今回はDANELECTRO Double Neck6-12の改造です。
既にオーナーによって色々と手を入れられていましたが、木材の切削やワイヤリングなど時間や作業工具の都合で手が回らない部分をご依頼いただきました。

6弦と12弦のダブルネックですね。

このギター、オリジナルではピックアップセレクタースイッチ、二段積みになった6弦と12弦それぞれのヴォリュームとトーン、どちらのネックを使うかを選択するスイッチで構成されており、ジャックはボディ側面に用意されていました。
しかし使い勝手が悪いとの事でオーナー自ら改造を施され、ピックアップセレクター、マスターヴォリューム、マスタートーン、アウトジャックという構成になっています。

12弦側のホーン部分に移設されたスイッチで、どちらのネックを使用するのかを切り替えます。

このスイッチの裏蓋は製作途中との事。

コントロール部分はとても整然と配線されていましたが、この部分から先のホーン部スイッチまでピックアップの各リード線を延長してある作りのため、ノイズが乗り易く改善の余地があるなと感じました。

元々トグルスイッチがあった12φ穴はエポキシ樹脂で埋めて10φに開け直しされていました。

サイドのジャック穴は木材で綺麗に埋めた後に黒で塗装してあるし、一見すると判らないような完成度で驚きました。

6弦側のネックヒール部は滑らかに削った後に、取り付けボルト穴位置も変更して塗装までしてありました。
今回は6弦側にSeymour DuncanのSLD-1n/SLD-1bが搭載されていましたが、このピックアップを12弦側に移動しつつ6弦側にはキャビティのザグリを入れてSTK-P1n/STK-P1bを搭載するという事になりました。

作業する上で邪魔になってしまうネックやブリッジなどを全て外して、P-90のテンプレートを当ててキャビティを切削。

フロントとリアで弦高とピックアップの飛び出し量を計算しつつ、掘る深さを変えてあります。

ピックガードもそのままではピックアップに当たってしまうので、キャビティ縁にぴったり合うように切削。
リップスティックピックアップはスラントして搭載されていましたが、P-90は一般的なマウント角度にしました。

ネック切り替えスイッチまでは6芯シールドの配線を使用してノイズ対策を行っています。
コントロールキャビティ内にラグ端子を立てて各ピックアップのワイヤリングを行う事で、今後のピックアップ交換時に配線を延長する必要もなく、またノイズも乗りにくい仕様にしています。

元々、6弦と12弦での出力差や音質の差が問題になっていたのですが、今回のピックアップ変更により使える仕様になった!と感想をいただきました。

リップスティックピックアップのクロームメッキカバーに合わせて、今後はP-90のカバーをクロームメッキ仕様に変更されるとの事。
仕上がりが楽しみですね。
お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪
Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM
mail to → info_gream@ybb.ne.jp
既にオーナーによって色々と手を入れられていましたが、木材の切削やワイヤリングなど時間や作業工具の都合で手が回らない部分をご依頼いただきました。

6弦と12弦のダブルネックですね。

このギター、オリジナルではピックアップセレクタースイッチ、二段積みになった6弦と12弦それぞれのヴォリュームとトーン、どちらのネックを使うかを選択するスイッチで構成されており、ジャックはボディ側面に用意されていました。
しかし使い勝手が悪いとの事でオーナー自ら改造を施され、ピックアップセレクター、マスターヴォリューム、マスタートーン、アウトジャックという構成になっています。

12弦側のホーン部分に移設されたスイッチで、どちらのネックを使用するのかを切り替えます。

このスイッチの裏蓋は製作途中との事。

コントロール部分はとても整然と配線されていましたが、この部分から先のホーン部スイッチまでピックアップの各リード線を延長してある作りのため、ノイズが乗り易く改善の余地があるなと感じました。

元々トグルスイッチがあった12φ穴はエポキシ樹脂で埋めて10φに開け直しされていました。

サイドのジャック穴は木材で綺麗に埋めた後に黒で塗装してあるし、一見すると判らないような完成度で驚きました。

6弦側のネックヒール部は滑らかに削った後に、取り付けボルト穴位置も変更して塗装までしてありました。
今回は6弦側にSeymour DuncanのSLD-1n/SLD-1bが搭載されていましたが、このピックアップを12弦側に移動しつつ6弦側にはキャビティのザグリを入れてSTK-P1n/STK-P1bを搭載するという事になりました。

作業する上で邪魔になってしまうネックやブリッジなどを全て外して、P-90のテンプレートを当ててキャビティを切削。

フロントとリアで弦高とピックアップの飛び出し量を計算しつつ、掘る深さを変えてあります。

ピックガードもそのままではピックアップに当たってしまうので、キャビティ縁にぴったり合うように切削。
リップスティックピックアップはスラントして搭載されていましたが、P-90は一般的なマウント角度にしました。

ネック切り替えスイッチまでは6芯シールドの配線を使用してノイズ対策を行っています。
コントロールキャビティ内にラグ端子を立てて各ピックアップのワイヤリングを行う事で、今後のピックアップ交換時に配線を延長する必要もなく、またノイズも乗りにくい仕様にしています。

元々、6弦と12弦での出力差や音質の差が問題になっていたのですが、今回のピックアップ変更により使える仕様になった!と感想をいただきました。

リップスティックピックアップのクロームメッキカバーに合わせて、今後はP-90のカバーをクロームメッキ仕様に変更されるとの事。
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今回はご自身でも試行錯誤して改造を重ねたGIBSON LP-GOTHICに更なる大改造を施しました。
GOTHICシリーズはブラックで統一されたカラーリングとシンプルなルックスで数種類のバリエーションがありました。

ポジションマークも専用の星と月をモチーフにしたデザインです。

が、あれ??ブラックじゃなかった??
どーーーーん!!

ご自身でボディトップに合皮の蛇柄シートを貼った、目立って仕方ないハードな仕様になっていました。
表面のデコボコまで再現されており、クオリティ高いです。

ブリッジの金属パーツはヤスリをかけてメッキを剥がしてありました。
ボディバックの塗装も剥がして、ニスによる自家塗装がされていました。

その際にネックグリップとヒール削り加工やウエストコンター加工も施されていました。
改造ベースで躊躇なくチャレンジされていますが、結構綺麗に仕上がっています。
このギターにワイヤレス送信機を組み込みつつ、コントロールも1ヴォリュームとピックアップセレクターのみという、実戦仕様にしていきます。

ボディにワイヤレス送信機を埋め込むためにトリマーで切削を行ったら…
ウェイトリリーフが施された9チーズホールボディでした。

実際にはこのような重量調整穴が開けられています。
バッテリーボックスを掘るスペースに悩んだ結果、バックプレートに掘る仕様にしました。

切削が終わった後で、目止め塗料や導電塗料を塗っていきます。

コントロールキャビティの使わないポット穴は埋めたり、部品を取り付けするために必要な深さまで掘り足している部分もあります。

作業途中が無いですが、配線完了はこの状態。

LINE6 G30ワイヤレスユニットは単三電池を2本使用するのですが、今回は楽器では一般的な9V電池を使用する方式にするべく、内部で3Vを生成する回路を作りました。
そして仕上がった状態はこのようなルックスに!

フレットエッジ、指板エッジも面取りして柔らかい握り心地に仕上がっています。

元々のピックアップ切り替えスイッチがあった位置には別のトグルスイッチを搭載し、フロントピックアップのワイヤリングをシリーズ/スプリット/パラレルと切り替え出来るようになっています。

こちらのコントロールは、ピックアップセレクター、マスターヴォリューム、ワイヤレスユニットON/OFFのスイッチというシンプルコントロールです。

ピックアップの下にはLED基板を設置。

ピックアップキャビティ側面にはアルミテープを貼って、LED光が反射するようにしてみました。

ワイヤレスをONするとLEDが点灯するように配線していまして、ライブで目立つこと間違いなしです!

LEDを明るくすると目立つけど、消費電流も多くなるので…
バッテリーボックスを開けたら見える青いつまみがLEDの明るさ調整用です。

暗めにすると9Vバッテリーで4~5時間はもつのですが、MAXに明るくすると3時間程度まで減ってしまうのです。
とはいえ、ライブ前日に電池を交換したらリハーサルと本番でも充分いけると思うので、明るくして目立っちゃうのもアリですね。
バックプレートはワイヤレスユニット用に合わせて、全てのパネルを艶消し黒で作成しました。

元の面影は全然残っていないGIBSON LP-GOTHICですが、手放せない愛機になったようで作業を担当させていただいた私も一安心です。
フレットやナット減りに加えて、TOMブリッジの軽い湾曲も見受けられるので、次回はそれらの修理で担当させていただけると良いなと考えています。
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GOTHICシリーズはブラックで統一されたカラーリングとシンプルなルックスで数種類のバリエーションがありました。

ポジションマークも専用の星と月をモチーフにしたデザインです。

が、あれ??ブラックじゃなかった??
どーーーーん!!

ご自身でボディトップに合皮の蛇柄シートを貼った、目立って仕方ないハードな仕様になっていました。
表面のデコボコまで再現されており、クオリティ高いです。

ブリッジの金属パーツはヤスリをかけてメッキを剥がしてありました。
ボディバックの塗装も剥がして、ニスによる自家塗装がされていました。

その際にネックグリップとヒール削り加工やウエストコンター加工も施されていました。
改造ベースで躊躇なくチャレンジされていますが、結構綺麗に仕上がっています。
このギターにワイヤレス送信機を組み込みつつ、コントロールも1ヴォリュームとピックアップセレクターのみという、実戦仕様にしていきます。

ボディにワイヤレス送信機を埋め込むためにトリマーで切削を行ったら…
ウェイトリリーフが施された9チーズホールボディでした。

実際にはこのような重量調整穴が開けられています。
バッテリーボックスを掘るスペースに悩んだ結果、バックプレートに掘る仕様にしました。

切削が終わった後で、目止め塗料や導電塗料を塗っていきます。

コントロールキャビティの使わないポット穴は埋めたり、部品を取り付けするために必要な深さまで掘り足している部分もあります。

作業途中が無いですが、配線完了はこの状態。

LINE6 G30ワイヤレスユニットは単三電池を2本使用するのですが、今回は楽器では一般的な9V電池を使用する方式にするべく、内部で3Vを生成する回路を作りました。
そして仕上がった状態はこのようなルックスに!

フレットエッジ、指板エッジも面取りして柔らかい握り心地に仕上がっています。

元々のピックアップ切り替えスイッチがあった位置には別のトグルスイッチを搭載し、フロントピックアップのワイヤリングをシリーズ/スプリット/パラレルと切り替え出来るようになっています。

こちらのコントロールは、ピックアップセレクター、マスターヴォリューム、ワイヤレスユニットON/OFFのスイッチというシンプルコントロールです。

ピックアップの下にはLED基板を設置。

ピックアップキャビティ側面にはアルミテープを貼って、LED光が反射するようにしてみました。

ワイヤレスをONするとLEDが点灯するように配線していまして、ライブで目立つこと間違いなしです!

LEDを明るくすると目立つけど、消費電流も多くなるので…
バッテリーボックスを開けたら見える青いつまみがLEDの明るさ調整用です。

暗めにすると9Vバッテリーで4~5時間はもつのですが、MAXに明るくすると3時間程度まで減ってしまうのです。
とはいえ、ライブ前日に電池を交換したらリハーサルと本番でも充分いけると思うので、明るくして目立っちゃうのもアリですね。
バックプレートはワイヤレスユニット用に合わせて、全てのパネルを艶消し黒で作成しました。

元の面影は全然残っていないGIBSON LP-GOTHICですが、手放せない愛機になったようで作業を担当させていただいた私も一安心です。
フレットやナット減りに加えて、TOMブリッジの軽い湾曲も見受けられるので、次回はそれらの修理で担当させていただけると良いなと考えています。
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