機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER JAPAN JG66の全体調整
今回もFENDER JAPAN JG66の全体調整です。
JG66は今までも何本も入ってきているのですが、今回はまた大幅な改造を行います。
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全体的に使用感が満載のくたびれた状態でした。
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クロームメッキされた金属パーツはすすけてしまっていますので、可能な限り磨いて奇麗にしましょう。
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お預かりした時点でプリセットコントロールは配線が既に外されていて、ダミーになっていました。
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フレットや指板エッジはフェンダージャパンではお決まりの面取り量なのですが、角張っていると感じますので面取りを行っていきます。
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ブリッジはムスタングの物に交換されており、かつバズストップバーも追加されて弦の横ズレを極力防ぐようになっていました。
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しかしバラしてみてびっくり!
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サドルの高さを調整するためにカッターの刃が敷かれていました…凄い事する人もいるもんだ。

導電塗料を塗るためにひとまずバラしていきます。
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ポットも交換されて、トーンはカットされ…配線はイモハンダでしたし仕様も変更するので全て取り外します。
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あっという間にワックス掛けと導電塗料塗布は済ませた状態です。
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コントロールプレートには穴をひとつ追加して、2ヴォリューム&1トーン仕様に変更。
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そのため小型のポットを使用して詰め込んでいます。

音詰まりするくらいにすり減ったフレットは、擦り合わせを行います。
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エッジ面取りと共に、擦り合わせも完了しました。
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フレットもピカピカになるまで磨いています。
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そしてピックアップセレクターはレスポールのようなトグルスイッチに変更するため、イケベ楽器から販売されているプレートを手配して交換しています。
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スライドスイッチはオリジナルのローカットスイッチ用ですが、今回はスイッチを取り付けて配線はしないダミー状態にしてあります。

ノブは当然このメタルドームノブですね、ここまで来たら。
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そう、カート・コバーンのジャガーに似せた仕様にとの希望でした。

今後、ハムバッカー搭載のためにボディやピックガードの加工を行うかもしれませんが、ひとまずはこれで納品となりました。
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裏に貼られていたシール類も全て奇麗に剥がしてあります。
普段、レスポールを使用されている方でしたので、仕上がり後もそのシングルコイルの低音の出方の差に音作りで苦労されていましたが、少しずつ慣れていけると良いですね。


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Rock'n Roller(GRECO) RIC4001 TYPEの全体調整
今回は懐かしくも、今も根強い人気を誇るRock'n Roller(GRECO製) RIC4001 TYPEの全体調整です。
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パッと見るとリッケンバッカーの4001のようなルックスですが、細かいところには相違点が見られます。
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トラスロッドカバーも本家とそっくりなデザインでRock'n Rollerになっています。

ナット溝は強烈に高過ぎたため、正しい深さまで溝切りを行います。
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ネック捩れとフレット減りにより弦高をかなり上げないと音詰まりが出る状態でしたので、今回はフレット擦り合わせにてレベルを合わせます。
次回はフレット交換と共に指板修正を行う事になるでしょう。
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汚れて艶の無くなった金属パーツは、一度バラして可能な限りクリーニングを行います。
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オリジナルはスルーネック構造ですが、このベースはボルト止め構造になっていました。
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既にジャックプレートを取り付けるネジを止めてしまっていますが、お預かり時はこのネジ紛失によりガムテープでボディに留められていました。
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ガムテープの糊跡は奇麗に除去します。

パーツを全て外して、ノイズ処理の準備に取り掛かります。
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ネックジョイント部分はポケット内部のかさ上げと共に平面出しなどを行い、タイトにジョイントするようにしました。
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リアピックアップキャビティは埃まみれでしたので、しっかりとクリーニングを行って導電塗料を塗り込みます。
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コントロールキャビティ内には炭素系の導電塗料が塗られていたのですが、中途半端だしグラウンドには接続されて無いしで、全くもって無意味でしたので…
これも一度削り落してから、新たに塗り直します。
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こちらは取り外したアッセンブリ。
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今にもちぎれてしまいそうな危うい配線箇所が多々ありました。

導電塗料を塗って、乾燥後にブリッジパーツなどを組み付け。
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新たに組み直したアッセンブリ。
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ピックガード裏側のノイズシールドテープや、ポット間のグラウンドをつなぐAWG16のOFC線など、いつものスペックです。

指板エッジは角張り、フレットは摩耗したネックです。
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フレット擦り合わせとエッジ面取りを施して蘇りました。
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判りにくいかもしれませんが、当初よりは弦高が大きく下がっています。
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黒色は傷も打痕も目立つので、全体的に念入りに磨いてワックスをかけました。
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当初のくすんだ艶よりは見栄えも良くなったと思います。
錆びて潰れたネジも多々あったので、この際殆ど全てのネジをステンレスに交換しています。

全体調整・ノイズ処理(ベース) 16000円
フレット擦り合わせ 10000円
MONOジャック 400円
ダダリオ 45-105ニッケルワウンド弦 2000円
ステンレスネジセット 1000円

合計29400円でした。

これからリハーサルで、ステージで、バリバリ弾き倒してくれると良いなと思います。



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YAMAHA AD-10(ANALOG DELAY)のモディファイとノックダウン
今回は大手術でした。
エフェクターのケース入れ替え作業をノックダウンと言うのですが、大抵はオリジナルよりも大きなサイズになるし、かかる費用の割には効果が薄いと感じていまして、あまりオススメしてこなかったのが本音です。

ただ、とにかくこのペダルの音が好き!という熱意に負けまして…オリジナルと殆ど同じサイズのダイキャストケースを入手出来た事もあり、取りかかる事になりました。

こちらが作業前。
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YAMAHAの一時期のペダルに統一デザインとして採用された特徴的なルックスですね。

電源はAC100V駆動なのですが、このペダルは以前のオーナーによってコネクターピンを抜いて、内部で電源トランスに直接結線されていました。
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手作業の配線が時代を物語りますが、これを新しいケースに収めるために、配線の位置などを仔細にマークしておきます。
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現物合わせで寸法を割り出しては穴あけして組み込み確認を繰り返して、必要な穴を全て開けました。
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いつものように四角い穴はヤスリ作業なので、この角穴を開けるのが一番大変でした。
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基板の余分な部分は切り取ってやすりで寸法を整えます。
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ポットやLEDなどへの配線は既に一部取り外している部分もあります。
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基板上のコンデンサ類はオーバーホールと共に配置変更も必要なのでこの後で部品交換も行いますが、ひとまずケースに基板が入るところまできました。
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この後で更に余分な部分を削ったりして整えます。

ポットやLED、ジャックなどを仮組みしてみて、きちんと裏蓋が閉まる高さに収まっているかを確認します。
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オリジナルは4ノブですが、INPUT LEVELはいつも全開という事なので内部固定の上、3ノブで作成しています。

上の写真と比べると基板が更に削られている(大きなコンデンサが外されて、その横のコネクタピンも撤去しています)事が判りますね。
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しっかり収まる事を確認したら塗装に進みます。
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モビルスーツのキュベレイをイメージしたホワイトにピンクのワンポイントという希望に沿って塗装しつつ、オリジナルのようなラインも欲しいという事でこのような感じにしてみました。

裏蓋までラインが途切れずに、ぐるっと一周するように塗装しました。
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塗装乾燥後に組み込み。
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こちらの写真ではコンデンサ類の交換やLED明るさ調整のための抵抗交換なども済んでいます。

気になる表情はこんな感じになりました。
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白下地にピンクを塗って、マスキング後に白を再度塗っているので、白部分もうっすらとピンクがかった色合いになっています。
ネジ類は艶消し黒にする事で、モビルスーツの機械感に一役かっています。
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電源ケーブルはアンプやパソコンなどで一般的な台形型の3ピンタイプに変更しました。
L字の電源ケーブルなどもあるので、ボード内配置にも自由度が増しますね。

これから活躍してくれると嬉しいですね。



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