機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
MOON JJ-4”ありまっち”の全体調整とプリアンプ交換
以前にNAVIGATOR Precision Bass Typeの調整でお世話になりました有馬様より、氏が20歳の頃に購入して使い続けてきたMOONのJJ-4をオーバーホールしました。
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使用に伴う無数の傷や改造跡が、長年愛用されてきた事を物語っています。

ゴールドメッキのノブも渋い色合いに変化してしまっています。
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同様にブラス製ブリッジもすすけた印象になっており、クリーニングしてOKという事でしたので、可能な限り艶を取り戻すべく磨く事にしました。
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ナットもブラス製。
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一時期、フレットを抜いて、フレットレスベースになっていたそうですが、その後またフレットを打ったという経歴があるそうです。

フレットの溝切りや交換は…あまり上手ではありませんでした…
フレットの浮きは発生しているし、エッジにバリも残ったままで、有馬様も弾き難いと不満を感じられていたそうです。
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そして問題はナット。
フレットレスにした際に溝を深く切ってありますが、フレットを打つ時にはナット高さが上がるので本来は交換すべきです。
しかし交換を行わず、瞬間接着剤の肉盛りで済ませてありました…
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そしてコントロール部分を見ていくと…
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外れたハンダ、ぐちゃぐちゃに押し込みましたな状態…
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イモハンダによる配線の貼り付けは音抜けも悪くなるし、これらはすべてやり直します。

プリアンプにはバルトリーニのTCTが搭載されていましたが、このミッドトリマーの配線は空中配線で絶縁無しのまま押し込み。
いつショートしてもおかしくないし、そもそも配線も間違っていました。
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ピックアップにはEMGのJ-BASSを採用。
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ピックアップカバーがすり減って、変形したこの状態は圧巻です。


今回はプリアンプを交換する際にSadowskeyのBASS PREAMPを使用する事になりまして、このプリアンプは元々のパッケージングだとイコライザが2段積みのレイアウトなのです。
しかしトレブルとベースは分けたい!との希望により、部品の手配と、ボディ側の穴の修正を行いました。
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穴の内側が白くなっていますが、これは強硬化型のエポキシ樹脂です。

プリアンプやバッテリーの搭載も必要なので、キャビティを3mmほど深く掘り増しました。
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ポットを搭載してみて、プリアンプや電池など全ての部品が無理なく収まるかの確認を行ってから導電塗料を塗っていきます。
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ピックアップはEMGなので、元々ノイズは少ないのですが、今後パッシブピックアップに変更する事があるかもしれませんので、キャビティも導電塗料を塗っておきます。
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キャビティ内は狭く、ハンダ付けがし難いので、ピックアップとブリッジアースの配線以外は外で組み立ててから搭載する事にします。
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当初よりはかなりすっきりとまとまった仕上がりになったと思います。
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実際にはこの後でボリュームのカーブを変更したり、アウトプットゲインポットを追加したりと細かい変更を行っておりますが、写真がありませんので割愛させていただきます。
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ノブも新しい物に交換し、輝きを取り戻しました。


そして問題のブラスナットですね。
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このようなナット素材から削り出していく訳ですが、実に75%ぐらいはゴミになるという、削るのも大変な作業です。
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ひたすら削って削って…
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ナット溝にはまるようになったところで弦溝を切ります。
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弦溝が適正に切れたら、今度は外形を整えて、磨き上げますと、ブラスはまばゆい輝きを放ちます。

ブリッジもばらして、全ての部品を磨いておきました。
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メッキを削っているので、暫くしたらまた曇ってきますが、コーティングも行っているので、通常よりは長くもつかなと思います。

そしてライブを頻繁に行われているので、ステージでのポジションマークの視認性は良いに越したことはありませんね。
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このオリジナルの2mmドットも黄ばんで視認性が悪くなっていましたので…

2.5mmサイズにした薄いグリーンドットに交換しました。
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このポジションマーク、実は蓄光素材なのです。
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明るい所では至って普通ですが…

暗転すると…
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淡いブルーに光り出します。

そして荒れていた指板やフレットのエッジも滑らかに整えまして、大変喜んでいただけました。
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最後に全体的にワックスをかけて完成です。
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生まれ変わった愛用のベースで、また新たなサウンド・プレイを聞かせてくれることでしょう。


全体調整・ノイズ処理(ベース) 13000円
サイドポジションマーク変更 10000円
ナット交換(ブラス素材) 6000円
ポット穴埋め&開け直し 2000円
Sadowskey Bass Preamp(USED) 15000円
イコライザ用ポット @525 2個 1050円
メタルドームノブ(GOLD) @630 4個 2520円
スイッチクラフト ステレオジャック 630円

合計50200円でした。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
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mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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