機材の製作や修理作業内容など、ゆっくり適時更新中。
FENDER MEX MARK HOPPUS JAZZ BASSの全体調整と改造
今回はFENDER MEXICO MARK HOPPUS JAZZ BASSの全体調整と改造です。
   IMG_2576.jpg
ジャズベースと言っていますが、殆どプレベと言っていいスペックのベースです。
ピックアップカバー表面にはオーナーによって黒いテープを貼ってありました。

ガツンと高いナット溝や外形だったので、ここは要修正です。
   IMG_2580.jpg
指板エッジも若干は面取りされている印象ですが、もっとしっかりと削っていきます。
   IMG_2579.jpg
そしてこのピックガードを削って、ジャズベースのようなメタルプレートにコントロール部を変更したいという希望でした。
   IMG_2578.jpg
ブリッジも一般的なタイプとは取り付けのネジピッチも異なりますが、ここもバダスⅡに交換したいとの事で、ネジ穴開口も行う事になりました。
   IMG_2577.jpg
弦裏通し構造ですが、バダスⅡブリッジになるため、今後この穴は使用しない事になります。
   IMG_2581.jpg
全部ばらしてノイズ処理の準備を進めていきます。
   IMG_2582.jpg
ブリッジ部分には既にバダスブリッジ用のマウント穴を開口完了した状態です。
   IMG_2583.jpg
右側の5個並んだ穴がバダス用ですね。

そしてピックガードは切削して、アッセンブリの組み込み。
   IMG_2584.jpg
初期2ノブ仕様ジャズベースのコントロールプレートを持ち込んでいただきました。
ヴォリュームポットは再利用ですが、プレートの穴がひとつ余るためメクラ蓋で塞いであります。
蓋を付けた位置にポットを設置したかったのですが、ボディ側の切削が必要になるため、今回は見送りとなりました。

作業は進んで、ナット溝や外形も整えた状態です。
   IMG_2589.jpg
ナット溝が高過ぎると、チューニングを合わせても押弦したらピッチがうわずったようになるので、ビリ付かない程度に低くセットします。

指板やフレットエッジも面取りを行って柔らかな握り心地になり、オーナーにもお喜びいただけました。
   IMG_2588.jpg
コントロールプレートは皿ネジで取り付けるために面取りを行ったり、クロームメッキクリーナーで磨いたりして取り付け。
   IMG_2587.jpg
バダスブリッジも奇麗に収まっています。
   IMG_2586.jpg
サドル上には弦溝を切って、弦振動をしっかりと受け止められるようにしています。

ワックス掛けを行って完成です。
   IMG_2585.jpg
今まであった演奏していない時の「ジーッ!」というノイズも殆ど聞こえなくなり、重量のあるブリッジに交換した事により、ぼやけない低音域が出てきたベースになりました。
他にはない、自分だけの1本になった事にお喜びいただけた様子で、私もやり切った満足感があった仕事でした。



前回は上記のような作業を行ったベースですが、今回は更にピックアップの増設とサーキット変更を行うことになりました。
   IMG_2958.jpg
ピックアップに貼られていた黒いテープが剥がされていますが、おそらくはSEYMOUR DUNCANのロゴが嫌でテープを貼られていたのかなと推測します。
剥がした代わりにロゴは削り取られていましたが、削った跡が目立つので、最終的には見た目に馴染むように作業をしていきます。

今回はNORDSTRAND PICKUP / MM4.2をお持込みいただきまして、ボディにザグリを入れて搭載するという大手術なのです。
   IMG_2960.jpg
既にザグリも導電塗料の塗布も終わっていますね。
梅雨の時期に天気を見ながら作業しているので時間との勝負なのです。

コントロールキャビティもオリジナルとは異なり、部分的に深く掘り足しています。
   IMG_2961.jpg
これは、今回のピックアップ増設に伴って、ヴォリュームを初期のジャズベースのように2段積みスタイルにしたいとの事でしたので、その部品を収めるためにはボディ側を削るしかなかったのです。
しかし部品が入るだけの最低限の切削量に留めています。
   IMG_2962.jpg
コントロールは2段積みの上段がプレベピックアップのヴォリューム、下段はミュージックマンタイプのヴォリューム。
元々ヴォリュームにしていたポットはトーンポットになりました。
トーンとジャックの間に増設されたスイッチは、NORDSTRAND PICKUP / MM4.2のコイルワイヤリングをシリーズ/スプリット/パラレルに切り替えるスイッチです。
   IMG_2965.jpg
NORDSTRAND PICKUP / MM4.2の取り付けにはスポンジだけではなく、スプリングも併用することにより経年でスポンジが弾力性を失ってもピックアップの高さ調整が行えるようにしてあります。
   IMG_2964.jpg
またネックの反りや弦高等を調整して、ワックスをかけて完成です。
   IMG_2963.jpg

当初のシンプルな状態から、多彩なサウンドヴァリエーションを持つベースに進化してきましたね。
これから益々手放せない一本として歩んでくれると良いなと思います。



お問い合わせは下記メールアドレスまでお気軽にどうぞ♪


Custom Instruments & Repair
Rehearsal Studio
Studio GREAM

mail to → info_gream@ybb.ne.jp
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック