機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
Epiphone Les Paul Customの修理
今回は東京の西側で活動するロックバンドUNIVERSEのギタリストNOV氏のギターリペアです。

実は彼は私の高校・大学時代の後輩でして、一緒にバンドやったりバカやったりしていたナイスガイです。


このギターは私がリペアマンになろうと決めた頃にジャンク状態から部品を集めて組み上げた思い出のギターなんです。

そんなギターをずっと使い続けてくれたNOVには感動したが、事件は起こりました…

なんとバンドでのスタジオ練習の休憩中にメンバーがこのギターを引っかけて倒してしまったのです。
「急に音がビリ付くようになった!」と電話がかかってきて翌日確認すると…

セレクタースイッチが根元から折れている!
   DSC05043.jpg
電装系は奇麗じゃないが、あんまり酷くもない印象です。
   DSC05042.jpg
ウエスタンエレクトリックの単線をふんだんに使用して組んだのですね。
   DSC05045.jpg
ジャック端子にもちゃんと絡げてハンダしているし。
使ったハンダは楽器屋で売られていた物だったと思いますが…
まぁ今見ても恥ずかしくは無いかと…思います。


問題はそれじゃなくて、このネックです!!
   DSC05050.jpg DSC05051.jpg
指板が剥がれています!
   DSC05052.jpg
1弦側が特に酷いです。

本来なら指板を一度剥がしてから貼り直して、フレットも交換したいところですが、このEpiphoneは韓国製なので新品で買っても4万円ちょっと。
修理工賃で10万円はしちゃう内容ですし、時間がかかります。
思い出は買えないのでその修理にお金を出すのはある面では間違いでは無いけども、そんな事をしていたら使うタイミングに間に合わない!!

実は火曜日に倒してこの状態になって、その週末にはバンドの解散ライブが控えており、NOV自身もそのライブでギターを止める決心だったそうです。
そしてそのギター人生の節目で先輩から贈られたギターを弾きたい!と言われました。

そんな事言われたら私もリペアマンとして、男として頑張るしかない!

週末に間に合わせるためには剥がれた部分の接着補修&フレットすり合わせでいくしかないと相談し、作業スタート!

剥がれた部分に注射器でタイトボンドを注入し、固定のためにクランプをかけます。
   DSC05055.jpg
このクランプや治具は私の自作です。
当て木は指板やネック裏のアールに合わせて密着するようにブロックを削り、フレット部分は当たらないように溝を彫ってあります。
はみ出たボンドは乾燥後にサンディングして落とします。
   DSC05057.jpg
この角度だと作成した当て木が判り易いですね。




   このまま1日半放置




クランプを外したらはみ出たボンドをサンディングしてナットを取り付けます。
   DSC05058.jpg
これはナットを固定するためのミニクランプです。

塗装する時間までは無かったので見た目はヒビが入ったように見えますが、隙間にはタイトボンドがしっかり埋まり、段差は殆ど感じ無い滑らかな手触りになってます。
   DSC05066.jpg

セレクタースイッチも新しいものに交換しました。
   DSC05059.jpg
ノイズ対策で導電塗料も新たに塗ってます。

配線もほぼ全てやり直し、コンデンサにはオレンジドロップを入れてみました。
   DSC05060.jpg
回路的には一般的なレスポール配線ですね。

最後にワックスがけをして全体をピカピカにしました。
   DSC05068.jpg
このギターが仕上がったのはライブの前日でしたが、無事に納品。

睡眠時間を切り詰めて連日作業した甲斐あって、翌日のライブで思う存分弾きまくってくれたのがとても嬉しかったです。
   DSC05072.jpg


NOVへ
ギターから暫く離れても、またいつか手にとって弾いてくれると嬉しいです。
いつ再開しても遅くはないんだから、音楽は生涯の趣味として楽しんで下さい。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom GUITARS & EFFECTS,Repair
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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