機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
MARTIN D-28のブリッジ周り修正とバインディング補修・ピックアップ取り付け
アコースティックギターの王道モデルであるMARTINのD-28の調整です。

お預かりした時点ではブリッジが剥がれ始めておりました。
   DSC09158.jpg

全体的に弦高が高いので下げたいとの希望だったのですが、ブリッジの剥がれと共に、ブリッジ周辺の膨れも起きており、一筋縄ではいかなそうな雰囲気でした。
   DSC09159.jpg
しかしサドルを削る高さ的な余裕はありますので、ブリッジ補修後に削っていきます。

まずはブリッジ剥がれの再接着。
   DSC09365.jpg
隙間にタイトボンドを注入して専用クランプで圧着します。

乾燥後にはみ出たボンドを除去して接着完了です。
   DSC09371.jpg
隙間が無くなりました。

そしてボディバックのバインディングも剥がれて、一部は欠損してしまっていました。
   DSC09163.jpg
当初は「パテかなんかで埋めてくれれば良いよ」という事でしたが、それだと見た目も良くないし、ブリッジの接着やらなんやらでお預かりの時間がかかる作業だったので、バインディング材を巻いて補修する事にしました。

まずは白素材を切り出して貼り付け。
   DSC09372.jpg
白の厚みを整えた上で、次に黒を貼りました。
   DSC09373.jpg
ボディからはみ出した部分や、厚みが合わない部分はスクレパーで削って合わせます。

外側のバインディングを貼って、周辺の研磨を行ったら完了です。
   DSC09385.jpg
今回は塗装補修は行っていないので、バインディング素材の新しい色が目立ってしまいますが、気になるようでしたら部分塗装も可能です。

フレットもくすんでしまっていたのでこの機会に磨いておきます。
   DSC09378.jpg
マスキングして…

弦を張った後の写真ですが、フレットもピカピカです!
   DSC09379.jpg

そして…サドルを削ります。
   DSC09164.jpg
取り外したままの状態↑

オクターブの山も削り出して高さも下げました。
   DSC09165.jpg

ブリッジから飛び出している量が減っていますね。
   DSC09166.jpg
加えて、サドルへ弦が乗る角度を確保するために、弦の通る溝も掘り足しておきます。

実際に弦を張って、チューニングしては削り…を繰り返して詰めていきます。
   DSC09381.jpg

ワックスがけまで行い完成です。
   DSC09387.jpg
実は…写真は撮り忘れているのですが、ブリッジを圧着する工具を取り寄せ手配している間の待ち時間が大幅にかかったので、ブリッジの膨れを矯正していました。
その効果もあって弦高を標準的なところまで持って行けたと思います。

アコースティックギターはエレキギターと違って、ドライバーなどで簡単に調整出来る部分が殆ど無いので個人で行うには敷居が高い作業が多く、思いのほか多くの依頼をいただいております。

ブリッジサドル削り加工 5000円
ブリッジ剥がれ接着 6000円
バインディングの部分補修 5000円(程度により2000円~)



上記のような修理で暫くお使いいただいておりましたが、今度はピックアップを取り付けたいとの事で再びお預かりさせていただきました。

そして同時にストラップピンもネックヒール部分に取り付ける事になりました。
   DSC00832.jpg
寸法を測って、えいやっ!と下穴を開けてねじ込みます。
   DSC00845.jpg
三角形のヒールキャップが剥がれてしまいましたので、接着材を塗って補修した上でストラップピンを取り付けしました。

本題のピックアップ取り付けですが、エンドピンジャックを取り付けるために、ストラップピンの穴を拡大していきます。
   DSC00834.jpg
ストラップピンは差し込んであるだけですので、まずは取り外します。
   DSC00836.jpg
面取りとリーマーでの削りを繰り返しながら、少しずつ少しずつ12Φまで広げていきまして…
   DSC00837.jpg
一番外側が12Φになったら、奥窄まりの穴を木工用ドリルを使って真っ直ぐな穴に削っていきます。
   DSC00838.jpg

穴が整ったら、内部の掃除をしてピックアップを取り付けました。
   DSC00843.jpg
L.R.BaggsのiBEAMと同社の小型プリアンプの組み合わせです。

音を出して確認してはピックアップを貼り直して…と微調整を行いまして、サドルの裏側辺りに落ち着きました。

定番のネックヒール部分にマジックテープで、プリアンプの電池を設置。
   DSC00841.jpg

完成!と思い全体を拭き上げていましたら…

なんと前回は問題無かった部分のバインディング剥がれが多数見つかりまして…
   DSC00848.jpg
慌てて補修しました。
   DSC00850.jpg
テープで引っ張られて貼り付けられて…痛々しい姿に…
   DSC00851.jpg
テープを剝したら無事に接着されていました。

これは接着前ですが、マスキングテープがボディのラインで、ここも剥がれて隙間ができてしまっています。
   DSC00846.jpg
表も裏も剥がれを接着!!
   DSC00847.jpg
部分的に折れてしまったりしているので、今後もどんどんと剥がれてくるなら、いっその事バインディングを巻き直しても良いかもしれませんね。

エンドピンジャック仕様になりました。
   DSC00853.jpg

最終的にワックスをかけて完成です。
   DSC00852.jpg
これでコンサートでもマイクで拾うために立ち位置に縛られる事無く、演奏出来ますね。


ピックアップ取り付け 5000円
L.R.Baggsピックアップセット(中古品) 8400円
バインディング剥がれ補修 6000円
ストラップピン取り付け(部品代含む) 1500円

合計20900円でした。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
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mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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