機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER CUSTOMSHOP 1964 Jazz Bass Relic/3Tone Sunburstの全体調整
先にもFENDER TELECASTERのノイズ処理のご紹介を致しましたが、同バンド<THE HEAT>のベーシスト様よりFENDER CUSTOMSHOP 1964 Jazz Bass Relic/3Tone Sunburstの全体調整依頼をいただきました。
   DSC09587.jpg
貫禄のあるルックスですが、実は2004年製と、比較的新しい一本です。

   DSC09589.jpg
使用感を出すRELIC処理は軽めで行われており、塗装を大幅に剥がすなどの処理は行われておりません。

指板は黒檀かと思うぐらい目の詰まった上質なローズウッドをラウンド貼り(ベニヤ貼り)された、歴史的な背景も考えられた一本です。
   DSC09588.jpg
ネック裏も僅かに塗装を剝したような状態になっています。
   DSC09590.jpg
金属パーツもくすんだような風合いになっていますが、可動部分に関してはスムーズに回る感じです。
   DSC09591.jpg
ネックには少々のねじれが見られましたが、贅沢な柾目の木取り。
ロッドキャップは少々奥まっている(ロッドを締めている)印象です。
   DSC09593.jpg

アッセンブリを開けていきましょう。
ポット類を取り付けている金属プレートを介してグラウンドを接続している構造です。
   DSC09594.jpg
1964年当時は行われていなかったので、当然のことながら導電塗料塗付などの処理は行われていません。
   DSC09595.jpg

今回は全体調整とノイズ処理なのでアッセンブリも取り外して配線をし直していきます。
   DSC09597.jpg

導電塗料を塗ってしまうと各キャビティ内は塗りつぶしになってしまうので、先に記述されているサインなどは写真に残しておきます。
   DSC09598.jpg
   DSC09599.jpg
   DSC09600.jpg
ワックス掛けと足付けを行って、マスキングを施したら導電塗料を塗っていきます。
   DSC09610.jpg

導電塗料の乾燥待ちの間に電装系の作業を行います。

ピックアップのコイルにはアセテートテープを巻いて絶縁し、更に上から銅箔テープを巻いてグラウンドへ接続して外来ノイズの低減を図ります。
   DSC09608.jpg
アッセンブリのグラウンドは18AWGのOFC単線でがっちり接続。
   DSC09609.jpg
端子穴に配線をしっかり絡げてハンダ付けを行っています。

各ピックアップやキャビティのアースなどをしっかり接続して組み立てました。
   DSC09612.jpg

バラして各部を確認している時に気付いたのですが、1弦のナット溝が割れてしまっており、かつ溝が低すぎて開放ではビリつきが出るような状態でした。
   DSC09615.jpg
作業後の写真がありませんが、牛骨を削った粉と接着剤でひび割れた溝を埋めてから、ナット溝も切りなおしておきました。

ネックの波打ちが起きており、指板の強制を行いたいところですが、かといってそんなに極度でも無いし…
ということで軽いフレット擦り合わせで対処する事にしました。
   DSC09618.jpg
フレット交換の際に指板の修正を併せて行うと良いでしょう。

交換部品が無いので、見た目にはワックスをかけた程度の変化ですが、弦から手を放した際や、触った瞬間の「パチッ!」というタッチノイズも無くなり、快適なベースサウンドになりました。
   DSC09652.jpg

全体調整・ノイズ処理 12000円
アップチャージ(ラッカー塗装のベース) 2000円
簡易フレット擦り合わせ 6000円

合計20000円でした。


2012年11月3日に熊本県山鹿市にある八千代座にて活躍してくれる事を期待して納品となりました。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック