機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GROVER JACKSON/RRVの調整
今回は関東でStudio HIZIKIとしても活動されているあいしゃ氏より、GROVER JACKSONのRRV(ランディ・ローズV)の調整とピックアップ交換依頼をいただきました。

購入後10年近くは弦交換以外のメンテナンスはしなかったとの事で、今回は隅々まで調整をしていきます!
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お預かり時は、汚れや埃も目立ちましたが、全体のコンディションはすこぶる良好でした。

ピックアップはフロントがSYMOUR DUNCANのTB-5、リアは同TB-4が搭載されていました。
   DSC09182.jpg
どちらもブリッジポジション用のピックアップですので、(フロントピックアップは)ポールピース上に弦が通らない状態ではありましたが…特に使用上は問題ないとの事。

コントロールプレートにアッセンブリが載るメンテナンス性に優れた構造。
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しかし、配線が汚い!

お預かり時は音が出たり出なかったりの状態だったのですが、それもそのはず!
ボリュームポットの出力端子とグラウンドがショートするぐらいに配線が遊んでしまっていました。
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全体調整・ノイズ処理でのお預かりなのでひとまずバラしていく訳ですが…
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ブリッジを外したら、アンカーごとポロリと抜け落ちてきました。

(写真はありませんが)アンカーとボディの接合面を整えた上で、接着剤を塗りつつ再度圧入して補修しました。

ストラップピンも緩々になってネジが空回りする状態でしたので、一度埋めて穴あけをし直します。
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取りあえず埋めて乾燥待ちの状態です。

先ほど取り外したブリッジですが、弦を挟んで固定するためのインサートブロックが割れてしまっていました。
   DSC09188.jpg
ヒビが大きく目立つのは1つですが、実際には他の4つに亀裂が発生していました。

このブロックは新品を取り寄せて交換をします。
弦が外れてこないように、という心理が働いて、ついつい締めすぎちゃうんですよね…

ブリッジサドルも取り外して、クリーニングを行ってから組み立てます。
   DSC09189.jpg
ナイフエッジは丸く潰れていたので、油目やすりを使って研いでおきます。

ボディはキャビティの研磨を行った上で、マスキングと導電塗料の塗布を行います。
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EMG81ピックアップの搭載が今回の調整作業のポイントです!
   DSC09191.jpg
新品ピックアップを購入後に持ち込みしていただきました。
ボリュームポットなど、ピックアップ交換に必要な部品がパッケージされているので安心ですが、今回みたいなギターだと配線の長さが足りなかったりして、結局は大半がハンダ付けになってしまいます。

いきなりですが、これが完成したアッセンブリです!
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フロントはパッシブのTB-5ピックアップ、リアはEMG81というアクティブピックアップを同居させたハイブリッド仕様です。

バッテリー交換が先々必要になりますが、このコントロールプレートを外したら簡単に行えるように配慮しました。

作業注文時にはノブのひとつはダミーでOKとの事でしたが、EMG用のトーンポットを搭載しつつ、コネクターも引き回してあります。
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白いマーキング同士が揃うようにコネクタを差し込むだけで、リアピックアップにトーンコントロールが機能するようにしておきました。

キャビティ内には導電塗料を塗りつつ、アースラグで確実にグラウンドへ接続。
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今回はアースラグを導電塗料で塗り込んで、より確実な接続を試みています。

表面がフラットなピックアップと、トラディショナルなハムバッカーの組み合わせは見た目にはとても違和感のある感じですが、何とか音量バランスも合わせる事が出来たと思います。
   DSC09270.jpg

ブリッジも奇麗になりました!
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しかしサドルのオクターブ位置がどうも変な感じですね…

実はこのギター、7弦ギターの7~2弦を張り、チューニングはレギュラーから2音半下げで、6弦だけ更に1音下げたドロップA(AEADF#B)という重低音ギターなのです。

3弦は巻き弦を張っているので、オクターブ位置が普通の6弦ギターとは異なるのでした。


そして弦高を極力低く!という希望に沿って調整を行いまして、最終フレット上で6弦1.4mm、1弦1.1mmという高さでセットしました。

調整後に拭き上げて作業終了です!
   DSC09269.jpg

極悪ハイゲインなサウンドでもノイズに悩む事も少なくなるでしょう。

これからのStudio HIZIKIで製作される楽曲で使用されるかもしれませんので、こうご期待です!


全体調整・ノイズ処理 12000円
スルーネックアップチャージ 1000円
インサートブロックセット 1890円
バッテリーホルダー・電池 525円

合計15415円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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