機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER JAPAN STR-RK(SRS)の全体調整
以前にもFENDER JAPAN STR-RK(SWS)の全体調整という記事を書いたのですが、今回はその色違いモデルの調整です。
   IMG_0379.jpg
黒地に赤いギター(しかも中央部は明るい白)を写真に奇麗に撮るのはどうにも難しいです…

ナット溝がとにかく高く、1フレットを押さえると半音と1/4音程度シャープしてしまうような状態でした。
   IMG_0384.jpg
勿論、外形と共に調整します。

指板やフレットエッジはFENDER JAPANでは一般的な仕上げ。
   IMG_0383.jpg
これもそのままにせず、Studio GREAMでは定番の面取りを行っていきます。

ピックガードを外してみました。
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以前の記事にあったような、ピックアップからの配線がグチャッと束ねられたような状態にはなっていませんでした。
   IMG_0389.jpg
ポットの背中もしっかりとグラウンドをつなぐ配線が施されていて、この点は好印象です。
   IMG_0388.jpg

そしてアッセンブリの組み込み作業後はこちらです。
   IMG_0431.jpg
アルミシールドテープの貼り込みや、電装系部品の全交換を行っています。

トーン回路はグレースバケットトーンを採用。
   IMG_0432.jpg
完全に絞ってもこもりすぎず、ゲイン落ちも緩和されるので、積極的にトーンポットを操作できるようになると思います。

続いて、ボディには導電塗料を塗り込みました。
   IMG_0433.jpg
アースラグで確実にグラウンドへ接続します。

ナット溝や外形を整えた状態はこちら。
   IMG_0435.jpg
音程の嫌なシャープ感も無くなりました。

指板エッジが当初に比べて丸く滑らかになっているのが確認できるかと思います。
   IMG_0439.jpg

そして、ネジ類を可能な範囲でステンレス製に交換しました。
   IMG_0471.jpg
ゴールドパーツにステンレスの鈍い銀色という組み合わせが、PRS社のコンビネーションカラーみたいですね。
   IMG_0472.jpg
最後に、フローティングや弦高などの調整をしっかりと突き詰めて完成!
   IMG_0470.jpg
とても立ち上がりの早いサウンドでありながら、ノイズレスなギターになり、自信を持って納品をさせていただきました。

納品後に、以下のような感想をいただきました。
(改行調整以外はそのまま転記しています)
「無事ギターを受け取りました。
早速弾いてみましたが、なんというか、なんじゃこりゃ!すげぇ!ここまで変わるのか!とビックリしました。

まず、ノイズが皆無で、音がスッキリしてクリアになりました。
以前に比べ、ハイがクッキリ出ており、弾いていてストレスがないです。

ボリュームは絞っても自然に音が減衰してる感じですし、トーンも篭るのではなく、充分に使えるレベルで音色が変化する感じです。
音のバリエーションが増えたと言うのが正しい表現かもしれません。

弦高も弾きやすく調整してありますし、トレモロ調整も指定通りです。
フレットも角が取れていて、フィンガリングにストレスを感じません。
ギターのリペアをお願いするのは、初めてで不安があったのですが、Studio GREAMさんにお願いして大正解でした!
本当感動しました!
余裕ができたら、他のギターもお願いします!
また、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。」


こうしてお喜びいただけるととても充実感がありますね。
こちらこそ、ご依頼いただきありがとうございました。




以前に上記のような全体調整&ノイズ処理を行ったギターですが、部品交換と共にルックスも変更したいという依頼で再びお預かりとなりました。
金属パーツは元々はゴールドカラーですが、経年で艶が無くなりくすんできてしまいます。
   IMG_4121.jpg
フェンダーのシンクロナイズドブリッジは、より滑らかなアーミングとチューニングの安定のためにブリッジも交換します。
   IMG_4122.jpg
舟形ジャックプレートは他の金属パーツと同じカラーに変更し、ネックジョイントプレートは持ち込みいただいたF.C.G.R.のブラス製プレートに交換する事になりました。
   IMG_4124.jpg
純正ペグはGOTOH SG381のパールボタンが搭載されていましたが、これも色変更も兼ねて交換です。
   IMG_4123.jpg

部品は大半は持ち込みいただいて、交換作業を行いました。

まずはブリッジはWILKINSON VSVGに換装し、3弦12フレットで1.5音アップ出来るフローティング量に調整してあります。
   IMG_4128.jpg
サドル上での弦の横ズレや、サドル自体の横ズレも無くなり、とてもサウンドが締まりました。
しかしプレスサドルによるヴィンテージ系の倍音もちゃんと出る、良いブリッジだと思います。

トレモロスプリングはRAW VINTAGEの物を5本張ってありましたが、アーミングのテンションも考えて4本に変更しました。
   IMG_4125.jpg
ペグは同じ型番ではありますが、MG-Tというトラディショナルなダイヤルロック付きで、ペグボタンも変更して、よりコンポーネント感が増しました。
   IMG_4130.jpg
この裏のダイヤルを指で回して弦をロックしてからチューニングを始めます。
   IMG_4131.jpg
ネックの収縮もあって飛び出したフレットのバリを落として磨いたり、ネックの反りなども調整して完成です。
   IMG_4126.jpg
今後はピックアップの交換などを検討されているようですが、好みの仕様に近付くようにご相談いただけてありがたいです。
また納品後に感想のメールをいただきましたので、改行等の修正だけで基本的にそのままご紹介させていただきます。

我慢出来ずに会社を無理矢理早めに上がり、3時間程弾きました。
取り敢えず感動を伝えねばとメールさせて頂きました!

ニヤニヤが止まりませんね!
根元の部分は変わらないのですが、ガラリと変わりましたね!
自分の想像を良い意味で裏切ってくれました。

一度に色々変えたので、どこがどう影響を与えているのかは不明ですが…

個人的にはトレモロの仕組みと印象から、ギラつき感が増すのかなと思いきや、整った音になった印象です。
高域が引っ込んだのか、中域低域辺りが出たのか分かりませんが、弾きやすい扱いやすい音になりました。
でも、ギラギラした感じはちゃんと出てる。
変にギャンギャン言わなくなったのでアンプの設定が変わりました。
各弦の分離感が良くなり、音にスピード感が出たような気がします。
カチッカチッとハマる感じがして、とても気持ち良い…

調整も完璧で、フレットサイドのバリが整えてあり、フィンガリングにストレスを感じなくなりました。
気になっていた弦のタッチはかなり改善してました!
10~46弦のままなのでテンションは変わらないはずなのに、全体的に柔らかい印象に…
特に2~3弦の変化は丁度良いです。
若干1弦が硬めかなと感じましたが、慣れの範囲ですかね。
09~46への変更も案にありましたが、このままでいけそうな感じです。
弦高も絶妙で、攻めた感じが伝わるセッティング。
これ以上下げたらパシャパシャした音になってしまう1.5歩手前な印象…ツボでした。
最後にトレモロのタッチが最高です!
しなやか!求めてたトレモロの感触です。これこれ!みたいな。

期待以上の変化に、テンションが上がりました!
楽し過ぎるので、今日は限界まで弾こうと思います。

今回も本当にありがとうございました!
次はPU交換ですかね(笑

また、よろしくお願い致します。


と、毎度お喜びの感想をいただけてありがたいです。
楽器のストレスを無くしていくセットアップを心掛けているので、またよろしくお願い致します。



と、上記のように金属パーツの交換を行ったのですが、最終的にピックガードとピックアップを交換する事になりました。

ピックガードはFENDER純正のアルミアノダイズドをチョイス。
   IMG_4245.jpg
ピックアップはSUHRのML-SETをノイズ処理して搭載しました。
スイッチやポットなどの他のアッセンブリーは移植しています。
   IMG_4244.jpg
ピックガードはネジ穴が合わない事が殆どなので大抵そのまま取り付け出来ず、ボディ側のネジ穴を埋めて開け直して…
バッチリ取り付けを行っています。
   IMG_4247.jpg
もはや元々のギターで残っているのはネックとボディの木材のみという大改造を経て完成した一本です。
   IMG_4246.jpg
これからオーナー様の代え難い相棒になっていってくれると良いなと思う次第です。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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