機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
PROVISION RG-TYPEの調整
今回は山口県にあるギター工房PROVISION GUITARで作られたRG-TYPEの調整です。

FADED BLUE JEANとでも言うべきカラーが極上のキルトメイプルを引き立てています。
   IMG_1297.jpg
メイプルトップ/マホガニーバックという構成です。
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ナットはSTRINGSAVERが使用されていましたが、TUSQナットに交換します。
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ネックはメイプルとウォルナットの5ピース構造で、ネックポケットの精度も素晴らしく、加工精度の高さには感心しました。
   IMG_1302.jpg

今回はピックアップがボディにダイレクトにマウントされた構造のため、ピックアップの高さ調整が出来ない状態でした。
スプリングやスポンジを入れて高さを上げる事は出来るのですが、むしろピックアップが弦に近過ぎる状態だったのでもう少し下げたかったのです。
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フロントは2.5mmとリアは5.5mm、それぞれキャビティを深く掘り増します。
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トリマーで掘り下げたら、マスキングして目止めと黒を塗装します。
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スプレーではなく、筆塗りで処理しました。
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切削作業後、希望深さになっているのを確認。ばっちりです。
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ピックアップ取り付けネジにはスプリングを入れつつ、余計な振動はハウリングの元になるので隙間を潰すようにスポンジも入れてあります。
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次にコントロールキャビティを見ていきましょう。
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導電塗料によるノイズ処理はされていませんでしたが、ハンダ付けは結構奇麗に行われていますね。

このスイッチ付きヴォリュームポットは回転トルクが軽すぎてすぐに回ってしまうとの事で、もう少しトルクの重い物に交換する事になりました。
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そして一番の頭を悩ませた部分がチューニングの安定です。

当初、フローティング状態になっているブリッジにアーミングアジャスターを取り付けてみたのですが、アームを使うと一発でチューニングが狂う…
ブリッジのナイフエッジを研いだり、ナット溝の底面を鏡面まで磨いたりしてもしっかりとした改善は見られない…
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悩んであれこれやってみた揚句…トレモロを殺すという対策しか取れなかった事が悔やまれます。
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アジャスターの調整でアームアップ側を固定し、ダウン側はメイプルブロックを入れて固定する事にしました。

ナットは溝の切り方から徹底的に拘って削り出したTUSQナット。
   IMG_1536.jpg
サウンドは確かに倍音豊かなサウンドになりましたが、トレモロを殺す事で対応したチューニング問題は正解とは思えず…
ロックナットにすると大分違うような気はしますが、弦交換も面倒だし元には戻せないしで暫く対策を考える事になりそうです。



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