今回は熊本のみならず、日本全国を駆け巡るアコースティックギターとベースのユニット「ニシカズ」のギタリスト、西嶋”なゆた”隆信様より、アコースティックギター用プリアンプの作成依頼をいただきました。
依頼をいただいたは良いが、希望をリストアップしても対策回路が閃かず、暫くお待たせしてしまう結果に…
しかし、ある日ふとアイデアを閃きまして…急いで回路図を書いてブレッドボードで動作チェック!
無事に動く事を確認したのちに基板レイアウトを作り、プリント基板まで作成しました。

そしてケース穴あけと仮組みをしてサウンドチェック。

オーダーメイドの場合が殆どなので、穴あけなどの寸法は毎度現物合わせで作っています。
入力ゲイン、2BANDイコライザ、出力ヴォリューム、位相反転スイッチという最小限の構成です。
イコライザはBAX型で組んでいまして、Trebleは13.5KHz、Lowは86Hzを変化開始周波数として設定しています。
ケースサイズを大きくすれば、バランスアウトやセンド/リターンジャックも搭載可能でしょう。
内部はこんな感じ。

今回は掛けっぱなしなのでON/OFFスイッチや電池も入れていませんが、量産も考えてフットスイッチや電池が入るスペースも用意した穴あけレイアウトを組んでいます。
激しいステージングでインプットジャックからケーブルが抜けてしまった際にもバツッ!というノイズが出ないように、スイッチジャックを採用しています。
そして外装デザインですが、ニシカズのライブではとにかく派手に光るステージングが特徴のひとつなので、それに負けないような雰囲気で作りたかったのです。
そこで、書画家の田中太山先生が描かれたニシカズの絵を元に、ケースへ掘り込む事にしました。

このデータは左右とネガポジを反転した状態です。
イラストレーターでサイズ調整やStudio GREAMロゴを入れてアルミのケースへ熱転写。

薬品をかけたくない(掘り込みたくない)部分にはマスキングテープや青の油性マジックで保護をします。
エッチングという方法でケースを掘り込みますが、原液での処理はアルミに対しては反応が早すぎるので、水で薄めて使用しています。

エッチング処理後にLED用の穴をケースの隅に開けました。
ケース側面にも大きくニシカズのロゴを入れてみました。

結構深く掘りましたので、多少の傷では削れません。
そしてLEDを四隅に4色搭載!

常にONなのでLEDのインジケーターは要らないのですが、完全に見た目のために搭載です(笑)
ノブはこの時は手配中だったため取り付けていませんが、完成形は是非ニシカズのライブで!!
L.R.BaggsのiBEAM PASSIVEって出力インピーダンスがとても高いのですね。
上の動画で使用されているフォルヒのギターにiBEAM PASSIVEピックアップが搭載されているのですが、当初試作で作った際は1MΩの受けで、思ったほど音量が上がらず首をかしげました。
実はピックアップの出力インピーダンスが10MΩもあるそうで…
些細な振動も残さず拾うためでしょうか。
しかしそれを受ける入力側にもその超ハイインピーダンスに対応した物が必要になります。
そこでこのプリアンプの入力インピーダンスを10MΩに変更したところ、実用的な音量になりました。
普段はこんなに高い入力インピーダンスで作る事は殆ど無いのですが、良い経験になりましたし、そのような変更がすぐに行えるのも製作者だからこそですね。
サウンドもナチュラルで、L.R.BaggsのPARA Acoustic D.I.のような低音域が膨れるような感じも無いし、なかなか良いと思います。
増幅をもう一段追加して音量の余裕を持たせても良い気はしましたが…今度はハウリングやヒスノイズとの戦いになりますので難しいところですね。
今回はフットスイッチ無しですが、オリジナル外装デザインのため24000円でした。
フットスイッチや機能の追加など、様々なご要望にお応え致しますので、アコースティックギター用のプリアンプを探されている方は是非ご相談下さいませ。
お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪
Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM
mail to → info_gream@ybb.ne.jp
依頼をいただいたは良いが、希望をリストアップしても対策回路が閃かず、暫くお待たせしてしまう結果に…
しかし、ある日ふとアイデアを閃きまして…急いで回路図を書いてブレッドボードで動作チェック!
無事に動く事を確認したのちに基板レイアウトを作り、プリント基板まで作成しました。

そしてケース穴あけと仮組みをしてサウンドチェック。

オーダーメイドの場合が殆どなので、穴あけなどの寸法は毎度現物合わせで作っています。
入力ゲイン、2BANDイコライザ、出力ヴォリューム、位相反転スイッチという最小限の構成です。
イコライザはBAX型で組んでいまして、Trebleは13.5KHz、Lowは86Hzを変化開始周波数として設定しています。
ケースサイズを大きくすれば、バランスアウトやセンド/リターンジャックも搭載可能でしょう。
内部はこんな感じ。

今回は掛けっぱなしなのでON/OFFスイッチや電池も入れていませんが、量産も考えてフットスイッチや電池が入るスペースも用意した穴あけレイアウトを組んでいます。
激しいステージングでインプットジャックからケーブルが抜けてしまった際にもバツッ!というノイズが出ないように、スイッチジャックを採用しています。
そして外装デザインですが、ニシカズのライブではとにかく派手に光るステージングが特徴のひとつなので、それに負けないような雰囲気で作りたかったのです。
そこで、書画家の田中太山先生が描かれたニシカズの絵を元に、ケースへ掘り込む事にしました。

このデータは左右とネガポジを反転した状態です。
イラストレーターでサイズ調整やStudio GREAMロゴを入れてアルミのケースへ熱転写。

薬品をかけたくない(掘り込みたくない)部分にはマスキングテープや青の油性マジックで保護をします。
エッチングという方法でケースを掘り込みますが、原液での処理はアルミに対しては反応が早すぎるので、水で薄めて使用しています。

エッチング処理後にLED用の穴をケースの隅に開けました。
ケース側面にも大きくニシカズのロゴを入れてみました。

結構深く掘りましたので、多少の傷では削れません。
そしてLEDを四隅に4色搭載!

常にONなのでLEDのインジケーターは要らないのですが、完全に見た目のために搭載です(笑)
ノブはこの時は手配中だったため取り付けていませんが、完成形は是非ニシカズのライブで!!
L.R.BaggsのiBEAM PASSIVEって出力インピーダンスがとても高いのですね。
上の動画で使用されているフォルヒのギターにiBEAM PASSIVEピックアップが搭載されているのですが、当初試作で作った際は1MΩの受けで、思ったほど音量が上がらず首をかしげました。
実はピックアップの出力インピーダンスが10MΩもあるそうで…
些細な振動も残さず拾うためでしょうか。
しかしそれを受ける入力側にもその超ハイインピーダンスに対応した物が必要になります。
そこでこのプリアンプの入力インピーダンスを10MΩに変更したところ、実用的な音量になりました。
普段はこんなに高い入力インピーダンスで作る事は殆ど無いのですが、良い経験になりましたし、そのような変更がすぐに行えるのも製作者だからこそですね。
サウンドもナチュラルで、L.R.BaggsのPARA Acoustic D.I.のような低音域が膨れるような感じも無いし、なかなか良いと思います。
増幅をもう一段追加して音量の余裕を持たせても良い気はしましたが…今度はハウリングやヒスノイズとの戦いになりますので難しいところですね。
今回はフットスイッチ無しですが、オリジナル外装デザインのため24000円でした。
フットスイッチや機能の追加など、様々なご要望にお応え致しますので、アコースティックギター用のプリアンプを探されている方は是非ご相談下さいませ。
お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪
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Rehearsal Studio
Studio GREAM
mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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