機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON CUSTOMSHOP Les Paul SPECIALの全体調整
立て続けにご紹介させていただきますが、関東で活動する3ピースバンドchifsのギタリストより、GIBSON CUSTOMSHOP Les Paul SPECIALの全体調整依頼をいただきました。
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バンド活動をやめてしまった友人から譲り受けた物だそうですが、とても良いコンディション・ポテンシャルを持った一本に感じましたので、調整にも熱が入ります。

どうにもプレーン弦の鳴りがミョ~ンという気持ち悪い音だったのですが、原因はナット溝形状にありました。
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カスタムショップ製とはいえ、ナットの不具合は多く目にしますね…

指板エッジのバインディングは角ばっているほどではありませんでしたが、これも面取りを施していく事にします。
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このSPECIALやJUNIORに多い、バーブリッジはその独特のサウンドで愛好者も多いブリッジですが、オクターブ調整が出来ないという事で、ピッチの上ではストレスを感じる事も多々あります。
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アルミ製のバーブリッジでしたが、今回はオクターブ調整可能な物に交換する事になりました。

その他には定番のノイズ処理を行いますので、コントロールキャビティ内部の確認と部品の取り外しを行いましょう。
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バンブルビーレプリカが搭載されていますね。
しかし貼り付けハンダが多かったので、これはしっかりと絡げて組み直す事にします。

驚いたのはセレクタースイッチです。
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レスポールにも採用されるスイッチクラフト社のトグルスイッチですが、このSPECIALはボディ厚が薄いため入らなかったのでしょう…
「入らなければグラインダーで削ればいいじゃない」と上司が言ったかは定かではありませんが…スイッチ構造を固定するネジの半分近くまで削り取られていました…

これは同メーカーのショートタイプスイッチに交換する事にします。

部品を外してマスキングと導電塗料の塗付。
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裏側のキャビティも隅々まで抜かりなく。
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乾燥待ちの間に、P-90ピックアップコイルにシールディングを行っておきます。
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手前が作業前、奥が作業後ですね。

導電塗料が乾いたら組み込みを行います。
(実際はその前にネック周りの作業を先に行っています)
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背丈が低い、ショートタイプのトグルスイッチとBELDENのシールド線。

各ポットの背中やブリッジアースの線は確実に接続してグラウンドレベルを安定させています。
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元々は内歯ワッシャーが入っていなかったのですが、緩み止めも兼ねて内歯ワッシャーを入れてポットを取り付けしています。

残念だったナットは溝を切り直し、外形も整えて磨き上げました。
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別物のようですし、こう滑らかな仕上げだと高級感があると思います。

バインディングのエッジを薄く削っているのが伝わりますでしょうか?
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フレットとフレットの間のバインディングが少し円弧状になっています。

そして問題のブリッジ交換には、HIPSHOT製のBABY GRANDを持込みいただきました。
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ニッケルカラーが無いのが残念ではありますが、アルミ製の軽量なブリッジでオリジナルと近しいサウンドを出しながら、捩れて変形したりガタついたりを防ぐロック機能も持った素晴らしいブリッジです。
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調整がシビアで、ただただそのまま取り付けると弦が斜めに張られてしまう危険性はありますが…
定番のバダスブリッジに交換はしたが希望の弦高まで下げられないとか、ビリ付きが気になるという方にはおススメのブリッジですよ。

写真はありませんが、ストラップピンのネジ穴も一度埋めて、持ち込まれたDUNLOPのロックピン用に穴あけと取り付けを行っています。


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Custom Instruments & Repair
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