今回はちょっと変わった作業です。
Jersey GirlというメーカーのMiddrangerというブースターがありまして、これの修理です。
しかしあまりにも作りが良くなかったので、依頼者と相談して基板ごと作り直しする事にしました。
その前にこのエフェクターについての説明を。
通常ブースターと言うと全帯域を持ち上げるワイドレンジブースターが殆どですが、 Middrangerはギターサウンドの核である中音域のみをブースト出来るミッドレンジブースターです。
音色の変化は予め厳選したプリセット帯域(高音寄りのミッドレンジ〜低音寄りのミッドレンジ)を5段階のセレクタースイッチで選択できます。
音抜けの良さのポイントは、可変式トーンコントロールを使わずロータリーSWで周波数帯をプリセットすることで、必要最小限の回路しか信号が通過しない事にあります。
単体での使用はもとより、歪系エフェクターの前に「Middranger」を繋げて使用することによって「ギターサウンドの核であるミッドレンジのみブースト」して歪系エフェクターに音を送れるので、歪系のエフェクターの音色を損なうことなくより「太い音」「張りの有る音」を手に入れられます。
良いブースターをお探しの方は勿論のこと、現在お持ちの歪系エフェクターが「音が細い」、「音に張りがない」などの理由で新しい歪系エフェクターをお探しのお客様にもお勧めできます。
という事ですが、早速開けてみましょう。

実は以前にフットスイッチとロータリースイッチが故障したのでStudio GREAMでスイッチ交換を行っております。
その際にLED交換やジャックの交換なども行いました。
基板を取り外して、今回作成した基板と並べてみました。

大きさの違いは歴然ですね。
オリジナルの基板からはオペアンプを取り外してあります。
裏側の比較。

オリジナルはパターンが細く、かすれている部分もあったので全体的に太くなるようにレイアウトを組み直しました。
新しい基板をケースに組みつけるとこんな感じになります。

配線も24AWGという太さから22AWGへと全体的に太い線に交換してあります。
スイッチは9ピンタイプを使って、いわゆるトゥルーバイパス配線になってます。
ノブなどを取り付けたら見た目には全くノーマルです。

オペアンプはソケット式にしてありますので、2回路入りの物でしたら差し替え可能です。
元のトーンとは極力同じになるように部品を選ぶのが大変でしたが、最終的にはノイズだけ減らしたような仕上がりになったと思うので、今後もまた使ってもらえると嬉しいですね。
しかしこのエフェクターでオリジナルが残っているのはケースとノブとバッテリースナップだけって…もはや別物です。
お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪
Custom GUITARS & EFFECTS,Repair
Studio GREAM
mail to → info_gream@ybb.ne.jp
Jersey GirlというメーカーのMiddrangerというブースターがありまして、これの修理です。
しかしあまりにも作りが良くなかったので、依頼者と相談して基板ごと作り直しする事にしました。
その前にこのエフェクターについての説明を。
通常ブースターと言うと全帯域を持ち上げるワイドレンジブースターが殆どですが、 Middrangerはギターサウンドの核である中音域のみをブースト出来るミッドレンジブースターです。
音色の変化は予め厳選したプリセット帯域(高音寄りのミッドレンジ〜低音寄りのミッドレンジ)を5段階のセレクタースイッチで選択できます。
音抜けの良さのポイントは、可変式トーンコントロールを使わずロータリーSWで周波数帯をプリセットすることで、必要最小限の回路しか信号が通過しない事にあります。
単体での使用はもとより、歪系エフェクターの前に「Middranger」を繋げて使用することによって「ギターサウンドの核であるミッドレンジのみブースト」して歪系エフェクターに音を送れるので、歪系のエフェクターの音色を損なうことなくより「太い音」「張りの有る音」を手に入れられます。
良いブースターをお探しの方は勿論のこと、現在お持ちの歪系エフェクターが「音が細い」、「音に張りがない」などの理由で新しい歪系エフェクターをお探しのお客様にもお勧めできます。
という事ですが、早速開けてみましょう。

実は以前にフットスイッチとロータリースイッチが故障したのでStudio GREAMでスイッチ交換を行っております。
その際にLED交換やジャックの交換なども行いました。
基板を取り外して、今回作成した基板と並べてみました。

大きさの違いは歴然ですね。
オリジナルの基板からはオペアンプを取り外してあります。
裏側の比較。

オリジナルはパターンが細く、かすれている部分もあったので全体的に太くなるようにレイアウトを組み直しました。
新しい基板をケースに組みつけるとこんな感じになります。

配線も24AWGという太さから22AWGへと全体的に太い線に交換してあります。
スイッチは9ピンタイプを使って、いわゆるトゥルーバイパス配線になってます。
ノブなどを取り付けたら見た目には全くノーマルです。

オペアンプはソケット式にしてありますので、2回路入りの物でしたら差し替え可能です。
元のトーンとは極力同じになるように部品を選ぶのが大変でしたが、最終的にはノイズだけ減らしたような仕上がりになったと思うので、今後もまた使ってもらえると嬉しいですね。
しかしこのエフェクターでオリジナルが残っているのはケースとノブとバッテリースナップだけって…もはや別物です。
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