機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
CANYON W-40の調整とピックアップ取り付け
今回は国産の古いアコースティックギターであるCANYON W-40の調整とピックアップ取り付けを行いました。

CANYONというブランドは全く知りませんでしたが、スペックを見るとオール合板のギターで、当時は定価4万円程度のエントリーモデルという扱いだったのだと思います。
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サブギターとして持っていたとの事で、あまり使用されていないのかフレットは錆が浮いてしまっていました。
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合板といえば安くて音は硬くて、と一部には見向きもされないギターかもしれませんが意外や意外、その凄まじい鳴りと音量は驚くほどでした。
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しかも驚くほど軽量です。
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このストラップピンの位置にエンドピンジャックを設置します。
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(作業中と完成後の写真を撮るのを忘れていまして、ピックアップを取り付けましたとの文面だけになってしまいます)

フレットの下に位置するバインディングが経年で縮んだせいで、フレット脇にバリのような手に引っ掛かる感じがありましたので、隙間を埋めてから整形します。
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こちらが整形後↓ですが、フレットの角が丸くなっているのが解りますでしょうか。
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今回はサドル下にピックアップを仕込むため、ピックアップの厚み分も含めてサドルを削る必要が出てきます。
サドルを取り外したら、思いのほかガタガタでしたので、底面のみならず上面も整形して磨きます。
   IMG_1443.jpg
こちらが今回取り付けるピックアップであるL.R.BaggsのANTHEM SLです。
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今まで多くのギターに取り付けしてきてサウンドも判っていますし、何より音が良く使い易いです。

サドル下の溝にピエゾピックアップを仕込み、サドルも整形しました。
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サドルトップのガタガタな摩耗跡が無くなり、指板のRに合わせた緩やかな傾斜が付いています。

弦を張ってみたところ、高さの微調整も必要ないぐらいバッチリと決まってました!
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バッチリ決まるように寸法を測って、必要な分を削ったから当然なのですが。

そして、弦を張っていたら…6弦のペグがおかしい…弦のテンションに負けてギアが滑るためにチューニングが出来ない、となり依頼主に急遽相談しました。
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結果、オリジナルペグのサウンドが好きなので今回は見た目は揃わなくても6弦のペグのみ交換して、ゆくゆくは6個まとめて交換する、という事になりました。

しかし取り付けてみて感じたのは、GOTOHペグのチューニング精度の良い事!
他の5個のペグは遊びが多くて、倍音は多く出る軽やかなサウンドなのですが、チューニングを合わせるのに苦労します。
   IMG_1528.jpg
現場で使っていくならば早めに全て揃えて交換してしまう方が良いのだけども…という感じで改めて提案させていただきました。

そしてネックヒールにストラップピンを取り付けました。
   IMG_1529.jpg
三角形のヒールキャップに打つ事もありますが、このヒール側面に打つとギターがプレイヤー側に寄るので演奏スタイルによっては使い易い事があります。

ナット削り調整 2000円
フレットエッジ処理 4000円
ピックアップ取り付け加工 5000円
サドル削り加工 3000円
ストラップピン取り付け 1525円
6弦ペグ単品交換 2100円
L.R.Baggs ANTHEM SL 24800円
MARTIN EXTRA LIGHT弦 630円
DURACELL 9Vバッテリー 525円

合計43580円でした。


お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
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コメント
コメント
Re: いつも拝見させてもらっています。
コメントありがとうございます。
エントリーモデルにしろハイエンドモデルにしろ、持ち主がそれを使いたいのならばメンテナンスをします。
勿論、価格的な面で買い替えを提案する事もあります。
ただ、そう提案するのはその楽器に対してオーナーの思い入れが感じられない時です。

買い替えをするのもそれにより楽器販売業界は回るでしょうが、それはユーザー主体の最善の方法ではない事もありますからね。
ご相談がありましたらお答えできる範囲では回答させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

リンクを張っていただけるとは恐縮です。
よろしくお願い致します。
2014/01/19(日) 20:57:23 | URL | Studio GREAM #- [ 編集 ]
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