機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER JAPAN ST62の全体調整
今回は少々古めのFENDER JAPAN ST62(の後にハイフンとグレード番号が付くのですが、この個体は不明です)の全体調整です。
   IMG_0607.jpg
全体的に見慣れたというか、安定した作りですね。

今回はヴィンテージスタイルのストラトが抱える問題で、1&2弦の音が弱々しい症状を改善したいという希望で御持込みいただきました。
ストラトのデビュー当時と、現代では使用されている弦も、音楽環境も異なります。
ピックアップ構造も現代の弦事情に合わせて微調整すべきなのでしょうが、いまだに当時と同じスタッガードポールピーススタイルで作り続けている点には少々疑問を感じます。

ナット溝は大幅に高い弦がありましたので、いつものように溝切り調整を行います。
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指板エッジはやはり角張った仕上げですので、これも面取りを行います。
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ブリッジは錆や汚れで動きが渋くなっていましたので、バラして磨いて組み直しを行います。
   IMG_0608.jpg
フレットの減りは見受けられましたが、今回は擦り合わせは行わずに、可能な範囲で弦高を下げる調整を行います。
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ピックガードアッセンブリを見ていきましょう。
   IMG_0615.jpg
コンデンサはオレンジドロップに、配線材も古い単線に交換されていましたが、ハンダ付けはいま一つでしたので、やり直していきます。

ボディ側は導電塗料を塗るために、部品を外したり足付けを行ってマスキングに取り掛かります。
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いつものように、塗料を塗ったら乾燥待ちの間にピックアップのシールディングやアッセンブリの組み立てを進めていきます。
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ブリッジは全てばらして、磨いてグリスアップした後で組み直しました。
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クロームメッキの美しい艶が蘇りました。

導電塗料が乾いたら、アースラグを取り付けてアッセンブリを組み付ける準備を行います。
   IMG_0621.jpg
組み立て後のアッセンブリはこのようになりました。
   IMG_0622.jpg
部品は出来る限り再利用をご希望でしたので、クリーニングを行いつつ再び使用しています。

ナット溝や外形も整えて磨きました。
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ローポジションで握り込むようなコードフォームでも指に当たって痛くないように丸めています。

指板やフレットのエッジは、写真でも解るぐらいに丸く面取りを行っています。
   IMG_0625.jpg
このひと手間が演奏性に大きく影響します。

最後にワックス掛けを行って完成。
   IMG_0624.jpg
ご予算の関係もあり、全体調整作業プランで出来る範囲で調整を行いました。
本来はヴォリュームポットやジャックなど交換しておきたい部分はありましたが、またいつか担当させていただければ良いなと思います。

全体調整・ノイズ処理 15000円
ダダリオ 09-42弦 630円

合計15630円でした。

作業後は若干は1&2弦の弱々しいサウンドの改善は見られましたが、根本的にはピックアップ交換をご検討くださいという状態です。
ただし、ピックアップ交換にはより大きなコストがかかるのが難点ですね。



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