機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GIBSON CUSTOMSHOP HC58 Les Paul Standardの全体調整
今回はGIBSON CUSTOMSHOP製HC58 Les Paul Standardの全体調整です。
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58モデルには杢目の少ないプレーントップが多いのですが、これは鮮やかなフレイムが浮き出た極上の1本です。

2013年のモデルからボディバックのチェリーレッドにはアニリン・ダイというフィラーが使用されましたが、このモデルはそれよりも以前の製造のため、異なる色見です。
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中古購入との事ですが、新品と殆ど変らないような素晴らしいコンディションです。
きっと前オーナーも大事に扱われていたのでしょうね。

ナット素材は牛骨ですが、溝はイマイチだし形状も野暮ったいので…今回は交換する事になりました。
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バインディング厚さも現行よりは若干厚く、ヒストリックコレクションは様々なところで年々少しずつ変えてきているのだなぁと実感します。
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バインディングエッジには面取りを施しておきます。

コントロールキャビティ内はこのような感じ。
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山盛りのハンダや、セラミックコンデンサ…部品類は私に全てお任せで「良い状態にしてくれ」との事で全交換させていただく事になりました。

部品類を全て取り外し、導電塗料を塗る準備をしていきます。
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これだけ隙間なくしっかりとネックジョイント部分を組まれていると安心しますね。

トップのメイプル材はかなりの厚みの無垢材です。
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導電塗料を塗り込んでマスキングを剥がしたら、組み込みを始めます。
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セレクタースイッチは問題が無かったので、クリーニングして再利用です。
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配線材にはBELDENの4芯シールド線を使用して引き直しています。

ポット類は選別したCTS製に全交換。コンデンサもロシア軍用オイルコンデンサを使用しました。
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ナットを慎重に取り外したら溝のクリーニングを行います。
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TUSQ素材を削り出し磨き上げて、ナット交換完了。
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丸みを帯びたシェイプが好みです。

指板のバインディングエッジも面取りを行って、柔らかい握り心地になっています。
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ほんのちょっとの事で、演奏性は大きく変わります。

そして一番問題だったのはブリッジの変形でした。
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T.O.Mブリッジは実は使用に伴い経年変化で曲がって、中央部分が下がります。
このギターもその症状が出ており、3&4弦がビリ付かない弦高にすると1&6弦が高い状態になっていまして、弦高バランスが悪かったのです。

そこでGIBSON純正のブリッジを御持込みいただき、サドルの溝切りを行ってブリッジの交換をしました。
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ワックス掛けを行って完成です。
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レスポールに限らず、楽器には個体差がありますが…このギターは完成後に個人的に欲しい!という気持ちになるほど速く芯のあるサウンドで素晴らしかったです。

手放す時には声をかけてもらえるようにオーナーに話をしておこうかと思います(笑)




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