機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
Paul Reed Smith NF3のピックガード作成・他
今回は熊本で活動するB'zコピーバンド「Gatherway」のギタリストIKEDA氏よりピックガード作成の依頼をいただきました。

私が東京にいた頃からエフェクターを使用していただいたりと、結構長いお付き合いをさせていただいております。

さて、今回のギターはPaul Reed SmithのNF3というギターです。
   DSC08759.jpg
Near Fieldと呼ばれる幅の狭いPRS社独自開発のハムバッキングピックアップが3基搭載されている事がモデルネームの由来です。

コントロールはヴォリューム、5Wayレバースイッチ、トーンとなっています。
   DSC08761.jpg
ポットは特注なのか、回転トルクがかなり軽い物が使用されています。

内部はボディ側にはノイズ処理の類は一切行われていませんでした。
   DSC08762.jpg

こちらはピックガード裏側。
   DSC08764.jpg
何度かハンダ付けをし直したような跡が見受けられますね。

実際に、過去にトーンのコンデンサをオーナー自身が交換されたりしたようです。
   DSC08765.jpg
配線は端子穴に通しただけのハンダ付けでしたので、これらも全てやり直しする事にしました。


今回は、
 ヴォリュームとトーンの間にピックアップセレクターがあるのは使いにくい。
 セレクター、ヴォリューム、トーンという並びに変更。
 ポットは回転トルクがもう少し重い物に変更したい。


という事でまずはピックガードを作成していきます。
   DSC08771.jpg
塩ビ板の黒白黒の3プライをコッピングソーでざっくりとピックガードっぽい形に切り出していきます。

オリジナルのピックガードと重ねて固定し、トリマーで外周を削っていきます。
   DSC08773.jpg
飛び出したベアリングが活躍します。

エッジ部分は斜め45度のテーパーが付いたビットに交換して削っていきます。
   DSC08774.jpg

ボディのザグリをトレースして、部品配置の位置決めを行い、穴あけを行いました。
   DSC08775.jpg
セレクタースイッチ部分は角度はそのまま、上部に平行移動したような作りです。

右側が今回作成したピックガード、左がオリジナルです。
   DSC08779.jpg
作成したピックガードは既にフィルムは剥がしてしまっていますが、ワックスがけを行ってより艶を長持ちさせるためです。

そしてピックガード裏側には念のためアルミシールドを施します。
   DSC08780.jpg

ハンダも必要最小限の使用に留めてあります。
   DSC08781.jpg
配線材はBELDEN8503を使用しましたが、オリジナルも結構良い配線材を使用していたと思います。

(配線材の種類が何だと拘るよりは、正しく絡げて、それを固定するために少量のハンダ付けする、基本的な技術を追求した方がサウンドは明らかに変わると思います)

そして、オーナー自身が交換したとの事ですが、見慣れない姿をしたジャックが付いていました。
   DSC08783.jpg
fat-guitarというショップの製品だそうです。
収縮チューブの下は、チップ端子にワイヤーをぐるぐる巻きにしたような見た目です。
何でも音が太くなる!という効果だそうですが…
どんな原理なのでしょう??
ちょっと収縮チューブを開けてみたい衝動に駆られてしましましたが、そのまま取り付け。

そして組み立て後に操作感の確認。
   DSC08784.jpg

セレクターとヴォリュームをこれ以上離すとなるとボディ側に若干の加工を施さないとならないのですが、現状でも今までよりも素早い操作が可能になったと感じます。
   DSC08785.jpg

ピックガード作成のみでは終わらず、ブリッジサドルの交換も行う事になりました。
   DSC08787.jpg
弦が当たる部分だけ高分子テフロン素材を使用し、サドル自体はステンレス製という物です。

PRSトレモロ用という製品を使用しているので、当然ですがぴったりと収まっています。
   DSC08791.jpg

最終的に新しい弦を張る前に、フレットもクリーニングしておきましたのでピカピカです!
   DSC08792.jpg

無事に完成!
   DSC08794.jpg
ネックやブリッジの調整も行い、弦高は低めにセットしました。


ピックガード作成(3プライ塩ビ) 10000円
(ピックガード作成時)電装系配線引き直し 3000円
基本調整(ネック・ブリッジ) 3000円
VOL.POT 1050円
TONE POT 1050円
GraphTech PG-8220-00(ブリッジサドル) 7140円

合計25240円でした。




納品後にオーナー様のブログにて記事を書かれていましたので併せてご紹介させていただきます。



上記のようにピックガードを作成して暫く使用されていましたが、リアピックアップをスタンダードサイズのハムバッカーに交換したいという事で、再度Studio GREAMに持ち込まれました。
   DSC01744.jpg
ボディやピックガードを削らねばならないため、一度バラして木材だけの状態にして作業を行います。
   DSC01745.jpg
テンプレートを貼り付けてハムバッカーサイズにボディを削ります。
   DSC01746.jpg
ピックガード側も穴サイズを拡大しまして、この後でピックアップマウントネジ用の穴も新たに開け直しています。
   DSC01748.jpg
ピックアップはROLLERのIMPERIAL BRIDGE HOTをお持込みいただきました。
   DSC01750.jpg
併せて、内部配線を1950年代のGENERAL ELECTRIC社配線材に、ジャックはクライオジェニック処理が施されたスイッチクラフト製に交換しました。

ピックアップのポールピースピッチはトレモロスペーシングでは無いので、弦の真下にポールピースは来ませんが、大きな問題では無いでしょう。
   DSC01752.jpg
元々のピックアップは少しシングルコイルテイストもある、高音域が抜けるサウンドでしたが、交換後は「これぞハムバッカー!」というようなウォームでパワフルなサウンドになりました。

ボディザグリ 5000円
ピックガード削り加工 3000円
部品脱着工賃 2000円
内部配線・コンデンサ交換工賃 2000円

合計12000円でした。

納品後にご自身のブログで記事を書いていただきましたので、ここで紹介させていただきます。
改造計画 第3弾 ・・・ 完了
上記ブログ記事タイトルをクリックしますと別ページで開きます↑



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪

Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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