機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
Classic Guitarにポジションマーク取り付け
今回はRYOUJI MATSUOKAというブランドのクラシックギターにポジションマークを搭載する作業です。
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クラシックギターはエレキギターやフォークギターとは異なり、指板にポジションマークが入れられていない伝統を守ったスタイルが多いです。
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指板サイドにもマークは入れられていませんでしたが、持ち主の方はシールを貼ってポジションを判別し易くされていました。
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今回は指板面に6.0mmの白蝶貝を埋め込む事になりましたので、指板のセンターラインを引いて穴あけ位置を測定していきます。
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ドリルで2.5mmの深さまで掘ったら、指板と同じ色合いのローズウッド材を削った粉とエポキシ接着剤を混ぜて練り合わせて充填したら、ポジションマークの接着を行います。
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ポジションマークは厚さ2.0mmの貝素材です。
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あまり大きいサイズだと視認性は良いかも知れませんが、野暮ったくなりそうだったのでちょっと控え目なサイズにしました。
接着剤が固まったら、はみ出した部分を丁寧に削って指板面と合せてから、全体的に磨いてオイルで保湿と汚れ落としをしておきます。
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ポジションマークはクラシックギターでは5,7,10,12,15フレットに入れる事が多いらしく、エレキ畑の私は違和感がありましたが、今回はお客様の希望に沿って10フレット位置に入れています。


そしてチューニングがすぐに狂うという事でペグを観察してみると、弦を巻きつけるポストとギアを固定しているネジが紛失しており、そのガタつきで1弦だけすぐにチューニングが狂うようでした。
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全体的に錆びていたり摩耗していたりしてチューニングにストレスを感じる状態だったので、新しいGOTOH製のペグに交換する事にしました。
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プレートの模様に若干違いがあったり、取り付けネジ位置が違ったりしますが、そこは穴埋め&開け直しなどで対応しつつ取り付け完了。
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チューニングも滑らかな動作でばっちり決まるようになりました。
やっぱりペグは疎かにしちゃいけませんね。


指板面ポジションマーク入れ 13000円(素材や個数によって変動します)
GOTOH クラシックギター用ペグ 3675円
ペグ交換工賃 2000円

合計18675円でした。




上記のような作業を行ったクラシックギターでしたが、今度はピックアップを取り付けたいとの事で、またご相談をいただきました。
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ストラップピンもありませんが、この定番の場所にエンドピンジャックで出力できるようにします。

小さい穴から徐々に広げて12mm径まで拡大します。
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エッジの面取りも忘れずに。

貼り付けタイプのピエゾピックアップをお持込みされましたのでそれを使用します…
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がしかし、エンドピンジャック仕様では無かったので…

一度配線を切って、エンドピンジャックにハンダ付けをし直しました。
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ボディ内側からの飛び出し量を調整してナット締め。
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ピックアップはブリッジ裏側に貼りつけました。

余談ですが前回のポジションマーク取り付け時に「今は手軽にシールで貼りつけるようなインレイがありますよ」とお伝えして、参考URLをお知らせしましたら…
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こんな風にデコレーションされておりました。

ヘッドフェイスは言うに及ばず、サウンドホール内まで貼られたインレイシール…
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クラシックギターでこんなルックスは見た事ないですね。

ご自身のギターを楽しんでいらっしゃるので、新しい楽しみ方として良いのではないでしょうか。


ピックアップ取り付け 5000円
スイッチクラフト エンドピンジャック 2625円

合計7625円でした。




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FENDER USA American Vintage Series '62Stratocasterの全体調整・ノイズ処理
FENDER USA American Vintage Series '62Stratocasterの全体調整・ノイズ処理です。
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良い色に焼けた渋いカラーですね。

熊本では多くの方が「あの人は上手い!」と言う、人気・実力ともにトップクラスである阿部様のギターです。
中古で入手されてから、頻繁に使用されているとの事ですが、今まで調整に出したことがないとの事で、今回Studio GREAMに御持込みいただきました。

ナット溝が深くて高音弦は埋まってしまっていますし、サウンドもシタールみたいなビレた細い音になっていました。
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これは溝切りと外形修正を行いましょう。

原因はブリッジにもありそうな感じでした。
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サドルと弦が触れている部分のメッキが荒れてビリつきが出ていました。
また、ブリッジプレートとサドルが接する部分にも荒れが目立ちましたので、将来的には交換をしたい部分ですね。

フレットのバリも感じるぐらいざらついた指板エッジでしたので、お馴染みの面取りを行っていきましょう。
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まずは導電塗料を塗るために部品を外していきます。
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前オーナーがピックガードを交換したり、ピックアップを交換したり…色々と試された跡がありますね。

導電塗料を塗ってアースラグを接続。
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ピックガードのネジ穴も緩くなっている箇所があったので補修しておきました。

写真を撮るのを忘れましたが、ネックジョイントネジも1本効かない部分がありまして…
一度ネジ穴を木材で埋めてから開け直す事で新たなネジ山を確保しておきました。

そしてピックガードアッセンブリを見ていきましょう。
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ピックアップ交換が行われていますが、配線も短かったり継いであったり…ちょっと危なっかしい状態でした。

トーンコンデンサを同じ値(0.047μF)で2つに分けたのは、フロント用とミドル用で僅かな違いを求めたからでしょうか?
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しかしハンダ付けが全くもってダメで、配線はつながってもおらず、フロントトーンは効かない状態でした。
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ミドルのトーンコンデンサの余った足も、ポットの端子にショート寸前の危うい状態です。

セレクタースイッチのハンダも全然付いていませんでした。
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ハンダゴテにハンダを付けてからスイッチ端子に当てるようなハンダ付けをしたような感じですね。
セレクタースイッチは今回新品に交換しますので、ひとまず配線を外していきましょう。

フロントピックアップの白いリード線はボビンの根本で継いであり、絶縁は無し!
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しかもピックアップの細いエナメルワイヤがピョロッと遊んでます…これは危ない!

もう少し退いた状態はこのようになっています。
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はみ出ているワイヤと、継いだハンダ部分は同じホット端子ではありますが…

3つのピックアップ共に配線が短かい不具合を抱えていましたので、ノイズ処理の際に全てのリード線を取り換えました。
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これはピックガードに組み付け後の状態ですね。
配線材はこの楽器の持つサウンド特性を考えつつ、主にビーメックスSで組みました。

ヴォリュームポットは選別したCTS製に交換しつつ、可変カーブも滑らかになるように処理を行っています。
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トーンポットの配線は一般的なストラト仕様に戻しました。

続いて、ミヨーンとシタールのような立ち上がり音を解消すべくブリッジをバラして磨いてから組み立て直します。
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サドルの弦が乗る部分が荒れていますね。

弦の跡が無くなるまで磨いた後で、徐々に目の細かいヤスリでつるつるな表面に仕上げています。
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写真の角度が上手くなくて、あまり変化がないように見えてしまいますが…
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ナットの外形も整えて、プレーン弦がナットに埋まるギリギリぐらいの溝深さになっています。

指板のエッジも面取りを行ってあり「今までと違うような気がする」との感想をいただきました。
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ワックス掛けを行って、完成!
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ピッキングが凄く上手く、とても粒立ちの良いサウンドを聞かせてくれる方なのですが、「今までこのコンディションのギターであんな良い音が出せていたのか?」と正直驚きました。

しかしそのストレスが緩和出来て、よりプレイに集中できるギターに仕上がっていれば良いなと思いますが…それはこれからのプレイを見て聞いて確認するのが楽しみです。


全体調整・ノイズ処理 15000円
CTS VOL.POT 1050円
5wayセレクタースイッチ 2100円
ERNIE BALL 09-42弦 630円

合計18780円でした。

今後、使用に伴ってフレット擦り合わせやナット交換、ブリッジプレートの交換などが必要になってくると思いますので、その際はまたご相談いただけましたら幸いです。



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JEN MISTER CRYBABY SUPERのトゥルーバイパス化・他
多くの有名ミュージシャンの足元にてその使用が見受けられるJENのCRYBABYのトゥルーバイパス化です。
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エフェクトOFF時にはヴォリュームペダル的に動作するMISTER CRYBABY SUPERですね。

今回はノイズが多いので、その低減とバイパス音の改善という作業内容で進めていきます。
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ヴォリュームペダルになる仕様は要らないとの事で、一般的なワウエフェクトとバイパスとの切り替えに変更します。
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バッテリースナップも裂けてしまっていたので交換する事になりました。
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そしてこのピンタイプのDCジャックは昨今主流のセンターマイナス2.1Φジャックに交換します。
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ケースに穴あけを行って、部品を交換して…

スパッと完成!
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配線は全てビーメックスSで引き直しました。

スイッチ交換によるトゥルーバイパス化と共に、ワウのポットも交換しました。
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ワウッ!と一瞬で美味しいサウンドが過ぎてしまうデフォルトから、コワワワァウゥゥゥ!と息の長い可変が得られるカーブに変更しました。

電源回路にはノイズフィルタや逆接防止の保護ダイオードなども導入してあります。
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3PDTスイッチはネジ山の長さが短いものばかりなので、このようにゴム足を貼って高さ調整幅を稼いでいます。
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ケース側のクッションゴムも薄く削いでストローク幅の調整を行っています。

右足で踏まれるとの事でしたので、見易いようにLEDはケースの左側に付けました。
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つま先部分にLEDを設置してあるワウを時々見かけますが、意外に視認性が悪いのでStudio GREAMとしては側面を推奨しています。

LED付きトゥルーバイパス化 6000円
DCジャック交換 2000円
カスタムカーブのワウポット 2100円
バッテリースナップ交換 525円
スイッチクラフト MONOジャック 420円

合計11045円でした。


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Studio GREAM Original ACOUSTIC PREAMP(ニシカズVer.)
今回は熊本のみならず、日本全国を駆け巡るアコースティックギターとベースのユニット「ニシカズ」のギタリスト、西嶋”なゆた”隆信様より、アコースティックギター用プリアンプの作成依頼をいただきました。

依頼をいただいたは良いが、希望をリストアップしても対策回路が閃かず、暫くお待たせしてしまう結果に…

しかし、ある日ふとアイデアを閃きまして…急いで回路図を書いてブレッドボードで動作チェック!
無事に動く事を確認したのちに基板レイアウトを作り、プリント基板まで作成しました。
   画像 001
そしてケース穴あけと仮組みをしてサウンドチェック。
   画像 003
オーダーメイドの場合が殆どなので、穴あけなどの寸法は毎度現物合わせで作っています。

入力ゲイン、2BANDイコライザ、出力ヴォリューム、位相反転スイッチという最小限の構成です。
イコライザはBAX型で組んでいまして、Trebleは13.5KHz、Lowは86Hzを変化開始周波数として設定しています。

ケースサイズを大きくすれば、バランスアウトやセンド/リターンジャックも搭載可能でしょう。


内部はこんな感じ。
   画像 002
今回は掛けっぱなしなのでON/OFFスイッチや電池も入れていませんが、量産も考えてフットスイッチや電池が入るスペースも用意した穴あけレイアウトを組んでいます。

激しいステージングでインプットジャックからケーブルが抜けてしまった際にもバツッ!というノイズが出ないように、スイッチジャックを採用しています。

そして外装デザインですが、ニシカズのライブではとにかく派手に光るステージングが特徴のひとつなので、それに負けないような雰囲気で作りたかったのです。


そこで、書画家の田中太山先生が描かれたニシカズの絵を元に、ケースへ掘り込む事にしました。
   ニシカズ反転
このデータは左右とネガポジを反転した状態です。

イラストレーターでサイズ調整やStudio GREAMロゴを入れてアルミのケースへ熱転写。
   DSC02247_20130510200116.jpg
薬品をかけたくない(掘り込みたくない)部分にはマスキングテープや青の油性マジックで保護をします。

エッチングという方法でケースを掘り込みますが、原液での処理はアルミに対しては反応が早すぎるので、水で薄めて使用しています。
   DSC02248_20130510200118.jpg
エッチング処理後にLED用の穴をケースの隅に開けました。

ケース側面にも大きくニシカズのロゴを入れてみました。
   画像 005
結構深く掘りましたので、多少の傷では削れません。

そしてLEDを四隅に4色搭載!
   画像 006
常にONなのでLEDのインジケーターは要らないのですが、完全に見た目のために搭載です(笑)
ノブはこの時は手配中だったため取り付けていませんが、完成形は是非ニシカズのライブで!!







L.R.BaggsのiBEAM PASSIVEって出力インピーダンスがとても高いのですね。
上の動画で使用されているフォルヒのギターにiBEAM PASSIVEピックアップが搭載されているのですが、当初試作で作った際は1MΩの受けで、思ったほど音量が上がらず首をかしげました。
実はピックアップの出力インピーダンスが10MΩもあるそうで…
些細な振動も残さず拾うためでしょうか。
しかしそれを受ける入力側にもその超ハイインピーダンスに対応した物が必要になります。
そこでこのプリアンプの入力インピーダンスを10MΩに変更したところ、実用的な音量になりました。
普段はこんなに高い入力インピーダンスで作る事は殆ど無いのですが、良い経験になりましたし、そのような変更がすぐに行えるのも製作者だからこそですね。

サウンドもナチュラルで、L.R.BaggsのPARA Acoustic D.I.のような低音域が膨れるような感じも無いし、なかなか良いと思います。
増幅をもう一段追加して音量の余裕を持たせても良い気はしましたが…今度はハウリングやヒスノイズとの戦いになりますので難しいところですね。


今回はフットスイッチ無しですが、オリジナル外装デザインのため24000円でした。

フットスイッチや機能の追加など、様々なご要望にお応え致しますので、アコースティックギター用のプリアンプを探されている方は是非ご相談下さいませ。



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MXR PHASE100のトゥルーバイパス化・他
今回はエフェクターのモディファイでは多い依頼である、LED付きトゥルーバイパス化です。

MXRのPHASE100にその作業を行いました。
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この当時のエフェクターは入力ジャックからエフェクト回路へ常に信号が流れており、つなぐだけで信号劣化やハイ落ちなどの原因になってしまいます。
当時は多回路の足踏みスイッチはコスト的に採用できなかったのでしょうし、仕方のない部分だとは思います。
エフェクト音は流石のうねりを聞かせてくれますし。

開けてみると内部はとても奇麗な状態でした。
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ポットデートから1979年後半~1980年の製造だと思われます。

今回はトゥルーバイパス化と共にLEDとDCジャックの増設も行いますので、それぞれの穴あけを行って部品の取り付け。
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LEDやDCジャックの位置は希望を伺った上で、取り付け可能な場合は対応しております。
今回はLEDはMXRロゴの上に赤色で、DCジャックはケース上方側面に、との希望でしたので、内部部品との干渉を避ける位置に寸法を出して穴あけを行いました。

配線完了後はこのような状態に。
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電池を納めても裏蓋などにも干渉しないように奇麗にまとまりました。
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アダプターからのノイズ混入を減らすために、電源部分のコンデンサ容量を変更する小修正を行っています。

DCジャックは一般的なセンターマイナスのDC9V仕様になっています。
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LEDは元々付いていた純正のような収まりですね。
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納品後に以下のような感想をいただきました。
Studio GREAM 田中様

お世話になります。
○○(お名前)です。
動作確認しました。
バイパス時の動作も問題ありません。
やはり以前とは音量と音質が違いますね。

電池を抜いてDC端子のみで駆動していますが、問題ありません。
この度はどうも有難うございました。

また何かありましたらよろしくお願いします。


こちらこそありがとうございました。
頑丈な部品で組んでいるのでこれからも第一線で使えると思います。

トゥルーバイパス化(LED付き) 6500円
DCジャック増設 2500円

合計9000円(税別)でした。

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EASTMAN AR-805にピックアップ取り付け
以前にもDEVISER ROSSETTA VESSELの全体調整でご依頼いただきましたDyedayのGt&Vo.のtinpei氏より、EASTMAN AR-805にピックアップ取り付け作業依頼をいただきました。

元々はノンピックアップのフルアコースティックギターですが、フロントにはディアルモンドのマグネチックピックアップを搭載して使われていました。
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また、それだけではウォームすぎるのでブリッジにピエゾピックアップを搭載したりと、色々試行錯誤を繰り返してきたギターだそうです。
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テールピースにはピエゾピックアップ出力用のジャックが取り付けられていました。
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しかしこの弦アースの取り方…もう少し何とかならなかったのだろうか…

そしてよく見ると、テールピース穴の中央にストラップピンは無く、少し下側にずれた位置に打たれています。
(実際はテールピース穴がボディ厚のセンターでは無く、少しトップ側にオフセットしています)

今回はこのブリッジのピエゾピックアップを撤去して、ボディ内側に貼りつける2wayコンタクトピエゾピックアップに交換するために、まずはブリッジ周辺を取り外します。
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普段は取り外す事が無いでしょうから、ここぞとばかりにワックス掛けをしつつ磨いておきます。

ストラップピン位置にエンドピンジャックを取り付けるのですが、テールピースの穴とストラップピンの穴位置がずれていますので、穴を一度埋めてから開け直します。
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埋めてある部分がストラップピン穴だったところ。
その周辺のケガキ線がテールピースの穴位置です。

しっかりずれているなら埋めないのですが、ドリルの刃が逃げてしまうぐらいのずれでしたので、一度埋めてから穴あけを行いました。
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(埋めた木材はこの穴あけ時に結局削って捨ててしまう部分)
テールピースの穴径も少し小さいかったのでヤスリで少しずつ削って均等に広げました。

ピックアップはFホールの切り欠き内側に貼り付けました。
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高音弦と低音弦を別々に拾う2wayスタイルです。

ブリッジを外した際に、指板を磨いて汚れを落としてからオイルを擦り込んで保湿しておきました。
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エボニー指板に割れが見受けられたので、保管時の湿度には気をつけた方が良いですね。

その他、ネックの反りや弦高が低すぎる状態も見受けられましたので調整を行っています。

そして元々付いているマグネチックピックアップは、このようなヴォリュームとトーンが付いたボックスにネジ締めで専用ケーブルを接続して出力するスタイルでした。
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ディアルモンドのピックアップはフロントピックアップとして、位置の調整も出来る取り付け方がされていました。
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今回のピエゾピックアップとマグネチックピックアップで、ケーブルが2本になるのは何かと不便ですので、このピックアップの出力もエンドピンジャックに立ち上げるスタイルに変更しました。
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ケーブルはFホールを通ってエンドピンジャックのチップ端子につないであります。
つまり、一般的なモノラルのギターケーブルで接続すると、マグネチックの音が出力される事になります。

そこでこのようなYケーブルを作成しました。
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ギター側はステレオプラグで、アンプ側は黒がチップ端子(マグネチック)、黄色はリング端子(ピエゾ)が出力されるようにつないであります。
そしてプラグのみの部品も作成しました。

このケーブルを用いてミキサーとして使用するBOSS LS-2のリターン端子へ接続します。
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モードはA+B MIXにして、LS-2のインプットジャックには先ほどのプラグ部品を接続します。
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LS-2のインプットジャックは電源のスイッチも兼ねているので、このジャックが無接続だと音が出ません。
かといってただただケーブルを挿しただけでは、ミックスOFFの時にブーっというノイズが出力されてしまいます。
そこでプラグのチップとスリーブをショートさせたパーツを作成し、ミックスOFF時には出力をミュートする事で、演奏しない時のノイズ対策も兼ねています。

LS-2には消音から+20dBまで増幅可能なクリーンブースターが2台搭載されていまして、これを使用する事でミックスレベル調整が行える簡易ミキサーとして使えます。
昨今のアコースティックギターは2ピックアップシステムが主流になっているのですが、専用のプリアンプは数も少ないし、価格もそれなりに高額だったりします。
多機能が必要ない場合はこのLS-2でも十分に使用出来るので、アコースティックギタープレイヤーにも参考になれば幸いです。

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全体にワックス掛けを行って完成です。

今後、また少しずつ手を入れてオーナー専用の仕様になっていけば良いなと思います。

マグ&ピエゾピックアップ取り付け 10000円
2wayピエゾピックアップ 9240円
ネック・オクターブ等の基本調整 3000円
BELDEN8412 Yケーブル作成 5000円

合計27240円でした。


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FENDER JAPAN JB74の全体調整
FENDER JAPAN JB74の全体調整です。
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形番とシリアルから2000年代のモデルですね。
当ブログを見られて、ノイズが少ないベースにしたい!との事で持ち込まれました。

お預かり時に全体的にチェックしましたところ、指板エッジやナット溝など気になる部分もいくつかありましたので、全体調整でお預かりする事になりました。
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フレットのバリが指に引っ掛かる手触りでした。

コントロールプレートを開けてみると…
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ハンダ付けは悪くないです。
最近はこのような見えない部分も手抜きせず、しっかりした取り付けがされているようです。
でもせめてポットの背中やジャックなど、グラウンド配線を省力せずに一本だけですからつないでもらいたいなぁと思います。

リアピックアップを外してみると謎のアースラグ…
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導電塗料は塗られていないし、リアピックアップのグラウンド側の線が一度ここで中継されているだけです。
どうしてこのような取り付けにしたかが謎なアースラグでした。

部品を全て取り外していつものように導電塗料を塗る準備をしていきます。
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マスキングして塗料を塗ったら乾燥待ち。
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ワックスも掛けてありますので、写り込んでいる天井照明の輪郭がはっきりとしています。

乾燥待ちの間にピックアップコイルのノイズ処理です。
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アセテートテープでコイルを保護してから、銅箔テープを巻いて、グラウンドへ接続!
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アルニコマグネットのポールピースも導電塗料でグラウンドへ接続しておきます。
これでピックアップの上を指で撫でるような弾き方をすると出てしまうノイズを低減します。

ピックアップキャビティにはハイトアジャスターを導入しました。
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このスポンジの中にスプリングが仕込まれていまして、経年でスポンジが固まってしまいピックアップの高さ調整が出来なくなるトラブルを回避できます。

ジャックは交換しましたが、その他は再利用で、全てハンダ付けをやり直しています。
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指板エッジのバインディングやフレットエッジも面取りを行って柔らかな手触りに仕上がっています。
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最後にまたワックス掛けをして完成です。
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お受取り時にも「こんなにノイズ減るんですね!」とお喜びいただきました。
ネックの反りや弦高の調整によって、サウンドも以前より太く抜けるようになったと思います。

全体調整・ノイズ処理(ベース) 16000円
モノラルジャック 420円
JB-PUハイトアジャスター @525 2個 1050円
ダダリオ EXL-165弦 2100円

合計19570円でした。


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FENDER JAPAN TL72-55のフレット擦り合わせ
今回はシリアルナンバーより1989~1990年製のFENDER JAPAN TL72-55のフレット擦り合わせです。
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当時はエントリーモデルに近い位置付けでしたが、目の詰まったセンを使ったボディや、板目で木取りされたメイプル材など、今見るとしっかりした作りに驚きます。
昨今、品質が伴わないモデルも沢山見てきているからの感想だとは思いますが。

ブリッジの細かい隙間などには埃が堆積していましたので、可能な限り掃除をして取り除いておきましょう。
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ローポジションが摩耗で凹んでしまったフレット。
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音程も合わないし、ビリつきも出る状態でしたので、フレット擦り合わせをお奨めしました。

184Rのサンディングブロックでガシガシと、でも削り過ぎないように慎重に削っていきます。
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フレット脇に堆積した汚れもしっかりと落としてワックスをかけました。
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フレットの凹みが消えて、滑らかな山形に整っています。
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軽くではありますが、指板のエッジもやすりをかけました。
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全体調整で施工するほどに面取りは行っていませんので、ノイズが気になるなどが今後出てきた際に全体調整でお預かり出来ると良いですね。

ブリッジもサドルを一度外して埃を取り除きつつ、組み直しました。
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手垢などが落ちて奇麗になると、照明の反射もより艶が増しますね。
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またこれからもガンガン使って下さいね!


フレット擦り合わせ 10000円
エリクサー 10-46弦 1470円

合計11470円でした。



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KRAMER B6-Gのフレット擦り合わせ
今回は1980~90年代に一世を風靡したKRAMER社のB6-Gのフレット擦り合わせです。
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英字新聞のようなシートが貼られた独特のグラフィックですね。

そして特徴的なこのヘッドシェイプ。
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内部配線は以前にStudio GREAMにて全てやり直しをさせていただきました。
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導電塗料を塗ったりはしていないので、全ての配線はシールド線を用いて極力ノイズを乗せないように配慮しています。

フロイドローズブリッジに取り付ける巻き弦はもう少しカットした方が良いですね。
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巻きの折り返した部分がサドル上に乗ってしまい、弦高やピッチが変わってしまいます。

今回はフレット減りのため擦り合わせ作業でお預かりいたしました。
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かなり低めの弦高を好まれるので、フレットに弦が当たるビリ付きとの戦いになりますね。
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低めのフレットは指板と指との摩擦も増えてしまいますので…削る量を極力少なくして、フレット整形時に山の頂点がしっかり出るように注力しました。
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擦り合わせを行った事によるフレットレベルの低下を殆ど感じないような仕上がりに出来たと思います。
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フレット擦り合わせを行いましたのでナットの高さもスペーサーの調整で合わせます。
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ブリッジをフローティングさせつつ、弦高はかなり低めにセット。
弦をロックするためのインサートブロックがサドル内部で割れていました。
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今回はグリスアップしつつ再利用しましたが、次回の弦交換時にはインサートブロックも交換した方が良さそうです。
弦が外れないようにって心理がはたらき、ついつい強く締めすぎて割ってしまうのですよね。

全体的なワックス掛けで仕上げです。
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ナット溝の荒れ(ロックナットキャップを強く締めすぎた事による溝跡)やインサートブロックの割れがあるので、今後その辺りの部品交換も必要になってくるでしょうが、その他のコンディションは良好なので、これからもガンガン使っていけることでしょう。

オーナー様も「何本もギターは持っているけど、このギターならばステージで炸裂したプレイが出来そうな、そんな気にさせてくれるんです!」と仰られていました。

そういうプレイのお手伝いをさせていただける事に感謝ですね。

フレット擦り合わせ 10000円
ELIXER 09-42弦 1470円

合計11470円でした。



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FENDER JAPAN JM66-LTの全体調整と改造
今回は市場に出回っている本数も少ないであろう、FENDER JAPAN JM66-LTの全体調整と改造です。
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私は右利きのため、レフティの場合も通常の構え方で調整するのですが、ノブやケーブルが手に当たったり…
「ジミヘンはこんな感じで演奏していたのかなぁ」なんて思いを馳せながらギターと向き合っています(笑)

ナットは悪くないですね。溝幅が狭かったのでその修正で済みそうです。
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フレットや指板のエッジは…FENDER JAPANで標準的な仕上げですね。
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ここは面取り作業を行います。

ブリッジサドルはブラス製の物に交換されていました。
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イモネジが緩まないようにネジロック剤が塗られていましたが…強固に固まり過ぎていて回せない物がいくつかありました。

ピックガードを開けてみると…ピックアップやコンデンサを交換した形跡がありますね。
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ふたつのピックアップは位相が逆に接続されており、ミックス時にはフェイズアウトしてしまう状態になっていました。
トーンコンデンサはリード線がショートしそうな取り回しだったため、一度取り外して取り付け方法を変更します。
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プリセットスイッチ周辺は配線が入り組んでいますね。
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今回、このスイッチは出力のミュートスイッチに変更し、プリセット回路は撤去してしまう事になりました。

導電塗料を塗るために部品を撤去していきましょう。
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既に炭素系の塗料は塗られていますが、削り落とした後に銅系の導電塗料で塗り直していきます。

導電塗料の乾燥待ちの間にピックアップのシールディングを行います。
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リアピックアップはSeymour DuncanのSJM-1Bに交換されていました。
フロントは…純正ピックアップじゃなさそうですが…形番不明です。

薄く幅広く巻かれたコイルにアセテートテープで保護してから銅箔テープを巻いてグラウンドに接続。
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当ブログでは何度も出てくるいつのも作業ですね。

導電塗料が乾いたらアースラグを接続してピックアップを搭載。
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ピックアップ下には新たなスポンジを入れつつ、マウントネジにはシリコンチューブを入れてスプリング効果を得ています。

VOL.POT&TONE POTもCTS製に交換して配線引き直し。
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信号が通るホット側の配線は全てグラウンド線と撚り合わせて接続し、更なるノイズ低減を図っています。
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コンデンサのリード線には保護チューブを被せて絶縁しつつ搭載しました。

ナット溝の修正中ですね。
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溝幅の調整と共に、溝の奥側(ヘッド側)を透く作業も行っている写真ですね。

外形は若干整えましたが、汚れや擦り傷を消して磨いて奇麗にするのがメインですね。
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フレットや指板のエッジも手作業で面取りを行い、柔らかなグリップに仕上がっています。
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ブリッジに堆積した汚れも磨いてクリーニングしつつグリスアップして組み立て。
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ブリッジベースを上げるのかサドルを上げるのか…このスタイルの弦高調整はそのバランスが難しいですね。

全体的なワックス掛けも行って完成です。
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納品時にはその少なくなったノイズにお喜びいただけました。

これからまたフレットの消耗やペグの交換など、メンテナンスの必要が出てくるかと思いますが、長く使ってもらえると良いですね。

全体調整・ノイズ処理 15000円
CTS VOL. POT 1050円
CTS TONE POT 1050円
ERNIE BALL REGULAR SLINKY 630円

合計17730円でした。



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GUYATONE FLIP TD-Xのローノイズ化モディファイ
2013年1月に突然の業務終了となったGUYATONEのディレイTD-X
真空管を搭載し、多彩なディレイ音はもとより原音のブーストや歪みを加えたり…
デジタルとアナログをミックスさせた、ハイブリッド仕様の凄い奴です。
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両面基板に所狭しと部品が実装されています。
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今回はノイズ低減のための改造を行う事になりました。
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二階建て基板なので、部品の背が高い物は使えず、スペース面で苦労しそうですね。
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さて、そんなこんなでコンデンサは殆ど交換、更に電源部分のノイズフィルタの追加搭載作業を行い完成しました。
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真空管のヒーターを温めるために12V電源が必要なモデルですが、Studio GREAMで作成したパワーサプライなら(極性を合わせれば)動作させる事も可能です。
ソロで音量アップと共にディレイも掛けたいという使用用途にも耐えるので、アンプのSEND/RETURNに接続しても面白そうですね。



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FENDER USA American Deluxe Telecsterの全体調整・ノイズ処理
今回は熊本を代表する親父バンドのひとつUMPC(牛深ミュージックプレイヤークラブ)の代表様からFENDER USA American Deluxe Telecsterの全体調整・ノイズ処理依頼をいただきました。
上記リンクページはあまり更新されていないようですが、これからの更新が楽しみです。

さて、そのお預かりしたギターはこちら。
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少しずつ時代やニーズに合わせて進化を続けるフェンダーのアメリカンシリーズ。
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ヴォリュームノブにはS-1スイッチと呼ばれるスイッチが搭載され、ピックアップの組み合わせを切り替え出来るようになっています。

ボディバックには大胆にコンター加工が施され、ネックジョイント部のヒールカットもされるなど随所に使い易いスペックが導入されています。
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コントロールプレート内部はS-1スイッチのために結構窮屈です。
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今回はN3ノイズレスピックアップが搭載されていましたが、ピックアップ交換のため同社の'51NOCASTER SETを御持込みいただきました。
一般的なシングルコイル構造ですので、ノイズ対策のために導電塗料を塗ったり調整したり…全体調整での作業となりました。


早速部品を取り外していきます。
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様々なピックアップ配列のテレキャスターシリーズと共用出来るボディザグリですね。

いつものように導電塗料を塗っておきます。
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乾燥に時間がかかるので、先にこの作業をやっておくと効率が良いですね。

ピックアップはノイズレスシリーズの最新N3ピックアップ。
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確かにノイズは驚異的に少ないです。

こちらは御持込みいただいたピックアップセット。
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コントロールアッセンブリのてんこ盛りだったハンダ付けや配線をやり直しました。
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ブリッジプレートをクロームメッキポリッシュで磨いてコートしておきました。
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パッと見は解りませんが、ブリッジピックアップは銅箔テープを巻いてシールディングした上から更にアセテートテープで保護してあります。

ナット溝は少し高かったのでこの状態から更に切っていきます。
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傷つけないように保護しつつ…

作業完了。外形も整えました。
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フレットや指板のエッジも丸めておきます。
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最後にワックスをかけ直して完成。
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シングルコイルでもほぼ気にならないようなノイズレベルに下げる事が出来ますので、大音量ではその差が如実に判ります。
ライブやレコーディングなど大きな音やシビアなサウンドが要求される用途が多い方はぜひ一度ご相談いただければと思います。


全体調整・ノイズ処理 15000円でした。


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DigiTech BADMONKEYのトゥルーバイパス化
海外のフォーラムでは、KLONのCENTAURと比較されたりと人気のオーバードライブであるDigiTech BADMONKEYのトゥルーバイパス化です。
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5~6000円程度で入手できるペダルですが、これはもっと評価されても良いのではないでしょうか。
ミッドに寄ったチューブスクリーマー系サウンドが基本ですが、2BANDイコライザのおかげで幅広い音作りが可能です。

内部は全ての部品が基板に搭載された作りで、生産効率の高いデザイン。
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両面基板ですが、基板のスペース的には片面でも大丈夫な規模ですね。
表面実装部品に加え、スルーホール部品も使用したレイアウトなので、回路を追いかけるのも大変です。
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今回はこのペダルのバイパス時にバッファを通ったサウンドが嫌いとの事でトゥルーバイパス化を行う事になりました。
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機械式スイッチを内蔵する訳ですが、このスタイルのケースで表にスイッチが飛び出すのは格好良いとは思えず…
オリジナルのタクトスイッチ用の穴と反対側に穴を開けてスイッチを取り付けました。
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蓋の裏側の出っ張りなども削って、機械式スイッチとタクトスイッチの両方が同時に切り替わるように調整しています。
スイッチが当たる基板位置は幸いにも回路が無いので、奇麗に削って逃がしておきました。

ジャックを取り外して、端子が基板に当たるので裏返しに取り付けて配線を行いました。
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仕組み的には、IN/OUTジャック間に機械式スイッチによるループを組んで、BADMONKEYの基板ごとバイパスするようになっています。
その切り替えと同時に基板回路のON/OFFをオリジナルのタクトスイッチで同時に切り替えてエフェクトをかけています。
(何の事やらという場合はスルーで問題無い話です)

LED変更以外に見た目には殆ど変化もなく、機械式スイッチでのトゥルーバイパス化を行いました。
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スイッチを切り替えた時のカチンッ!というクリック音は機械式スイッチ特有ですね。


今回は基板やケースの加工が必要だったので、部品込み8500円(税別)での作業となりました。



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