機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
JAMES TYLER Studio Eliteの調整・他
今回はスタジオミュージシャン御用達のハイエンドブランド、JAMES TYLERのStudio Eliteの調整です。
東京を中心に活動しつつも、他県への遠征も精力的にこなすVRAINのギタリストRODDY氏のニューギターです。

以前も氏のTom Andersonを調整させていただいておりますね。

まずは全体像。
   DSC08812.jpg
結構初期の製造のようで、使用感はありますが、圧倒的に太く早いサウンドは驚愕でした。

コントロールはこれまたスイッチがいっぱいです。
   DSC08815.jpg
各ピックアップの配線切り替えスイッチ(パラレル/タップ/シリーズ)
リアハムバッカー ダイレクトスイッチ
ブースターON/OFFスイッチ
ブーストボリューム

…これらを演奏中に切り替える事で、1本で様々なサウンドが飛び出します。

ネックはフレットや指板のエッジも的確に丸められており、さすがの一言です!
   DSC08816.jpg
フレット減りが若干ですが見受けられましたので、すり合わせを行う事にしました。

ネックの木材はとても目の詰まったメイプル材でため息ものでした。
   DSC08840.jpg
それはネックがビンビンと鳴るよなぁと納得。


ミッドブースターを駆動させるための電池は裏側に搭載。
   DSC08817.jpg
裏蓋がないのは現場ですぐに電池交換が出来るように、でしょうか…

ピックガードを開けてみました。
   DSC08822.jpg
フロントとセンターピックアップの間に挟まれた、ノイズキャンセル用のピックアップが目をひきますね。

個人的には残念なところなのですが、ハンダや配線の処理は決して奇麗とは言いにくい状態ではありました…
   DSC08823.jpg
ボリュームポット裏側↑
ブーストボリューム裏側↓
   DSC08824.jpg
端子穴に差し込んでハンダで固定されたジャック…
   DSC08821.jpg
被覆はハンダゴテのを当ててしまったのか、一部溶けてます。

配線はグチャッとしていて、干渉も起きそうです。
   DSC08829.jpg

ボリュームポットの端子はイモハンダ…
   DSC08831.jpg
ノイズも多かったので、基本的に全て外してやり直します。

続いてボディ側を見てみましょう。
   DSC08825.jpg
導電塗料がちゃんと塗り込まれています。
側面などは若干の塗りムラがありましたので、ここは後ほど補修します。

ロック式ブリッジを取り外してみると…
   DSC08828.jpg
6点止めシンクロトレモロ?的な跡が目に付きますが、最初からロック式ブリッジとして出荷されているようですし、謎ですね…

導電塗料を塗り直しました。
   DSC08834.jpg

導電塗料の乾燥待ちの間に配線図をトレースしたり、ミッドブースター回路の採取を行っておきました。
   DSC08835.jpg

ブースター基板はサイズも大きく、配線は今にも切れそうな感じでしたので、ノイズフィルターを追加して小型にデザインし直しました。
   DSC08838.jpg
ブーストレベルや周波数などはオリジナル回路を尊重して変更していません。

そして次にこれは何か判りますでしょうか?
   DSC08837.jpg
ロック式ブリッジで弦を締め付けるインサートブロックという物なのですが、以前のオーナーでしょうか?
締めすぎて全て割れてしまっていましたので新品を取り寄せて交換します。

こちらはフレットすり合わせ後なのですが、大幅な削り量ではありませんでしたので殆ど見た目は変わらないですね…
   DSC08839.jpg
しかし音の立ち上がりの速さや、弦高セッティングの余裕は向上しています。


先のピックガード裏側の配線の混雑した状態により、ピックガードが配線材に押し上げられて湾曲してしまっていました。
ボディとの隙間は開くし、見栄えも良くないのでこの際、新規で作成する事にしました。

まずはパール/白/黒/白の4プライ塩ビ板を必要なサイズにざっくりとカットします。
   DSC08880.jpg

裏側には水色の保護フィルムが付いていますが、剥がすと白色です。
   DSC08881.jpg

裏返すとこんな感じです。
   DSC08882.jpg
オリジナルピックガードは反ってしまっているので、押さえ付けてから貼っています。

そしていつものように削り粉まみれのため写真撮影は省力していますが、ピックガードの外周やネジ穴開けなどの加工まで行いました。
   DSC08883.jpg

裏側にはアルミテープを貼り込みつつノイズ対策。
ピックガード加工の際に出る端材を貼り合わせてブーストスイッチの取り付けベースを作成。
   DSC08884.jpg
位置が決まったら周辺に接着剤が付着しないようにマスキングをして貼り付け。
   DSC08885.jpg
クランプをかけて暫くは乾燥硬化待ちです。

そして配線を全てやり直しました。
   DSC08887.jpg
ボリュームポット、ブーストボリュームポットは新品に交換しました。
当初よりは奇麗にまとめられたと思います。

組み立てて、弦高やオクターブ、ピックアップ高さなどを調整して完成!
   DSC08892.jpg
見た目では新しいピックガードになっただけですが、ガラッと印象が変わって引き締まりますね。

このギターを手に、どんどんと全国ツアーを行うようなバンドになっていってほしい!と応援しています。

全体調整・ノイズ処理 12000円
フレットすり合わせ 10000円
ピックガード作成(パール4プライ) 12000円
ブースター基板作成 12000円
ボリュームポット 1050円
ブーストボリュームポット 630円
Floyd Rose インサートブロックセット 1890円

合計49570円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック