機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
ACE TONE SA-15の修理
今回はACE TONESA-15というギターアンプの修理です。
このアンプは私の父親の友人の所有物で、倉庫を探したら出てきたそうです。
   DSC05023.jpg
12インチスピーカー1発のコンボアンプです。
   DSC05027.jpg
ボリュームと2バンドイコライザに加え、なんとトレモロとリバーブも付いています。

開けてみたらこんな状態でシールドもされずに回路は剥き出しの作りでした。
ハイゲインアンプではないから回路がシールドされていなくてもそんなに問題にはならないですけども、ノイズは若干多めです。

回路全景 DSC04970.jpg

基板アップ DSC04971.jpg

これは経年劣化か、電源を入れるだけで「ザリザリ!!バリバリ!」と壮大にノイズを発生する状態でしたので、コンデンサを一通り交換したり、配線が断線気味だた部分は交換しました。

写真上部のパワートランジスタ付近には茶色っぽい酸化金属皮膜抵抗が使われている部分がありますが、これが焼けていたので、ワッテージの高い物に交換して熱雑音の低下を狙っています。
それでも問題のノイズは消えず…



   相当悩みました。


交換した部品はコンデンサ全てに留まらず、ヒューズ、抵抗(約半数)、トランジスタ、配線、ダイオード…
   DSC05020.jpg
殆どを交換した結果がこの写真です。
   DSC05015.jpg

主要な原因はオレンジ色のスピーカーケーブルの下ぐらいにある抵抗と一部のトランジスタが不良だったという…
何とも見た目には解らないために見落としがちのミス。


電源のコンデンサは同じ規格の高級オーディオ用に交換しましたが、
技術の進歩とは凄いものでサイズはかなり小さくなっています。
   DSC04981.jpg
勿論、灰色の大きいコンデンサが取り外した物です。

トランスは剥き出しよりもこうやって銅箔テープで巻いてグラウンドに落としてあげると電源ノイズが減少します。
   DSC04979.jpg

入力ジャック部分では音量が大幅に落ちてしまう回路だったので、現代の機材に合うように入力抵抗値やインピーダンスの変更を行いつつ、スイッチクラフトジャックに交換しました。
   DSC04978.jpg

交換部品といえば、電源ケーブルも交換しましたね。
元々のケーブルは被覆が破れていたり、あまりに細かったりで心配でしたので、真空管アンプにも使える電源ケーブルに交換してあります。
   DSC05022.jpg
元のケーブル太さと比べると段違いに太いです。
しかし備えあれば憂いなしって事で、かなりのオーバースペックですけども不具合が出るよりは良いでしょう。

そんなこんなで、殆どの部品を交換して以前よりもハイファイになったSA-15として納品しました。





上記のような修理を行った後は問題なく使用していたそうですが、2年ほど経ったある日、突然音が出なくなったとの事で再びStudio GREAMに入院となりました。

原因はスピーカーの断線。
   DSC08122.jpg
断線した原因は不明ですが、ベースやキーボードなどもつないだりしていたそうで…
パワーアンプの出力的に飛ばなそうな感じですが…
交換するしかないので取り外しました。

スピーカーを抜かれたアンプの後ろ姿が、どこか物悲し気です…
   DSC08147.jpg


今回は予算的な面や、念のため高めの耐入力のスピーカーという性能面を考慮して、EMINENCE社のLEGEND121というスピーカーをチョイスしました。
120Wの耐入力があるので30W程度のギターアンプではどんなに頑張っても飛ばす事は無理でしょう。

肝心のサウンドは目立ったピークなどの大きな癖は無いようですが、実際に鳴らしてみたら中低音がふくよかな印象で一回り太くなったようなトーンでした。
   DSC08149.jpg

ササっと取り付けて動作チェック。
   DSC08150.jpg
今まではボリューム全開にしたらキャビネットが震えてしまい割れたような痛いサウンドだったものが、そんな共振は一切無くなり安定したサウンドになりました。
手元のボリュームでクリーンからオーバードライブまでをコントロール出来るその使い勝手は素晴らしいです。

もはやオリジナルの部品の方が少ないアンプですが、私を常に初心に戻してくれるアンプだなぁと思いました。
これからもガンガン使ってもらって、壊れたらまた直していきたいと思います。




お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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コメント
コメント
懐かしいアンプですね
自分も持ってますよ
もうボロボロですよ…音はかろうじてなりますが、捨てる予定です。
自分のJCM800も見てもらおうかな…
未だに、音が出ません
2010/02/18(木) 17:39:07 | URL | 天銀 #- [ 編集 ]
捨てるなんて…
もったいない!
捨てるぐらいなら着払いで送って下さい!
このサイズでこのクリーン〜クランチは意外に良いのですよ。
2010/02/19(金) 00:33:51 | URL | Moo #- [ 編集 ]
アンプ
雨ざらしで…虫わいてました
ビックリ ヘッドアンプは、コンデンサーが飛んでますが、有りますよ。
多分キーボード用ですね
2010/02/19(金) 20:01:18 | URL | 天銀 #- [ 編集 ]
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今回はACETONEのSA-15というギターアンプの修理です。このアンプは私の父親の友人の所有物で、倉庫を探コンボアンプです。ボリュームと2バンドイコライザに加え、なんとトレモロとリバ
2012/04/27(金) 11:17:23 | まとめwoネタ速suru