機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FERNANDES JAM-95の調整
お馴染み、KI-KUNの所有するFERNANDES製JAM-95の調整です。

   DSC09227.jpg
ボディ前面に施されたポップなペイントが印象的な一本。

中古で入手したそうで、若干のフレット減りはありますが充分使えるコンディションでした。
   DSC09228.jpg
指板のエッジは尖っているので、いつものように丸めていきます。

こちらはネック裏。
   DSC09229.jpg
打痕が多くて引っ掛かりも感じますし、塗料のせいなのか手触りが貼り付くような感触でしたので、全体的に研磨してハーフマット仕上げにしていきます。

こちらは電装系。
   DSC09232.jpg
FGIテクノロジーピックアップが搭載されていますが、内部のノイズ処理は行われていません。

実際、KI-KUNも「(他のギターに比べて)ノイズが盛大に出てしまうのでダメだ!ノイズ処理したい!」と言われていましたので、導電塗料塗布などお馴染みの作業を行います。

ジャックは以前に楽器店で交換してあるそうですが、ハンダで配線を貼り付けてあるような付け方でした。
   DSC09233.jpg
内側のグラウンド部分にくすみや錆びも出ていたので、今回は新品に交換する事になりました。

ブリッジサドルを外してみると…
   DSC09234.jpg
埃まみれ!
普段からは掃除しにくい部分なので、この機会に掃除をしてワックスがけまで行います。

部品を取り外したボディです。
   DSC09235.jpg
アッシュに似た木目ですが、軽量なセンという木材が使用されています。
   DSC09237.jpg
コントロールキャビティも部品を取り外して研磨して導電塗料を塗っていきます。

導電塗料を塗って、アースラグでグラウンドへ接続!
   DSC09242.jpg
電装系を、グラウンドに接続した箱で包み込むようなイメージで施工します。

内部配線は20AWGという太めの配線を使用しつつ、バッテリースナップも強度のある物に交換しておきます。
   DSC09244.jpg

ジャックの端子へはしっかり配線を絡げて、固定のためだけにハンダを使用しています。
   DSC09243.jpg
ハンダが無くても音が出るような状態にしつつ、保持のためにハンダを使う事がハンダ付けの基本ですね。

ブリッジもワックスがけを行って奇麗になりました。
   DSC09245.jpg
サドルのイモネジも一度抜いて、磨いてグリスアップして組み直しています。

続いてヘッド部。
   DSC09239.jpg
ペグを外してワックスがけ。

指板のエッジも削って丸めます。
   DSC09240.jpg
どうにも平らに削ったように写ってしまうのですが、実際は滑らかなRで仕上がっています。

エッジ部分は塗装も削っているので、色の違いがはっきり出てしまいますが、使っていくうちに色も馴染んでいくでしょう。
   DSC09246.jpg

細かい事ですが、ナットの角の部分も丸めておきます。
   DSC09247.jpg
ローポジションで握り込むようなコードを弾いた時の、ナットに当たる感触が全然違います。

弦高やオクターブなどをしっかり調整して完成です。
   DSC09226.jpg
このギターを使う新ユニットも検討しているとか。
今後もKI-KUNから目が離せませんね!!


全体調整・ノイズ処理 12000円
ステレオジャック 630円

合計 12630円でした。




上記のような作業を行ってブログを公開しておりましたところ、同ギターを所有する方より全体調整のご依頼をいただきました。
   DSC01257.jpg
先のKI-KUN所有の個体よりも外観コンディションは良いですね。

今回はこの指板エッジが痛すぎる!との事でしたので確認すると…
   DSC01258.jpg
フレットのバリやエッジの痛い状態で、確かに面取りをしたくなる状態でした。

ナットは通常のフェンダーサイズとは異なり、少しだけ厚みがある形状。
   DSC01497.jpg
これはトレムナットに交換する事になりました。

となるとサドルもストリングセイバーに交換という話になるのですが、このサドルは10.8mmピッチでして…
   DSC01494.jpg
ストリングセイバーサドルには10.8mmピッチのラインナップが無いのです。

どうするべきかを考えつつ、その間に電装系に取り掛かっていきましょう。
   DSC01495.jpg
ピックアップのグラウンド配線が今一歩だとは思いますが、そんなに驚くような状態ではありません。

アッセンブリを取り外しつつ、トグルスイッチだけ再利用する事になりました。
   DSC01500.jpg

いつものようにマスキング後に導電塗料を塗布します。
   DSC01501.jpg
コントロールキャビティにもしっかり塗ります。
   DSC01502.jpg
導電塗料が乾燥したら、先に外で組んでおいたアッセンブリを搭載します。
   DSC01503.jpg
バッテリースナップも丈夫な物に交換しておきました。

指板エッジやフレットエッジも面取りを行い、明らかに柔らかいグリップに仕上がりまして、お喜びいただきました。
   DSC01498.jpg

ナットは予めざっくりと作成しておいて…
   DSC01499.jpg
弦を張ってから、最終的な溝切りや磨きを行って仕上げています。
   DSC01568.jpg

問題のブリッジサドルですが、11.2mmの物はラインナップにあるので、それを片側0.2mmずつ落とせば10.8mmになるという事に気付き…
ガラス板に紙やすりを貼って垂直を保ちつつ慎重に両サイドを0.2mmずつ削って調整しました。
   DSC01565.jpg
白っぽく写っていますが、フラッシュのせいであり、実際は半艶の黒い素材色です。

弦高やオクターブを調整し、拭き上げて完成です。
   DSC01566.jpg
トラスロッド調整はネックを外さないと出来ない構造のため、何度かネックを付け外しする必要がありましたが、低めの弦高でセット出来たと思います。


全体調整・ノイズ処理 12000円
ナット交換 5000円
ブリッジサドル削り加工 3000円
バッテリースナップ交換 500円
グラフテック ストリングセイバーサドル 4725円
VOL.POT 1050円
スイッチクラフト ステレオジャック 630円

合計26905円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック