機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
BENJI ST-TYPEの全体調整
熊本にある某ギタークラフトショップで作られたストラトタイプの調整が再び入ってきました。
以前手がけた作業もオーダーメイドSTRATOCASTERタイプの調整として記事をご紹介しております。

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ラッカー塗装なのですが、塗装が定着していない状態で納品したのか、塗装が滑ってしまっています。
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木材は相変わらず良い物を使用していますね。
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ナットは牛骨ですが、少しエラが張ったような形状でしたので、整形をしないといけないです。
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指板のエッジはかなり角張っていて、普段、柔らかい握りのネックを触っている私としては面取りが必須な状態でした。
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トレモロの動きが渋い、高音弦がシタールみたいにビレて元気が無い音を改善したい、との事で持ち込まれたギターなのですが…
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トレモロとピックガードの一部が接触して引っ掛かっていました。
勿論、引っ掛からないようにピックガード側を少し削ってクリアランスを確保しておきました。

ブリッジを外してみると…
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トレモロマウントスクリューのネジ穴が揃っていない…4弦は目視で判りますが、実は3弦の穴もズレていました。

ボディ側には導電塗料が塗られていましたが、塗装と反応して収縮が起こっており、定着していません。
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また、グラウンドには全く接続されていない塗り方でしたので、ノイズシールド効果は全く見込めない状態でした。

ピックガード側にもシールドテープは部分的にしか貼られていません。
   IMG_0836.jpg
実際、ノイズが多いので何とかしたい!という希望もありましたので、定番のノイズ処理を行っていきます。

配線やハンダ付けも少々残念な仕上がり…
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TONEポットにBカーブをチョイスしているのはなぜでしょうか…トーンノブを絞っていって最後に急激に高音域が落ちる、とても使いにくい可変をするのですが…
今回はコストの関係でAカーブポットには交換せず再利用です。

先に塗られていた導電塗料を削り落し、新たに隅々まで塗って乾燥後にアースラグを接続。
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こちらは部品は再利用で配線などはやり直したアッセンブリ。
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トーンコンデンサの値も(お預かり時は)ハムバッカー向けの数値が載っていたので、1弦の輪郭がはっきりするような共振周波数になるように交換しています。
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ヴォリュームポットの可変カーブは、より滑らかにトーンと音量の変化が得られるように変更しました。

ナット溝の切り増しと外形を整えて、ローポジションでネックを握り込むような弾き方でも、ナットが手に当たって痛くないような仕上げになっています。
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指板エッジは定番の面取り加工済みです。
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ブリッジサドルの両端や弦との接触面をペーパーで奇麗に磨いて修正を行いました。
   IMG_0845.jpg
コストの関係でネジ穴の修正は行いませんでしたが、マウントスクリューの軸にノッチを切り込んでスムーズなトレモロ動作が得られるようにして対応しました。

その他、ヘッドに開いているペグ穴のセンターが合っていなくてペグブッシュが浮いてきていたり…
色々と修正をしたい個所はあったギターですが、ひとまず出来る範囲では作業を行いました。
今後、部分的に修正を重ねながら改善していく事になると思います。

ワックス掛けを行って完成。
   IMG_0847.jpg
お預かり時よりも下がった弦高でもビリ付きも無くなり、「同じギターとは思えない!これで使える!!」との感想をいただけました。

全体調整・ノイズ処理 15000円
ダダリオ EXL-110(10-46弦) 630円

合計15630円でした。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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