機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
第6回 エフェクター自作ワークショップを開催します。
2012年にスタートし、細々と続けて早6回目の開催です。
今後は半年に1度程度のペースでやっていきたいと思っています。

そんな訳で実はもうあんまり日が無いのですが、2014年2月16日(日)に
第6回 エフェクター自作ワークショップ
を開催します!!


エフェクターは誰でも自作出来るって知ってましたか?
Studio GREAMではPASさんの協力を頂きまして、6回目の自作エフェクターのワークショップを開催します。
この『自作エフェクターWork Shop』が、エフェクターの自作を始めるキッカケになれば幸いです。


【日時】
2014年 2月 16日(日) 12:00~

※製作難易度により3~6時間程度を予定しております。

【場所】
〒869-1101
熊本県菊池郡菊陽町津久礼3029-40
Studio GREAM



○工具の使い方や、ハンダづけの仕方から説明しますので初心者でもご安心ください。

○当日、完成後にスタジオで試奏希望の方は予め楽器をご持参下さい。

○ご希望のキットに応じて参加料を申込時にお支払いください。



Q:自作エフェクターに興味があるけど敷居が高く感じる。
~A:いくつかのコツを身につければ、意外と簡単です。
   このWork Shopを通じて、コツを掴んで下さい!

Q:最後まで組み立てられる自信も無い・長い間ハンダこてを握ったことがないので不安
~A:スタッフが可能な限りサポートいたします!

Q:工具もないし、使用方法もよく分からない
~A:基本的な工具は会場でご用意しております。使用方法もご説明いたします!

Q:とにかく何か作ってみたいけど何を作ればいい?
~A:まずは完成後も実用できるかんたんブースターから始めませんか?



自作を始めたい初心者の方々の様々な不安材料を少しでも取り除ければとの思いで開催します。
途中で眠たくなるような堅苦しい講習会形式ではありません!

まずはチャレンジしてみてください!

キット一覧:参加料(キット代金込)

かんたんブースター:5000円
FETを使った2ノブタイプのブースターです。

SoundAid:5000円
オペアンプを使った2ノブタイプのブースターです。

パッシブAB BOX:5000円
電池が無くても動作するAB BOXです。

Kings Roads:7000円
BOSS OD-1タイプのODです。

Pokenity(1590Bサイズ):7000円
TS系のハイゲインオーバードライブです。

awkword fuzz:7000円
ElectroHamonix Big Muffタイプのファズです。

Fuzz Works:7000円
Z.VEX Fuzz Factoryタイプのファズです。

DRIVING ZEST:7000円
Harmida ZENDRIVEベースのオーバードライブです。

D-CRIMSON:8000円
BJFE Dyna Red DistortionベースのDSです。

4step phase:8000円
FETを使用したフェイザーです。

PEQ:8000円
1バンドパラメトリックイコライザーです。

Blue Sky Delay:10000円
MAD PROFESSOR Deep Blue Delayのようなデジタルディレイです。

Cosmic Drive:10000円
Klon CENTAURのようなODです。

過去の開催回には、はんだごてを初めて握った方もいらっしゃいましたが、無事に当日完成しましたので初心者の方でも心配はいりません。

人数限定の予約制となっております。
参加ご希望の方はお名前、連絡先と作成したいモデルをStudio GREAMまでお知らせ下さい。
その他、上記キットに無いモデルも用意できる場合がございます。
材料の手配が必要になりますので、お申し込みやお問い合わせはお早めにお願致します。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


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BURNNY MG-145Sの全体調整・ノイズ処理
今回はリサイクルショップで入手したばかりで持ち込まれたBURNNY MG-145Sの全体調整・ノイズ処理です。

全体的に汚れやくすみが見受けられ、これらを奇麗にしたいとのご要望でもありました。
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牛骨ナットは角張っており、ナット溝も高い状態でしたので、整形と溝切りを行いましょう。
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フレットには全体的な減りが見受けられ、擦り合わせをオススメ致しました。
しかし今回は擦り合わせは行わず、近いうちには行うという話になりました。
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持ち込まれた時はノイズも多く、サスティナーもろくに効かないような状態でした。
開けてみて納得。
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グチャッと詰め込まれた配線やノイズシールドされていないキャビティ、ピックアップ高さが適正ではない…
色々と直すところがありそうです。

サスティナー基板はコネクター式になっていますが、全体調整のために木材だけの状態にするにはコネクターピン自体を外さないとならないので、若干の作業コストアップとなります。
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ひとまず木材部だけになったところでクリーニングしていきましょう。
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テールピースアンカーからグラウンドへ接続されているはずのワイヤーは内部で外れてしまっていたために、アンカーの打ち直しも行います。

コストダウンのためか一切のノイズ対策が施されていないキャビティ。
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導電塗料を塗って、フロントのサスティナードライバーや、アンカー打ち直しも済んだところですね。
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裏側もこのようにキャビティの隅々まで導電塗料を塗っています。
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配線を奇麗に取りまわして組み立てました。
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ジャックはガリが酷かったので、新品に交換してあります。

こちらは成型後のナット。
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角が取れて、滑らかなシルエットになっています。
牛骨素材の場合はしっとりとした艶が出るまで磨きます。

フレットエッジのバリ取りや、指板エッジの面取りも行っています。
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納品時に、ネックが柔らかい握り心地になったとお喜びいただけました。

メッキの腐食や若干の錆が見受けられた金属パーツはメッキクリーナーで艶出しとコーティングを行いました。
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ゴールドメッキは磨くと剥がれ易いのですが、薄汚いよりはこちらの方が艶があって良い、と好印象だったようです。

全体的にワックス掛けを行って完成です。
   IMG_1608.jpg
ノイズもかなり少なくなり、サスティナーもしっかり効くようになったので、これからバリバリと使っていってほしいですね。

全体調整・ノイズ処理 15000円
サスティナー付きアップチャージ 3000円
スイッチクラフト ステレオジャック 630円
エリクサー弦 10-46 1470円

合計20100円でした。



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PROVISON STM-24CTMの全体調整
今回は山口県にあるカスタムメイドの工房PROVISIONで作られたSTM-24CTMの全体調整です。
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オーナーは知人から譲ってもらったばかりで、まずは一通りメンテナンスを!との事で大牟田市からご来店いただきました。
STMという名通り、実はミディアムスケールのストラトなのですが、ボディやヘッドのサイズも一般的なストラトよりも全体的に小さくダウンサイジングされています。
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フレットタング脇の塗装割れでも確認できるように、ネック材が乾燥により縮んでしまっていました。
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併せてねじれも生じており、フレットレベルが狂い音詰まりが発生してしまっている状態でした。

ネックヒール部分は滑らかにカットされたヒールレス処理が施されています。
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ブリッジピックアップは交換されていましたが、今回は通常のシングルコイルにしたいとの事でピックアップをお持込みいただきました。
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…が、それが思わぬ苦労の種になるとはこの時はまだ気付きませんでした…

ブリッジサドルは錆によりイモネジが固着してしまい、全く動かない状態でした。
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いっその事交換してしまいましょうとの話になり、サドルを取り寄せている間に作業を進めます。

チェック時に「やけにノイズが多いなぁ…きっとノイズ処理とかされていないんだろうな」と思いながらピックガードを開けてみると…
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銅箔テープがしっかり貼られているのに全くグラウンドに接続されていないのでノイズ低減効果は見込めない状態でした。
(導電塗料にしろ、金属テープにしろ、しっかりとグラウンドに接続しないとノイズシールド効果は得られません)

ピックアップのアルニコマグネットも然り。
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これはテープはグラウンドに接続されていますが、ポールピースと銅箔との間に糊が存在しているため、マグネットがグラウンドに接続はされていませんでした。

コイル自体に巻かれた銅箔テープだけはしっかりとグラウンドに接続されていて、若干のシールド効果は得られていると思いますが、巻きがルーズだったためドライブさせると共振を起こして不要なハウリングを起こす原因になってしまっていました。
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結局は全ての銅箔テープは剝してからシールド作業をやり直しています。

ボディ側のキャビティ内にも銅箔テープが貼り込まれていましたが、全てのテープが導通していません。
合わせ目にハンダ付けしてあれば良かったのですが。
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全て剝してみると…炭素系導電塗料が塗られていました。
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元々はこの導電塗料はアースラグを介してグラウンドに接続されていた痕跡がありました。
しかし、上記の作業を行った方がそのグラウンド配線も撤去してしまっていたために、元々よりもノイズが増えてしまっていたという状態でした。

ピックガード裏にはアルミシールドテープを貼り込み、端から端までしっかりと導通するように確認してからアッセンブリを組み込んでいます。
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持ち込まれたピックアップは極端に出力が低めのピックアップだったために、音量バランスを考えてフロントに使用する事にしました。
先にあったフロント&センターは逆巻き逆位相のハムキャンセル関係にあったため、フロントに搭載するピックアップの位相も合わせねばなりません。
詳しくはややこしい話になるので割愛しますが、全てのピックアップの配線は交換する必要がありました。
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一般的な飴色のゴムチューブは経年で固着して弾力性が無くなるため、当店では経年劣化しにくいシリコンゴムを使用しています。

トーンはフロントピックアップのみに効けば良いとの意向でしたので、センターとリアはトーン回路はつながっていない硬質なサウンドです。
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ポットはクリーニングして再利用しました。

元々塗られていた炭素系導電塗料を削り落して新たに導電塗料を塗布しました。
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アースラグで確実にグラウンドへ接続する事を忘れません。

導電塗料の乾燥待ちの間にフレット擦り合わせを行いました。
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捩れが出ていた部分は多めに削っているので、ハイポジションのフレットは結構低くなってしまいました。
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交換したサドルはGraphtechのSTRINGSAVERです。
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プレスサドルではなくブロック状が良いという点と、もう少しサウンドを太くしたいとの事でこのチョイスとなりました。

全体的にワックス掛けを行って完成です。
ピックガード上のネジ類は全てステンレス製に交換し、とても奇麗な状態に蘇りました。
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ミディアムスケールのギターを普段所有していないので、チェックで弾いているとフレット間隔が狭い感じがありましたが、細かいパッセージや、ストレッチフレーズを弾く人には良いかもしれませんね。


全体調整・ノイズ処理 15000円
フレット擦り合わせ 10000円
スイッチクラフト MONOジャック 400円
エリクサー弦(10-46) 1500円
Graph Tech PS-8000-F0サドル 4000円
ステンレスネジセット 1000円

合計31900円(税別)でした。




この上記作業から約10か月後、リアピックアップ交換作業をされたご本人様よりご指摘をいただきましたので加筆修正・内容訂正をさせていただきます。
正確には、
リアピックアップのみを交換作業し、その他の作業(ノイズ処理やネック反りなどのコンディション)に関しては一切ノータッチである!という事でした。


この度はご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした。
謹んでお詫び申し上げますと共に、今後の個人情報の取り扱いに関しては再発せぬ事は勿論、より一層の配慮をしていきますのでご容赦いただけましたら幸いです。





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CANYON W-40の調整とピックアップ取り付け
今回は国産の古いアコースティックギターであるCANYON W-40の調整とピックアップ取り付けを行いました。

CANYONというブランドは全く知りませんでしたが、スペックを見るとオール合板のギターで、当時は定価4万円程度のエントリーモデルという扱いだったのだと思います。
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サブギターとして持っていたとの事で、あまり使用されていないのかフレットは錆が浮いてしまっていました。
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合板といえば安くて音は硬くて、と一部には見向きもされないギターかもしれませんが意外や意外、その凄まじい鳴りと音量は驚くほどでした。
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しかも驚くほど軽量です。
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このストラップピンの位置にエンドピンジャックを設置します。
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(作業中と完成後の写真を撮るのを忘れていまして、ピックアップを取り付けましたとの文面だけになってしまいます)

フレットの下に位置するバインディングが経年で縮んだせいで、フレット脇にバリのような手に引っ掛かる感じがありましたので、隙間を埋めてから整形します。
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こちらが整形後↓ですが、フレットの角が丸くなっているのが解りますでしょうか。
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今回はサドル下にピックアップを仕込むため、ピックアップの厚み分も含めてサドルを削る必要が出てきます。
サドルを取り外したら、思いのほかガタガタでしたので、底面のみならず上面も整形して磨きます。
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こちらが今回取り付けるピックアップであるL.R.BaggsのANTHEM SLです。
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今まで多くのギターに取り付けしてきてサウンドも判っていますし、何より音が良く使い易いです。

サドル下の溝にピエゾピックアップを仕込み、サドルも整形しました。
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サドルトップのガタガタな摩耗跡が無くなり、指板のRに合わせた緩やかな傾斜が付いています。

弦を張ってみたところ、高さの微調整も必要ないぐらいバッチリと決まってました!
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バッチリ決まるように寸法を測って、必要な分を削ったから当然なのですが。

そして、弦を張っていたら…6弦のペグがおかしい…弦のテンションに負けてギアが滑るためにチューニングが出来ない、となり依頼主に急遽相談しました。
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結果、オリジナルペグのサウンドが好きなので今回は見た目は揃わなくても6弦のペグのみ交換して、ゆくゆくは6個まとめて交換する、という事になりました。

しかし取り付けてみて感じたのは、GOTOHペグのチューニング精度の良い事!
他の5個のペグは遊びが多くて、倍音は多く出る軽やかなサウンドなのですが、チューニングを合わせるのに苦労します。
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現場で使っていくならば早めに全て揃えて交換してしまう方が良いのだけども…という感じで改めて提案させていただきました。

そしてネックヒールにストラップピンを取り付けました。
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三角形のヒールキャップに打つ事もありますが、このヒール側面に打つとギターがプレイヤー側に寄るので演奏スタイルによっては使い易い事があります。

ナット削り調整 2000円
フレットエッジ処理 4000円
ピックアップ取り付け加工 5000円
サドル削り加工 3000円
ストラップピン取り付け 1525円
6弦ペグ単品交換 2100円
L.R.Baggs ANTHEM SL 24800円
MARTIN EXTRA LIGHT弦 630円
DURACELL 9Vバッテリー 525円

合計43580円でした。


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ACETONE A3-B "BASE-3"のオーバーホール
もはやヴィンテージアンプ扱いされていてもおかしくはない、国産アンプACETONE。
今回は型番はA3-Bですが、モデルネームは"BASE-3"のオーバーホールです。

1980年前半のアンプなので、30年ぐらいが経過していますがとても奇麗なコンディションです。
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スピーカーは交換されていますね。
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「トレモロポットが空回りするので、内部を開けて確認したら…トレモロポットから部品が外れて、抵抗から煙が出ました!」
ということで送られてきたアンプです。

以前にオーバーホールをされているそうですが…
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内部を見る限りは黄色いコンデンサと電解コンデンサが一部交換されている程度でした。
元々、フィルムコンデンサが使用されているので、交換しなかったとしてもそんなに劣化が激しい部分じゃないのです。
なのに電源部などの消耗が早い部分のコンデンサは手つかずでした。

これが煙が出た抵抗。
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焦げていますが、そもそも搭載されている抵抗のワッテージが許容値にギリギリすぎるので、サイズを上げて交換します。

メーカーでの配線そのままなのでしょうが…全体的に配線取り回しが雑ですね。
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高圧、低圧、ヒーター、それぞれが干渉しないように、などは殆ど考えられていません。

しかし今回は必要最低限の配線ひき直しのみとなりましたので、大幅には変わっていません。
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電源部のコンデンサは一部交換しました。
トレモロは見た目に穴があくのを避けるために部品こそ取りけたままですが、回路上では完全に切り離してありトレモロ動作はしません。

ソケット内部のピン勘合が緩く、すぐに真空管が脱落してしまう状態でしたので、ソケットはセラミックベースのシールド付きに交換しました。
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ジャックのガリも酷かったため交換になりましたが、入力インピーダンスは15KΩ程度でレベルは半分程度に落とされるローインピーダンス仕様だったため、高周波ノイズ低減目的以外はレベル減衰が無いように入力部分の定数を変更しました。
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真空管ソケットは脱落防止とノイズ防止を兼ねたシールド仕様になりました。
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右側のソケットには12AU7を使用しているのですが、元からX7(12AX7の意味)と書かれていました。

ジャックは3つあっても使用しないそうなので、残りふたつは配線を外し、ジャック穴にはキャップをして塞いでおきました。
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そして、この作業見積もりを出している時に「同じアンプをもう一台入手したから送ります。併せてチェックと修理をしてください」と連絡を受けて…

届いたアンプを確認するもノイズすら出ない!

早速シャーシを取り出してみると…
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電源部のコンデンサが破裂している…!!

コンデンサを交換する際に配線をミスして組んだようですね。
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その他に色々と頑張った跡は見受けられますが、部品の再利用も怖いので電源部分は殆ど作り直す事にしました。

このアンプのヴォリュームポットの2番端子が壊れており、完全に回路から浮いてしまっていたので交換する事にしました。
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電源部のコンデンサを取り付ける際に新たにラグ板を増設して取り回しを変更した跡がありますが…
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グレーのコンデンサは、穴は開いていませんが内部破裂で壊れてしまっていました。
(よく見ると黒いゴムキャップ部分が膨れています)

こちらの真空管ソケットも緩かったので交換しますが、以前にハンダをやり直した跡があり…とにかく汚いハンダ付けでしたのでやり直します。
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新しく使用するコンデンサの固定バンドの取り付け穴位置が合わなかったので、元々のネジ穴よりも外側に新たに穴を開けてネジ山を立てました。
(赤丸内の左側がオリジナル、右側が新設の穴)
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コンデンサ端子がシャーシに干渉しない位置で取り付けたらラベルがトランス側に向いてしまいました。
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見た目的には、このアングルでコンデンサのメーカー名や容量値などが見える方が格好良いですよね。

そんなこんなでオーバーホール完了。
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基本的には1台目と同じ内容ですが、こちらはトレモロ回路に故障は無かったので使えるように残しました。
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写真は撮り忘れていますが、出力管のヒーターライン(青色の線)の取り回しが気に入らなかったので、後に2台ともやり直しています。

整流用のダイオードも交換し、より安定した出力が得られるように配慮しました。
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スピーカー端子はハンダ付けだったものをファストン端子を圧着して取り付け。
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メンテナンスで外す時にも楽ですし、スピーカー端子に熱ダメージを与えなくて済みます。

電源ケーブルに使用されていたゴム製のブッシュは経年劣化で切れて脱落してしまっていたので、しっかり止まる樹脂製ブッシュに交換しておきました。
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シャーシをキャビネットへ固定する4本のネジには錆や曲がり、欠品が見受けられたためステンレスネジに2台とも交換しておきました。
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最後に2台をスタジオ内で動作チェックして経過を見ます。
   画像 002
問題無さそうなので、梱包して発送となりました。

1台目>
全体チェックと部品交換修理 15000円
(トレモロ回路は配線を取り外し)
真空管ソケット交換作業 5000円
インプットジャック交換 1000円

2台目>
全体チェックと部品交換修理 15000円
真空管ソケット交換作業 5000円
インプットジャック交換 1000円
電源部コンデンサ・ダイオード全交換 25000円
VOL.POT交換 1500円

合計68500円でした。

これから快適に使用できると良いですね。
また、1台目のアンプは電源部の大きなコンデンサの交換を先々行った方が良いと思います。


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JUNCTION BOX&POWER SUPPLYの作成
今回はまたパワーサプライの作成です。
しかしいつものとは一味違います。

なんと、エフェクターボードの入出力ラインを取りまとめるJUNCTION BOXの機能も併せ持った物を作成します。
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エフェクトボードへのギターインプット、ボードからアンプへのアウトプット、ボード内エフェクター群へのIN/OUT、電源アダプター、これらの入出力をこの1台で全て集中させます。


入念な打ち合わせを重ね…
最終的に「良い感じにやっといて!」という事になり…(笑)
まずは必要な部品を揃えました。

内部の回路を考え、基板パターンをデザインし、作成。
   画像
その後に、この基板が入るようなケース内部の部品取り回しを考えて穴あけ。
   画像 001
穴あけが終わったら塗装して乾燥させます。
   IMG_1502.jpg
塗装が終わったら組み込みまして、中身はこのような状態です。
エフェクトボードにネジ止め固定をされるとの事で、頑丈なステンレス製ステーを4ヶ所に配置しました。
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DC9Vの出力が6口ですが、各ジャックには逆接防止処理をしてありますので、より安全で安定した出力が得られるようになっています。
ケースサイズに若干の余裕があったので組み込んでみました。

表側はこのような状態。
   IMG_1504.jpg
DCジャックは万が一に配線に足を引っかけてもすぐには抜けないような、ネジロック式コネクタを採用。
これは現場で活動するお客様からの要望でした。
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メーカーロゴに仕込んだLEDがワンポイントですが、とても作りにくかったです(笑)
次回はもう少しロゴとLEDの位置も含めて修正をしようと思います。
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こちらがアダプターと交換したコネクターですね。
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スペアのアダプターも用意しまして、念には念を入れた仕様になっています。

このサプライを含めて新しいボードへ組み込む作業を2~3月頃にまたご依頼いただけるとの事で、それまでのロードテストで不具合が出た場合は修正を行っていく事になります。



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FENDER JAPAN ST72-xxのフレット擦り合わせ・ナット交換
今回はかなり使い込んだ風格のあるFENDER JAPAN ST72-xxのフレット擦り合わせとナット交換です。
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使用によってついたであろう傷や塗装剥がれがボディ全体に点在し、とても雰囲気のある状態になっています。
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弦高がバラバラでしたので、確認してみると…
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ブリッジサドルの傾きもバラバラ…要調整ですね。
(調整後の写真は撮り忘れましたが、正しくアーチを描くような状態になっています)

そしてパッと見で違和感のあるこのナット。
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以前に友人に交換を頼んだところ、このようになって返ってきたとか。

GIBSON系のギターに使われるプラスチック素材のナットを無理やり削って接着剤で止めてありました。
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FENDERのナット溝はR付きなのですが、そのRもざっくりと荒削り状態で…これでは振動も逃げちゃいますね。
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ナットを外した後の溝には接着剤がべったりで、まずは溝のクリーニングから始まりました。

そして音詰まりがあるという事で持ち込まれたギターですが、フレット減りとネック逆ぞり、ナット不具合のコンボでしたので、フレット擦り合わせも併せて行う事になりました。
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ローポジション↑
ミドルポジション↓
   IMG_1515.jpg


削り粉まみれのため作業途中写真は残っていないのですが、ナット交換とフレット擦り合わせ作業後の状態です。
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TUSQ素材を用いて、溝底面のRもしっかり合うように削り出してフィッティングさせました。

フレットも徹底的に磨いてありますので、滑らかな艶と手触りが戻っています。
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問題の音詰まりも解消され、とても気持ちよく弾ける状態に生まれ変わりました。
   IMG_1516.jpg
フレットの大幅な減りは無かったので、削る量は少量で済み、明らかに低くなった感は感じずに症状の改善が出来たと思います。

フレット擦り合わせ 10000円
ナット交換 5000円
エリクサー弦(09-46) 1470円

合計16470円でした。


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