機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER 1979STRATOCASTERの全体調整
今回は1979年製FENDER STRATOCASTERの全体調整です。
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奇麗に焼けて、かつ傷も少ないコンディションの物を探されていたそうで…やっと入手されたとの事。

ナットはTUSQに交換されていましたが、溝の幅がブカブカで、3弦は特に立ちあがってこないサウンドでした。
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指板エッジは若干は面取りがされているようでしたが、今回は更に追加を行います。
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ブリッジはアームアップすると3弦12フレットで1音半上がる状態にセットされています。
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ネジ類は少しサビが目立ちますね。
ピックガードを外してみましょう。
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ノイズ処理はされていません、と思いきや…
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コントロールキャビティ内とジャックキャビティ内にグラウンドへ配線されているラグがネジ止めされています。
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塗装の下に炭素系導電塗料を先に塗ってあり、それをグラウンドに落とすようにしつつ、上から塗装されているのでした。
しかし抵抗値がありすぎます。
試しに測定してみるとフロントピックアップ下位置からこのアースラグまでの抵抗値はおよそ250KΩ…グラウンドレベルが揃っていない訳です。
アッセンブリではピックガード、ピックアップカバーは交換されていましたが、ヴォリュームポットやピックアップなどはオリジナルでした。
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今回はピックガードアッセンブリを作り直して総入れ替えする事になりましたので、オリジナルはそのまま外して保管。
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こちらがピックガードから新たに組み直したアッセンブリ↓
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御持込みいただいたリンディ・フレーリンのREAL54ピックアップセットを組んでいます。
ヴォリュームカーブの変更と、グレースバケットトーンサーキット、リアピックアップにもトーンが効くように、オーナー様の定番スペックです。

キャビティ内の塗装、塗装下の導電塗料まで削り落して、新たに銅系導電塗料を塗り直しました。
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アースラグポイントは再利用しましたが、フロントピックアップ下位置からの抵抗値は僅か5Ω程度まで下がりました。
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ナット溝切り調整後に、外形を整えていきます。
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高さやRを整えて磨きました。
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溝の深さが相対的に浅くなったように見えますが、ナット自体の高さが削りによって下がっているためです。
ナットの溝に沿って木材にまで溝を切られていますが、これはお預かり時からです。
ナット交換時に角度を付け過ぎたのでしょう。

ネック裏はウレタンの艶有り仕上げでしたが、ナット裏を境にサテン仕上げに変更しています。
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サラッとした手触りは、汗をかいても快適な演奏性です。

指板のエッジも面取りを行いました。
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この写真では写っていませんが、ネックポケット寸法が広すぎてすぐにセンターズレをしてしまう状態でしたので、ポケット内壁にスペーサーを貼り付けてセンターがずれないように微調整しています。

ブリッジは全バラシの上で磨いて組み直しました。
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サドルと弦の接する部分はハンドリューターバフを使って磨き上げしてあります。

全体的にワックス掛けを行って完成です。
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ピックガードはオーナー自身がコーヒー浸けして着色した物をお持込みいただきましたが、その後にStudio GREAMで細かい傷や汚れ、焼けを追加して古びた感じに仕上げています。

全体調整・ノイズ処理 15000円
ピックガード取り付け穴位置修正 2000円
VOL. POT 1050円
TONE POT @1050 2個 2100円
5wayセレクタースイッチ 2100円
弦・ジャック・ピックガード・ピックアップはお持込みいただきましたので、合計22250円でした。


このギター、実は私と同い年です。
今のうちに私も全体調整というか診断というか、受けておきたい気分になりました(笑)


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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