機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
BACCHUS WL001-EWにプリアンプ搭載
今回はBACCHUSブランドで、フィリピンで製造をするグローバルラインの中で限定モデルだったWL001-EWにプリアンプを搭載しました。

ブビンガ材をトップに貼ったアルダーボディが目を惹くエキゾチックウッドシリーズです。
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今回はプリアンプ搭載にあたり、電池を搭載する必要があるため、このボディバックに切削を行って電池ボックスを取り付ける事にします。
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バルトリーニのピックアップが搭載され、コントロールはスタンダードなジャズベースながら、トーンノブを引くと2つのピックアップが直列に接続されるスイッチがポイントです。
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国産の同社製品は「素晴らしい!」と感嘆するぐらい丁寧なワイヤリングが行われていますが、このモデルに関しては…
まぁしっかりつながっているしね、という感じでしたが、価格を考えると驚異的に良いです。
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ひとまずバッテリーボックスキャビティ切削のために、部品類を全て外してトリマーで切削。
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内部に目止め塗料を塗って、バッテリーボックスを取り付け。
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ステンレスプレートで出来たESP製を採用しました。

そしてプリアンプにはバルトリーニのNTBTを搭載。
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キャビティが狭いところに、プリアンプON/OFFと、ピックアップの直列スイッチまで搭載するという事でワイヤリングは神経を使いました。
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プリアンプのゲイン調整トリマーはコントロールプレートを裏返さなくても、ネジを外して少し持ち上げたら横からドライバーで回せるような位置に設置しました。
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コントロールはフロントVol.(プリアンプOFF)、リアVol.(ピックアップ直列)、トレブル、ベースの4ノブになるため、プレートも5穴の物に交換しています。
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各部品を組み付け直して、弦高など基本的調整を行って完成です。
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頻繁にノブを調整しながら手元で多彩なサウンドを作り出すプレイをされる方なので、これで今までの使用方法も出来つつプリアンプのサウンドも得られてお喜びいただけました。

ジャズベースのキャビティにプリアンプと多くのコントロールポットをインストールするのはチャレンジングですが、Studio GREAMとしても得意とするワイヤリングなので、毎度燃えますね。


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IBANEZ RG53の全体調整・ノイズ処理
今回はまた古いギターですね、IBANEZ RG53の全体調整・ノイズ処理です。
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レギュラースケールで24フレットのストラトといった感じです。

ヘッドも含めて、細かい傷はありますが、全体的に綺麗なコンディションでした。
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指板ツバ出し無しの24フレットネックなので、フロントピックアップが一般的なストラトよりもブリッジ寄りに設置されるため硬めなサウンドです。
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指板エッジは角張っているので、定番の面取りを行っていきます。

トレモロキャビティの蓋は欲しいとの事で、今回はピックガード素材から切り出して作成します。
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ジャックにはダイレクトマウントジャックが使用されていましたが、サビとガリが目立ったので交換する事になりました。
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ピックガードを開けてみると、そこには弁当箱ザグリと、何のために貼られているか解らないアルミテープが!
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キャビティ内の塗装を削り落して、いつものように導電塗料を塗っていきます。
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今回は2ノブ&レバースイッチのコントロールから、3ノブ&3トグルスイッチへの変更したいというご希望でしたので、ピックガードを作成しました。
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素材はオリジナルと同様の艶有り黒1プライですが、若干厚みが増しています。
(保護フィルムが貼ってあるので鈍い色合いに写っています)
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ピックアップはEMG-SAセットをお持込みいただきました。
ノブはひとまず何でも良いという事で、エフェクターに使用している物をひとまず取り付けしてみました。
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コントロールはマスターVol.、EMG-SPC(ミッドレンジブースター)、マスターToneという並びになっており、ミニスイッチで各ピックアップを個別にON/OFFするスタイルです。
セットに入っている配線は一般的なストラトを想定した配線長さにプレカットされているため、今回のレイアウトでは長さが足りずに苦労しました。
ストックしているEMG純正配線に入れ替えたりを組み合わせながら適正な長さを作って配線しています。
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EMGピックアップは電池が必要なのですが、今回は9V電池を2本使った18V駆動出来るようなバッテリーボックスを設置します。
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バッテリーボックスが収まるサイズにボディを掘り込んで取り付け完了です。
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トレモロスプリング部分の蓋はピックガードと違い、艶消し黒素材で作成しました。

作業中に依頼者様より「9Vと18Vが切り替え出来てサウンドの違いを簡単に確認出来るようにするのは可能か?」とのお問い合わせをいただきまして…
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不意に切り替わらないようにスイッチの頭は少し奥まった高さにした上で、電圧切り替えスイッチをジャックプレートに増設しました。
また、2つあるうち片方の電池を使わないで9Vにする方法だと電池の減り方に差が出るという状態になりますので、直列と並列を切り替える方式にして、常に両方の電池が使用されるようになっています。
これにより並列9Vにすると電池は約2倍長持ちするという事になります。
(スイッチ切り替え時には大きなポップノイズが発生するので、必ずアンプの出力はOFFにした状態で切り替える必要があります)

指板やフレットエッジも定番の面取りを行って磨きあげました。
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フラッシュの関係で白っぽくなってしまいましたが、実際は滑らかな手触りです。

全体的なワックスがけを行って微調整して完成です。
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この独特なトレモロユニットはナイフエッジが丈夫ですし、弦はサドル側から入れてブロックの溝に引っかけるスタイルで面白いなと思いました。
取り付け時に左右にズレが発生しやすいので注意が必要ではありますが…

バッテリーボックスを掘ったり、全体調整を行ったり、ピックガードを作成したり…作業工程が多かったので高額な作業になってしまいましたが、納品後にお喜びいただけてほっと一安心です。

これから沢山弾いていただけると嬉しいですね。



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