機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
AMPEG JET AMPにスピーカー入力ジャック取り付け
今回は旧屋号時代からメンテナンスを何度もさせていただいている、AMPEG JET AMPにスピーカー入力ジャック取り付けを行いました。
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正式な年式は失念しましたが、1950年代末から60年代初めの頃のアンプです。
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私がお茶の水の某楽器店勤務時代にお買い上げ頂いた懐かしい一台なのです。

電源スイッチ不良や、電源コンセント破損などにより、都度修理をさせていただいています。
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今回は熊本まで郵送していただきましたが、届いたらスピーカーへ接続されている配線がちぎれていました。
もう一本も今にも切れそうな首の皮一枚でつながっているような状態でした。
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今回はこのコンボアンプをスピーカーキャビネットとして使用出来るようにしたい、との事で外部入力端子を増設する事にします。
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内部は超シンプルですが、不具合もなくまだまだ使えますね。

スイッチ付きジャックを用いてスピーカーへの接続ラインを切り替えるように配線しました。
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これだけヴィンテージのアンプに穴を開けたりの加工は避けたい、との事でアルミ板を切り出してバックプレートに木ネジで留めました。
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小さなネジ穴は開きますが、取り外したとしても表から見ても変化は無い状態に戻せます。
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このAMPEGアンプの上に小型のヘッドを載せて、1発のキャビネットとして使用する事になります。
ジャックにヘッドからの出力をスピーカーケーブルで接続したら外部入力がONになります。
その際はAMPEGの方は必ず!電源を切って下さい。

このような改造を行って、スピーカーのワッテージを超える入力による破損に責任は持てませんので、インピーダンスや入力レベルなどをご確認の上でご利用くださいませ。
不安な場合はお気軽にご相談下さい。

パネル作成&外部スピーカー入力ジャック増設 5000円でした。
アルミパネルを加工するのが一番大変だったかも(笑)
 


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JACKSON JE-1200(型番不明)の全体調整
今回はJACKSON JE-1200(型番不明)の全体調整です。
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このギターはリフィニッシュされていて、元々の型番なども不明なのですが、この特徴的なヘッド形状は一世を風靡したデザインです。
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ロックナットはケーラー製が搭載されていました。
テンションバーが一体になった構造です。
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チョーキングによってフレットの頭は扁平になり、ピッチが甘いサウンドになっていたので、今回はフレットの擦り合わせも行います。
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ブリッジも今となっては懐かしいですね。
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フロイドローズライセンスなのは違いないのですが、ファインチューナーが弦をロックするボルトと同軸上にあるデザインです。

キャビティを開けてみると…
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ハンダ付けは悪くはありませんが、キャビティ内に貼った銅箔やアルミ箔テープがきちんと導通しておらず、グラウンドへも接続が甘い状態でしたので、全て剝して導電塗料に置き換えていきます。

シングルピックアップキャビティは銅箔、ハムバッカーキャビティにはアルミ箔が使用されていました。
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アルミに通常のハンダはつかないのに、導通させようと努力した跡として銅箔テープにハンダが乗っていました。
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こちらの銅箔はハンダ付けされておらず、完全に浮いてしまっています。
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全て剝して、残った糊も除去して導電塗料を塗りました。
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元々はピックアップセレクターにミニトグルスイッチを3つ搭載したモデルだったようですが、リフィニッシュ時に穴埋めしつつ5wayレバースイッチへ変更されていました。
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この導電塗料を塗布し終わった後にフレット擦り合わせを終わらせています。
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フレットの頭が台形から山形になって、ピッチの整ったサウンドになります。

ブリッジも一度バラして洗浄した後に組み立てています。
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ナイフエッジには摩耗や荒れが生じやすいので、この時点でしっかりと研いで点接触になるように復活させます。

部品の交換と共に内部配線もやり直しました。
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搭載されていたミッドブースター基板はいじられて定数などがおかしな事になっていたので修正しつつ組み付け。
トーンノブを引っ張るとブースターがONになります。
真ん中のノブがミッドブーストコントロールで、ブーストの周波数帯を動かすような感じの変化をします。

弦高を低めにセットしても音詰まりが気にならないところまで持っていけました。
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フレットの高さがきちんと揃っている事はかなり重要です。

向きは逆ですが、一番手前にあるトーンノブを引っ張り上げた状態。
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この状態でブーストONです。
万が一の電池切れの時もプレイを続けられるよう、トゥルーバイパスになっています。

全体的にワックスを掛けて磨いて完成。
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リフィニッシュされた際の塗料が良くないのか、全然硬くなくて強く押せば跡は付くし、スタンドと当たる部分は変色するような気を遣うギターでした。
柔らかい塗装は高音域を吸ってしまって抜けてこないサウンドになりがちです。
その点を踏まえて内部部品の選定なども行いましたが、本来は…再度ちゃんとリフィニッシュという事も必要かなと思います。
安いコストではないので、今回の状態で使ってみて更に気に入るようなら検討されるかもしれませんね。

・全体調整・ノイズ処理 15000円
・フレット擦り合わせ 10000円
・VOL.POT 1000円
・SW付きTONE POT 2000円
・MID BOOSTER用POT 600円
・ELIXER 09-42弦 1500円

合計30100円(別途消費税がかかります)でした。
これから弾き込んで、ピックアップ交換も視野に入れていってもらえると良いですね。


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FENDER USA AMERICAN VINTAGE SERIES 1962JAZZMASTERの全体調整
今回はFENDER USA AMERICAN VINTAGE SERIES 1962JAZZMASTERの全体調整です。
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しっかりと使い込みつつ、大事に育てられている事が解ります。

ブリッジはムスタング用のバレルタイプサドルに交換され、弦の横ズレを防ぐと共に、バズストップバーも取り付けられていました。
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指板エッジはアメリカンヴィンテージシリーズの定番量な面取りですが、もう少し追加したいですね。
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フレットは部分的に減り、ハイポジションではチョ-キングにより平らにすり減っていました。
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今回は全体調整と共にフレットの擦り合わせも行って快適なコンディションに持っていきます。
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部分的にへこんだフレット頂点↑
フレットの頂点が平らに減っているハイポジション↓
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ピックガードを開けると、真鍮板をプレス加工したシールドが搭載されていました。
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この真鍮板とボディの隙間などで細かいビビリ音が発生してハウリングにつながったりするので、撤去して導電塗料に切り替えます。
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コントロールキャビティの真鍮板を外してみると、弦アース配線が何となく入れられていましたが、しっかり接続はされておらず危ない状態でした。
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導電塗料を塗るために内部の塗装を落としてマスキングを行います。
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導電塗料を塗ってグラウンド配線をしっかり行っておきました。
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ピックアップ下の真鍮板はボディに向かってスポンジで押し付けられるのでビビリ音の影響も少ないのでハンダポイントとして再利用しました。

ピックアップコイルはいつものように側面に銅箔テープによるシールドを行っていますが、上部への面積が大きいため、ポールピースを避けたボビン上部は同じくシールドしました。
(底側は導電塗料や真鍮板によるシールドが得られます)
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アッセンブリのワイヤリングにはBELDEN8503を主に使用し、グラウンド線と信号線をツイストして配線しています。
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プリセットコントロール部分も配線をし直しています。
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フレット擦り合わせも完了して指板も磨いて滑らかな手触りになりました。
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作業中は粉まみれのため、また写真はありません(笑)
指板エッジもお預かり時と比べると少し追加で丸めてあります。
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全体的にワックス掛けを行って完成です。
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お預かり時よりも弦高を下げつつ音詰まりも解消されて、とってもローノイズ!なギターになりました。
またこれからもフレットがすり減るぐらいに沢山弾いていっていただきたいですね。


全体調整・ノイズ処理 15000円
フレット擦り合わせ 10000円
モノラルジャック 400円

合計25400円(税別)でした。

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