機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
SPEAR Gae-Bolgのカスタマイズ
今回はSPEAR Gae-Bolgというベースのご紹介です。
このSPEARというブランド、日本国内ではまだ殆ど知られていません。
日本に入ってきたのも2011年という事ですから、国内ではまだまだ無名ですが、毎年のNAMM SHOWに出品するなど海外では認知度の高いブランドに成長しています。
(詳しいスペックは上記モデル名をクリックすると輸入代理店のホームページが開きますので、そちらで確認してください)

さて、そのGae-bolg(ゲイボルグ)というベースなのですが、ジャズベースのようなオフセットコンターボディに、ピックアップが3つも付いています!
   DSC00682.jpg
フロントはジャズべ、センターはプレべ、リアはミュージックマンタイプ。
3ボリュームなので、それぞれのピックアップのミックス具合で多彩なサウンドが出せるのが特徴です。

良質な木材を使用していながら安価なのは、インドネシアの工場で作られているからです。
   DSC00683.jpg
細かい所を見るとちょっと粗い加工が気になります。
例えばナット溝が大幅に高かったり、形が不格好だったり…
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Studio GREAMでは取り寄せ販売も行っておりますが、その際は細かい部分までセットアップした上で納品を行います。
   DSC00688.jpg

指板やフレットのエッジは一般的ではありますが、ちょっと角ばって握り込むには少し硬く感じます。
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そこで、いつものようにフレットと指板に面取りを施して柔らかい握りになるように修正しました。
   DSC00690.jpg
フレットの端面が丸く滑らかになっています。
   DSC00691.jpg

そしてナットも不要な部分を削って整形しました。
   DSC00692.jpg
溝の話はここでは伏せますが、巻き弦は弦の上半分が露出するぐらいのナット形状が良い鳴りにつながると感じます。

   DSC00816.jpg
完成後の写真ですが、フレットのエッジの滑らかさが伝わりますでしょうか?
   DSC00817.jpg
指板やフレットもしっかり磨いてピカピカになっています。

次にボディ側を見ていきましょう。
   DSC00696.jpg
ハンダは…悪くはないですが、直したいレベルに感じました。
ピックアップが3つもあると、そりゃ配線の本数も増えますからね。

そのピックアップですが、ボディにしっかりとネジ止めされており、またキャビティには導電塗料も(それとなく)塗られていました。
   DSC00693.jpg
この価格帯では塗っていない物も多いのに、なかなかやるなぁ…

しかし導電塗料は塗り直しをしますので、ピックアップも全て外します。
   DSC00698.jpg
ピックガード上に出音をミュートするスライドスイッチが用意されていますが、そのボディ側の導電塗料はちょっと雑に塗られていますね。
   DSC00699.jpg
塗り直しますので、これらは一度削り落します。

早速マスキングを行って導電塗料の塗り込み。
   DSC00701.jpg
いつもの作業ですね。

導電塗料が乾くまでの間にピックアップのシールディングを行いました。
   DSC00700.jpg
全てのコイルに同様に銅箔テープを巻いて…のみならずボビンにも銅箔テープを貼り込んでおきました。
そして配線を一本追加してグラウンド線を独立して引き出しておきました。

ピックアップをボディに取り付けて…
   DSC00702.jpg
ここで配線に悩みました。

元々の3ボリュームは正直言って使いにくい。
そもそも3つのピックアップを並列で鳴らすとインピーダンスが下がって奥に引っ込んでしまう感じがしていましたので、1つないし2つのピックアップを鳴らしつつマスターボリューム仕様にしてしまおうと決めました。


悩んだ挙句、かなり複雑な状態になって完成!
   DSC00805.jpg
ピックアップセレクトは6wayロータリースイッチを採用して、6通りの組み合わせを選べます。
そしてピックガードに空いている穴を全て使うため、Studio GREAMオリジナルプリアンプを作成してハイとローの2BANDアクティブイコライザも搭載しました。


コントロールはこの写真で説明します。
   DSC00814.jpg
右から左の順で、マスターボリューム、ピックアップセレクター、ハイ、ローのコントロールです。
マスターボリュームは特には説明不要ですね。

ピックアップセレクターは以下のような切り替えになっています。
1:フロント
2:フロント+センター
3:センター
4:センター+リア
5:フロント+リア
6:リア


ハイとローはセンタークリックが無いポットを使用していますが、真ん中でフラットとなり、時計周りでブーストし、反時計回りでカットするBAX型で組んでいます。

そして元々はミュートスイッチだったスライドスイッチですが、マスターボリューム仕様になったため…配線を変えて、リアピックアップのシリーズとパラレル切り替えスイッチになりました。
   DSC00815.jpg

最後に弦高やオクターブを合せて完成です。
   DSC00813.jpg
低めの弦高とピックアップ組み合わせによる多彩なサウンドで、ジャンルを選ばずにプレイできそうです。

マッチングヘッドも良い感じです。
   DSC00812.jpg
塗装はとても丁寧に感じますね。

そんなこんなで見た目はあんまり変わっていませんが、中身は大きく変わったGae-bolgです。
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新品定価73500円のベースですが、この一本に限り55000円で販売します。
プリアンプ作成12000円、全体調整・ノイズ処理13000円、ロータリーセレクター搭載4500円の作業が行われていてこの価格、ご希望の方はお早めにご連絡下さい!

2月吉日、美人オーナーの元へ嫁いでいきました。


しかもファーストオーナー様にはネックや弦高・オクターブ調整などの基本メンテナンスが、手放されるまで無料保証です。

直接ご来店いただけるお客様は試奏も可能です。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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