機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
GRECO EG-800の全体調整
今回はジャパンヴィンテージ扱いされる、GRECO EG-800の全体調整です。
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1977年製で、新品購入後からずっと所有されているそうです。
グリーンのサンバーストカラーも珍しいですね。

ブラスナットは流石の経年で艶が無くなっています。
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溝も少し高いので、磨きと溝修正を行います。

フレットのサイドにバインディングが立ちあがる、GIBSONと同様の作り方がされています。
   IMG_0766.jpg

1953年後期から1955年後期まで本家のレスポールで採用された(一般的には54年スタイル)ストップバーブリッジスタイルです。
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しかしハムバッキングピックアップが搭載されたのは1957年前半からなので、この仕様はいわゆるJEFF BECKが使用したスペックと言った方が有名かと思います。

長年しまい込んでいたそうで、電装系はガリが出たり、接点が開いてしまっていたりでほぼアウトでした。
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セレクタースイッチもフロントしか音が出ない状態でした。

キャビティは全体的にかなり深く掘られていますが、丁寧に作られているなぁと感じました。
   IMG_0769.jpg
ネックの接着にはダボを併用して取り付けられています。
   IMG_0771.jpg
ピックアップキャビティも全体的に深めに掘られていますね。

導電塗料を塗るために、全ての部品を外してクリーニング。
   IMG_0772.jpg
塗付後に乾燥したら組み込み。
(実際はフレットやナット周りなど、他の作業を先に行っています)
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電装系は選別してマッチングを取ったCTSポット、BELDEN配線材、スイッチクラフトのスイッチやジャック…
いわゆるStudio GREAMの定番品で全交換。
コンデンサはオレンジドロップを50's配線方式で使用しました。

ブラスナットは外形を整えて磨くとこんなに輝きます。
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骨や樹脂素材のナットは磨き過ぎない鈍い輝きが好きですが、金属素材は磨き上げる方が私は好きですね。

セレクタースイッチキャップは新品になったので、少し色が白っぽいですが、そのうち焼けてくるでしょう。
   IMG_0798.jpg
ブリッジには曲がりが発生していたので、WILKINSONのバーブリッジを採用し交換しました。
   IMG_0797.jpg
スタッドアンカーは再利用しましたが、ボディへの圧入深さ変更のため一度抜いて取り付け直しました。

全体的にワックス掛けを行って完成です。
   IMG_0796.jpg
大学生の娘さんがサークルでギターを始める事になり、そこで使ってもらうために、今回メンテナンスされたとの事です。
こうして親から子へ受け継がれていく楽器というのも良いものですね。

全体調整・ノイズ処理 15000円
スイッチクラフト トグルスイッチ 2940円
VOL. POT @1050 2個 2100円
TONE POT @1050 2個 2100円
TONE CAP @840 2個 1680円
ハットノブ(アンバー) @420 4個 1680円
スイッチクラフト MONOジャック 420円
WILKINSON GTB-Cブリッジ 4200円
ジャックプレート(クローム) 630円
エリクサー 09-42弦 1470円

合計32220円でした。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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