機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
Soma Snufkin's TELECASTERの調整
熊本をはじめ、大分や福岡など県外へも行って精力的に活動する「大人のBAND」Red BoogieのSoma Snufkin氏(バンド内ではSEXY担当らしいです)のテレキャスター調整依頼をいただきました。

高校生の頃にどうしてもギターが欲しくて必死にバイトして買った、思い入れのある一本だそうです。
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ピックガードは以前に割れてしまい、取り外したままとの事です。

使いこまれて、傷だらけのルックスから漂う雰囲気は説得力が違いますね。
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なんとワンピースアッシュボディです。

ブリッジサドルはグラフテック製のストリングセイバーサドルが搭載されていました。
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弦間ピッチに対してサドル幅が狭い(隙間が開く)ように見えますが、横にズレる事も無く使用出来ています。

指板には擦り込まれた汚れと、表面に堆積した汚れとが入り混じって壮絶なルックスに!
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普段ならこの表面に堆積した汚れは磨いて落とすのですが、今回はオーナーの希望によりマスキングをして極力残して仕上げる事になりました。


次にコントロールプレートを見ていきます。
   DSC09201.jpg
ポットには1MAが使用されていますが、それ以外はテレキャスターの定番の配線になっていました。

今回は若干のガリや劣化も見受けられたので、セレクタースイッチやボリュームポットも交換する事になりました。

そして使用してきた中のどこかで導電塗料を塗ったりのメンテナンスが行われたのだと思いますが、塗装に対して全く定着しておらず、触るとすぐに剥がれてしまう状態でした。
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剥がれて落ちた塗料片がキャビティ内に散乱しており、これがノイズやガリの原因にもなる可能性があります。
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ブリッジピックアップキャビティ内には弦へのアース線が導かれていますが、その配線は付けたまま塗られた事が解りますね。
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この状態ではシールド効果は望めませんので、一度全て削り落して塗り直します。
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ワイヤーブラシビットと掃除機を駆使してバンバン削ります。

ワイヤーブラシであらかた削ったら、キャビティ側面などを紙やすりで磨いて足付けを行います。
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その後はワックスがけとマスキングを行ってから導電塗料を塗っていきます。
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導電塗料の乾燥待ち時間に金属パーツを磨いて組み直しておきます。
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元はゴールドメッキなのですが、長年の使用によりメッキは剥がれて鈍い銀色になっています。

導電塗料が乾いたらアースラグで各キャビティを接続して確実にグラウンドへ落とします。
   DSC09219.jpg

アースラグでの接続部分をアップにするとこんな感じです。
時々動かす可能性がある部分(コントロールプレートへつながる線)は曲げ伸ばしに強い撚り線を使い、キャビティ間の接続にはすずメッキ単線を使用しました。
   DSC09220.jpg

そして組み直したコントロール部分。
   DSC09221.jpg
CRLスイッチ、CTSの選別ポット、スムーステーパー化にグレースバケットトーン、BELDEN8503配線材…GREAMの定番ですね。
グラウンドの接続には18AWGという太さのOFC単線を使用しています。

そして汚れが特徴的だったネックはマスキングをしながらエッジを若干丸めたり、フレットを磨いたりしてワックスがけ。
   DSC09259.jpg
べたつく感じがサラッとした手触りになりました。


今回はこの全体調整の他に、動きが渋かったり軽かったりするペグを交換したいという事でGOTOHのマグナムロックペグをお勧め致しました。
(私も自分のギターにはマグナムロックペグを愛用しています)
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一番定番のSD91-05Mというものですね。

これはお預かり時のノーマルペグ。
   DSC09197.jpg

新品部品なので色艶が明るくなってしまうのですが、暫くするとニッケルメッキがくすんで馴染んできます。
   DSC09261.jpg
ブッシュも内径が僅かに広かったので交換しました。

ペグ交換後の状態
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弦を張って、弦高やオクターブなどを合わせて完成。
   DSC09263.jpg

お受け取り時にも「凄く奇麗になって、生まれ変わったみたい!」と喜んでいただけました。

次のライブから、ノイズが激減したこのギターで、より熱い演奏をしてもらえれば何よりの喜びです。

最近のペースで使用されているとこの先1年ぐらいでフレットのすり合わせか交換か、のタイミングが来ると思われますので、その際はまたご相談いただけましたら幸いですね。


全体調整・ノイズ処理 12000円
ラッカー塗装アップチャージ 1000円
GOTOH SD91-05M 7140円
CRL 3Way Lever Switch 2100円
CTSボリュームポット(選別品) 1050円
CTSトーンポット(選別品) 1050円
トーンコンデンサー類 840円
ダダリオ EXL-115 630円

合計25810円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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