素材色です。

弦高やオクターブを調整し、拭き上げて完成です。
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トラスロッド調整はネックを外さないと出来ない構造のため、何度かネックを付け外しする必要がありましたが、低めの弦高でセット出来たと思います。


全体調整・ノイズ処理 12000円
ナット交換 5000円
ブリッジサドル削り加工 3000円
バッテリースナップ交換 500円
グラフテック ストリングセイバーサドル 4725円
VOL.POT 1050円
スイッチクラフト ステレオジャック 630円

合計26905円でした。



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FENDER MEXICO Classic Series '50s Stratocasterの調整
当ブログを見られてのご依頼で、鹿児島からギターが調整のため送られてきました。
FENDER MEXICO製Classic Series '50s Stratocasterです。
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色は鮮やかなサーフグリーン。
元JUDY AND MARYのTAKUYA氏のファンの方だそうで、本人使用のギターと同色という拘りようです。

メキシコ製ながら侮れません。
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指板のエッジは軽く丸められており、コストパフォーマンスは素晴らしいですね。

ナットはまだまだ使える状態ではありましたが、TAKUYA氏がグラフテックのトレムナットに交換されているという事で、このナットも交換する事になりました。
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ブリッジは11.2mmピッチのストリングセイバーサドルに交換されていました。
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これもTAKUYA氏仕様だそうです。

電装系を見ていくと…ジャックの配線はしっかり絡げてありました!
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ハンダは多めだけど、このひと手間が素晴らしいですね。

ピックガード裏やボディには、ノイズ処理は施されていませんでした。
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配線は丁寧ではないですが、無茶苦茶に詰め込んだ感もないし、太めの配線材を多用していて好印象です。
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ピックアップコイルには定番のシールディングを施しておきました。
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再利用したのはピックアップだけで、他の部品は全て今回交換する事になり、アッセンブリの組み立て後はこのようになりました。
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配線材はBELDENの8503を使用。
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グラウンドも確実な接続を心掛けています。

そしてボディ側には導電塗料は塗られていませんでしたので…
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マスキングして塗料を塗布。
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乾燥待ちの間にネックの作業に取り掛かります。

ナットを取り外して、溝のクリーニングを行いまして…
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トレムナットをまたブロック素材より削り出して作成。
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2000番まで磨いて艶を出しておきました。

指板エッジやフレットエッジもいつもの面取り処理を行い、滑らかなグリップになっています。
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全体的にワックス掛けを行って完成です。
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グラフテックのトレムナット&ストリングセイバーの組み合わせだと、音がとてもファットになりますね。
実際は高音域が少し大人しくなった印象を受けますが、シングルコイルのキンキンしたサウンドが好きではない人には使い易くなるかもしれませんね。

takuya氏の右手の弦を打ち抜くようなピッキングだととても音が立つので、これぐらいウォームなサウンドであの切れ味鋭いトーンが引き出せるのだろうなぁと思いました。


全体調整・ノイズ処理 12000円
ナット交換 5000円
CRL 5wayセレクタースイッチ 2100円
VOL.POT 1050円
TONE POT @1050 2個 2100円
TONE CAP 840円
スイッチクラフトMONOジャック 420円

合計23510円でした。


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CUSTOMMADE TELECASTER HOLLOWの全体調整
今回は自身でボディとネックを入手して組み立てたという、TELECASTERの全体調整です。
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自身で組んでみたものの、いまいちポテンシャルを出しきれていないんじゃないかという思いと、ノイズを減らしたいという事でStudio GREAMに持ち込まれました。

ブリッジやネックジョイントプレートなどはFENDERの部品などを組み合わせた仕様になっています。
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ピックアップはSEYMOUR DUNCANのSTR-1とSTL-1のセットが搭載されていました。

指板やフレットのエッジは若干丸くなっていましたが、もう少しバリを落としても良いかなという印象でした。
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ネック裏の塗装は剥ぎ落とされたレリック仕様にされていました。
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他のショップでナット作成を依頼したところ、ご本人もイマイチな状態だったそうで、その修正も行う事になりました。
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確かに形状が角張ってますし、溝切りも甘い状態でしたので、要修正ですね。

コントロールプレートを開けると…実はホロゥボディなんです。
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配線材やコンデンサなど拘られているようでしたが、ハンダ付けによるものか、いまいち抜けないサウンドに感じましたので、Studio GREAMのチョイスで配線は交換させていただく事になりました。

ポットの背中なども貼り付けハンダになっていましたので、一度ハンダを全て取り除きつつクリーニングしてから使用します。
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フロントピックアップはグラウンド線を追加した状態になっていましたが、今回はノイズ処理のために編組シールドで配線自体を包んでしまうように変更します。
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そしてコントロール部配線の変更後。
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ノイズ対策のために、22AWGのOFC芯線を使用したシールド線で組みました。

ナットの外形を整え、溝も適正な深さに切り直しました。
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1&2弦のサウンドがミョ~ンといって抜けない状態だったので、ナット溝修正以外にサドルの表面にも薄く溝を切りました。
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見た目にはあまり判りませんが、弦とサドルが線で触れてビレていた状態を解消してあげることで、正しく抜けるサウンドにもっていけました。

指板やフレットのエッジも面取りをし直して、より滑らかな手触りになっています。
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全体的にワックス掛けを行って完成です。
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納品時に、明らかに減少したノイズ量に「こんなにノイズって減らせるものなんですね」という感想をいただけました。
一度このノイズが少ない状態に慣れてしまうと、一般的なギターのノイズが許せなくなってしまう事も考えられますが…
その時は他のギターのノイズ処理も是非ご依頼下さいませ!



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FENDER MEXICO JAZZ BASSの調整と改造
いつもお世話になっております有馬様のお弟子様より、FENDER MEXICO製JAZZ BASSの調整と改造依頼をいただきました。
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資料を見つけられなかったのですが、ピックガードが一枚で構成された、ストラトキャスターのようなルックスです。
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経年による日焼けで、カスタードクリームみたいな色合いになっていました。

コントロールノブもストラト用ですね。
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今回は全体調整・ノイズ処理に加えて、TUNEのプリアンプを搭載するという事で大幅な改造を施す事になりました。
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まずはバラしていきます。

コントロールプレートに5穴タイプを使用する事になるため、ピックガードをお持込みいただきました。
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完成後はトラディショナルなルックスになりますね。

ピックガードが大幅に変更になる事により、ネジ穴は全て合わない状態になってしまったので、一度全て埋めて穴を開け直す事になりました。
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穴埋めした後はノミで整えつつ、新しい穴を開けます。
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新しい穴を開けたら、塗装が割れないように面取りも行っておきます。


プリアンプを搭載するという事は、バッテリーを収納するスペースも必要という事になりますので…
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テンプレートとトリマーを使ってサクッと加工します。
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これは電池ボックスを落とし込みするために段付き加工を行っているところですね。

加工が済んだらマスキングをして黒の目止め塗装を行っておきました。
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バッテリーボックスの隙間から見える色が木材の色よりは、黒の方が締まって見えますね。

併せてコントロールキャビティも基板を納めるために、僅かに削ってスペースの拡大加工を施しました。
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マスキングして導電塗料を塗っていきます。
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塗料の乾燥待ちの間にプリアンプをコントロールプレートに組んでおきます。
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コントロールはヴォリューム、バランサー、トレブル、ベースの4ノブとなっています。
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ヴォリューム以外は、操作性のためにセンタークリックがある部品を使用してあります。


作業写真が前後しますが、定番の指板エッジ処理。
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作業前↑と作業後↓
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納品時に必ず触る部分ですので、いつもすぐに気付いてお喜びいただける作業ですね。

ナットも外形が角張っていたので、このように柔らかな曲線を描く形状に成型しました。
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バッテリーボックスはワンタッチで開いて電池交換がし易いデザインになっています。
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作業時に付いた汚れも奇麗に拭き上げて完成です。
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納品時に「安物ベースだけど、これにこんなお金をかけて調整するのは悩みましたが…でもこの楽器がしっくりくるんで、良かったと思います。これからガンガン使っていきます!」とのお話をされました。

ブランドやスペックに捉われず、プレイするためなら自分が気に入った楽器を使うのが一番だと思います。
練習にしてもやる気が違いますよね。

過去には数千円のジャンク寸前ギターに10万円近くかけて再生させ、いまや定番のライブギアとなっている例もありますし…
皆様の希望の演奏性・サウンドを形にするのが私の仕事ですね、頑張ります!!


全体調整・ノイズ処理(ベース) 13000円
ピックガード取り付け穴加工 3000円
バッテリーボックス取り付け加工 7000円
TUNE JB-1プリアンプ(USED) 6000円
5穴クロームプレート 2100円
50KB-CCポット @1050 3個 3150円
VOL.POT 50KA 630円
メタルドームノブ(クローム) @630 4個 2520円

合計37400円でした。



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FENDER CUSTOMSHOP TELECASTERの全体調整
今回はFENDER CUSTOMSHOP製TELECASTERの全体調整です。
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焼けた色合いが風格のある一本ですね。
ネックにびっしりと浮き出たバーズアイは見事。
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ネック裏にも当然びっしりです。
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指板やフレットのエッジも軽く丸められていました。
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電装系は…ちょっとお粗末。
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過去に部品交換など行われているようですが、ハンダ作業が汚いのが多いです…

導電塗料も以前に塗られてはいましたが、マスキングも無しで塗ったのでしょう、はみ出したり飛び出したりして、奇麗ではありませんでした。
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導電塗料を塗っただけで、しっかりとアースに接続されていない状態だったため、ノイズをもっと減らすべくStudio GREAMに持ち込まれました。
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ひとまずバラしていきましょう。

今回、ピックアップにはLINDY FRALINのBROADCASTER SETを持込みいただきまして交換していきます。
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フロントは金属カバーが付いているので良いですが、リアピックアップコイルには銅箔テープとアセテートテープ巻きによるノイズシールド作業を追加で行いました。
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マスキングを施して、よりハイシールドな導電塗料を塗っていきます。
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塗料が乾燥したら、アースラグを用いてしっかりと各キャビティを接続。
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セレクタースイッチにはガリが目立っていたので交換しつつ、サウンドを少しトレブリーに振ったら面白いだろうなと思い、配線はBELDEN8503をメインに使用しました。
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セレクタースイッチは5wayタイプを採用し、下記のようにより多くのサウンドヴァリエーションが得られるようになっています。
1:フロント
2:フロント/リア(パラレル)
3:リア
4:リア(ストラト的トーンキャンセル)
5:フロント+リア(シリーズ)

ピックガード裏側にもアルミシールドテープを貼って、フロントピックアップをしっかりとシールドしています。
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そしてバラして気付いたのが、ネックジョイント穴の不具合。
以前に補修した形跡はありますが、埋め木は空回りするし、ネック材も割れてしまってしました。
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取りあえずタイトボンドを隙間に注入し、クランプをかけて接着を試みました。
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ネックを取り付けたところ、ネジも効くしひとまず大丈夫だとは思いますが、そのうちしっかりとした補修が必要になるかもしれませんね。
経過を観察したいと思います。

指板のエッジも面取りし直して、柔らかいグリップになりました。
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ナット溝切りも定番ですね、外形の整形は殆ど行わず、磨き上げた程度に留めています。
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全体的にワックス掛けを行って完成です。
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全体調整・ノイズ処理 14000円
5wayセレクタースイッチ 2100円
スイッチクラフト MONOジャック 420円
エリクサー 09-46弦 1470円

合計17990円でした。




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DEVISER ROSSETTA VESSELの全体調整
今回は市場に出回っている数も少ない、DEVISER社のROSSETTA VESSELの調整です。

県内外で精力的に活動するDyedayのGt&Vo.のtinpei氏のメインギターですね。
とても色気のあるギターと歌が特徴ですので、是非上記リンクでそのサウンドを確認してみて下さい。


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SOAP BARピックアップが搭載されたバージョンですね。

ボディやヘッドに入れられた黒いラインは、塗装ではなく、溝を掘って入れてあります…このひと手間がニクイ!!
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そしてDEVISER製品で有名なのが、この指板エッジの面取り(フィンガーボードエッジスキャロップ)です。
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ハンドメイドとはいえ、量産品でここまでやってくるとは恐るべし!

ブリッジも落とし込み加工が施され、ブリッジアース線のスペースも奇麗に加工されています。
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電装系も、カーボン系導電塗料はしっかり塗られているし、CTSポットは勿論、ピラミッド社のコンデンサなどメーカーの拘りが見える内容です。
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今回は部品交換も行うので、これらは一度取り外して配線をし直します。

ピックアップコイルには銅箔テープを巻いてノイズ処理を行い、ピックアップのリードワイヤーを変更してグラウンドを独立させた配線に変更。
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使用に伴い、フレットが減って部分的な音詰まりが発生してしまっている状態でした。
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ローポジションにも減りが見受けられますね。
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今回はフレット擦り合わせを行って音詰まりを解消しました。
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指板上の汚れも磨いて掃除しています。
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前後してボディのキャビティ内には導電塗料を塗布しておきます。
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セミホロゥボディは隅々まで塗る事がほぼ不可能なので、出来る限り広い範囲に塗ってつなげる事を心掛けています。
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かなりタイトなキャビティのため、いつものように予め大まかな配線を済ませてからボディに組み込みます。
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導電塗料は塗っていますが、配線は全てシールド線を使用してノイズ対策を行っています。
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トーンポットはプッシュロックタイプのポットに変更しました。
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このスイッチは前後のピックアップを直列でつなぎ、よりパワフルなサウンドへと手元で切り替えが出来るようにするために導入する事になりました。

ノブが下がっている状態では通常のP-90が2発のノーマル仕様。
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ノブを押して上がった状態では二つのピックアップを直列接続して疑似ハムバッカーへと変化させます。
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セレクタースイッチ位置に関係なく、直列サウンドが出るようになっています。

ナット溝は少し切り直した程度で、外形は大幅に削る必要もなく…このギターは細部に渡って素晴らしい仕事がしてありました。
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フィラー処理を施さずに極薄のラッカーが吹かれた塗装なので、木材の風合いが残ったフィニッシュは何とも渋い雰囲気が漂います。
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今回はリハーサルとリハーサルの間の僅かな日数での作業となり、急を要しましたが、無事に間に合ってよかったです。

全体調整・ノイズ処理 13000円
フレット擦り合わせ 10000円
PUSH/PUSH SWITCH POT 2100円
エリクサー 10-46弦 1470円

合計26570円でした。


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