機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON MELODY MAKER DOUBLE SGの全体調整
今回は何とも貫禄のあるルックスのギターです。
1968年製GIBSON MELODY MAKER DOUBLE SGですね。
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鮮やかな赤のFire Engine Redという色なのですが、経年で焼けてオレンジ色になっていました。

ボディバックはまだ赤が飛ばずに残っていますね。
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コントロールキャビティ内にはブラスプレートが入れられていましたが、他のモデルと共用なのでしょう、穴がいくつか開けられていました。
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配線はしっかりと端子に絡げてハンダ付けされており、丁寧に作られていた事が伺えます。

コントロールキャビティの蓋裏側には金属的な塗料が塗られていて、多少の導通が確認できました。
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しかしこの蓋にはアルミテープを貼って、しっかりとシールド処理していきます。

ネックの塗装クラッキングも凄まじいの一言!
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ヘッドも細かいクラッキングがビッシリです。
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ロッドカバーはオリジナルは黒1プライですが、上から白の塗料で塗り潰されていました。

ブリッジ側のストラップピンはネジが緩くなっていたので、一度埋めてから穴を開け直しておきます。
   DSC00553.jpg
これは穴を埋めて乾燥待ちの状態ですね。

フレットはすり減ってかなり低くなってしまっていますので、近いうちに交換が必要になるかと思います。
   DSC00549.jpg
使い込まれた楽器は指板のエッジは自然に丸くなっていくものなので、今回はフレットのエッジを中心に丸めておきました。
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そして定番のノイズ処理を施すために部品を外していきます。
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ブリッジやピックガードの下には元々の赤が鮮明に残っていますね。

マスキングをして導電塗料を塗っていきます。
   DSC00560.jpg
導電塗料塗付後。
   DSC00564.jpg


ヘッドのクリーニングをしようとペグを見ると…ペグブッシュが浮いていました。
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ペグを取り外したらブッシュがポロリと落ちてしまいました。
   DSC00568.jpg
しっかり噛んでいないのですね。

ペグは交換された跡があります。
   DSC00566.jpg

この後の写真を撮り忘れていますが、ペグブッシュにはテープを巻いてヘッドの穴の中にしっかり収まるように調整して取り付けしています。

ブリッジ部分の金属パーツはクロームメッキポリッシュを使用して、汚れ落としとコーティングを行いました。
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元々のピックガード裏側はこのような状態でした。
   DSC00555.jpg

ピックアップのアース線が外れてしまっていたり、今にも他の端子とショートしそうだったりと危なっかしい状態でした。
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ピックアップをバラしてみると、ハンダ付けもいい加減で、こちらも今にもショートや断線しそうな状態でした。
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ピックアップコイルからの線はシールド線を取り付け直し、収縮チューブで絶縁しつつ組み直し。
   DSC00559.jpg
コイルの下側にはシールドもしてみました。

ピックアップセレクトスイッチからコントロールキャビティにつながる配線には、定番のBELDENの4芯シールド線を使用しています。
   DSC00571.jpg

コントロールキャビティの仕上がりはこのようになりました。
   DSC00576.jpg
ポットは全て内部クリーニングを行った上で測定して、OKだったので再利用しています。

フレット減りによってナット溝は深くなり、弦が埋まってしまうような状態だったので、溝の切り直しと整形を行っておきました。
   DSC00613.jpg
ナット溝の切り方ひとつで音の抜けや立ち上がりは大きく変わります。


今回は、ピックガードにピックアップを取り付けるネジをいっぱいまで下げてもフロントピックアップの音量が大きく、前後のバランスが取れない状態でした。
今後、もっと長めのネジなり、受けのメス側だったりが入手できた際に交換してバランスを取る事になります。

レコーディングが控えているとの事で、ノイズを少なくしつつ立ち上がりの早いサウンドを目指しましたが、今後はフレット交換やブリッジの交換なども視野に入れつつ使っていっていただければと思います。

全体調整・ノイズ処理 12000円
ラッカー塗装・セットネックアップチャージ 2000円
モノラルジャック 420円
ダダリオ EXL-110弦 630円

合計15050円でした。



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