機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
P-PROJECT PUM-IIIの全体調整
今回は当ブログを見られて、愛知県よりご依頼いただきましたP-PROJECTのPUM-3の全体調整とコントロール内容の変更です。

以前にもこの同型のベースの調整を行っていますね。

P-PROJECTのベースリペア
上記リンクをクリックすると別ページでその以前の調整記事が開きます。


さて、今回のベースを確認していきましょう。
   DSC09457.jpg
使用感も少なく、全体的に奇麗なコンディションと言えます。

コントロールキャビティを開けてみると配線はグチャッと押し込まれていましたが、接触不良などは起きていませんでした。
   DSC09453.jpg

バックプレートにネジ止めされたプリアンプ基板。
   DSC09454.jpg
イコライザ部分の拡張性も見込めるパターンレイアウトになっています。

ピックアップキャビティ内には導電塗料は塗られていませんでした。
   DSC09472.jpg
ピックアップ下に入っている黒いクッションスポンジは固まって弾力性が無くなっていましたので、今回は交換する事になりました。

ネックを外してみると…ダダリオのギター弦パッケージ(厚紙)が角度調整用のシムとして入れられていました。
   DSC09474.jpg
用は成しても、見た目がちょっと…なので、シムは後ほど新たに作り直します。

という訳で、ひとまずバラしてマスキングや導電塗料の塗布などを進めていきます。
   DSC09475.jpg
導電塗料を塗り終えました。
   DSC09483.jpg
コントロールキャビティにも、裏蓋に貼られたアルミテープとしっかり接するように塗っておきます。
   DSC09484.jpg


導電塗料が乾くまでの間にネック周りの作業を行います。
   DSC09459.jpg
お預かり時↑

弦を外したところ↓ 指板とフレットのエッジが立っています。
   DSC09481.jpg

一か所ずつ手作業で丸めていきます。
   DSC09485.jpg
ハイポジションのエッジ部分には親指が当たる事は殆どないので、少なめに削ります。
   DSC09486.jpg

エボニー指板には小さなヒビ割れがあったのですが、併せて補修しておきました。
   DSC09522.jpg
これは補修後の写真ですが、どこにひび割れがあったか判別出来ますでしょうか?

ピックアップキャビティには、スポンジ内にスプリングが仕込まれた構造のハイトアジャスターを搭載し、長期的なピックアップ高さ調整機能を得ています。
   DSC09499.jpg
コントロールはマスターVOL/マスターTONEのスタック、TREBLE/BASSのスタックイコライザー、ピックアップバランサーにプリアンプON/OFFミニスイッチという内容になりました。
   DSC09500.jpg
メインの配線材はBELDEN8503で引き直しています。
そして些細なことかもしれませんが、プリアンプのON/OFFスイッチはトゥルーバイパス方式で配線しています。

ネックポケットのシムは木材で作り直しました。
   DSC09509.jpg
写真ではシムの作成途中の状態ですが。

コントロールはパッと見では色が変わっている程度ですが、ボリューム/トーンのノブは新品に交換。
イコライザポットに合うノブは、探したところ入手出来なかったので、上段のノブだけ黒で塗ってみました。
   DSC09538.jpg
今後、合うサイズの黒いノブが見つかれば交換する事になるかと思います。
一番右のシングルノブは、後日オーナー自身が黒のノブに交換するそうで、元のままで納品する事になりました。

弦を張って調整して完成。
   DSC09536.jpg
お預かり時にはネックが逆ぞりでビリ付きも出ていた状態でしたが、調整後はビリ付きも無く低めの弦高でセット出来ました。

全体調整・ノイズ処理 12000円(旧価格)
ベースギター アップチャージ 1000円
バランサーポット 1575円
ボリューム/トーン用スタックポット 2100円
スタックノブ(黒) 1260円
ピックアップハイトアジャスター(PB) 1050円
ピックアップハイトアジャスター(JB) 630円

合計19615円でした。


納品後にありがたい感想をいただきましたので、そのままご紹介させていただきます。

調整していただいたベースはまだ十分に弾き込んでいないのですが、感想をお知らせしようとメールを書いております。

まず,返送いただいたベースを見た瞬間ですが、うまく表現できないのですが、外見が一皮むけた感じがしました。
このベースは,80年代に製造されたもので、尊敬するミュージシャンが使っていることもあり、なかばコレクションになっても構わないと思ってネットで中古で入手しました。
もともと入手した時も、20年選手の中古としてはキレイな方だったと思ったのですが、よく見るとそれなりにいたんでいたところもありました。
しかし、今回受け取ってよく拝見しましたが細部までキレイにしていただき、感激をしました。

また,アンプにつないでみたところ、調整前は手を金属部から離した状態ではノイズが聞こえましたが、調整後はアンプにつないでいないかのように低ノイズになっていました。
また,各部の機械的な調整も丁寧にしていただき大変弾きやすい、別の楽器のようになって帰ってきたような感じでした。

また調整中も調整内容の確認を細かく連絡していただいて、遠方ではありましたが、相談しながら作業を進めていただき、大変安心して作業をお願いすることができました。

上にも書きましたが、半ばコレクションでもいいと思って購入をしたのですが、十分に実戦に投入できる楽器になって戻ってきたので、とてもありがたく感じています。

私の住んでいるところから遠い(実家は同じ九州なのですが…)のが唯一の難点ですが、往復の送料を負担しても十分に価値のある作業をしていただきました。
この度はありがとうございました。

遅くなりましたが,御礼まで。



こちらこそ、このようなお言葉をいただける事が、また次への励みになりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。


このように遠方からでも郵送していただけましたら、メールやお電話での対応で調整作業が可能です。
悩まれている方はお気軽にお問い合わせ下さい。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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コメント
コメント
その節はありがとうございました
田中さん
今回はお世話になりました。
ベース君も,身キレイになって,
さぞ喜んでいることと思います。
私ももちろん喜んでいます。
実は,このベースをネット上で探している時に,田中さんのブログにヒットしたのが,今回ベースの調整をお願いするきっかけになりました。

今後ともよろしくお願いします。
2012/09/28(金) 23:34:00 | URL | KT #VlX.1LJ. [ 編集 ]
Re: その節はありがとうございました
KT様

この度は遠方よりご依頼いただきありがとうございました。

ブログを見られてお問い合わせ頂く事が今回に限らずありますので、やはりしっかり記事にしていくことが大事だなと思いました。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願いします。
2012/10/05(金) 22:14:36 | URL | Studio GREAM #- [ 編集 ]
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