機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
ESP AM-J4のMOD
今回はESPのAM-J4というジャズベースタイプのMODです。
Dragon Ashのベーシスト馬場育三氏の以前のシグネイチャーモデルですね。
スタンダードモデルとの違いは、

ピックガード&コントロールパネルレス
エボニー指板
アバロンドットポジションマーク
メタリックピンクカラー
ヘビーウェイトなアッシュ2ピースボディ
という感じです。

この個体はオリジナルのプリアンプは取り外されてパッシブ仕様に改造されており、
セイモアダンカン製のミュージックマンタイプピックアップが載るようにザグリ拡大加工も施され、リアハムバッカーのみの仕様になっていました。


作業依頼内容としては、
・弦を裏通しに出来るようにしたい
・ダイレクトスイッチ増設でスイッチング奏法がしたい
・Aguilar OBP-3プリアンプの搭載
・ミュージックマンタイプのピックアップでシリーズ/パラレル切り替え配線
・18V駆動によるワイドレンジ化
・ネックの塗装をオイルフィニッシュから艶ありウレタンクリアへ変更


という内容でした。

まずはブリッジ周りから手を付けます。
   DSC05119.jpg
こちらは穴あけ位置を測定して目印となるポンチをベースプレートに打ったところです。

ベースプレートとボディに穴あけをして、面取りを行います。
   DSC05122.jpg

ブリッジを組み立てた状態
   DSC05134.jpg

裏側には弦受けのブッシュを打ち込みます。
   DSC05120.jpg
狙った訳ではなく、全くの偶然で雄ウサギのイタイ所を貫通してしまいました。

裏通しで弦を張るとこんな感じ。
   DSC05141.jpg
弦はブリッジ後ろの穴からも通せるのでテンションを2種類から好みで選べます。


次に電装系を収める為のスペースを作るべく、トリマーでボディを削っていきます。
   DSC05131.jpg
元々の穴が1か所だけ大きかったので黒檀で埋めて穴あけをし直しつつ、ネジ山が短かいポットを使うためそれが収まるように1段深く掘りこんでいます。
この後で導電塗料を塗布します。

写真上側にはダイレクトスイッチを収める掘り込みも見えますね。
バッテリーが2つ入るようにスペースを拡大しています。


こうやって作ったスペースにAguilar OBP-3を組み込んでいきます。
   DSC05124.jpg

組み込んだらこんな感じ。
   DSC05135.jpg
結構いっぱいいっぱいです。
実は一度組み込んだら蓋が閉まらなくて、追加でキャビティを少し拡大加工してやっと入ったプリアンプです。

OBP-3の下にはボリュームポットが隠れています。
   DSC05137.jpg

表から見るとこんな状態。
   DSC05138.jpg
コントロールは写真右側からボリューム、(下段)ベース/(上段)トレブル、ミドル(シリーズ/パラレル)、ミドルフリケンシー、ダイレクトスイッチです。
ミドルのポットを引っ張るとピックアップがパラレル接続になり、シングルコイル的なサウンドになります。
ミドルフリケンシーは400Hz〜800Hzの間で可変します。

ピックアップをパラレルにするとこんな感じでノブが上がります。
   DSC05139.jpg
左端のノブが無いポットがミドルフリケンシーです。
(ノブは納品時にオーナーが持ち込んでくれてその場で取り付けしました)

コントロールパネルも新たにアクリル板で作成してあります。
   DSC05144.jpg
ネック裏は一度サンディングして木地調整をしてからウレタンクリアを吹いてます。
   DSC05143.jpg
塗装の乾燥後に耐水ペーパーを用いて水研ぎして平滑化してから、コンパウンドで仕上げます。
写真では判りにくいですが極薄ウレタンクリアの艶ありになっています。

全体的にワックスをかけて磨き上げて仕上げました。
   DSC05145.jpg

これからライブで極悪な重低音を弾き出してくれることでしょう。



作業金額としては、
・弦を裏通し化 \5,000
・Aguilar OBP-3プリアンプの搭載 \8,000
・ミュージックマンタイプのピックアップでシリーズ/パラレル切り替え配線(上記に含む)
・OBP-3、ジャック、ポットなど必要部品一式 \21,000
・キャビティ拡大による18V駆動とダイレクトスイッチ増設 \10,000
・ネック裏リフィニッシュ \6,000

合計\50,000

という感じです。
納期的には3週間ほどでした。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom GUITARS & EFFECTS,Repair
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
お世話になりました
ありがとうございました
最高に気に入りました
自分のブログでも紹介しましたが
リンクさせて頂きます!
2010/03/24(水) 01:31:41 | URL | モヒ三 #- [ 編集 ]
おお
こないだ自分も、スティングレイに同じモノを搭載しましたよ。良いプリアンプですよね
自分のは、9V使用ですけど…
2010/03/24(水) 12:46:46 | URL | 天銀 #- [ 編集 ]
モヒ三さん
ありがとうございます。
色んなトーンが出るのでライブ用と言わず、レコーディングでも使ってみて下さいな。
今後もよろしくお願いします。
2010/03/24(水) 16:06:07 | URL | Moo #- [ 編集 ]
天銀さん
9Vで問題ないですよ。
18Vにするにはボディー加工が伴うでしょうし。
音量とレンジの差が少しあるぐらいです。
OBP-1ほどガツンとしてなくて懐の深いプリアンプですね。
2010/03/24(水) 16:09:21 | URL | Moo #- [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック