機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
SCHECTER ST-TYPEの全体調整とフレットすり合わせ
今回はSCHECTERのストラトタイプギターのフレットすり合わせです。
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とても使いこまれてボディ塗装のクリアが大幅に剥がれています。
配線やスイッチなどはオーナー自身が交換や改造を重ねたメインギターだそうです。

旧ロゴの製品で、見事なまでのバーズアイメイプルネックです。
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ペグもクルーソンタイプからスパーゼル製のトリムロックペグに交換されています。

ネック裏のバーズアイも見事!
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メインギターゆえ使用頻度が高く、フレットは大幅に削れ、ビリ付きを回避するために弦高を上げてあったためにピッチや音の立ち上がりが悪くなってました。
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フレットの頭が平らに削れてしまっていますね。

この凹みが無くなるまでサンディングブロックに紙やすりを貼りつけて、均等にすり合わせを行います。
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これはすり合わせ後にフレットの整形も行った状態です。

すり合わせた際のやすり傷を順に細かいやすりに変えて消していきます。
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最後にオレンジオイルで指板の保湿を兼ねつつ、汚れを浮かせて拭き上げます。

ローポジションのフレット減りが顕著でしたが、滑らかな形状に復活しました。
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ハイポジションは若干の跳ね上がりが見られたので少し多めに削っていますが、言われないと判らない程度ではありますね。
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フレットは最終的に貴金属磨きで奇麗に磨いて弦を張って調整しています。
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弦高も低く下げてもビリ付きも出ず、喜んでいただけました。

フレットすり合わせ 10000円でした。


フレットすり合わせは大幅に減る前に行うと、削る量も少なくて改善が見込めますので、フレットの頭が平らになってきたなぁ、と思われたらお気軽に一度ご相談下さいませ。



2012年9月に上記の擦り合わせ作業を行いましたが、その9ヶ月後に全体調整にて再度お預かりさせていただきました。
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塗装が剥離していまして、前回よりもクリアの剥げ落ちが増えたような…

今回は全体調整・ノイズ処理作業に加えて、ナットの交換も行います。
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以前に「弦の滑りが良いから」と勧められてGRAPHTECHのトレムナットに交換されたそうですが、サウンドの変化に違和感を覚えたまま使用されていたそうです。

今回は同社のTUSQという人工象牙素材で作成交換を行います。

コントロールレイアウトはマスターヴォリューム、マスタートーン、タップスイッチの順に並んでいますが、スイッチが真ん中になるように変更を行います。
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ピックガードを外してみると…
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オーナーが今までに色々と試行錯誤して試された跡がうかがえます。

ピックガードに開いている穴のサイズから、元々は一般的なストラトと同じコントロールだったと思われます。
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ボディへの導電塗料も塗られていましたが、定着が悪かったのか、部分的に剥離も起きていました。
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この導電塗料は一度剥がしてから、新たに塗り直します。
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導電塗料の乾燥待ちの間に、ピックガードアッセンブリを組み直しました。
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ヴォリュームポットには大幅な残留抵抗と共に、ガリも発生していたので、値を選別した新品に交換しました。
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配線はBELDEN8503をメインに使用していますね。
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コントロールはマスターヴォリューム、ピックアップのタップスイッチ、マスタートーンの順に変更しました。

そしてナットはTUSQを削り出して作成。
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コンパウンドを使ってピカピカまでには磨き上げずに、2000番のペーパーで止めるぐらいの艶がしっとりとしていて個人的には好きです。

フレット擦り合わせ時には行わなかった、指板やフレットエッジの面取りも施して、よりコンポーネントストラトな雰囲気が出てきました。
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ブリッジの取り付けや、ナットの溝切りでも大きくサウンドは変化しますが、全体のバランスがポイントでありノウハウなんですね。
なかなか上手く言葉では言い表せませんが、試した方は一様に違う楽器になったみたい!と仰っていただけます。
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そのように、完成後は「このギターって、こんなに芯があって倍音豊かに鳴るギターだったっけ?」とありがたい驚きの感想をいただけました。

薄いリバーブがかかったような、いわゆる平面的では無い立体感のあるサウンド、芯の周りに倍音が包むようなトーンを引き出せるように心がけて調整しています。

全体調整・ノイズ処理 15000円
ナット交換 5000円
VOL.POT 1050円
スイッチクラフト MONOジャック 420円

合計21470円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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