機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER JAPAN PB62-70US/VWHの調整
今回は当ブログを見て、「自分のベースもばっちり調整をしたい!」ということで遠方よりご依頼いただいたFENDER JAPAN製PB62-70US/VWHの全体調整です。

シリアルナンバーから、
Crafted in Japan P0+5桁の数字なので 1999-2002年製のモデル。

お預かり時。
   DSC08644.jpg
傷や使用感も少なく格好も良いベースですね。

細かいところを見ていくと、ブリッジサドルは2弦だけ妙に飛び出しており、実際に2弦のオクターブピッチはかなり高かったです。
   DSC08645.jpg

チェックしてみて一番に違和感を感じたのはこの指板のエッジです。
   DSC08646.jpg
エラが張ったかのように尖っており、指への当たりが痛い状態でした。

弦を外して触ってみるとよりはっきりと張りが判ります。
   DSC08653.jpg

ナット溝も(外形自体も)少し高く、1フレットでは全弦でシャープしてしまっていたので、これも調整が必要です。
   DSC08652.jpg

ピックガードを外してみると、予想通りノイズ処理は無しです。
   DSC08650.jpg

配線が少ないのでとてもシンプルですね。
   DSC08648.jpg

ハンダ付けはしっかり導通しているし、「うわっ!なんじゃこりゃ!!」という状態では全然ありません。
   DSC08655.jpg
初心者向け的な扱いのギターも、これぐらいのハンダ付けはしてもらいたいです。

このアッセンブリはFENDER USAに準じたメーカー部品を用いつつ、Studio GREAMで選別した物を使用して組み立てます。

いつものように、ワックスがけと導電塗料の塗布を行います。
   DSC08657.jpg

導電塗料の乾燥後にマスキングを剥がした状態です。
   DSC08679.jpg

ピックアップの下には高さ調整が出来るようにハイトアジャスターを仕込みます。
   DSC08680.jpg
変な共振ノイズも出ないし、高さ調整も楽々出来るので個人的にはプレジションベース、ジャズベースには毎回搭載したいぐらい気に入っている部品です。

ピックガード裏にはアルミテープを貼り込み、ノイズをシャットアウトします。
   DSC08683.jpg
ポットはCTS、コンデンサはオレンジドロップ、ジャックはスイッチクラフト、配線材はBELDEN8503…どれも定番ですがハンダ付けの技術でサウンドが如実に変わるから面白い。

続いて、手に痛かった指板エッジをやすりで丸めていきます。
   DSC08663.jpg

仕上げのスチールウールまでかけたら、オレンジオイルで汚れを落とします。
   DSC08665.jpg

フレットは貴金属磨きで更に磨いてから弦を張ります。
   DSC08691.jpg
とっても握りが柔らかくなりました。

ナットの成型と溝切り加工も行います。
   DSC08685.jpg
完成までもうすぐです。

ブリッジはそんなに錆びなど浮いてはいなかったのですが、バラして磨きます。
   DSC08661.jpg

ポリッシュで磨いて組み立てて搭載しました。
   DSC08688.jpg
オクターブもこう揃っていると見た目にも違和感が無く安心です。

拭き上げて完成です。
   DSC08686.jpg
とってもパワフルでノイズレスな一本に仕上がりました。
…プレベ、いいなぁ…


・基本調整・ノイズ処理(ベース) 13000円

・ヴォリュームポット(CTS製の選別品) 1050円
・トーンポット(CTS製の選別品) 1050円
・トーンコンデンサ 840円
・スイッチクラフトMONOジャック 420円
・ピックアップハイトアジャスター 750円
・バレルノブセット(クローム) 1300円

合計18410円でした。


ネックのコンディションも良く、これから長く使っていけそうなベースになりました。
また使い込んでフレット交換等で再び作業が出来れば幸いですね。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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