機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
G&L L-2000Tributeの改造と調整
当ブログを見られてご来店されたお客様のG&L L-2000Tributeの改造と調整を行いました。
   DSC00795_20130212214833.jpg
ハイポジションのフレットが部分的に浮いてきていたり、減りが見受けられたり…ネックのコンディションは要修正状態ではありましたが、一度には行わず、今後時間をかけて取り組んでいく事になります。

今回はピックガードの取り付けとフィンガーランプの作成を行いました。
   DSC00822_20130212214834.jpg
まずはピックガードを作成するために、紙でデザインした後で確認をしてもらい、木材で形板を作成しました。

その形板を元に、3mm厚の透明アクリル板を切り出してピックガードの作成を行いました。
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保護フィルムが張られているので、透明アクリルとは伝わりにくいですね…

そして次にフィンガーランプの作成です。

ベースにフィンガーランプ作成と言えばt-bass-worksの仕事は見事ですね。
他社の紹介をしてしまうぐらい良い仕事しています。
見習う事も多々ある若きリペアマンですね。

さて、そのフィンガーランプですが、アッシュとローズウッドの突き板で作成する事にしました。
   DSC00810_20130212214833.jpg
強度的には問題なさそうでしたので、計量化のために内側をくり抜いてみましたが…あんまり必要なかったかも。
   DSC00821_20130212214833.jpg
くり抜かなくても十分軽かった…

アッシュ材をラフカットしたうえでローズウッドをタイトボンドで貼り付けまして…
   DSC00825.jpg

収まるサイズまで現物合わせでひたすら削り加工を行いました。
   DSC00826.jpg

サイズが決まったら、目止めを施した上でラッカー塗装を行いました。
   DSC00885.jpg

取り付けはネジとスプリングによる高さ調整方式を選択。
   DSC00886.jpg
ランプ内へバネの落とし込み加工も行いました。

取り付け後はこのような状態。
   DSC00890.jpg
最終的には高さは弦にぎりぎりな位置まで寄せる事になりました。


そして次はピックアップセレクターの変更を行いました。
   DSC00793_20130212214832.jpg
ノーマルだと3wayトグルスイッチによるピックアップセレクトなのですが、これをピックアップバランサーに変更したいとの事でスペースの確認を行います。

元々のスイッチ穴を拡大するとギリギリバランサーポットが収まるようでしたので、取り付け作業完了。
   DSC00857.jpg
ボディを掘るなどすればもう少しボリュームノブから離す事も出来たのですが、この位置でも問題無いとの事で取り付けました。
   DSC00860.jpg
バランサーポットになったため、3:7などの微妙なピックアップブレンドが選べるようになり、サウンドコントロール幅が広がりました。

最後にナットですが、オーナー自らTUSQに交換されたそうですが、ついつい削り過ぎてしまい、弦溝が低くなりすぎていましたので、低い部分は一度埋め戻して溝を切り直す事になりました。
   DSC00862.jpg
溝切りと外形の整形後はこのような状態。
   DSC00891.jpg
ナットはエラが張ったみたいに角張っていると格好悪く見えてしまいますね。

納品後にピックガードの保護フィルムを剝した状態で撮影。
   DSC01366.jpg
大きくルックスを変えること無く、希望の操作性になったと思います。

ピックガード作成(クリアアクリル t=3mm) 12000円
フィンガーランプ作成 10000円
ナット溝補修 2000円
電装系交換作業 3000円
バランサーポット 2100円

合計29100円でした。


次はフレットの浮き修正とすり合わせですね。



上記の作業を行った後にフレット擦り合わせやフレット浮き修正などを少しずつ行いまして、今回は更なる大手術を行う事になりました。

作業後の写真が数枚しか無いのですが…
「指板エンド部分でサムピングが連続する演奏をする場合に、もう少し指板に親指が当たる方が距離を一定に保ちやすい」との事で、指板Rに合わせたフィンガーランプを作成しました。
   image1(1).jpg
メイプル材にローズウッドを貼ってRを削り出していますが、材色までは合わせられなかったのが少し心残りではあります。
でも目の詰まった上質なローズウッドなので品質重視という事で。
取り付けはピックガードに両面テープで貼り付けて固定しています。

そして以前にアッシュ材を刳り抜いたランプを作成しましたが、両端のスプリングテンションによって少しずつ反ってきていまして…
木目の方向を見た目をボディや指板などに揃えるために、強度が弱い方向が反り方向に合ってしまったのが問題でした。
なので今回は指板エンドのランプと同じメイプル材2枚を木目が交差するように貼り合わせ、更にローズウッドをトップに貼って整形して再作成しました。
   image1.jpg
どちらのランプも塗装は施さず、木材を磨き上げた後に蜜蝋ワックスを丹念に刷り込んだオイルフィニッシュとしました。

そして、G&Lオリジナルのプリアンプを撤去し、バルトリーニNTCTに換装しました。
   image1(2).jpg
内部写真を撮り忘れているのですが、全ての配線は一度外して奇麗にまとめてやり直してあります。
キャビティ内部にはミッドカットトリマーに加え、ブーストゲインのトリマーも用意してみましたので、(基本的にはON時にレベルが上がりますが)プリアンプをバイパスした時との音量バランスを寄せる事も出来ます。

これからも少しずつ手を加えていって、手放せないサイボーグL-2000となっていくのでしょう。
そのお手伝いが出来るのは大変光栄なことですね。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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