機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON FLYING Vの全体調整・他
今回はGIBSON FLYING Vの全体調整・他の作業です。
   IMG_1760.jpg
いわゆる67年スタイルのVです。

このVのコントロールレイアウトでセレクタースイッチの位置が使いにくいとの事で、今回はスイッチの位置も変更します。、
   IMG_1762.jpg
指板エッジは丸く無く角張った印象なので、定番の面取りを行っていきます。
   IMG_1761.jpg
ヘッドのペグ交換も行いますし、全体的なイメージを大幅に変更する事になりました。
   IMG_1763.jpg
ピックガードを外してみると…
   IMG_1764.jpg
筆でさっと擦り付けたように導電塗料が塗られていましたが、全くグラウンドに接続されていないという…適当な仕事ぶり。
   IMG_1765.jpg

ガラッと印象を変える仕上がりにしたかったのと、コントロールレイアウトの変更もあったので、ピックガードも作成する事になりまして…
   IMG_1782.jpg
ピックガードを作成後に配線まで済ませた状態。
   IMG_1781.jpg
ボリュームやセレクタースイッチなど各部品の配置間隔は変更せず、位置だけ入れ替えた状態で開口しています。

ボディ側は部品位置が変更になった事により、当たる部分を含めて若干の切削加工を行い、導電塗料も塗布してノイズ対策は完璧!
   IMG_1783.jpg

そして作成したピックガードは何と!
   IMG_1786.jpg
ブラックの3プライです。
探すと既製品が全然見つからなくて、結局新規で作る事になりました。
ワンポイントになるラインテープは、オーナーが探して持ち込まれた物をStudio GREAMで貼っています。
   IMG_1788.jpg
コントロールのレイアウト変更と共に、ノブもメタルドームノブに変更しました。
   IMG_1787.jpg
ブラックにシルバーはとても締まりますね!

指板やフレットのエッジも面取りを行い、柔らかな握り心地になっています。
   IMG_1789.jpg
そしてヘッドの作業で、このペグは思いのほかすぐガタが出て、チューニングが安定しなくなる事が多いです。
   IMG_1954.jpg
今回はロック式ペグに交換してしまいましょう!という事でペグをオーダーして、取り付けました。
   IMG_1955.jpg
元々のネジ穴はどうしても見えてしまいますし、若干の穴位置のずれもあるので一度全て埋めてから必要な穴を開け直しています。
ボタンは金属製のキーストンタイプをオーナーの希望でチョイスしました。

ピックガード作成時にトラスロッドカバーも作成していまして、GIBSONロゴはカッティングシートをプロッターで切ってもらい貼り付けています。
   IMG_1956.jpg
メタリックな光沢のシルバーで、金属パーツとのマッチングも良いですね。

心配したヘッド落ちも感じること無く、激減したノイズで激しく歪ませても芯があり抜けるサウンドになったと思います。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
スポンサーサイト
HIWATT LEAD50のメンテナンス
今回は旧屋号の頃からのお付き合いさせていただいているギタリストで、関東でMARIというバンドで活動するN様より、HIWATT LEAD50のメンテナンス依頼をいただきました。
   IMG_1957.jpg
1980年代のアンプですがまだまだ現役!ぶっといクリーン~クランチトーンが気持ち良いです。

EL34管2本を使用した50W出力のオールチューブアンプです。
   IMG_1958.jpg
インプットジャックの接触不良、プレゼンスポットが効かない、動作不安定との事でお預かりしました。
   IMG_1959.jpg
内部はとってもシンプルで回路も追いかけ易いです。
ポットがひとつ異なった形状の物に交換された形跡があります。

インプットジャックにはREANの物が使用されていましたが、端子の酸化により接触不良が起きていましたので交換します。
   IMG_1961.jpg
この写真では右から2番目にあるプレゼンスポットは内部でワイパー端子浮きと共に基板パターン剥がれも起きており、回路から浮いてしまった状態でした。
   IMG_1960.jpg
併せてチェックしていると、右端のマスターヴォリュームも破損寸前でしたので、この機会に交換してしまう事にしました。

ジャックは基板直付けタイプが入手出来なかったのでCLIFF製のハンダラグ端子の物にワイヤーを付けて交換。
   IMG_1998.jpg
グラつきなどはありません。
ポットも基板直付けで希望抵抗値は簡単に手には入らなかったので、ワイヤーで接続する方式に変更しました。
   IMG_1997.jpg
部品自体の耐久性は高い物を使用しています。

部品を交換して動作チェックをしているとパワー管がやけに赤熱するのでおかしいなと各部電圧測定をしてみるとバイアス電圧が大幅に浅い!
危うく真空管が壊れるところでしたので、しっかりとバイアスを調整して完了です。

そして、このアンプは2チャンネル構造なのですが、リードチャンネルは殆ど使用していないとの事でした。
しかしフットスイッチを接続しない状態ではリードチャンネルがチョイスされる構造でしたので、プラグを内部ショートさせてクリーンチャンネル固定にする部品を作成しました。
   IMG_1999.jpg
フットスイッチを使ってチャンネル切り替えがしたければプラグを抜いてフットスイッチを接続すれば良い状態になっています。

これからのバンド活動でまた活躍してくれると良いですね。
経年で緩くなっているプリ管ソケットも次回のメンテナンス時には交換してしまうのも手ですので、その際はまたご相談下さい。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
FNDER USA HIGHWAY ONE STRATOCASTER HSSの全体調整
今回は熊本で活動するバンドne-co...のギタリスト様よりご依頼いただいたFNDER USA HIGHWAY ONE STRATOCASTER HSSの全体調整です。

毎週のようにライブを行っているとの事で、なかなかメンテナンスにお預かり出来る時間が取れず、また交換部品の取り寄せにも時間がかかり…
   IMG_1881.jpg
一度見せていただいて、必要な部品を調べて発注し、部品が届いたところでギターをお預かりして即作業に取り掛かるという流れで納期に間に合わせました。
(それでもライブの前日にギリギリ納品)

ラージヘッドスタイルが特徴的ですが、様々な時代の特徴がミックスされた現代的なギターです。
   IMG_1884.jpg
ナットは1&6弦側が高い不格好な状態でしたので、削って整形を行いましょう。
   IMG_1885.jpg
指板エッジは工場出荷時より既に若干丸められているのですが、フレット擦り合わせも同時に行うため、併せてフレットと指板エッジの面取りも行います。
   IMG_1886.jpg
ヴィンテージスタイルのプレスサドルは錆が酷くて回らないネジもありましたし、安定性の面でスティールのキャストサドルへ変更する事になりました。
   IMG_1882.jpg
コントロールはスタンダードなスタイルから変更し、オーナーの希望に合わせたカスタムワイヤリングを行います。
   IMG_1883.jpg
ピックガードを開けてみましたところ、配線はぐちゃっと詰め込まれ、今まで何度かハンダ付け作業を行われた感がありました。
   IMG_1887.jpg
各ポットの背中が黒い配線でつながれていた点は最低限OKといった感じです。
   IMG_1888.jpg
キャビティ内には菊ワッシャーが落ちていました。
以前に何か作業を行った時に忘れたのでしょうか?
   IMG_1889.jpg
一歩間違えるとショートの原因にもなるのでこういう忘れ物は絶対ダメです。

今回はリアのハムバッカーをRailhammer Pickupsの中でもハイゲインサウンドのAnvilという物に交換すべく、お持込みいただきました。
   IMG_1890.jpg
ピックガードの開口形状がオープンハムバッカー専用になっていたので、カバードに合うようにピックガードを削って、マウントネジ穴も新たに開ける必要がありました。

ササッと導電塗料を塗ってアースラグを接続。ブログでは何度も登場するいつもの作業ですね。
   IMG_1891.jpg
ピックガード裏側にはアルミテープを貼り込み、配線完了。
   IMG_1893.jpg
全ての電装部品はこのタイミングで全て新品に交換しました。
ブリッジサドルもブロック状の物に交換されています。

ピックアップも交換して弦を張りました。
   IMG_1895.jpg
低音弦の音像がボヤケないので、歪ませて刻むようなリフを弾いててもしっかりと音が立ちますね。

コントロールは特徴的な内容になっています。
   IMG_1897.jpg
右側からハムバッカーヴォリューム、シングルコイルヴォリューム、マスタートーンとなっています。
レバースイッチはフロントとセンターのシングルコイルを切り替える3wayで、ミニトグルスイッチはハムバッカー回路とシングルコイル回路を切り替える役割です。

ブリッジサドルはキャストタイプの方が弦の横ズレも少なくて良いと思うのですが、サウンド的には倍音が減ってタイトな方向に変化しますね。
   IMG_1896.jpg
サドルのイモネジが飛び出さないので、激しいピッキングでもネジで手を切る危険性は減ります。

ナットの溝切りと外形を整えて磨きました。
   IMG_1899.jpg
擦り減っていたフレットも、擦り合わせによってレベルが揃い、弦高を下げても音詰まりし難いコンディションに戻りました。
   IMG_1898.jpg
全体的にワックス掛けを行って完成です。
   IMG_1894.jpg
見た目はハムバッカーが乗ったストラトですが、中身はオーナーが求める操作性を具現化したライブギアに生まれ変わりました。
これからもライブで音源で活躍してくれることでしょう。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp