機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
MAXON AD900の電源改造(12V→9V仕様へ)
今回は世界に誇る日本の電子機器メーカーであるMAXONが販売していたAD900というアナログディレイを改造します。
   DSC08338.jpg

メーカーホームページより詳細を抜粋します。
'70年代のディレイ効果サウンドを再現したエコーマシン。
スプリングリバーブ的なショートエコーと、丸みのあるテープエコー的なロングタイムエコー音はまさにアナログならでは。
ローノイズで、ジャンルを問わず使用できる本物のアナログディレイ、自信を持っておすすめできます。

◆ディレイタイム=40mSec~600mSec
◆入出力端子=INPUT/OUTPUT/DC.INPUT
◆コントロール=D-LEVEL/REPEAT/D-TIME
◆消費電流=28mA(DC12V)
◆電源/付属品=ACアダプターMAXON AC212R(12V/200mA)
◆寸法/重量=W117×D150×H60/500g

2003年05月 生産完了 


   DSC08339.jpg
上記の説明を見ても判るように、電源はDC12Vのセンタープラスという、エフェクターではあまり一般的では無い仕様です。
後発のAD999からはDC9Vセンターマイナスが使えるようになりましたが、そのサウンドの違いでこのAD900を愛用する方もいまだ多いようです。

今回はこのAD900を以下のような希望内容でモディファイしていきます。

・一般的なDC9Vセンターマイナスで使えるようにしたい。
・バイパス音が痩せるのでトゥルーバイパスにしたい。
・LEDは青色に変更したい。

早速開けてみます。
   DSC08340.jpg
お預かりした時にはLEDが故障のため点灯しませんでした。
エフェクトは問題なくかかっておりましたので、LEDが焼けたかな…

電源の極性を間違えた際に回路を保護する役割のダイオードが焼けていました。
   DSC08341.jpg
きっと以前に間違ってセンターマイナスのアダプターを一瞬接続してしまったのでしょう。
このダイオードが焼けた結果ショートしていたなら音は出なくなりますが、そうではなかったのでこのダイオードが欠損しつつも回路は動作する状態になっていました。
極性が逆のアダプターなどを再びつないだら今度はやばかったですね。

思うのですが、コンパクトエフェクターでも電源部分にブリッジダイオードを標準で搭載すればアダプターの極性は気にしなくて良くなるのに、メーカーが採用しない理由はなぜだろう…
部品コスト?それとも啓蒙の必要コスト?ダイオード通過で電圧が1.2Vほど下がる事への懸念?
実際はどれなのでしょうね。


さて、話が逸れましたがトゥルーバイパス化と電源部分の改造のため回路を全て取り外しました。
   DSC08342.jpg



早速完成写真に移ってしまいますが…
   DSC08345.jpg
フットスイッチの左側にあるのが電源回路です。
DC9VからDC12Vを作っていますが、実は付随してDC18Vも確保できるようにこの基板を作っている途中で…その案は不要になってしまったので予定よりも大きな基板サイズになっています(笑)
単純にDC12Vだけならこの半分ほどの大きさでおさまります。

その他、基板上の部品も交換し、ノーマルでは無かった大きなコンデンサを電源のノイズ対策として沢山追加しています。


裏蓋を閉めて、ステッカーを貼ったら完成です。
   DSC08353.jpg
「Studio GREAMで取り扱っているスイッチカバーを取り付けてほしい」と依頼されましたのでこのような出で立ちです。

今回のような内部クロックを用いる機器の電源にはノイズ対策がとても重要です。
入力するDC9Vがノイズまみれの電源だと結構な量で目立ってしまうので、このモディファイを行った後は今まで以上にクリーンな電源の確保が重要になってきますね。

トゥルーバイパス&回路モディファイ 12000円
電源回路変更(12V→9V使用) 13000円
フットスイッチカバー 1500円




お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック