機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
YAMAHA SR-400の大幅修理
今回は色々と無茶な改造をされてジャンク状態になってしまったYAMAHA SR-400を入手された方が、これを再生させて使えるようにしたいとの事で大幅修理を行いました。
とはいえ(言い訳のようになってしまいますが)予算的な制約もありましたので、作業する側としては妥協せざるを得なかった面もあります。

まずはお預かり時の状態。
   IMG_2507.jpg
既にいくつか部品を取り外してしまっていますが、元々6点支持のトレモロブリッジを、2点支持トレモロに載せ換えたが、取り付けがメチャクチャ…
ピックアップも3シングルだったところをリアに無理やりハムバッカーを搭載しています。
   IMG_2511.jpg
トレモロスプリングキャビティは、無理やり載せたブリッジだとスプリングが干渉するのか、彫刻刀やノミのような刃物で削り落されていました。

全体に貼られたステッカーも今回は全て剥がします。

指板はリッチー・ブラックモアスタイルのスキャロップ加工が施されてていましたが、元からではなくて後から加工されたものです。
   IMG_2508.jpg
スキャロップ深さは不揃いだったりしますが、フレットレベルに大きな狂いはなかったので、大きな修正は無く使えそうです。
   IMG_2510.jpg

問題のブリッジ取り付け部分のアップ。
   IMG_2512.jpg
アンカーと組み合わせて使うはずのスタッドポストが、アンカー無しで強引にボディにねじ込まれていました…
ピックガードも無理やり切削されています。

ピックガードを開けてみるとその切削跡に唖然。
   IMG_2513.jpg
リアピックアップ部分は裏側から斜めに削られ、表からは彫られ…首の皮一枚で貫通していませんが、木材は木目に反って割れていました。
本来はここに新たに木材を貼って補修しておきたいところですが、今回はヒビの補修のみで済まさざるを得ませんでした。

ジャック部分にはFERNANDESのブースターが追加されていましたが、元々の切削深さではジャックが入らなかったのか…
これまたボディ側を雑に削ってありました。
   IMG_2514.jpg
ジャックにはガリもありましたし、このスイッチジャックを使う必要もないので、今回はジャック交換を行います。

部品を全て外して更にチェックします。
   IMG_2516.jpg
無理やりねじ込まれたスタッドポスト部分はボディに割れが生じていましたし、今回はブリッジを6点止めに戻す事になったので、この穴とヒビは埋めて補修します。
   IMG_2517.jpg
リアピックアップキャビティはスラントではなく、シングルコイルと平行配置にするため、ボディの一部を切削加工。
   IMG_2519.jpg
バッテリースペースやピックアップセレクター位置も切削修正を行って、導電塗料を塗布。
ピックガードも新しい物に交換するため、ネジ穴を一度埋めて適切な位置に再度ネジ穴を開口しました。

ピックガード裏にはノイズ処理のためにアルミシートを貼り込んだ後で、アッセンブリを組み直し。
   IMG_2520.jpg
センターピックアップとのハーフトーンの際はハムバッカーの片側コイルが自動的にタップされる方式にてワイヤリング。

ブリッジはローラーサドルスタイルのシンプルなブリッジを入手して組み付け。
   IMG_2523.jpg
見た目は良いが、オクターブ調整が凄くやりにくくて、実はベストポイントに決まるまでが結構大変でした。

FERNANDESのブースターは内部の配線をやり直して再度取り付け。
   IMG_2522.jpg
しかしこのブースターはマスターヴォリュームの信号をセパレートして回路に常に流しているからインピーダンスが落ちちゃってブーストOFFでも結構ハイ落ちしますね…
スイッチをDPDTに変更すると改善されますが、今度はボディを削らないとそのスイッチが入らないというジレンマに陥ります…

指板エッジは軽く面取りを行い、フレットは磨き上げてあります。
   IMG_2524.jpg
フレットがピカピカだと音も見た目もグッと締まりますね。

ボディ全面に貼られたステッカーは丁寧に剥がしてワックス掛けを行ってあります。
   IMG_2521.jpg
ピックガードとブリッジが新しくなって、汚れを落とした部品で組み直すと、新しい楽器のように見えますね。

目立ったシールの焼け跡も少なかったので、遠目ではシールが貼られていた事が判らないぐらいには奇麗に仕上げられたと思います。
   IMG_2525.jpg
これでまたバリバリと弾いてもらえると良いですね。



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