機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
JIMI HENDRIX Painted STRATの修理
以前にもFERNANDES FGZギターの調整でお世話になりましたお客様より、珍しいギターの調整依頼をいただきました。

JIMI HENDRIXがお好きな方なのですが、そのペイントがされたギターをオークションで入手したところ、とてもコンディションが悪いレプリカだったそうで…
「何とか使えるようにしてくれ!」とGREAMに持ち込まれました。
   DSC00181.jpg
ネックはとても使えないような状態だったとかで、FENDER JAPANのネックをご自身でマウントされ、その他にアッセンブリとブリッジもFENDER JAPANのギターから移植されておりました。
   DSC00182.jpg
ネックエンド部分のピックガード処理が粗いですね…

ネックを外してみると元々のネジ穴位置と大きく異なっていました。
   DSC00180.jpg
つまりボディ側の穴位置がFENDER規格では開けられていないという事になりますね。

ボディのネックポケットはガタガタ…平面って何?と言わんばかりの状態。
   DSC00177.jpg
ポケットの奥側が深い角度が付いていて、2.5mm厚のシムを挟んでもまだネックの仕込み角度が足りないような状態でした。

更にネックジョイント用のネジ穴も斜めに開いていました…

プレートを乗せてみるとねじ穴が斜めに開いているのが解り易いですね。
   DSC00184.jpg
反対側ではプレートの穴とボディ穴が揃うのに、ポケット側だとずれています。

ボディの加工も粗く、導電塗料のような物が塗られてはいますが、全く導通していません。
   DSC00187.jpg
そしてセレクタースイッチ付近に木材の剥き出し部分が!
   DSC00186.jpg
おそらくですが、組み込み時に入らなかったために削り足してそのままなのではないかと…
一般に見えない部分は気にしない品質(気質?)なのでしょうか。

これらの開いた穴は一度埋めて開け直し。
ポケットもパテで整形してトリマーで平面を出していく事にしました。

早速ボディ側の穴を埋めるべく、ドリルで穴を拡大していたら硬い手ごたえがありまして…
   DSC00188.jpg
なんと折れたドリルの刃が穴の中から出てきました。

ネック側の穴も大きめに掘って埋めます。
   DSC00189.jpg
エンド側には無理矢理にネジを締めた際に出来たであろう亀裂もありましたので、併せて補修しておきます。

丸棒にタイトボンドを塗って差し込んだらクランプ!
   DSC00194.jpg

ボディ側にも丸棒を接着しつつ、ウッドパテでポケットの肉増しと段差埋めを行って…
   DSC00211.jpg

乾燥後にネックポケット用のトリマーガイドをあてがって削り出し。
   DSC00231.jpg

正しい位置を割り出してネック、ボディ共に穴を開け直しました。
   DSC00234.jpg
ポケット側はスケールで確認しながら、少しずつ削って深さの調整を行ってあるのは言うまでもなく。
   DSC00235.jpg
シムを入れること無く、適正な仕込み角度になりました。

ブリッジの取り付けネジの穴も斜めに開いていました。
   DSC00232.jpg
ここも埋めて、開け直して…とやっていくとほぼ全てやり直しになり、作業工賃も上がっていってしまうので、必要最小限で行う事になりました。
   DSC00233.jpg
1&6弦の取り付け穴は埋めて開け直しましたが、他のズレの大きい穴は使わず、4点止めのブリッジになっています。


組み立てて弾いてみると…意外にもブライトでありつつも痛くはないストラトサウンドが出てきて驚きました。
また近々のライブでお披露目してくれる事と思いますので、持ち主をご存知の方はこうご期待!!



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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