機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
YAMAHA SFX-1の大幅改造
今回は1986年10月から1988年までのごく短い期間しか製造されなかったYAMAHA SFX-1の大手術です。
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SFX-1は一般的にはサイドジャックですが、この個体は初期物のトップジャックという更にレアな一本です。
パールホワイトが焼けてクリーム色になったカラーがとても渋いですし、良いコンディションを保っています。

ホワイトカラーにゴールドパーツは高級感がありますが、今回は金属パーツのカラー変更も行います。
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ケーラーのような、ナットの先で弦をロックするYAMAHAオリジナルのロックナットを搭載しています。
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ピックアップのタップSW、ブースターSW、ボリューム、トーンとなっていました。
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ノブはオリジナルでは無く、交換されています。

Rockin'Magic IIブリッジは弦のボールエンドを切らずにセット出来る画期的なロック式トレモロだと思いますが、弦交換時に2種類のレンチが必要な点が及第点だと思います。
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(Rockin' Magic-ProIIIではこの点が改善されて3mmのレンチひとつで弦交換が可能です)

今回はブリッジ、ピックアップ、電装系一式交換のため、ひとまず全てばらします。
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およそ30年ほど前から導電塗料を塗ったり、コントロールキャビティにアルミシールドテープを貼り込んだり…
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よりノイズが少なくパワフルで多彩なサウンドを、というメーカーの意気込みが感じられる素晴らしい仕事です。
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今回はブリッジはGOTOHのロック式トレモロに交換するため取り寄せ手配しました。
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カラーはクロームになりますので、見た目がガラッと変わりますね。

元々のブリッジのザグリでは収まらなかったので、テンプレートを作成して切削加工を行いました。
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スタッドアンカーも交換しています。
(思ったよりもトレモロのアームアップ側の稼働幅が少なくて、この後で部分的に削り足しました)

目止めも兼ねて黒塗装。
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塗装が乾いたら、電装系部品を組み込んでいきます。
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ピックアップにはDIMARZIOのDP-100とDP-100F(SUPER DISTORTION)を採用。
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エスカッションのネジ穴も合わないので、一度埋めて開け直しています。

ふたつあるミニスイッチは、各ピックアップのパラレル/スプリット/シリーズの切り替えに割り当てました。
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トレモロスプリングを2本掛けで、軽やかなアーミングタッチが得られるように調整しました。
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フローティングを維持するのが大変なようならば、アーミングアジャスターの搭載なども今後検討する必要があるかもしれませんね。

全体的にワックス掛けを行って完成です。
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ボディ上の金属パーツはクロームメッキになり、とても精悍なルックスに変わりました。
ゆくゆくはペグやロックナットの交換も行うとより統一感のあるルックスになりますね。



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FERNANDES LA-80KKの組み立て
以前に行いましたFERNANDES LA-80KKの全体調整・ノイズ処理記事を見られた熊本在住のお客様より、同様のギターの調整依頼をいただきました。
ブログで記事を書いている効果を実感しますね、こういう時に。

さて、そのLA-80KKですが、若かりし頃にバラしてしまったまま年数が過ぎてしまい、組み立てとセットアップという事で持ち込まれましたので、最初はバラバラの状態です。
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足りない部品もいくつかありましたので手配をしていかないとなりませんね。
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シングルコイルピックアップのリード線はニッパーで切られてしまい、根本からありませんでした。
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コイルの位相を調べたりがひと手間ですが、勿論間違いなく作業を行います。

ササっと導電塗料を塗って乾燥待ち。
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その間にアッセンブリを組み直しておきます。
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ノイズシールドテープを貼り込んで、ハムバッカーのタップ切り替えを行うミニスイッチ以外は全て新品交換しました。
ハムバッカーはシングルコイルにするとノイズが増えるので、このミニスイッチはシリーズ/パラレルの切り替えスイッチとして機能するようになっています。
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こうするとシングルコイル風のサウンドを得られつつ、ハムバッカーと同様のハムキャンセル効果が得られるのです。

指板のエッジはメーカー出荷の状態ではこのように軽ーく面取りされている程度です。
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これを一か所ずつヤスリで丸めて面取りを行いますとこのように↓なります。
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ペグはひとつだけ部品が足り無くて、バルクペグを1個で取り寄せて交換しました。
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ペグボタンは元々のを使用する事で見た目の違和感を減らしています。

ブリッジも以前にバラされて、サドルやネジ類が本来とは全然違う所に付いていたり…改めてバラして正しく組み直しました。
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これは勿論作業後の状態です↑

全体的にワックス掛けを行って微調整して完成です!
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お受取り時にとても喜んでいただけました。
またこれから沢山使ってもらえると良いですね。


全体調整・ノイズ処理 15000円
TOCOS VOL.POT 1050円
CRL 5wayレバースイッチ 2100円
スイッチクラフト MONOジャック 420円
GOTOH ロトマチックペグGOLD(1弦側) 1260円
ペグボタンネジセット 315円

合計20145円でした。


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MARTIN OOO-28ECの調整とピックアップ取り付け
ギターを弾いている人なら一度は名前を聞いたことがあるであろうEric Crapton氏のシグネイチャーモデルMARTIN OOO-28ECの調整とピックアップ取り付け作業を行いました。

このモデル、材料違いで様々なバージョンが次々に発売されており、出るたび話題になるギターですね。
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ご自身で取り付けされたという、SUNRISEのマグネットピックアップが搭載されていました。

今回は弦高が高すぎてまともに使えない!との事で持ち込まれたのですが…
MARTINギターに多いトラブル個所を確認していきましょう。

ブリッジは(多少ではありますが)剥がれが起きていて、膨らみも出ていました。
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ネックヒール部分にも隙間が…
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ネックが起きてしまっていて、弦高はかなり高くなってしまっています。

6弦12フレット上で約5mmありました。
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今回は様々な調整方法とコストのお話をさせていただいた上で、ネックの調整とサドル削りで対応する事になりました。

そしてピックアップはStudio GREAMでも取り付け例が多いL.R.BaggsのANTHEM SLに交換する事になりました。
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下げたい弦高量と、ピックアップの厚み分を計算して、サドルを削る量を割り出してマーキング。
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鉛筆線の下側まではまずざっくりと削ってから微調整を行います。
それにしても沢山削らないとならないですね。

最終的にブリッジ上部もほんの少しは削らないとならないぐらいだったので、その作業を行い…弦が立ちあがってくる溝も切り足して、サドルにしっかりと弦のテンションがかかるように調整しました。
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当初と比べると、サドルの飛び出し量が大幅に減っていますね。
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これでも本当はもっと削りたいのです。

6弦12フレット上で2.5mmまでは下がりました。
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標準的な弦高として、ストレスなく演奏する事は可能なところまではもっていけたと思います。

ピックアップのボリュームコントロールなどはサウンドホールの6弦側位置に貼り付け。
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ANTHEM SLはプリアンプはジャックと一体化しているため、外部のコントローラーが小型軽量になっています。
そのためトップ板の振動を妨げにくい(生音の邪魔をしにくい)点がとても良いですね。

全体的にワックス掛けを行って完成です。
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長期で使っていくようならば、ネックリセットやブリッジの膨らみの矯正は必要になってくるでしょうね。

基本調整 3000円
サドル削り加工 3000円
ピックアップ取り付け工賃 5000円
L.R.Baggs ANTHEM SL 24150円
エリクサー EXTRA LIGHT(10-47) 1780円

合計36930円でした。

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FENDER JAPAN JB60-115の全体調整・ノイズ処理
今回はフジゲンで製造された、JVシリアルのFENDER JAPAN製JB60-115の全体調整です。
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経年のため、既に貫禄溢れるルックスになっていました。
指板エッジはここからいつものように面取りを施していきましょう。
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JB60スタイルはこのように2段になった2ノブスタイルなのですが、この個体はノブを紛失したのか、合わないノブが無理やり取り付けられていて、スムーズにコントロールは出来ない状態でした。
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コントロールプレートを外してみると…当然のことながら内部に導電塗料は塗られていません。
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しかし、以前にジャックは交換されたような形跡がありました。

ポットデートを見ると1982年の7周目の製造なので、このベースは82年の後半ぐらいの製造じゃないかなと思われます。
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全体調整とノイズ処理を行いますので、ひとまず全てばらしていきます。
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マスキングを行って導電塗料を塗ったら、各キャビティをアースラグでつなぎつつアッセンブリの搭載準備を行います。
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ピックアップ下にはハイトアジャスターを搭載して、常に快適なピックアップの高さ調整が行えるようにしました。

今回はピックアップはお持込みいただいたLINDY FRELIN製に交換します。
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ただ搭載するだけでは無く、このようにコイルにシールディング作業を施してから使用します。
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先に組み立てておいたコントロールプレートアッセンブリに配線を行ったところ。
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オレンジドロップコンデンサが巨大ですね。
配線材はお持込みいただいたBELDEN 8503をクライオジェニック処理された物を使用。
しかしジャズベースの配線区間って凄く短いので、お持込みいただいた線材の大半は余ってしまいました。

指板やフレットのエッジも丁寧に面取りを行って磨き上げ。
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とても柔らかい握り心地になるので、本当おススメの作業です。

ピックアップカバーは新しい見た目なので、ボディやピックガードも可能な限り磨いて合わせておきました。
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CTSポットへの本来のノブはこれですね。
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やっとスムーズにトーンコントロールが使えるようになりました。

最後にネックの調整や弦高などを合わせて拭き上げて完成です。
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納品までにお時間を長めにいただけたため、導電塗料がしっかり乾燥してから作業が行えてとてもノイズが少ない状態になりました。


全体調整・ノイズ処理(ベース) 16000円
モノラルジャック 420円
CTS用スタックブラスドームノブ @1050 2個 2100円
PUハイトアジャスター @630 2個 1260円
オレンジドロップコンデンサ @840 2個 1680円
Warwick ニッケルワウンド弦 1575円

合計23035円でした。


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FENDER JAPAN OPB51/PRDの全体調整
熊本の熟女ガールズロックバンドV-zoneのベーシスト様より、見た目にもインパクト大な、FENDER JAPAN OPB51/PRDの全体調整依頼をいただきました。
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ペイズリーレッドというカラーでして、ペイズリー柄のシートを貼った上からクリア塗装で塗り込めてあります。

蛍光塗料が塗られた弦が張られていたので、ステージではかなり目立つでしょう。
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指板エッジはかなり角張っていたので、ここは面取りを行っていきます。

弦裏通し式のブリッジはオクターブ調整がシビアには出来ないタイプですが、今回はピッチ面での希望もありましたので、出来る限りバランスを取った妥協点を探して調整を行います。
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ブリッジ交換を行うと問題解決は早いのですが…
新たなネジ穴を開ける必要があり、元に戻せない状態になるので今後の検討材料として説明だけさせていただきました。

弾いていない時でも目立つジーツ!というノイズが出るので、何とかしたい!と持ち込まれまして…
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ノイズ処理はされていませんし、ポットのナットも緩んでいてグラウンドが浮きかけていましたので、導電塗料を塗りつつ全ての配線はやり直していきます。

ピックアップはシングルコイルなので、ハムノイズは拾い易いのですが、このコイルにもシールディングを施しておきましょう。
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ピックアップを外してみると、やけにコイル部分が肉厚。
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コイル脇に親指を置く事があり、ボビンとの段差を無くすようにテープを巻いてあるとの事。

かなりの巻き数を巻いてありましたが、一度外してオリジナルの状態に戻りました。
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この黒いタコ糸も外して、アセテートテープでコイルを保護した後に、銅箔テープでシールディングしました。

ピックアップとコントロールプレートまでの長穴内には導電塗料をしっかりと塗る事は困難なので、ピックアップのリード線をシールド線に変更しました。
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更にアセテートテープをグルグル巻きにしてボビンとの段差が同じになるように調整しています。
アルニコマグネットであるポールピースには導電塗料を塗ってグラウンドへ接続して更なるノイズ対策を施しています。

導電塗料を塗って、アースラグでグラウンドへ確実に接続した上で、コントロールプレートの配線もしっかり完了。
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ポットを固定するナットが緩んでもグラウンドが浮かないように、極太の単線で接続。

一般的な弦ならば、弦を触っているとノイズは減るのですが、今回のようなコーティング弦の場合はその効果が期待できません(長寿命で人気のエリクサー弦も同様です)ので、コイル脇にグラウンドへ接続した銅箔テープを引き出しておきました。
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このテープに右手親指が触れている時は、弦アースと同様のノイズ低減効果が得られるようになっています。

指板エッジやフレットエッジは面取りを行いまして、柔らかい握り心地になっています。
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メイプル指板の面取りは塗装も削る事になるので、施工すぐは白っぽい色合いになるのですが、徐々に色焼けして馴染んでいきます。
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ブリッジも高さやオクターブをシビアに合わせて、各弦の良いサウンドが得られるように調整しました。
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最後にワックス掛けをしっかり行って完成です!
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当初目立っていたシングルコイルのノイズは殆ど無くなり、パワフルな存在感のあるベースサウンドになりました。
V-zoneのステージで活躍する日が来る事を楽しみにしております。

交換部品はありませんでしたので全体調整・ノイズ処理(ベース) 16000円でした。


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ATLIER-Z MZ-CTMの配線修正と回路変更
(ギターも作ってはいますが、主に)ハイエンドベースブランドとして有名なATLIER-Z。
そのラインナップの中でM265というモデルをベースにメーカーモディファイが施されたMZ-CTMというベースの配線修正と回路変更を行いました。
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ピックアップとプリアンプ変更を某ショップに依頼されたそうですが、仕上がり後に細かいところが気に入らないとの事で、ネットで調べて見つけた当ブログを読まれた上でStudio GREAMへ持ち込まれました。

お話を伺っていると、配線をされた中身を見たところ、作業前のオリジナル状態は奇麗だったのに、作業後は配線を詰め込みました的な仕上がりで美しくない(音質的にもノイズが多いのではないか?)という事で修正をご希望でした。
その他、バランサーポットの操作感が違和感があったり、イコライザー用のスタックポットにノブがしっかり止まらなかったり…

ひとまずコントロールプレートを開けてみましたところ…
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このベースの作業前を見た訳ではありませんが、このメーカーの配線はとても丁寧に行われていて好感が持てる作業をしてあるのですが…
これは流石に酷いなと思いました。

拡大してみると…グラウンドポイントもバラバラだし、「これは部品の交換をしつつ配線は全てやり直しをしましょう!」という事になりました。
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コントロールノブは金属ノブの欠点でもあるのですが、回した時にカサカサというノイズが入りますので今回はその対策も行います。
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一番右側のスタックポットのシャフトにはテープを巻いて、サイズが合わないノブを何とか無理やり固定してありました。

部品を取り外してみると…右から2番目の穴が元々の穴サイズ。
それ以外の穴はリーマーによって拡大されていました。
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穴の形が丸じゃありませんし、塗装の欠けも発生しています。
マスキングテープを貼って保護した上でドリルで拡大開口すると奇麗に開くのですが…それをやっていないんですね。
流石にこのままというのも嫌なので、今回使用する部品に合わせて穴の形状が整うように軽くヤスリをかけてから作業を開始しました。

作業途中は戦場なので、写真撮影の余裕はなかったです…
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プリアンプはそのままに、ミッドのフリケンシーを3段階に可変出来るように部品を交換しました。
2つあったミニスイッチは、プリアンプのON/OFFと、ミッドフリケンシー選択(250Hz/500Hz/750Hz)になっています。
信号線とグラウンド線は撚り合わせて這わせたり、ポットのナットが緩んで回ってしまって配線が引っ張られてもいきなり断線しない程度に余裕を持たせてあったり…いつも気にしている作業をしっかりと行いました。

配線の本数は増えているのですが、ビフォーアフターで比べるとずっとすっきりまとまっているかと思います。
交換したポットの操作感も違和感を感じなくなったとの事で、一安心でした。
細かい事でも気になって演奏に集中できない事になるよりは、それらをリペアで払拭しておいた方が思いっきり演奏出来ますからね。




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JIM DUNLOP GCB-95のモディファイ
ワウと言えばCRY BABYというぐらい定番のワウ、JIM DUNLOP GCB-95のモディファイです。

外観は…あの黒い見慣れたワウなので割愛!

内部は結構古いですね、20年ぐらい前のモデルになりますでしょうか。
インプットバッファが搭載されていないモデルですね。
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既にスイッチ交換と配線追加によるトゥルーバイパス化モディファイがされている個体をお預かりいたしました。

ジャックの接触が悪く、動作も安定しないとの事でしたが…

スイッチへのハンダ付けは交換時に熱を多く加えたのか、端子が少しぐらついていました。
テスターで動作チェック後にひとまず問題なさそうでしたので、配線はやり直しますがスイッチは再利用します。
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クラロスタット社のワウポット、個人的には動作は好きなのですが古い物なのでガリが出てしまう事が多いですね。
密閉型なのでクリーニング出来ませんから、今回は回路のモディファイと同時に交換する事にします。

ジャックを外してみると…ケースが割れていました。
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これで接触不良になっていたようです。
同じ部品に交換しても将来的に同じ不具合は出るでしょうから、今回はオープンタイプのジャックに交換する事を提案させていただきました。

という訳で、作業完成はこのような状態↓
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ペダルを踏み込んでいった時の高音域の痛さを減らし、可変カーブも調整して絶妙なトーンになったと思います。
基板上部品はMODで定番の、目を惹くような大きな古いコンデンサとか使っていませんが、定数の煮詰めでサウンドはガラッと変わります。

ポットは現行CRY BABYにも採用されるHOT POTZ2を敢えてチョイス。
定番モディファイでは交換されてしまう部品ですが、意外にもこのポットの耐久性と可変カーブを変更した際のサウンドは侮れません。
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あくまでサウンド重視でのチョイスです。

DCジャックも内径2.1Φのセンターマイナスタイプに変更。
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基板上には電源ノイズのフィルターも搭載してあります。


ポット交換(HOT POTZ2仕様) 4650円
IN/OUTジャック交換 2500円
DCジャック交換 2500円
VINTAGE VOICEモディファイ 5000円

合計14650円でした。

現行のHOT POTZ2搭載のワウを持込みでしたら基板上のMODで済む場合がありますね。
可能ならばトゥルーバイパスMODを同時に施す方が良いとは思いますので、ご希望の方はお気軽にご相談下さい。



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GIBSON Les Paul SPECIAL Double Cutawayのナット交換と調整
今回はGIBSON Les Paul SPECIAL Double Cutawayのナット交換調整です。
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暫く押入れにしまっていて、最近になって引っ張り出して来られたそうで、全体的に汚れが固まり、電装系には接触不良が起きていました。

チェックしていると、ナットはご自身で以前に交換されたそうですが、フェンダー系のナットよりは厚みはありますが、このギターに対しては厚さが足りず、また弦溝も低すぎて開放ではビリついてしまう状態でした。
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フレットも当然のことながら艶が無くくすんでしまっています。
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若干の減りは見受けられるものの「今後しっかり使っていくならば近いうちにフレット擦り合わせをしましょう」という事で説明をさせていただき、今回は擦り合わせは行いませんでした。

ジャックには盛大にガリが出ていて、チューニングもまともに出来ないような状態でした。
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これだけ内壁が錆びてしまっていたら当然と言えば当然。
潔くジャックは交換する事にしました。

そしてリアピックアップのTONEが効かないなぁと思ってバックプレートを開けてみたら…
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赤丸で囲った部分の、コンデンサのハンダ付けが切れてしまっていましたので、これはしっかりと修正を行います。

ジャック交換を行いました。
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プレートとジャックの間に回り止めの菊歯ワッシャーが入れられていなかったので、今回はしっかり入れておきました。

ピックアップの高さ調整をしようにもネジが効かず、ピックアップを外してみると…
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ボディ側に打たれたアンカーが(ふたつのピックアップ共に)抜けていました。
このアンカーの周囲に接着剤を薄く塗って、元の穴位置にを叩き込んで補修します。

そして問題のナット交換。
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TUSQ素材を削り出して、ナット溝の平面も出して寸法を合わせます。
まだ、ラフカットなので横幅は少し余裕がありますね。

しっかり合わせて溝深さも調整して…磨き上げました。
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フレットや指板も磨いてあります。
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ブリッジは以前に交換されたようですが、ABR-1タイプのスタッドボルトに対して、ナッシュヴィルタイプのブリッジが載っていました。
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ブリッジ側の穴サイズが大きくてずれるので、これは今後交換なりをされた方が良いですよ、と説明させていただきました。

汚れでドロドロだったので、ひたすら汚れ落とししてワックスで磨き上げ…
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汚れと反応して劣化したクリア層を薄く剥いて艶を取り戻しました。

今回は遠方より一泊でいらっしゃったお客様でしたので、なんとか翌日の帰り前には納品できるようにハイスピードで作業を行いました。
凄く大変でしたが、やりきった充実感が気持ち良かったです。


基本調整 3000円
ナット交換(TUSQ) 5000円
ジャック交換・配線修正 1500円
モノラルジャック 420円
アーニーボール レギュラースリンキー(10-46) 630円

合計10550円でした。


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