機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER JAPAN JGS/3Tone Sunburstの全体調整&改造
今回は熊本で活動するMEFのフロントマンである武留さんから、彼の愛用するFENDER JAPAN/JGSの全体調整依頼をいただきました。

トラディショナルなスタイルに、2ハムバッカーとTOMブリッジを搭載した仕様になっています。
   DSC09559.jpg

一般的なJG66だと指板Rが184Rになっているのですが、このギターはTOMブリッジの240Rに合わせて作られていますので、弦高も適正なセッティングが可能でした。
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(ジャガーにTOMブリッジを搭載する改造はよく行われていますが、指板RとブリッジRの違いを考えないまま交換されているケースも多く見受けられますので要注意です。)

ピックアップセレクタースイッチはリアピックアップがONのまま動かないようにテープで固定してありました。
   DSC09562.jpg

・全体的な調整とノイズ処理
・リアピックアップの交換(PRS DRAGON-TREBLEを持込み)
・ピックアップコントロールを3wayトグルスイッチ仕様に変更
・プリセットスイッチはキルスイッチに変更


上記のような希望で作業を進めていくことになりました。

まずは各部をバラして細部の確認を行います。
   DSC09566.jpg
配線やコンデンサは以前に交換されたそうで、BELDEN8503が使用されていました。

端子穴に配線を差し込んでハンダで止めている状態ですが、そんなに酷い感想はありませんでした。
   DSC09567.jpg
スライドスイッチは国産とスイッチクラフトとが混在していたので、以前にスイッチ交換などされたのでしょうか…
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スイッチクラフトのスイッチは横幅が少しだけ大きく、ボディの壁面に当たってしまっていたので、ここは修正が必要ですね。

ひとまず全ての部品を外して導電塗料を塗る準備を進めていきます。
   DSC09570.jpg
コンパウンドが飛散したままでちょっと汚いので、これらはワックスがけをしつつ奇麗に掃除を行います。

マスキングと足付けをしましたので、これから導電塗料を塗っていきます。
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導電塗料の乾燥待ちの間にアッセンブリを組んでおきました。
   DSC09579.jpg
ジャガーには通常1MΩのポットが使用されていますが、今回はハムバッカーピックアップでプリセット回路も無しなので、選別した500KAのCTSポットをチョイス。
ボリュームカーブの変更と、グレースバケットトーンサーキットもGREAMの定番です。
配線材はBELDEN8503をツイストして使用しています。

プリセットトーンスイッチは、音を出すかどうかを選択するキルスイッチに変更。
   DSC09580.jpg
素早く切り替えると、マシンガンのような音を出す奏法も可能です。

指板のエッジは尖っていますので、これも手作業で丸めておきます。
   DSC09563.jpg
弦を外した状態↓
   DSC09583.jpg
作業後↓
   DSC09584.jpg
弦を張って仕上がった状態です↓
   DSC09641.jpg
握った時の手に当たる感触は、明らかに柔らかくなっています。


今回はリアピックアップをPRS製DRAGON-TREBLEに交換するという事で、ピックアップを持ち込んでいただきましたが…
   DSC09556.jpg
ダイレクトマウント用としてねじ穴が拡大されており、エスカッションマウントの今回のギターではそのままでは取り付け出来ない状態でした…

真鍮のボルトとナットを手配して、ピックアップのミミ部分にナットをはんだ付けしました。
   DSC09557.jpg

そしてこちらが今回のピックアップですが、配線が短く、かつタップ線付きの3芯仕様でした。
   DSC09620.jpg
今回の目的ではタップではなく、シリーズとパラレルの切り替えを行いたかったので、4芯への配線交換を行う事にしました。
台座の塗装が邪魔して見にくいですが、各コイルのIN/OUTをそれぞれ新しい線につなぎ直しをしていくところです。
配線交換を行ったので、搭載にも十分な長さが確保出来るようになりました。
   DSC09621.jpg

ジャガーのピックアップセレクトって瞬時には行いにくいですよね…
その問題を解決しようと、カート・コバーンはレスポールのような3wayトグルスイッチに変更する改造を行っていました。
   DSC09624.jpg
このトグルスイッチに変更するためのプレートはイケベ楽器さんで市販もされていますが…ちょっと高いなぁと思いましたので作ることにしました。

ピックガード素材と同じ硬質塩ビ板にプレートを貼り付けてトリマーで外周を加工。
ねじ穴を空けたり、スライドスイッチ穴をやすりで加工したりして完成!
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ピックガードの風合いと合わせて艶消し風にするために、プレートの表面を薄く荒らしてあります。
   DSC09575.jpg
裏側にはアルミテープを貼ってノイズシールドを行い、配線をしました。
   DSC09625.jpg
スライドスイッチでリアピックアップのシリーズ/パラレルを切り替えます。
シリーズでパワフルなサウンド、パラレルでシングルコイル系の爽やかなサウンドです。

白いピックガードの中で、黒いプレートがアクセントになって、思いのほか良い感じです。
   DSC09640.jpg

弦を張って、オクターブなどの基本調整を行って完成!
   DSC09638.jpg
多彩なサウンドと、求める操作性が得られるギターになり、武留さんにも喜んでいただけました。

今後、フロントピックアップの交換があるかもしれませんが、その際はまたアップさせていただきます。

全体調整・ノイズ処理 12000円
ピックアップの配線交換・ナット取り付け 3150円
セレクタースイッチプレート作成 3150円
3WAYトグルスイッチ 2100円
CTS製VOL. POT 1050円
CTS製TONE POT 1050円
SWITCHCRAFT製MONO JACK 420円
コンデンサ類セット 840円
ダダリオ EXL-120弦 630円

合計24390円でした。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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