機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON CUSTOMSHOP 1957Les Paul Standard Gold Topの全体調整&ノイズ処理
今回はGIBSON CUSTOMSHOP 1957Les Paul Standard Gold Topの全体調整&ノイズ処理です。

いつも新しくギターを入手されると、まず全体調整!って感じでご依頼いただけているお客様なので好みも把握しており弦高などもスムーズに決まりますね。
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ボディバックには使用に伴う傷が点在しておりましたが、トップはとても綺麗で、前オーナーが大切に扱われてきた事が窺い知れるコンディションでした。

1998年製のGIBSON CUSTOMSHOPは当たり個体が多い印象です。
音がパーンッ!と前へ立ち上がってくる感じ。
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ナットは牛骨が使われていましたが、溝深さや幅がバラついていたのでオイル漬け牛骨に交換する事になりました。
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使用感に対してフレット減りは目立つ感じではなく、販売店での展示前にフレットすり合わせが行われているのかな、という印象でした。
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ピックガードとエスカッションとのこの隙間、気になりますね…
ピックガードを交換すると済む話ですし演奏上には何の問題も無い訳ですが。
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ブリッジは若干の曲りが生じていましたが、曲りなしの中古ブリッジをお持込みいただいたのでそれに交換しつつ調整を行う事にします。
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ボディバックの写真で白色が飛んでしまいました…傷が目立たないですね…
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キャビティ内のパーツは全て外して保管の上で、一式交換してしまいます。
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ピックアップキャビティ内にはボディトップとバックを接着した時の接着剤がベットリとはみ出したまま固まっていましたので、それらも綺麗に落とした上で導電塗料を塗っていきます。
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キャビティ内の塗料を剥がして、マスキングを行い塗料を塗り込みます。
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乾燥したらアッセンブリの組み込みを行います。
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ポットは選別して抵抗値マッチングを取ったセットで組んでいます。
また、配線キャビティ内壁すみずみまで導電塗料を塗るのは困難なので、シールド線を用いてノイズ対策を行っています。
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純正の被覆無し編組シールド線はゲインを上げた時にハウリングする原因になる事もあるので、お客さまからの希望が無い限りは基本的に使用しません。

ジャックプレートはクリーム色のプラスチックプレートなのですが、これがまたよく割れます。
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使用に当たってはオリジナルは外して保管して、金属プレートにした方が安心して使えると思いますのでオーナーに説明の上で交換させていただきました。

フレットエッジや指板エッジはバインディングがある訳ですが、ここを面取りして柔らかい握りになるようにしてありますので、太めのグリップのネックでも違和感なく演奏できると思います。
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こちらが持ち込みされたブリッジを使用して弦を張った状態。
まだ他の金属パーツとのニッケルメッキのくすみ具合の差がありますが、暫く弾いていると馴染みます。
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ナットはオイル漬け牛骨ブロックから削り出して作成。
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ピカピカに磨き上げていますが、無漂白素材とオイルの色合いのため飴色になっています。

全体的にワックスを欠けて、いつもの希望の弦高に調整して完成です。
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とても気に入っていただけたようで、最近レスポールはこればっかり使っている、というような感想をいただきました。
これから渋いルックスになるまで長く弾き込んでいっていただけると良いなと思います。


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ROLAND GP-8のモディファイ
今回は以前に書いたROLAND GP-8の内部バッテリー交換という記事を読まれてのお問い合わせでした。

昔、必死にバイトして買った思い出の機材との事。
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中には埃の堆積も無く、とても大切に保管されていたんだろうなと思う素晴らしいコンディションでした。

今回は定番の内蔵バッテリー交換に加えて、モディファイも行います。
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この黄色い部品が内部メモリー保存用のバッテリーです。
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実際に電圧測定をしてみたらまだ使えそうな電圧は残っておりましたが、今後ご自身で交換できるように定番電池であるCR2032へ交換する事になりました。
メイン基板を一度外して裏側のハンダ面にアクセスする必要があるので、交換自体は意外に大変なのです。
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無事に交換作業が完了しました。
そして併せてモディファイとしてこのMIDI INジャックを交換します。
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いきなり交換後写真ですが、三連ユニットになっているジャックアッセンブリを取り外して一部切断し、5pin DINから7pin DINソケットへ交換します。
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MIDI信号は5pinのうち3ピンしか使っていないのですが、そこに2ピン追加する事で外部電源供給も行う事が出来ます。
ROCKTRON製品では外部ペダルなどに電源供給も出来る7pinのMIDI IN端子を用意していますが、ROLANDとROCKTRONでは互換性がありませんし、ROCKTRONのMIDIペダルを使用したいとの希望でしたのでこのような改造となりました。
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外部供給電源はAC9Vの200mA以上が必要な訳ですが、この狭い1Uサイズのラックケースに新たにその電源を生成する回路を納める事が一番大変でした。
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2回路ある小型トロイダルトランスを輸入して、片側でAC9Vの125mA出力します。
これを並列に使って最大250mA確保できるので動作可能と判断して、コンデンサなどの部品移動により電源基板部に搭載するためのスペースを確保しました。
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専用の7pin MIDIケーブルも作成しまして、信号の受け渡しと共にMIDIコントローラーの電源も供給できるようになりました。
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専用ケーブルのみで接続している状態で、ROCKTRONのMIDIペダルの電源が入っているのが確認出来ると思います。
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納品後も、別途電源アダプターを持ち歩く必要が無くなり楽になりました。とお喜びの感想をいただけました。

このように「どうにか出来る?」という問い合わせは燃えますね。
割高な作業になってはしまいましたが、無い物が欲しいという希望を叶えるため、精一杯頑張りますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ。


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